専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

総合せき損センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

整形外科

分野

整形外科

特色

我が国における脊髄損傷患者は一般に社会的入院が長引き、リハビリテーションの到達レベルも低く、欧米諸国と比較して社会復帰が著しく立ち後れていた。そこで、74年に、労働省は脊髄損傷患者等の中核的専門医療施設を設置して、早期社会復帰を図る構想を打ち出していた。これを受けて、欧米諸国の実状等を調査するなどして、当センターは79年に開設された。現在、厚生労働省所管の労働者健康福祉機構を母体とした我が国唯一の脊髄損傷センターであるとともに、脊椎・脊髄疾患の診断と治療の専門病院(150床)である。整形外科を中心に、泌尿器科、内科、麻酔科、リハビリテーション科の診療科で運営されている。脊髄損傷患者の急性期から慢性期、そして社会復帰までの一貫した治療プログラムを有し、この分野のモデル医療の構築を目指している。一方、脊椎脊髄手術症例数も全国有数である。3万坪の広大な敷地を有し、診療圏は西日本一円と広域である。

症例数

入院診療圏が比較的広く、福岡県内75%、県外25%である。県内でも当センター近郊(半径20km以内)は28%で、北九州市12%、福岡市5%、半径20km以遠の市町村(福岡市・北九州以外)21%である。入院患者に占める他医からの紹介率は75%である。入院の98%は脊髄脊椎疾患患者で占め、08年の手術症例数は780例。その中で脊椎・脊髄手術は741例(95%)であった。その内訳は、変性疾患(腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、頸椎症性脊髄症、後縦靱帯骨化症、黄色靱帯骨化症など)492例、外傷(頸椎損傷、胸・腰椎損傷、骨粗鬆症性椎体骨折など)133例、腫瘍(脊椎腫瘍、脊髄腫瘍)38例、感染(化膿性脊椎炎、脊椎硬膜外膿瘍など)26例、変形(脊柱側彎症、先天脊柱奇形など)24例、炎症(慢性関節リウマチ性脊椎病変など)18例、その他(脊髄空洞症など)で、全脊椎脊髄疾患を網羅している

★脊髄損傷患者の約1/2はヘリ搬送による(センター内にヘリポートあり)。ヘリ搬入は年々増加傾向にあり、壱岐や対馬等の離島からの自衛隊ヘリ移送に加え、九州一円はもとより中国・四国地方からの消防ヘリやドクターヘリ移送が急増している。脱臼や骨折による急性期脊髄損傷は可及的早期の手術を施行し、手術翌日からベッドサイドリハビリテーションを開始し、2〜3日で起座させている。常勤リハスタッフは15人。家庭復帰に向けての福祉機器の開発や住宅改造設計を担当する医用工学研究部の常勤エンジニアは5人。過去30年の入院加療脊髄損傷患者2,110人。完全麻痺の場合の平均入院期間は、四肢麻痺では約8カ月、両下肢麻痺では5カ月である

★手術適応は極めて厳密で、患者の愁訴、日常生活動作の障害度を第一に考え、神経学的評価、画像診断(MRI、CT、脊髄造影、神経根造影ブロックなど)をもとに、スタッフ全員によるカンファレンスで手術適応と手技を決めている。手術中は脊髄機能モニタリング(電気診断)を行っている。08年の手術の中で他家血輸血を要した手術は3例のみで、他は輸血なし、または自己血であった

★外傷以外では、入院後1週間は術前評価、手術後5日でリハビリ室での訓練開始、術後34日で患者の満足度を確認の上での退院であるが、麻痺の重篤な患者は、入院期間を延長しリハビリを施行するため、在院日数の縛りは強くない

★入院患者のほとんどが脊椎脊髄疾患で占められているため、医療スタッフの連携がスムーズであり、患者間のコミュニケーションも極めて良好である。麻痺の重篤な患者が多い中で、入院中の褥瘡の発生率は0.03%である。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、DSA、脊髄電気診断装置、経頭蓋磁気刺激装置、CUSA(超音波吸引手術装置)、手術用顕微鏡、リハビリ機器多数、水中歩行訓練設備、ヘリポート、テニスコート(屋外2面、屋内1面)、プール、外来患者または入院患者家族の宿泊施設(個室14室、2人部屋3室)などを備えている。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

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