専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

東京医科大学病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

当科では、肝炎、肝癌、上部消化管、下部消化管、門脈圧亢進症、胆道・膵臓の6グループからなる専門性の高い医師陣と、併設している内視鏡センターのスタッフとの連携により、消化管(食道・胃・十二指腸・小腸・大腸など)と肝臓・胆道・膵臓などを含めた消化器系全体の疾患に対する診療を行っている。各グループには専門性を極めたリーダーを置き、若い医師は各グループをローテーションしている。当科は治療を行う臓器の範囲が広く、また病気の種類も癌や炎症性疾患、難病と多いのが特徴。そこで教授回診や入退院報告、症例検討会などを随時行い、グループ間の情報交換と連携を常に図って、専門性の基礎となる総合力を保っている。さらに良質かつ効率的な医療の実践による地域への貢献を目的として病診連携を模索する一方で、地域の医療従事者および患者・住民の消化器疾患に対する認識を深める啓蒙活動の一環として、他の医療機関と連携しつつ、研究会・市民教育講演会などを開催している。

症例数

病床数は約60床

上部・下部消化管疾患=食道、胃、十二指腸疾患には、上部消化管内視鏡を年間約5,500例行い、05年より患者さんに苦痛の少ない経鼻内視鏡を導入し、その数は全体の約2割を占める。早期食道癌に対しては、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)、EMR(内視鏡的粘膜切除術)を行い、早期胃癌に対しては、ESDを現在までに約300例行っている。大腸疾患には下部内視鏡検査を年間約3,000例行い、大腸ポリープ、早期大腸癌に対しては、ポリペクトミーやEMRを年間約1,300例行っている。小腸に関しては、クローン病の小腸病変の把握、ポイツ・イエーガー症候群のポリペクトミー、小腸出血が疑われる場合には小腸バルーン内視鏡を現在までに約300例行い、良好な成績を収めている

肝疾患=肝癌の診療においては、造影超音波により肝癌の詳細な診断を行い、治療として、内科的には経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)、肝動脈塞栓療法(TAEあるいはTACE)を主体とした集学的治療を外科・放射線科と連携して行っている。適応例には外科的手術を行っている。また適応があれば、強力収束超音波(HIFU)を用いた腫瘍焼灼術も行っている。さらに、いずれの適応にもならない進行肝癌に対しては、動注リザーバーによる抗癌剤の注入を行っている。特にRFAを行う際には、造影超音波を駆使して安全・確実な治療に努めている。C型慢性肝炎に対しては、ペグインターフェロン・リバビリン併用療法などの抗ウイルス療法を積極的に施行し、肝硬変への進展阻止に努めている。また、B型慢性肝炎に対しては、エンテカビル・ラミブジン・アデフォビルの内服を含めた抗ウイルス療法や、進行を抑制するための肝庇護療法を行っている。さらに、自己免疫性肝炎・原発性胆汁性肝硬変の早期発見・早期治療にも取り組んでいる。肝硬変に対しては、線維化の進行の抑制および腹水・脳症・食道/胃静脈瘤などの合併症に対する治療を行っている

胆膵疾患=胆膵疾患の診断では新世代造影剤を用いた造影超音波検査、超音波内視鏡(EUS)、CT、MRIや電子胆道・膵管スコープを用いた正確な癌診断および手術適応の判断を行っている。治療は胆管結石症、急性胆嚢炎、慢性膵炎、十二指腸乳頭機能不全(胆道ジスキネジー)などの良性疾患のみならず、胆嚢癌、胆管癌、十二指腸乳頭部腫瘍、膵癌に対してもステント治療などの内視鏡治療を主体とした低侵襲治療を行っている。特に手術不能な局所進行胆管癌に対しては、内視鏡的レーザー治療と放射線を組み合わせた集学的治療や、十二指腸乳頭部腫瘍では内視鏡的乳頭切除術による低侵襲治療を行っている。一方、手術が困難な進行膵癌、胆道癌に対しては、塩酸ゲムシタビンやTS-1をベースとした化学療法を行っており、適応があればEUS下樹状細胞局注療法などの免疫療法や、強力収束超音波装置(HIFU)を用いた低侵襲な腫瘍焼灼術を行っている。

医療設備

超音波、CT、MRI、各種内視鏡、超音波内視鏡、血管造影、RFA、HIFU関連機器など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

外科第3講座(消化器外科・小児外科)

分野

消化器・一般外科

特色

消化器疾患を臓器ごとに、上部(食道・胃)、下部(大腸・肛門)、肝胆膵の各グループに分け、また小児外科グループも含め、各疾患の専門医が最先端の医療を提供できるように診療・研究を行っている。また、各疾患に対して腹腔鏡・胸腔鏡を用いた患者に負担の少ない手術を積極的に取り入れている。さらに10年からda Vinciを用いたロボット支援手術を開始した。各診療グループ間の連携と知識の交換を行うため、毎週1回全教室員参加による術前患者の術式についての検討と、重症患者の治療方針決定のためカンファレンスを行っている。

