専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

近畿中央病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

当院の消化器内科の診療対象は肝胆膵疾患と消化管疾患である。施設認定は内科学会教育病院、消化器病学会認定病院、消化器内視鏡学会認定病院、肝臓病学会認定施設、癌診療連携拠点病院など。

症例数

B型慢性肝炎治療30~50例/年、C型慢性肝炎治療70~80例/年、肝硬変多数、肝細胞癌治療数増加中。内視鏡検査では内視鏡センター設立後06~10年度で上部消化管6,000~6,500例、下部消化管2,000~2,500例で増加中。処置内視鏡では緊急内視鏡、止血内視鏡、異物除去内視鏡、ERCP、ERBD、EST、超音波内視鏡、食道静脈瘤治療、ポリペクトミー、EMR、ESDなど

★肝疾患の中では、特にウイルス性肝炎の治療を行う患者数が多く、C型慢性肝炎に対しては、肝組織像を参考にしてウイルスの種類や量によって積極的に最新のペグインターフェロンと抗ウイルス剤(レベトール)併用治療を行い、症例によってはインターフェロン単独少量長期療法(インターフェロン自己注射も指導している)や瀉血治療や肝庇護剤治療(強力ネオミノファーゲンC静注療法、ウルソデオキシコール酸内服、漢方薬治療)なども行っている。B型慢性肝炎については年齢とウイルス量および肝組織病期を参考にしてインターフェロン治療や抗ウイルス剤(エンテカビル、ラミブジン、アデフォビルなど)内服治療を行っている。その他大阪大学医学部消化器内科とその関連施設で共同臨床研究も行っている。急性ウイルス性肝炎や薬剤性肝炎も取り扱っている。また、自己免疫性肝炎(AIH)や原発性肝硬変(PBC)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)や脂肪肝なども多数診療している。肝硬変については分岐鎖アミノ酸投与やRESを含めた栄養療法にも取り組んでいる。食道静脈瘤治療や腹水のコントロール治療も行っている。肝細胞癌の治療についても最新のラジオ波治療(RFA)やエタノール注入療法(PEIT)の他、放射線科の協力で動脈塞栓療法(TACE)や動注化学療法(TAI)も行っている。また、大阪大学の肝移植検討会の委員として、毎月大阪大学で開かれる移植に関する検討会にも参加をしている。その他、胆嚢結石症や総胆管結石や膵炎も診療している

★消化管疾患では内視鏡センターで上部下部を合わせて年間8,500例を超える内視鏡件数を実施している。この検査件数は阪神間では最も多い病院のひとつである。内視鏡的ポリペクトミーや内視鏡的粘膜切除術(EMR)は上部消化管でも下部消化管でも多数行っている。これまで当院では消化器外科で行っていた粘膜剥離術(ESD)や胆管膵管造影(ERCP)、胃瘻造設術(PEG)などについても07年度から消化器内科でも開始した。このように消化器外科と協力して癌、潰瘍などの診断治療を行っている。逆流性食道炎(GERD)や良性腫瘍、あるいはヘリコバクター・ピロリ菌感染症についても数多く診療している。また、クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患(IBD)についても紹介が多く、数多くの症例を診療している。長期間の歴史を持つ活発な炎症性腸疾患の患者友の会「つばさの会」を企画し患者さんとの密接な交流がある

★関連の検査について腹部超音波検査は予約がなくても毎日すぐに検査ができる。また、上部消化管内視鏡、下部消化管内視鏡の検査は予約制で毎日行っているが、緊急内視鏡も毎日可能。

医療設備

オリンパス社製内視鏡、フジノン社製内視鏡、超音波内視鏡、経鼻内視鏡、拡大内視鏡、NBI、APC、カラードプラ超音波装置、腹部血管造影装置、CT2台、MRI2台、放射線治療装置。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

外科

分野

消化器・一般外科

特色

食道、胃、大腸、肝胆膵などの消化器癌、乳腺、甲状腺などの内分泌腺癌、肺癌など、種々の癌の診断から治療まで一貫して行っている。治療としては、内視鏡的切除術(粘膜下層剥離術)や腹腔鏡を使用した縮小手術から、他臓器を摘出する拡大手術まで、癌の進行度に見合った集学的治療を癌患者の生活の質も考慮しながら施行している。病院機能評価認定施設であり、また入院患者の多くは悪性腫瘍疾患患者で、07年地域がん診療拠点病院として指定された。良性疾患としては胆石症に対する腹腔鏡下手術をはじめ、鼠径ヘルニア(主にクーゲルパッチ法)、痔疾、虫垂炎、末梢血管疾患(ASO、腹部大動脈瘤、下肢静脈瘤)なども手術の対象としている。http://www.kich.itami.hyogo.jp/

