専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

南風病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器科

分野

消化器・一般内科

特色

地域の中核医療施設として、消化器疾患全般にわたる診断・治療を行っている。癌の診断に関しては、早期発見のほか各種画像検査を駆使し、癌の拡がりや深達度の正確な診断を目指している。治療に関しては、外科・放射線科などと術前カンファレンスを十分に行い、患者のQOL(Quality of life:生活の質)を最優先して治療方針を決定し、内視鏡的治療・化学療法・外科的治療を行っている。特に内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は九州では有数の症例数を行っている。消化管出血などに対する緊急内視鏡は、地域の診療所とも連携を図りながら24時間体制で行っている。また、閉塞性黄疸の治療も患者のQOL改善を目指して行っている。

症例数

08年1年間の延べ入院患者数は1,902例で、その中で1,026例は他院からの紹介患者である。1年間の検査件数は上部消化管内視鏡7,143件、下部消化管内視鏡2,538件、上部消化管X線検査1,091件、下部消化管X線検査368件、小腸X線検査179件、ERCP 331件、PTCD 166件、小腸ダブルバルーン内視鏡検査59件である

★上部消化管疾患では、胃癌のほか、逆流性食道炎や胃十二指腸潰瘍などの疾患が多い。08年の癌の手術症例は、食道癌11例、胃癌85例であった。内視鏡治療例はESDが食道24例、胃90例に対して行い、良好な治療成績が得られている

★下部消化管疾患は、大腸癌のほか、ポリープ、憩室症、過敏性腸症候群、感染性腸炎などの疾患が多い。08年の大腸癌の手術症例は129例であった。内視鏡的治療ではEMRの558例中、良性ポリープは455例、癌は102例、ESDの9例中癌は4例であった。大腸のESDはリスクが高くまだ一般的ではないが、当院では安全性の得られる症例に対しては積極的に行っている

★炎症性腸疾患のうち、クローン病と潰瘍性大腸炎は、厚生労働省により難病に指定されている特定疾患であり、08年現在、それぞれ70例、137例と多くの症例の診断治療を行っている。クローン病では、抗TNF-α抗体による治療のほか、狭窄症例に対する外科的な狭窄形成術や内視鏡的拡張術も行っている。潰瘍性大腸炎に対しては、ステロイド療法のほか、血球除去療法(LCAP・GCAP)も透析専門の医師と連携して行っている。さらに、炎症性腸疾患に対する新薬の治験にも積極的に参加している

★小腸疾患は、これまで内視鏡検査が困難とされていたため詳細不明であったが、最近開発されたダブルバルーン内視鏡を当院ではいち早く導入した。特に、胃・大腸内視鏡で原因不明の消化管出血(小腸出血)の診断・治療で、画期的な成果を挙げている

★胆道・膵疾患は、膵癌、胆嚢・胆管癌のほか、胆石症、胆嚢ポリープ、急性・慢性膵炎などの疾患が多い。腹部超音波、CT、MRI(MRCP)、ERCP、PTCD、腹部血管造影、超音波内視鏡などの諸検査を駆使して、放射線科の医師とも協力して行って総合的に診断している。08年の手術症例は膵癌が5例、胆嚢・胆管癌が10例、胆石胆嚢炎は181例であった。閉塞性黄疸に対してはPTCDだけでなく、内視鏡的なドレナージを08年は123例に行っており、胆道ステント留置術は54例に行っている。総胆管結石に対しては内視鏡的結石除去術を58例に行っている

★化学療法(抗がん剤治療)は県内で4人しかいない日本臨床腫瘍学会薬物療法専門医を中心として、入院および外来(外来化学療法室)で行っている。消化器癌においては、08年は食道癌5例、胃癌33例、小腸癌1例、大腸癌36例、胆嚢・胆管癌13例、膵癌15例に対して化学療法を行い、良好な治療成績が得られている。

医療設備

各種電子内視鏡(特殊光内視鏡、拡大内視鏡を含む)、超音波内視鏡(IDUSを含む)、パワードプラエコー(造影エコーを含む)、デジタルX線装置、マルチスライスCT、MRI、血管造影(DSA)、PET-CT。特に64列マルチスライスCTは大腸の新しい検査法であるCT・コロノグラフィー・仮想内視鏡にも利用している。また、県内に2施設しかないPET-CTは全身の各種癌の診断および治療後の経過観察に良好な成績を発揮している。