症例数

外来患者は消化器系疾患を中心に、小児を含め、外来初診者は月平均80人。入院患者は消化器系疾患を中心に、小児を含めて平均約70人で、年間手術件数は約800例に及んでいる。その内訳は、消化器系疾患は、食道疾患50例、胃・十二指腸疾患100例、大腸・肛門疾患200例、肝臓・胆道・膵臓疾患200例、小児疾患100例、その他150例の手術を行っている

食道疾患=食道癌の切除症例は年間50例に及び、早期食道癌には積極的に内視鏡的粘膜切除術を施行している。また、適応を選んで胸腔鏡、腹腔鏡手術による低侵襲手術も施行している。進行癌に対しては放射線、化学療法を施行した後、手術を施行し良好な成績を収めている。5年生存率は、0期95%、I期81%、II期52%、III期41%、IV期18%

胃・十二指腸疾患=胃癌の切除症例は、年間100例を超え、一部の早期胃癌に対しては内視鏡的粘膜切除術を施行。適応により早期胃癌や粘膜下腫瘍に対して腹腔鏡下の切除術やセンチネルリンパ節の同定も行い、低侵襲手術を行っている。進行癌ではTS-1やCPT-11などの新規抗癌剤による治療を行っている。5年生存率は、IA:93%、IB:90%、II:66%、IIIA:43%、IIIB:46%、IV:10%

大腸・肛門疾患=結腸・直腸癌の切除症例は年間150例に及び、5年生存率は早期癌で約98%、進行癌で約80%となっている。また、厚生労働省の臨床試験(JCOG)、各種開発治療などあらゆる臨床試験に積極的に参加している。5年生存率は、I期95%、II期90%、IIIa期80%、IIIb期70%、IV期50%。その他、潰瘍性大腸炎・クローン病など炎症性腸疾患、痔核・痔瘻・裂肛など良性疾患の手術を行っている。適応により腹腔鏡下切除術も施行している

肝臓・胆嚢・膵臓疾患=悪性腫瘍に対する外科的切除は年間、肝臓癌約35例、胆道癌約20例、膵癌約30例などで、胆石・胆嚢ポリープなどの胆嚢良性疾患に対して年間100例を超す腹腔鏡下手術を行っている。また転移性肝癌に対する肝切除も積極的に行っている。切除不能な進行膵癌や進行胆道癌に対しては、種々の抗癌剤による治療を積極的に行い、患者さんのQOL(生活の質)の向上を図っている

小児疾患=新生児先天性奇形(消化器閉鎖・横隔膜ヘルニア・臍帯ヘルニア)、胆道閉鎖症、膵・胆管合流異常、ヒルシュスプルング病など主に小児外科系消化管疾患に対する手術を行っている。腹腔鏡下手術をヒルシュスプルング病などに導入し、その適応を広げている。小児鼠径ヘルニアに対しては短期入院にて対応し、付き添い部屋を使用することも可能である

★上記以外に虫垂切除術、脾臓摘出術、イレウス手術などの腹腔内疾患に対する手術および成人鼠径ヘルニア手術、腹壁瘢痕ヘルニアなどの腹壁疾患に対する手術も行っている。また、腹腔鏡下手術も積極的に行っている。

医療設備

手術支援ロボットda Vinci、超音波装置、CT、MRI、血管撮影装置、シンチグラム、電子内視鏡、超音波内視鏡、マイクロウエーブ装置、レーザー装置、超音波メス、ハーモニック・スカルペル、手術用RI検出装置、胸腔鏡・腹腔鏡手術装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

呼吸器外科・甲状腺外科

分野

呼吸器外科

特色

肺癌を中心に転移性肺腫瘍、良性腫瘍、縦隔疾患、自然気胸などを診療対象にしている。当科は肺癌の診断・治療のすべてを隙間なく網羅するオールラウンドな組織であることに特色があると考えている。診断面では、CTなどの画像読影と熟練した専門医による気管支鏡検査による肺癌の早期発見・診断を心がけている。治療面においても、肺癌の手術数は日本で有数であり、安全でかつ根治度の高い手術を行う。早期癌には胸腔鏡による低侵襲的治療を行うとともに、進行癌には拡大手術、化学療法、放射線療法、分子標的治療などを含めた集学的治療を行う。また、ダヴィンチを用いたロボット手術も行っている。インターベンションの領域では自家蛍光気管支鏡や気管支超音波を利用した精密な診断を施行する。特に、気管支の早期癌に対するレーザー治療では世界の先駆的立場にあり、国際的にみても群を抜いた成績を誇っている。また、進行癌による気道狭窄に対するステント治療も積極的に施行し、全国の施設から依頼を受けている。呼吸器内科、放射線科、病理などの関連各科と連携し、肺癌診療において我が国有数の高い総合力を有している。正確な診断と、エビデンス(科学的根拠)に基づく治療を前提に、患者様の気持ちや社会状況などを十分に配慮しながら、高度で安全な診療を行うことを使命と考えている。インフォームド・コンセントはその重要な手段として重視している。

症例数

10年の当科での手術総数は659件で、呼吸器系の手術件数は373件であった。内訳は原発性肺癌が222件と最も多く、転移性肺腫瘍21件、縦隔腫瘍35件、胸膜・胸壁腫瘍3件、良性肺腫瘍5件、自然気胸15件などである

