専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

中村記念病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

神経内科

分野

神経内科

特色

67年に日本初の脳神経外科専門病院として開設され、現在では504床を持つ脳神経疾患総合病院である。開院以来24時間救急診療体制を維持し、脳神経疾患を中心に年間約10,000件(救急車による搬入4,900件)の救急患者を受け入れている。北海道内で唯一のガンマナイフ治療装置も有している。脳神経外科、神経耳科、神経眼科、神経放射線科など脳神経に関連する科と連携することで、質の高い神経疾患の診療を可能にしている。市中病院として神経内科領域疾患を広く診断・治療しているが、特に頭痛、てんかん、パーキンソン病、ボツリヌス毒素治療には専門外来も開設している。

症例数

外来患者数は1日平均約70人、年間入院患者数は約530人。救急患者は外来と別にして随時受け入れている。平均入院期間は約19日。病床数は約50床だが、亜急性期病床や障害者病床も有しており、様々な入院目的に対応可能である。当科入院の特色として脳血管障害や神経外傷、髄膜炎・脳炎、意識障害、けいれん発作、ギラン・バレー症候群など緊急性の高い急性期疾患が多いことがあげられる。また、慢性の頭痛やめまい、認知症、筋萎縮性側索硬化症やパーキンソン病などの神経変性疾患、多発性硬化症や重症筋無力症などの神経免疫疾患など、広範囲な疾患に対応している

★急性期脳血管障害では、早期診断・治療が重要であるため、常時MRI撮影可能体制であり、脳神経外科と連携して24時間救急診療を行っている。脳梗塞に対して治療時間が限定されるt-PA血栓溶解療法も適応が合えば積極的に行っている。一般外来や入院ではMRIやCT検査に加えて、血管エコーによる頸動脈検査やMRAによる脳血管評価、SPECT(脳血流シンチグラフィ)による脳血流定量などを行い、予防を含む内科的治療や外科的治療の適応を決めている。リハビリ医や療法士、言語聴覚士等によるリハビリもなるべく発症早期から行っている

★てんかん発作治療も緊急性を要する場合があるが、特にけいれん重積状態では各種薬物投与や人工呼吸器使用での対応をしている。各種薬剤でも難治性の場合は、長時間ビデオ脳波同時記録を行い、外科手術の適応性を検討している。また、手術症例には他院と連携してPETや脳磁図検査を行って精度を高めている

★末梢神経疾患の診断には、専属医師による電気生理的検査を行っている。ギラン・バレー症候群や慢性炎症性脱髄性多発神経炎など免疫関連疾患には、免疫グロブリン大量静注療法や免疫吸着療法を日常的に施行している。全身型重症筋無力症の治療では大量ステロイド療法と胸腺摘除術を原則としており、高い術後安全性と治癒率を得ている。急性増悪には免疫吸着療法も併用する。筋疾患で筋生検を適用した場合は、他施設と協力して診断をしている

★パーキンソン病とパーキンソン症候群の初期診断は難しい場合があり、鑑別に有用な心筋MIBGシンチ検査を含めて各種検査を行って診断精度を高めている。脳SPECT検査も認知機能評価の一助として頻用している。治療ガイドラインに沿った内服薬療法を心がけており、運動リハビリを積極的に活用している。さらに、内科治療に限界のあるパーキンソン病患者で外科治療効果の期待できる場合、脳外科医と協力して脳深部刺激術を主とする手術療法を行っている。北海道内の他院からの紹介で手術療法を行う機会も多い

★脊髄小脳変性症等の遺伝子検査や神経免疫疾患の特殊抗体検査など、必要な場合は各研究機関に測定依頼している

★ボツリヌス毒素治療は身体局所の不随意運動治療に効果があり、眼瞼けいれん、片側顔面けいれん、痙性斜頸等に施行している。専門外来は週1回であるが、道内一の施注回数となっている

★頭痛は最も多い神経疾患であるが、慢性頭痛の診断・治療には専門的知識が要求されるため頭痛外来を設けており、治療入院も随時行っている。

医療設備

MRI、MRA、CT、SPECT、脳血管写、脳波、ビデオ脳波同時記録装置、筋電図、末梢神経伝導速度検査、誘発筋電図、血管エコー、ガンマナイフ治療装置等。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