「医者がすすめる専門病院 熊本・鹿児島」(ライフ企画 2009年10月)

整形外科

分野

整形外科

特色

脊椎疾患を中心に主として手術を要する患者の治療を行っている。内科のスタッフが充実しているおかげで、循環器系疾患、糖尿病、肝臓病などの合併症を持つ患者や、人工透析中といったリスクの高い患者の各種整形外科疾患の手術にも対応している。2009年から小児整形の専門家もスタッフに加わり、小児期特有の先天疾患にも対応可能となった。個室専門病棟も併設している。日本整形外科学会認定施設。日本医療機能評価機構認定病院。地域医療支援病院。臨床研修指定病院。URL;http://www.nanpuh.or.jp/

症例数

年間外来患者数は延べ15,000人を超え、MRI、ヘリカルCTがそれぞれ2台ずつ備えられているため、予約以外の緊急検査にも対応している。入院数は1日平均52人で、手術を要する骨折等の急性疾患の患者や慢性の脊椎疾患、関節疾患の患者がほとんどであるが、ペインクリニックと連携し、各種ブロック療法を行うための入院も若干名は可能である。年間手術数は500件余りで、その6割は腰部脊柱管狭窄症をはじめとする脊椎疾患である。腰部脊柱管狭窄症に対して年間130例以上の手術を行っているが、侵襲の少ない内視鏡下の手術からインスツルメンテーション手術まで、個々の症例に応じた最適手術を行うよう心がけている。その他腰椎疾患、頚・胸椎疾患に対しても前方法、後方法のいずれも対応は可能である。術後成績は日本整形外科学会判定基準でみると、頚椎疾患、腰椎疾患とも70%以上の改善率が得られており、患者の満足度も高い。関節疾患についても関節鏡視下手術から骨切り術、人工関節手術まで症例に応じて、選択、施行している。平均在院日数は22日である。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、RI、PET、DEXA、電気生理学的検査装置(筋電図、神経伝道速度)、脊椎内視鏡、手術用顕微鏡、関節鏡など。

「医者がすすめる専門病院 熊本・鹿児島」(ライフ企画 2009年10月)

ペインクリニック科

分野

ペインクリニック

特色

患者の訴えに十分耳を傾けることから始め、治療法として何が適切かを常に考えるようにしている。痛みの原因が把握困難なことも多々あり、当院画像診断センターでの画像検査を活用している。また当院整形外科や脳神経外科など、あるいは他院神経内科、心療内科など他科との連携も大切にしている。ペインクリニックで頻用する神経ブロックに限らず各種鎮痛薬の使用、非侵襲的治療法も取り入れ、痛みに伴う関節拘縮や筋力低下の治療などリハビリも重視している。癌患者に対する緩和ケアでは院内緩和ケアチームとして活動する一方、関連施設の訪問看護ステーション「みなみ風」や在宅支援クリニック「むげん」などと連携、診療を行っている。

症例数

1日外来患者数は25人前後、年間新患数500人、外来延べ患者数3,000人、年間当科入院数220人、他科入院患者疼痛コントロール依頼70人。当科で扱う疾患で多いものは、帯状疱疹による痛み、帯状疱疹後神経痛、頸肩上肢痛あるいは腰下肢痛などの脊椎疾患による痛み、癌性疼痛、頭痛、顔面痛、三叉神経痛、神経損傷による痛み(外傷・手術後などに不自然に続く痛み)、交通外傷後の痛み、低髄液圧症候群などである。治療では星状神経節ブロック、トリガーポイント注射、椎間関節ブロック、神経根ブロックなどの各種ブロックを主とし、入院による持続硬膜外ブロックを行うことも多い。透視装置が必要なブロックは透視室あるいは中央手術室で行っている。癌性疼痛に対し麻薬の内服薬や貼付薬を用いて治療を行っているが、疼痛コントロール困難な入院患者ではPCAポンプによるモルヒネの持続静注を行うことが多く、在宅へ移行しても継続して施行している。

医療設備

透視室、中央手術室、画像診断センター(CT、MRI、RI、PET-CT)、スーパーライザー、高周波熱凝固装置など。

「医者がすすめる専門病院 熊本・鹿児島」(ライフ企画 2009年10月)

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