★肺癌のI期、II期、IIIA期の一部の症例は手術を第一選択とし、良好な成績を挙げている。それ以上の病期の進行した症例は必要に応じて化学療法、放射線療法などを併用した集学的治療を行っている。医学的に妥当性がある場合は、十分な説明をし、同意が得られた時には多施設共同臨床試験をご提案することもある

★当科における術後5年生存率は、病理病期IA期80.0%、IB期65.7%、IIA期62.8%、IIB期50.8%、IIIA期29.1%、IIIB期29.0%である

★内視鏡的レーザー治療(PDT)は、早期中心型肺癌に対する低侵襲な治療法である。治療前に腫瘍親和性物質を静脈注射し、治療当日は咽頭麻酔下に気管支鏡を用いて低出力レーザーを病変部に照射する。腫瘍親和性物質は癌の部位のみに集積するため、病変だけでレーザー光と薬剤の化学反応が起き、壊死に陥る。痛みもなく、正常組織にはダメージを与えずに治療が可能である

★ステント治療は、進行癌で気管支が高度の狭窄を起こし、呼吸困難になった場合に適応がある。通常は、硬性鏡を気管支に挿入した後、レーザーを用いて閉塞病変を焼却した上で、適正なタイプのステントを留置する。呼吸状態は劇的に改善する

★手術適応以外の肺癌には、化学療法を中心とした集学的治療を行っている。また患者様のQuality of Life(QOL :生活の質)を向上するべく、入院期間はなるべく短くし、外来化学療法を利用した通院治療ができるように心がけている

★自然気胸に対する治療は、年齢や重症度に応じて選択している。ごく軽度の気胸では、細いドレーンを局所麻酔で挿入し外来通院で加療している。高度であれば、短期間の入院で手術(胸腔鏡手術)を行っている

★転移性肺腫瘍は大腸癌、乳癌など他の臓器に発生した悪性腫瘍が肺に転移してきた進行癌であるが、もとの病巣がコントロール良好で、治療により生存期間の延長が望める場合には手術により切除している。

医療設備

MDCT、MRI、気管支鏡、自家蛍光気管支鏡、超音波気管支鏡、胸腔鏡、ロボット手術(ダ・ヴィンチ サージカルシステム)、各種レーザー、硬性鏡。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

病院全体の定床数1,015床、平均1日外来数が2,700人の東京医大病院のなかで、CCU6床・睡眠時無呼吸専用病室2床に加え、48床の循環器病棟で診療にあたっている。丸の内線の西新宿駅に直結しているという利便性もあり、循環器内科の年間入院患者数は年々増加傾向にあり、10年の入院患者数は1,452人であった。約40%が緊急入院で、平均在院日数は9日である。医療連携にも積極的に取り組み、心筋梗塞や重症心不全などのCCU対応の3次救急はもとより、循環器病棟内にも2次救急用の病室を用意し、他院からの救急患者の依頼にも迅速に対応できるように努めている。また、心臓外科、血管外科とも緊密にディスカッションを行い、手術治療も含めて的確な治療方針をたてている。

症例数

生理機能検査室で施行された検査は、心電図37,126件(以下10年のデータ)、ホルター心電図1,268件、レートポテンシャル54件、運動負荷心電図(トレッドミル)376件、心肺運動負荷試験(CPX)135件、心臓超音波検査9,574件(経食道エコー法159件)、頸動脈エコー1,796件、末梢血管エコー311件であった。この他、ABI/PWV 1,335件、心臓核医学検査1,617件(負荷検査1,361件)、心臓MRI 180件、冠動脈造影CT 406件である。特にCTに関しては07年に2台目の64列MDCTであるGE社製ライトスピードVCTが導入され、検査件数は急速に増加している。また、運動負荷試験や心臓超音波検査については医療連携室を介した検査依頼にも対応している

★虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査は年間860件、冠動脈形成術(PCI)は386件、末梢血管インターベンションは7件。PCIの初期成功率は97.6%、合併症発症率は6.2%(minor含む)である。CCU入室患者総数は307例で、平均在室日数は5日である。そのうち急性心筋梗塞は91例とCCU入室症例の30%を占めている。急性心筋梗塞のCCU平均在室日数は5日で、心筋梗塞による死亡症例数は4例(4.3%)である。緊急時における外科との連携もスムーズである。CCU症例で緊急・準緊急に外科手術を施行したのは5例で、冠動脈バイパス術2例である

★不整脈に対するペースメーカー治療は73件、植え込み型除細動器植え込み術は28件行い、ペースメーカーで手術合併症を認めなかった。頻脈性不整脈に対しては、心臓電気生理検査/カテーテルアブレーション治療67件(うち心房細動25件)を行い、成功率は91%で合併症はなかった

★心不全に対する治療は薬物療法が中心であるが、必要時には補助循環装置(IABP、PCPS、CHDF)も併用し、両心室同期不全例に対しては両心室ペーシング治療8件も行っている