脳神経外科専門病院として国内で有数の施設である。札幌市の神経疾患の中枢医療機関として救急を担っているが、脳腫瘍から頭部外傷、機能神経外科、背髄・末梢神経、定位放射線治療まで小児神経疾患を除く全分野に専門の脳神経外科医を配している。また、神経内科医が7人、整形外科医が2人、麻酔科医が3人在籍しており、各科で密に連携して診療を行っているのが当院の強みである。病理は脳腫瘍を中心に病理専門医の資格のある尾崎義丸主任医長が担当している。脳卒中救急では12床のSCUを有し、当院だけでt-PA投与例が41例(08年)に達している。透析患者の脳卒中については、透析センターを併設し対応している。

症例数

患者さんのために、看護師や技師(放射線科、臨床検査、臨床工学)が医師とともに一致団結して治療成績向上のために努力している。08年の脳神経外科手術743例、血管内手術85例、ガンマナイフ521例である

脳卒中、脳血管外科(238件)=脳動脈瘤クリッピング術132件(破裂61件、未破裂71件)、頸部内頸動脈内膜剥離術25例、頭蓋外-内血管バイパス術17例が主なものである。手術室のツアイス手術用顕微鏡4台のうち2台がペンテロで、術中ICG蛍光血管撮影を用いたクリッピング術など、安全に手術が行われるように配慮している。脳動脈瘤クリッピング術の適応は以前からガイドラインを遵守しており、破裂の可能性が低いサイズの小さな未破裂動脈瘤を治療対象にしていないため、手術症例数は実際に診察する患者数と比べて多くはない

脳腫瘍外科(126例)=悪性腫瘍が比較的多く(66例)、ナビゲーションシステムや神経モニタリング、5-ALAを用いた腫瘍の術中蛍光診断を最大限活用し、最大限の腫瘍摘出と手術による合併症を防ぐように努力している。腫瘍の術中迅速診断では専門の病理医、迅速標本を速やかに固定・染色して病理組織画像を手術室に転送し、術者が手術中に診断して治療方針を決定ないし変更できるシステムが構築されている。悪性脳腫瘍は予後不良で結果的に死に至るが、最後まで入院できるように努力している。下垂体腺腫の手術(13例)は神経内視鏡を用いて経鼻的に行い良好な手術成績を得ている

頭部外傷(116例)=開頭手術になる症例が多くはないが、救急で運ばれる多数の患者さんを治療し、重症症例には脳圧をモニターし低体温による治療を行っている

脊椎・背髄外科(55例)=整形外科と協力して治療を行っている。治療成績は良好で、今後専門の医師を増やす予定である。末梢神経の手術も脳神経外科医が行っており、手根管症候群や肘部管症候群の手術を顕微鏡下で行っている

定位・機能神経外科(15例)=てんかんの外科やパーキンソン病に対する脳深部刺激療法を、神経内科と協力して行っている

血管内手術(85例)=指導医2人を中心に、血管内コイル塞栓術(41例)と血管内ステント留置術(10例)などが行われている。血管内手術の適応は、脳動脈瘤では安全に確実に治療可能な動脈瘤のみ血管内手術の対象とし、頸部内頸動脈狭窄症では頸部内頸動脈内膜剥離術が困難な場合のみ行っている

★ガンマナイフは91年に設置以来7,000例を超え、08年だけで521例(転移性脳腫瘍383例、聴神経腫瘍40例、脳動静脈奇形16例など)が治療されている。脳腫瘍や脳動静脈奇形については、手術とガンマナイフを組み合わせて治療を完璧なものにしている。

医療設備

シーメンス社製MRI 3台、MDCT 2台、DSA 3台(1台はバイプレーン、1台は術中DSA)、ガンマナイフ、SPECT 3台、術中ナビゲーション、神経内視鏡、ツアイス手術用顕微鏡4台(2台はペンテロ)、超音波装置5台など、脳神経外科に関する最新鋭の設備、診断装置、手術器具はすべて完備している。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

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