症例数

年間の手術件数は約600例(うち全身麻酔は約500例)

★食道癌治療患者は年間40数例。粘膜癌に対しては内視鏡的切除(EMR、ESD)が5~6例、粘膜下層浸潤癌も症例に応じて行い、QOLを重んじた治療を推進。進行癌に対しては3領域リンパ節郭清を伴う食道切除術(右開胸、胸骨後胃管再建)を標準術式としている。食道切除術は10数例。切除不能例には放射線化学併用療法を、食道狭窄例に対しては食道ステント留置、気管狭窄例には気管ステント留置を施行。食道切術症例の5年生存率(TNM分類:非治癒、他病死を除く)は、Stage 0:100%、I:84.1%、IIa:69.0%、IIb:36.5%、III:33.3%、IV:12.2%

★胃癌手術症例は年間50~70例。粘膜癌、高分化型、陥凹型で1cm以内、隆起型で2cm以内の症例を絶対的適応としてESD、EMRを年間30~40例施行している。内視鏡的切除困難症例では腹腔鏡下胃部分切除、開腹下粘膜切除、楔状切除などを施行。また、早期癌では腹腔鏡補助下胃切除術を行っている。進行胃癌に対しては拡大リンパ節郭清、他臓器合併切除(脾、膵、胆、肝、左副腎)を行う。切除不能、非治癒切除症例に対しては多剤併用抗癌剤療法を施行。胃切除症例5年生存率はStageIA:99.9%、IB:93.3%、II:72.7%、IIIA:44.1%、IIIb:20.9%、IV:13.2%(TNM分類:切除例、他病死含む)

大腸癌(結腸癌と直腸癌)の年間切除症例は約80例。ポリープ癌や表面型早期癌には内視鏡切除、直腸ではTEMを施行。内視鏡的に不可能時は、腹腔鏡下の大腸切除術を行っている。進行癌ではリンパ節郭清をともなう大腸切除術を施行。直腸癌に対しては根治性を保ちつつ神経温存、自然肛門温存に心がけている。高度進行直腸癌では骨盤内臓全摘術や術前後放射線照射、化学療法を施行。結腸癌5年生存率=StageI:100%、II:89.1%、IIIa:81.4%、IIIb:63.7%、IV:15.0%。直腸癌5年生存率=StageI:94.8%、II:88.8%、IIIa:70.2%、IIIb:53.4%、IV:0%(切除例)

★肝癌の年間切除数は数例で肝切除術は症例に応じて第一選択とすることがある。第一選択にしない場合あるいは切除不能例で経皮的肝動脈塞栓療法、マイクロウエーブ照射、ラジオ波照射などを施行

★膵胆道癌は年間約10例で、膵頭十二指腸切除で、膵胃吻合、BillrothI法再建を標準術式としている

★胆石症は年間70~90例で、そのほとんどは腹腔鏡下胆嚢摘出術である。総胆管結石症に対してもほとんど内視鏡下切石術であり、開腹術施行例はごく少数例(ERCP:約100例/年)

★肺癌切除症例は年間20~30例

★乳癌切除症例は年間50~60例。5年生存率はStage 0:100%、I:97%、II:86%、III:60%、IV:0%

★急性腹症は年間約30例である。

医療設備

消化管電子内視鏡、拡大内視鏡、超音波内視鏡、MRI、ヘリカル CT、DSA、マイクロウエーブ装置、超音波外科吸引装置(CUSA)、腹腔鏡、胸腔鏡下手術装置、ハーモニック・スカルペル、リニアックなど。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

泌尿器科疾患全般を対象に、エビデンス(科学的根拠)に基づいた信頼できる医療の提供を目標としている。阪神北地区のがん拠点病院でもあり癌治療内容の充実にも力を入れている。

症例数

外来1日平均約70人、年間入院患者約600人。年間平均手術件約300件、ESWL約150件

前立腺生検は年間約150件施行し、約50人の前立腺癌を新規に診断している。治療法は病期、年齢、希望を総合的に判断して手術、放射線、内分泌療法、化学療法を選択している。5年生存率=StageB:90.4%、C:87.4%、D:46.9%