★睡眠時無呼吸検査は診断PSG 434件であり、治療としてはCPAP導入129件、マウスピース導入9件である。検査入院は1泊2日で行われ、夕方入院し翌朝退院可能なため、都内に勤務している方なら勤務を休まずに検査が受けられる

★心臓リハビリテーションセンターが08年4月から運営を開始している。6台の自転車エルゴメーターを備え、健康増進スポーツ医学講座の医師と共同で、心筋梗塞亜急性期以降や心機能低下症例に運動処方を作成し、退院後も指導を継続している。10年は306件で施行した。

医療設備

心臓・血管超音波装置(経食道含む)、トレッドミル、エルゴメーター、ホルター心電計、心臓核医学検査装置、心臓MRI・心臓CT、睡眠時無呼吸検査装置、心臓電気生理学的検査装置、心血管造影装置2台など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

産科・婦人科

分野

産婦人科

特色

「周産期」「生殖・内分泌」「婦人科腫瘍」「産婦人科一般」のすべての領域を経験豊富な専門医のもと、万全な体制でカバーしているのが特色である。頻回に行われる全体カンファレンスと領域別カンファレンスを経て、患者個々に合わせた最良の治療方針を決定している。セカンドオピニオンは通常の外来とは別枠の要予約制であるが、十分に時間をかけて、その領域の専門医が対応している。

症例数

09年の総手術数860件(良性疾患530件、悪性疾患138件、産科手術192件)

周産期=09年は分娩数472件を扱った。そのうち双胎分娩は22件であった。帝王切開数は153件で、帝王切開率は32.0%であった。母体搬送は70例受け入れ、出生時体重1,000g未満の分娩にも小児科と連携し、積極的に対応している。当院の周産期の特徴は、重症糖尿病、甲状腺疾患、腎疾患、自己免疫疾患などの合併症妊娠が多いため、専門各科と綿密な連携をとり、母児ともに安全な妊娠・分娩を目指している。妊娠高血圧症候群(中毒症)、前置胎盤、子宮内発育遅延などに対して、他院からの紹介も積極的に受け入れ、治療を行っている。当院では週2回ハイリスク妊娠外来を設け、これら患者を厳重に管理している。また、羊水染色体検査や最新の超音波診断器機による出生前診断も希望により行っている

生殖医療=09年の生殖医療に関する主な治療内容は、人工授精70例、体外受精53例であった。専門クリニックと連携し、患者にとってより良い治療法の選択を行っている

婦人科良性疾患=09年の良性疾患手術530件のうち、81%は内視鏡下手術(腹腔鏡および子宮鏡下手術)である。代表的な疾患では、子宮筋腫手術(子宮全摘術、筋腫核出術)の92%、良性卵巣腫瘍手術(腫瘍摘出術)の87%が内視鏡下手術であり、スタッフ全員が対応している。腹腔鏡下手術困難例でも、小切開法(ミニラパ)にて美容面に配慮した術式を選択している。性器脱に対しては、従来の腟式子宮全摘による根治術や近年はメッシュによるTVM法を導入して、手術負担の軽減を図りつつ良好な成績を収めている

婦人科悪性腫瘍=09年のリンパ節郭清術を含む進行婦人科癌手術は、子宮頸癌34例、子宮体癌36例、卵巣癌39例であった。子宮頸癌に対する治療方針は、IIb期までは基本的に手術療法を第一と考えているが、円錐切除術さらには広汎頸部摘出術まで含めた妊孕性温存術式、また術後排尿障害を予防する自律神経温存広汎子宮全摘術を積極的に取り入れ、根治性とともに機能温存も第一に考えている。また、III期以上例に対しては化学放射線療法にて良好な成績を認めている。子宮体癌に対しては個々の症例(進行期、組織型、合併症など)に応じた治療方針にて対応している。基本的には積極的な手術療法+化学療法(臨床試験含む)にて、進行例でも予後の改善を認めている。また、症例によってはホルモン療法による子宮温存療法も行っている。進行卵巣癌治療は当科の特徴でもあり、積極的な手術療法(転移臓器の合併切除術)にてIIIc期初回開腹手術における腫瘍完全摘出率は87.9%であり、世界トップクラスである。それに伴い予後の改善も認められ、IIIc期卵巣癌(漿液性)の5年生存率は79.9%と良好な成績を収めている。また、試験的治療として本邦では初めて卵巣癌治療に胸腔鏡を導入し、胸部に進展をきたしたIV期例の予後改善に努めている。近年、増加傾向にある子宮肉腫に対しては、針生検による診断から手術・化学療法(臨床試験含む)まで一貫した体制にて対応している

ロボット補助下手術=本邦婦人科では始めてロボット支援手術システム(ダビンチ)を導入し、良性腫瘍から早期悪性腫瘍までのロボット支援腹腔鏡下子宮全摘術を行い、極めて低侵襲(早期社会復帰など)な手術を実現している。

医療設備

MRI、CT、MDCT、3D+ドプラ超音波、KTPレーザー、リニアック、RALSなどを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

