兵庫県立 西宮病院(兵庫県西宮市)が名医に推薦されている分野
専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域
兵庫県立 西宮病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。
※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表
泌尿器科
分野 |
泌尿器科 |
|---|---|
特色 |
72年4月に開設され、兵庫県の基幹病院として診療を行っている。当院の特徴は腎移植であり、併設される腎移植センターは日本臓器移植ネットワーク西日本支部の基幹移植検査センターを務める。腎移植のほか小児疾患から悪性腫瘍に至る泌尿器科一般診療も充実し、特に悪性腫瘍は早期発見、早期治療を心がけ、手術療法のみならず薬物療法や放射線療法など集学的治療を行っている。腎臓内科医3人(藤井直彦医長、奥野綾子医長、米本佐代子医師)、腎病理医(岡一雅医長)を含めて腎疾患治療のすべてを網羅する腎疾患総合医療センターとしても治療に当たっている。 |
症例数 |
09年度、外来患者数1日平均71.1人、延べ入院患者数752人、総手術件数543件。体外衝撃波による結石破砕術(ESWL)156件。主だった手術内容は腎摘出術33例(ドナー腎摘出術13例を含む、腹腔鏡6例)、腎部分切除術2例、腎移植術15例(生体腎13例、献腎2例)、腎尿管全摘術7例(腹腔鏡6例)、膀胱全摘術7例、前立腺全摘術19例、経尿道的膀胱腫瘍切除術95例、経尿道的前立腺切除術58例、陰嚢内容手術23例、シャント関連手術41例 ★腎移植=73年の1例目から現在までの症例数は478例(生体腎362例、献腎116例)で、月間1~2例の腎移植を行っている。92年以降の移植腎生着率は生体腎(1年93.0%、5年86.0%、10年78.0%)、献腎(1年86.2%、5年76.0%、10年73.2%)と良好な成績を得ている。最近ではABO血液型不適合例、HLA抗体陽性例に対する移植や夫婦間移植が増えている(腎移植認定医3人:市川、西村、岸川) ★腹腔鏡手術=副腎、腎、腎盂、尿管癌や腎盂尿管移行部狭窄症に対しては積極的に低侵襲の腹腔鏡手術(全体の70-80%)を取り入れている。手術創が小さく従来の開腹手術より疼痛が少ないため歩行・摂食開始までの期間、入院期間が短い。腹腔鏡認定医2人(西村、岸川) ★前立腺癌=早期発見、早期治療のために前立腺針生検を積極的に行い、09年には158症例中67例(42.4%)に前立腺癌を検出した。グレイゾーン症例(PSA 4-10ng/ml)の癌検出率は32.4%である。全例腰椎麻酔で行うため無痛で、会陰部から穿刺するため術後の感染症は極めて少ない。治療は前立腺全摘術、放射線、ホルモン治療などを病期や年齢などを考慮して選択している。またホルモン抵抗性前立腺癌症例に対してタキソテール治療を行い良好な結果を得ている ★腎癌=最大径4cm以下の腫瘍に対して可能な限り部分切除を行い、腎機能温存を考慮している。転移再発症例に対しては分子標的治療薬を使用している ★膀胱癌=可能な限り内視鏡手術を行い、膀胱温存をめざしている。浸潤性進行癌に対しては開腹手術や抗癌剤、放射線治療を行っている。シスプラチンベースの抗癌剤治療(GC療法やMVAC療法)に抵抗性の場合はジェムザール、タキソール併用療法を行っている ★尿路結石=ほぼ全例でESWL治療を行っている。原則無麻酔治療で、治療3カ月後の完全排石率80.9%、4mm以下の小残石のみ有する症例を加えた有効率は93.8%であり、優れた治療成績を収めている。10年3月に新機種(ドルニエ社 SII)を導入し治療効率のさらなる向上が得られている。また結石の原因治療の一つとして上皮小体手術も積極的に行っている ★慢性腎不全=腎移植のほか、適切な血液・腹膜透析導入と内シャント造設術を行っている。07年4月には腎疾患総合医療センターの開設に伴い、人工透析装置が12台に増加している ★前立腺肥大症=薬物治療困難症例には内視鏡手術を行い、QOLを重視した治療を行っている ★男性不妊症=原因を調べ疾患に応じた治療を行い、無精子症、乏精子症にも対応している ★尿失禁=失禁体操指導、薬物治療、尿道コラーゲン注入、尿道吊り上げ術(TVTスリング)を行っている。 |