★膀胱癌では表在癌は注入療法併用により再発防止に努めている。3年非再発率61.2%。局所浸潤癌はTUR、化学療法、放射線療法など集学的治療による可及的膀胱温存にも取り組んでいる。進行癌に対しても積極的に化学療法を施行している

★腎・上部尿路癌は技術認定医の指導のもと腹腔鏡による低侵襲手術に努めている。分子標的薬、インターフェロン、インターロイキン等の治療も行っている

★尿路結石はESWL(体外衝撃波結石破砕術)を中心に、治療困難例にはTUL、PNLなどを積極的に行うことで良好な結石除去率を得ている。また上皮小体手術などの結石再発予防にも取り組んでいる

★排尿障害、尿失禁などの治療成績も良好である

★09年度の主な手術内容:腎・尿管手術9(腹腔鏡手術5)、前立腺全摘術13、TUR-Bt 82、TUL 14、TUR-P 104、ESWL 128など。

医療設備

MRI、CT、RI、ESWL、リニアック、軟性膀胱鏡、膀胱機能検査ほか。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

初診患者の6割が他医療機関からの紹介患者。歯科医療の2次医療機関、すなわち口腔外科として機能している。http://www.kich.itami.hyogo.jp/

症例数

年間外来初診患者数約3,200人、そのうち他医療機関からの紹介患者数約1,900人。年間入院患者数約360人、中央手術室での手術症例数は約180例。複数智歯抜歯が必要な患者さんに承諾を得ることができれば、入院下に静脈内鎮静法を用いた局所麻酔下で複数智歯同時抜歯を行っている

★唇裂口蓋裂治療では、出生直後から装着するホッツ床により、まず哺乳障害を改善する。そして、唇裂、口蓋裂の手術には専任の言語聴覚士により言語訓練が開始され、言語成績も向上している。言語獲得のための鼻咽腔内視鏡検査も積極的に行っている

★舌癌、歯肉癌および口腔底癌などの口腔癌の治療には、手術に偏重することなく、放射線療法、抗癌剤治療の癌治療の3本柱をうまく組み合わせることにより、患者のQOLを考慮した治療を行っている。摘出された原発巣の再建には微少血管吻合を用いた遊離皮弁による即時再建術を積極的に施行している

★下顎前突症などの顎変形症に対する外科的矯正手術は、近隣の矯正歯科専門医の協力を得て行っており、自己血輸血を取り入れ、輸血による合併症の可能性を排除している。年々症例数は増加し、その手術数は年間20例を超えるようになった

★顎顔面外傷では、顎変形症に対する外科的矯正手術の手術手技を応用することにより、可及的に口腔内からのアプローチにより整復固定を行っている。

医療設備

あらゆる最新の医療設備を完備。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

内分泌内科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

当科は糖尿病学会認定教育施設および内分泌学会専門医研修認定施設であり、阪神間における糖尿病診療および内分泌診療の基幹施設である。糖尿病に対して専門医3人で診断、治療、合併症の管理を行うとともに看護師、管理栄養士、理学療法士、薬剤師、検査技師によるチーム医療により患者指導を行っている。また、内分泌代謝疾患として甲状腺疾患、下垂体疾患、副腎疾患、性腺疾患、カルシウム代謝疾患、高脂血症、高尿酸血症などの診療を行っている。

症例数

現在通院中の糖尿病患者数は約1,000人、1型糖尿病は約50人。年間の入院患者は約300人で、その約8割が糖尿病患者で、残りの約2割が糖尿病以外の内分泌代謝疾患やその他の内科疾患である

★外来では診察時に当日の血糖、HbA1c、グリコアルブミンや他の検査結果を見た上で治療変更・追加を行っている

★糖尿病教育入院はクリニカルパスに従い、教育、検査、治療を行っている

★糖尿病教室を月1回実施して、食事療法、運動療法、フットケアなど実際に即した指導をしている

★糖尿病患者の会「近桃会」は、講演会、ハイキングなどの活動を行っている。地域医療連携懇話会や地域の糖尿病研究会を通じて病診連携を図っている。また、診療および臨床研究の成果を積極的に学会・研究会や論文で発表している。

医療設備

当院は厚労省研修指定病院、病院機能評価認定病院であり、ほとんどの先端医療機器を有している。設備の詳細は当院のホームページhttp://www.kich.itami.hyogo.jp参照。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

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