耳鼻咽喉科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科 

特色

耳鼻咽喉科、頭頸部外科領域全般を扱っている。なかでも特殊外来として①めまい外来②難聴外来③中耳炎外来④アレルギー・レーザー外来⑤睡眠時無呼吸外来⑥音声外来⑦気管食道外来⑧腫瘍外来に力を入れている。また、08年4月より聴覚・人工内耳センターを開設した。入院治療としては難治性めまいに対する手術療法、高度難聴に対する人工内耳埋め込み術、慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎に対する鼓室形成術、慢性副鼻腔炎に対する鼻内内視鏡手術、睡眠時無呼吸症候群に対する顎顔面手術、軟口蓋形成術、声帯ポリープに対する喉頭微細手術、頭頸部癌に対する拡大摘出・再建術、集学的治療などを行っている。

症例数

年間の手術症例数は約563例。10年の内訳は、鼓室形成術74例、人工内耳埋め込み術29例、副鼻腔手術64例、鼻中隔矯正術17例、扁桃摘出術45例、喉頭形成術41例、喉頭微細手術70例、頭頸部良性腫瘍手術49例、頭頸部悪性腫瘍手術66例、その他108例となっている

★めまい症の年間外来新患者数は約800人。赤外線CCDカメラによる眼振検査、重心動揺計、温度眼振検査、電気眼振図検査(ENG)、前庭誘発筋電位検査(VEMP)、自覚的視性垂直位検査(SVV)、MRI、MRAなどの検査を用いて迅速かつ正確な診断を行っている。良性発作性頭位めまい症に対しては、頭位療法にて高い治癒率をあげている。難治例に対しては半規管遮断術を行っている

★人工内耳は、85年に当科で本邦初の埋め込み術を行って以来、今日までに450例を超える手術を行ってきた。両側高度難聴者にとって、唯一音感覚を取り戻すことのできる治療として、術後のリハビリを含めて積極的に行っている。最近では小児例が増加しており、91年以降180人余りの患児に手術を行った。言語習得前(6歳以下)に手術を受ける患児は小児症例の約75%にのぼり、近隣の教育施設とも連携し術後のリハビリテーションを行っている

★中耳炎外来では、慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎、耳硬化症などの中耳疾患に対して手術を含めた適切な治療方針を導きだすことを目的としている。手術は鼓室形成術、アブミ骨手術を年間約80例行っている。特に真珠腫性中耳炎に関しては完全な病変の除去が必要であるため、段階的鼓室形成術を行うことも多い

★突発性難聴には、主にステロイド剤や血管拡張剤の投与による治療を行っている。合併症を持つ症例に対しては他科と合同で治療にあたることもあり、難聴の程度などによっては入院管理のうえ治療を行うこともある

★音声改善手術としては、声帯ポリープ・結節などに対する顕微鏡下の喉頭微細手術のほか、一側喉頭麻痺に対する被裂軟骨内転術なども多く、世界最高レベルの成績をあげている

★アレルギー性鼻炎に対しては、抗アレルギー剤などの内服治療のほかに、特異的免疫療法、外来での鼻粘膜レーザー焼灼手術なども行っている。また、鼻茸には局所麻酔下に日帰り手術を行っている

★睡眠時無呼吸症候群に対しては、他科と協力して睡眠ポリソムノグラフィー検査を中心に薬物投与下シネモードMRIなどの画像診断も加味して閉塞部位診断を行い、手術(顎顔面手術、軟口蓋形成術、鼻閉改善手術)、CPAP療法、口腔内装具など集学的治療を積極的に行っている

★頭頸部腫瘍は、解剖学的特徴から切除範囲や術後の形態および機能障害など多くの問題を抱えている。そこで近年の再建外科技術を積極的に取り入れ、従来切除不能とされていた進行癌症例にも積極的に根治手術を行っている。また、腫瘍を栄養する血管に選択的に抗癌剤を投与する超選択的動注化学療法例も多く、高い奏効率を得ている。放射線治療では高線量を短期間に照射する定位照射も行われている。

医療設備

CT、MRI、リニアック、KTP・ヤグ・ダイオードレーザー、内視鏡・ストロボスコープ、NBI、ABR、OAE、VEMP、SVV、ENG、睡眠ポリソムノグラフィーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

大学病院としてアトピー性皮膚炎、乾癬、悪性腫瘍、角化症、水疱症など難治な疾患に対し、先進医療を提供することはもちろん、湿疹や水虫といった日常的な疾患に至るまで幅広く診察している。大学病院には教育機関、研究施設としての側面があるが、納得医療を目指して、病気の原因や検査結果をできるだけ分かりやすく患者様に説明するように心がけている。

症例数

10年度外来患者数は延べ51,038人、1日平均患者数185.5人(初診患者22.3人、再診患者163.2人)、年間外来小手術件数は768件。対象は上記の疾患以外にも脱毛症、白斑、遺伝性皮膚疾患等、広範囲に及ぶ。入院患者数は393人/年。入院患者の内訳は多い順に悪性腫瘍、感染症、良性腫瘍、湿疹・炎症性角化症、薬疹・中毒疹、水疱症、皮膚潰瘍、膠原病・血管炎等である。悪性腫瘍は95例で、多い順に悪性黒色腫、基底細胞癌、有棘細胞癌、隆起性皮膚線維肉腫、ボーエン病、乳房外パジェット病等である