医療設備 |
ヘリカルCT、三次元CT、MRI、血管連続撮影装置、RI、リニアック、人工透析装置、血漿分離装置、ESWL、カラードプラ超音波装置、ウロダイナミックス検査装置。 |
「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)
腎疾患総合医療センター
分野 |
腎移植 |
|---|---|
特色 |
腎移植センターを73年に開設してHLA検査を開始した。80年から(社)日本腎臓移植(現:日本臓器移植)ネットワーク発足の95年まで近畿地方腎移植センターとして2府4県の献腎移植の普及、献腎移植の斡旋業務とHLA検査センターの役割を果たした。腎疾患総合医療センターは07年度、腎移植センターを発展させるため院内組織として腎臓病内科、泌尿器科、腎病理、研究・検査部門を擁する組織に再編して腎臓病の総合治療に当たることにした。現在、研究・検査部門は西日本支部の基幹移植検査センターとして22移植検査センターの精度と技術の維持を図っている。 |
症例数 |
泌尿器科は72年に開設され、翌年、設置された腎移植センターとともに1973年、腎移植を施行した。これが自治体病院での最初の腎移植となり、現在まで478例(生体腎362例、献腎116例)の腎移植手術を行っている ★生体腎移植の流れ=腎移植希望者は透析施設からの紹介状を持参して来院する。外来で生体腎移植の流れと腎移植成績を説明したのち、腎提供候補者の感染症検査と提供候補者、受者の組織適合(HLA)検査を行う。後日、検査結果で腎提供候補者が決まると、入院、腎機能検査を中心に手術前検査を行う。この間、血縁確認やMSWとの面談が並行して行われる。腎提供可能と判断されれば、手術日が決まり受者の術前、全身検査を十分に行う。薬剤師による服薬指導と栄養士による栄養指導を受けたのち、リンパ球交差試験を経て腎移植手術に至る。術後集中看護を受けて1週間、隔離個室で過ごす。その後、相部屋に移って免疫抑制剤の減量に努める。1カ月で維持免疫抑制量に達すると試験外泊を経て退院となる。免疫抑制剤は4剤併用療法を採用している。即ち①シュミレクト②ネオーラルまたはプログラフ③セルセプトまたはブレデニン④プレドニンの①②③④から1剤ずつの4剤で治療している。さらに、ABO血液型不適合移植では血漿交換とリツキシマブ投与を併用する。最長生着者は35年、最高齢は73歳女性で、最近は高齢夫婦間移植とABO血液型不適合移植が増える傾向にある。92年以降の成績は、生着率が1年93.0%、5年86.0%、10年78.0%である。生存率は1年98.6%、5年93.2%、10年88.8%である ★献腎移植の流れ=献腎移植希望登録者は透析施設からの紹介状を持参して来院する。外来で献腎移植の流れと腎移植成績を説明して、問診ののち感染症や血液型、心電図、X線とHLA検査を行う。結果を得れば(社)日本臓器移植ネットワークに献腎移植希望者として届け出る。希望登録後1年間、献腎移植を受けることができなければ献腎移植希望登録更新のため透析施設からの紹介状を持参して再診する。この際、新たな臨床検査は行わず透析施設から提供される検査データを流用する。ある日突然、献腎移植の連絡があるとHLA検査とリンパ球交差試験が終了したのち緊急手術のための入院となる。献腎移植(緊急手術)に対応して緊急検査を行い手術の可否を決定する。手術後の流れは生体腎移植と同じだが、大部分のケースで術後、無尿のため2週間程度の透析治療を必要とする。透析離脱まではRIや超音波ドプラ検査で移植腎血流を計測して拒絶反応の判定を行う。最近は20年以上の透析歴のある60歳以上の献腎移植が増えている。最長透析例は32.5年で最高齢は63歳である。10年の成績は、生着率が1年86.2%、5年76.0%、10年73.2%である。生存率は1年96.9%、5年93.6%、10年93.6%である。 |
医療設備 |