脱毛外来=坪井教授他4人。主として円形脱毛症、男性型脱毛症、女性のうす毛、瘢痕性脱毛症の治療を行っている。円形脱毛症はSADBE、DPCPによる局所免疫療法とステロイドの局所療法を中心に実施している

遺伝外来=三橋教授。納得いくまで丁寧に治療法、予後などの説明をし、患者様と共に病気を克服する努力をしている

乾癬・掌蹠膿疱症外来=大久保准教授他3人。外用療法を基本にネオーラルなどの内服療法、紫外線療法(bath PUVA、narrow-band UVB)を行っている。また抗体医薬による新しい治療にも取り組んでいる

アトピー性皮膚炎=大久保准教授、伊藤講師他3人。アトピー性皮膚炎の一般的治療に加え、ストレスとの関連も考慮し、心理面からのアプローチも行っている。また、ブドウ球菌やマラセチアに関する新知見から、抗菌療法にも力を入れている

膠原病=山﨑准教授。種々の膠原病を、必要に応じて一時的に入院加療に切り替え、長期的な治療を行っている

白斑=阿部名美子助教。ステロイド外用療法、紫外線療法の他、症例によって外科的治療法として表皮移植術を行っている

レーザー外来=乃木田俊辰兼任教授他。Qスイッチアレキサンドライトレーザーをはじめ、各種レーザーを取り揃え、主に赤アザ(血管腫)、青アザ(太田母斑など)、茶アザ(扁平母斑)、シミなどの治療を行っている(一部自費診療=保険対象外)

ケミカルピーリング=竹尾医師他。ニキビなどに効果的(自費診療)

パッチテスト=伊藤吾子助教。接触皮膚炎(かぶれ)や薬疹の原因物質を特定するために行っている

腫瘍外来=加藤雪彦講師、入澤亮吉助教。悪性腫瘍の治療は、十分な範囲で外科的に摘出することが第一であるが、手術が困難な症例では放射線療法や化学療法などの治療を併用して患者さんのQOL(生命・生活の質)を高めるように努力している。悪性腫瘍に対する抗癌剤の動脈注射療法は、副作用が少なく治療効果が高い。またセンチネルリンパ節生検を行い、可能な限り不必要なリンパ節郭清を行わないように努めている。悪性黒色腫の化学療法はDAV-IFNβ、DACTam-IFNβなどを行っているが、10年生存率はI期100%、II期70%、III期41%、IV期0%であった。

医療設備

Qスイッチアレキサンドライトレーザー、フラッシュランプ付きダイレーザー、炭酸ガスレーザー、全身型紫外線照射装置(UVA、UVB、 narrow band UVB)、外来手術室完備、放射線治療機器各種、加速度脈波測定器、ダーモスコピー、CT各種、MRI各種、シンチグラフィーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

血液内科

分野

血液内科

特色

血液内科としての伝統と経験に基づいた診療を行っている。加えて、高度先進医療としての遺伝子診断を用いて高い治療成績をあげている。より的確な診断、治療を行うため、全スタッフで週に2度カンファレンス(症例、血液標本)を開いていて、造血器悪性腫瘍はもちろん貧血、血小板疾患など血液全般に対応し、入院では1人の患者に対して数人の医師が担当する複数主治医制をとっている。また、外来化学療法センターも開設され(全科で22床)、従来入院で行わざるを得なかった患者にも、外来を主体として行われるケースも増えてきている。日本血液学会認定施設、骨髄移植認定施設。

症例数

白血病を含む血液疾患新患者数は年間600人以上(多くは他院からの紹介)。総患者数は年間13,000人を超える。通院患者数は月間1,100人。その内訳は、急性白血病5%、慢性骨髄性白血病4%、骨髄異形成症候群6%、再生不良性貧血4%、特発性血小板減少性紫斑病11%、悪性リンパ腫15%、およびその他真性多血症などの骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、難治性貧血などである

急性白血病=日本成人白血病研究グループ(JALSG)に参加し、そのプロトコールに基づいて化学療法を行っている(化学療法による寛解率は80%、5年生存率は40~50%、急性前骨髄球性白血病は80%以上)。当院は施設内に独自の染色体検査施設を有する国内でも数少ない施設であり、白血病や骨髄異形成症候群などの造血器腫瘍患者の迅速な診断と治療効果判定を行っている。染色体異常や遺伝子診断により、通常の化学療法に対する治療抵抗例を早期に見出し、造血期幹細胞移植を含めた個々の患者に適切な治療法を決定している

慢性骨髄性白血病=グリベックやタシグナを用いた分子標的療法により、高い治療成績をあげている(5年生存率;90%以上)。また、新しい分子標的薬療法などを検討している

悪性リンパ腫=リンパ節病理専門医との緊密な連携をとり、的確な診断を基に治療法を決定している。入院ならびに外来通院での化学療法も積極的に導入し、QOL(Quality of Life:生活・生命の質)の向上を目指した治療を行っている

★骨髄異形成症候群では疾患の重症度を、染色体分析を加味した国際予後判定基準に基づいて診断し、個々の患者に最適な治療法を決定している。骨髄異形成症候群は高齢者に多い血液疾患のため、新しい分子標的療法や分化誘導療法などを積極的に取り入れ、QOLの向上を目指した外来治療を進めている

再生不良性貧血=厚生労働省難治性疾患研究班(造血障害調査研究)に基づき、重症患者には免疫抑制療法と造血刺激因子による治療あるいは骨髄移植を行っている。10年以上の長期にわたり通院している患者も多く、診断から治療までを一貫して行っている

鉄欠乏性貧血や悪性貧血患者=診断後は積極的に病診連携を活用し、地域の病院や診療所での治療の継続に努めている

★治験薬などの検討も多く行っており、患者の要望に応えられるよう努めている

★血液疾患の治療に際し、小児科、外科、老年科、放射線科、精神神経科、臨床検査科など、他科との連携を緊密にとり、総合的な医療を目指している。当科では、他院からのセカンドオピニオンの受け入れを行うと同時に、居住近くなど他施設への紹介、セカンドオピニオン紹介を積極的に行っており、標準的な治療の確立を目指している。

医療設備

血液病室32床(無菌病室7床を含む、他に個室病棟使用)。CT、MRIをはじめ、大学病院としての高度な設備を備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

神経内科

分野

神経内科

特色

新宿新都心に位置し、都内23区を中心に関東・上信越など広域の神経疾患患者の受け入れを行っている.特に、内海診療科長の専門領域であるパーキンソン病の患者さんの受診は多く、当院の三苫教授(医学教育学講座)らが開発した携帯歩行計を用いて歩行解析を行っている.外来、病棟では、すべての医師が疾患に偏りなく診療に従事している。また、東京都が主導している在宅難病訪問診療制度事業では、地区医師会に専門医として積極的に参加している。

症例数

入院病床数は21床、初診外来患者1,617人/年、再来外来患者15,692人/年、入院患者223人/年(09年1月1日~12月31日)。診療対象としている疾患は、頭痛、脳血管障害(脳梗塞等)、神経変性疾患(パーキンソン病、アルツハイマー病等)、神経免疫疾患(多発性硬化症、重症筋無力症等)、末梢神経障害(ギラン・バレー症候群等)などである。パーキンソン病、脳梗塞、重症筋無力症では、多施設共同臨床研究に参加している。また、神経心理検査を行い、「遂行機能」に関する検討も行っている。

医療設備

脳波、末梢神経伝導速度検査、針筋電図検査、CT検査、MRI/MRA検査、脳血流シンチ検査、頸動脈超音波検査等。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

老年病科

分野

老年科

特色

老年病科は72年(昭和47年)開設以来40年目を迎える。この間、老年医学の教育と臨床研究を徹底して、医療の向上を図ることが高齢者への福祉の改善につながるという理念の下に、医局員が一丸となって活動を重ね今日に至っている。院内の各臓器別内科との申し合わせにより、診療は主に75歳以上の高齢者を対象にして、老年内科全般にわたって、全人的医療を基本とした診療活動を行っている。すなわち高齢者は多くの臓器に疾患を抱えていることが少なくなく、臓器別の診療科では対応が困難となり、また、慢性身体機能障害により、様々な日常生活上の問題点を持つ高齢者に対して、身体面の診療だけでなく、精神面および生活環境面に関する相談も行って、全人的に疾患の治療および予防・管理に専念している。

症例数

診療活動としては、①脳血管障害(脳梗塞)、認知症(脳血管性認知症、アルツハイマー病、レビー小体病など)、パーキンソン病、②閉塞性動脈硬化症、高脂血症、③老人の慢性心不全、虚血性心疾患、④呼吸器感染症、慢性閉塞性肺疾患、⑤糖尿病、甲状腺疾患、骨粗鬆症、⑥老人の貧血(白血病、リンパ腫、骨髄腫)などが専門的な分野としてあげられる。なかでも高齢者に多い脳血管障害(主に脳梗塞)は老年病の主要部分を占め、種々の運動障害や寝たきり、認知症といった老年症候群の主因とみなされている。脳梗塞は病因論的には動脈硬化、血栓症や心疾患に起因する疾患であり、急性期治療の在り方如何が患者の予後を左右することから、神経内科、脳外科、循環器科、リハビリテーション科、その他の関連各科と緊密な協力体制をとってクリニカルパスの実行を推進している。これまで本教室では、その病態解明から、新しい診断法や治療法の導入、合併症の全身管理、予防法の開発や啓蒙に至る活動に携わり、わが国における高齢者の医療・福祉問題の打開にも努力してきた。また、認知症性疾患に対しては、「物忘れ外来」を中心にして早期診断に力を入れ、同時に「介護者教室」を定期的に開催し、認知症患者を抱える家族の悩みについての相談などを受け付けている。さらに近隣医師会とともに「認知症ケアネットワーク」を立ち上げ、医療・看護・介護・福祉に携わる様々な職種の方々を交えて、在宅認知症患者の医療とケアに関する様々な問題点について、経験交流会形式の会合を定期的に開催して地域における病診連携の強化を図っている。