遺伝子増幅装置、遺伝子配列測定装置、フローサイトメトリー、クリーンベンチ、細胞培養装置、超音波ドプラ装置、透析装置12台、血漿分離装置。 |
「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)
小児科
分野 |
小児医療 |
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特色 |
感染症を代表とする急性疾患をはじめ、神経疾患・腎臓病・気管支喘息などの慢性疾患、小児救急・未熟児新生児医療など、近年小児医療に求められている多彩な疾患に対応することができるよう努力している。 |
症例数 |
入院病床数は一般小児科12床、未熟児・新生児14床(うちNICU 3床)。年間入院患者数は一般小児科約430人で、主な内訳は下気道感染症約160人、腸管感染症約35人、けいれん性疾患約30人である。未熟児センターでは年間約350人の入院があり、低出生体重児約120人、新生児特発性呼吸窮迫症候群約20人、高ビリルビン血症約150人である。なお、人工呼吸換気症例は約20人である ★外来患者は感染症などの急性疾患に加えて、けいれん性疾患、気管支喘息、慢性肝疾患、心疾患などであり、1日あたり約50人となっている。予約患者が多く、予約外や初診の方にはご迷惑をおかけしているが、緊急患者への対応もできるよう心がけている ★専門外来として臨床心理士による心理カウンセリング、正常新生児の健診、低出生体重児の発達外来、気管支喘息、肝疾患、神経疾患、心疾患を行っている ★当院での対応が困難な小児外科疾患や小児循環器疾患については、他の県立病院や大学病院に連絡し、救急搬送も含めた適切な対応がとれるようにしている。また、近隣市と連携し、週1回の夜間小児救急に対応している。 |
医療設備 |
MRI、CT、各種超音波検査、脳波、呼吸機能検査、各種迅速検査など。 |
「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)
放射線科
分野 |
放射線科 |
|---|---|
特色 |
当院は阪神西宮駅から徒歩5分に位置し、病床数400床の総合病院である。泉山は日本医学放射線学会治療専門医、日本放射線腫瘍学会認定医で、当施設は日本医学放射線学会専門医修練機関、日本放射線腫瘍学会認定協力施設である。放射線科としては入院ベッドをもたないので、入院が必要な放射線治療やIVRの患者さんは関係する他科に入院してもらって治療を行っている。他に日常業務として消化管透視の検査と診断、CT、MRI、核医学の検査と診断などを行っている。CT、MRI、血管造影装置は02年度以降、順次更新された最新の機器である。放射線治療装置も更新され、07年8月より再開している。08年4月より電子カルテ、フイルムレスになっている。 |
症例数 |
(09年度)放射線治療総数202人、うち乳癌(温存療法)91人、喉頭癌1人、食道癌8人、他の消化器癌4人、子宮頸癌7人、前立腺癌8人、肺癌1人、悪性リンパ腫12人、転移性脳腫瘍2人、転移性骨腫瘍44人など。IVRは157件で、主に肝臓癌の診断と治療(動脈塞栓術や抗癌剤動注など)を行っている。CT検査11,290件、MRI検査4,067件、核医学検査707件、消化管透視検査192件(上部87件、下部105件)。 |
医療設備 |
マルチスライスCT、MRI、核医学ガンマカメラ、血管造影装置(シネアンギオ対応)、リニアック、治療計画用マルチスライスCT、3次元治療計画装置、X線TV透視撮影装置、一般撮影装置(CR)、乳房撮影装置、X線断層撮影装置。 |
「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)
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診療科目:消化器科
2020年09月04日投稿
別の病院で、感染性の腸炎と診断されましたが、抗生剤が全く効かず、転院で入院しました。 到着と同時に私を問診した医師は、前の病院で腸の腫れが引くのを待って内視鏡と言われて…続きをみる