医療設備

★頸動脈超音波断層検査:非侵襲的に頸動脈の閉塞性病変を検出し、脳血管障害の診断や予防、発症の予知に活用

★脳画像診断検査:①MRIによる拡散強調画像、MRA等を用いて脳卒中の早期診断、認知症性疾患の診断と病態解析に役立てている。②放射線核医学部のSPECTを用いて、高齢者の脳血流量を測定し、脳血管障害や認知症の診断、治療に役立てている

★神経生理機能検査:主として高齢者神経疾患の補助診断に利用。①神経伝導速度②筋電図③大脳誘発電位

★血小板凝集能測定検査:血小板凝集能の測定から血小板機能をモニタリングし、動脈硬化を基盤とした病態の解析、治療に応用している

★循環器系検査:①経胸壁心エコー検査②経食道心エコー検査③24時間血圧測定④足関節血圧比(API)⑤指尖容積脈波⑥加速度脈波

★骨髄検査:骨髄穿刺を行い血液疾患の診断、治療に役立てている。造血器悪性疾患については遺伝子診断を行い、治療に応用している

★骨密度検査:DEXA装置を用いて骨密度を定量的に測定し、高齢者に多い骨粗鬆症の早期診断や治療経過などの指標としている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

救命救急センター

分野

救急医療

特色

病院併設型の当救命救急センターは東京都指定の3次救急医療施設で、生命が脅威にさらされるような重症な救急患者さんを専門的に診療している。また、東京都の地域災害拠点中核病院に指定されており、災害時には現地へのDMAT派遣など迅速に対応できる体制を取っている。当センターは、東京消防庁災害救急情報センターとホットラインで結ばれており、都全域の3次救急医療システムの一翼を担っている。従って、当センターを受診される方は、東京消防庁の救急情報システムと搬送システムにより、救急車で救急診療室(ER)に直接来院されることになる。そのほか、初期、2次救急外来で急変された患者さんや院内発生の急変患者さんにもすばやく対処している

★診療対象は、ケガ・病気の別を問わず、救命のための速やかな対処が求められる重篤な患者さんすべてである。多発外傷、ショック、広範囲熱傷、急性中毒、敗血症、さらに、特殊感染症(ガス壊疽、破傷風)なども含まれる。また、特に脳血管障害や心大血管疾患に対しては、脳神経外科、循環器内科・血管外科と緊密な連携を持ち、高度で専門的な診療が遅滞なく展開できる体制を確保している

★当センターは低侵襲治療、とりわけ血管内治療(IVR:インターベンショナル・ラジオロジー)を積極的に行っており、ERを放射線管理区域とすることで放射線撮影が行えるようになっている。またERは同時に3症例が処置可能な広さを確保しており、複数の患者さんに対し迅速な対応が取れる。

症例数

年間受け入れ3次救急症例数は約1,600人。そのうち入院症例は約900人、来院時心肺停止症例は約400人である。入院患者の内訳は、脳血管障害が約30%、外傷が約20%、中毒が約10%、その他心大血管疾患、重症感染症、急性腹症、広範囲熱傷、熱中症、腎不全などである

★重症外傷においては、初期評価と治療を行い循環動態を安定させたうえで、肝損傷・腎損傷・骨盤骨折等に対しての動脈塞栓術(TAE)をERで行い、引き続きERにて止血・損傷修復のための開胸・開腹術が可能である。骨折に関しては、整形外科医と連携を取りつつ観血的整復固定術を含め牽引を施行する。脳損傷に対しては、手術療法の他、脳低温療法を積極的に取り入れている

★脳血管障害に関しては、緊急の脳血管造影をERで施行し、特に、くも膜下出血に対してはクリッピング術・IVRを行い、また脳出血に対しては開頭血腫除去術、あるいは内視鏡的血腫除去術も行っている

★心大血管疾患のうち、心筋梗塞に対しては循環器内科との連携により、速やかな責任冠動脈再開通を目指している。また、急性大動脈解離、胸部・腹部大動脈瘤破裂などの大血管症例に対しても、血管外科との連携により可及的な治療が可能であり、低侵襲治療である大動脈ステントグラフトを用いた治療は、日本で有数の症例数である

★中毒、特に向精神薬の過量服薬による症例が増加傾向にあるが、約8割の症例は2日以内の保存的治療で軽快している。重症例に対しては人工呼吸器管理を行い、状態に応じて血液浄化、血液吸着などの治療を行っている

★心肺停止症例は、AEDの普及および一般市民への救急蘇生法の講習が徐々に実を結び、bystander CPR(傷病者が倒れた現場に居合わせた人による心肺蘇生)が施行されている症例が増加傾向にある。よって、来院時には心拍が再開している症例も増え、脳低温療法を積極的に取り入れている。

医療設備

マルチスライスCT、MRI、mobile-DSA、血液浄化、PCPS(経皮的人工心肺補助装置)、IABP(大動脈内バルーンパンピング装置)、体外式ペースメーカー、大動脈遮断バルーン、下大静脈フィルター、その他十分な機器設備が整っている。
  • セカンドオピニオン受入 /
  • 初診予約 /
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

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