国立病院機構 九州がんセンター

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

国立病院機構 九州がんセンターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

消化器、特に肝臓をはじめ、予後不良な膵臓、胆道系(胆のう)の悪性腫瘍の診断と治療を主体とする。九州地区では専門施設として膵癌患者の診療を行い、治験Phase I/II/IIIの検討にも多く参加している。最近、他院で治療が困難あるいは不可能と説明を受けた患者さんやその家族から、医療相談の形式でセカンド・オピニオンを求めて受診されるケースが増えつつある。

症例数

年間入院患者数は約450例。治療方針は外科医、放射線科医との合同カンファレンスで決定する

肝細胞癌=新規患者数は年間約50人である

★治療法は、1~2cmで腫瘍が3個位までの場合は経皮的エタノール注入療法(PEIT)、経皮的マイクロ波凝固壊死療法(PMCT)、2~4cmで3個位までは最近開発されたラジオ波焼灼療法(RFA)を行う。3cm以上、あるいは3cm以下でも内科的治療が不十分で肝機能が良好ならば、肝切除術を行う。上記治療が不可能な時、肝動脈塞栓術やリザーバーからの反復肝動注化学療法、全身化学療法を行う。各方法を組み合わせることも多い

★5年生存率は手術、エタノール注入療法、肝動脈塞栓術で各々71.6%、52.2%、35.8%である

膵癌=新規患者数は年間約80人で、原則的にstageI~IIIは手術、stageIVaは手術または放射線化学療法か化学療法、stageIVbは遠隔転移があれば全身化学療法を行う

★最近10年間の240例では、平均生存期間(MST)9カ月、1年生存率20.4%である。治療別のMST、1年生存率は、手術療法20.3カ月、49.5%、放射線化学療法9.3カ月、8.0%である

★現在、化学療法の主流は新規抗癌剤の塩酸ゲムシタビン(GEM)とS-1(S)で、従来の化学療法(MST 4.3カ月、1年生存率6.1%)よりMST 8.0カ月、1年生存率20%と良い治療成績を得ている。また最近ではGS併用療法でMST約1年と期待されてきている

★膵癌では千葉の放医研との提携で重粒子線治療の臨床治験を行っている。

医療設備

超音波装置、MDCT、MRI、ERCP、EUS、放射線治療装置(リニアック)。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

消化器外科

分野

消化器・一般外科

特色

設立以来37年にわたるがん専門病院であり、がんに関する豊富な経験と実績を誇る。九州におけるがんの基幹施設であり、福岡県がん診療連携拠点病院に指定されている。日本医療機能評価機構による病院機能評価審査(v.5)にも合格している。食道、胃、大腸などの消化管のがん、および肝臓、胆嚢・胆管、膵臓のがんなど全ての消化器がんの外科治療を行っている。世界のトップクラスの治療成績を目標に、根治性を損なわず機能温存した外科手術や低侵襲の腹腔鏡下手術なども経験豊富である。一方根治性が確保される場合は拡大手術も安全に行っている。消化器内科、腫瘍内科、放射線科、病理との合同カンファレンスで各症例についての治療方針を毎週定期的に検討している。

症例数

08年の手術症例総数は2,636例。消化器外科手術は年間500~600例

食道がん手術=年間23~39例。食道癌診断・治療ガイドラインにそった治療を原則としている。手術は気管支動脈や迷走神経肺枝、心臓枝温存、三領域リンパ節郭清を標準とし、近年では胸腔鏡補助下の手術導入により安全で合併症の少ない低侵襲手術となっている。化学放射線療法後の救済手術も積極的に行っている。Stage別5年生存率は0期100%、I期75%、II期85%、III期31%、IVa期27%である

胃がん手術=年間120~130例。原則として、胃がん治療ガイドラインにそって治療を行っている。内視鏡的治療対象外の早期胃がんや一部の進行がんに対しては腹腔鏡下手術を行っており、とくに消化管吻合まで腹腔鏡下に施行する完全鏡視下手術では先駆的な施設である。根治性があれば、インフォームドコンセントを行って拡大手術(膵臓、脾臓、結腸などの他臓器合併切除、腹部大動脈リンパ節郭清など)も積極的に行っている。進行胃がんに対しては術前化学療法を行って後手術を行う臨床試験に参加している。Stage別5年生存率(95~97年症例)はIA期98.5%、IB期90.9%、II期81.3%、IIIA期66.7%、IIIB期28.6%、IV期7.4%である

大腸がん手術=年間120~130例。大腸癌治療ガイドラインにそった治療を原則としている。根治手術では主(3群)リンパ節までの郭清を原則としている。腹腔鏡下手術の経験も豊富である。直腸がんに対しては、根治性を損なわずに神経温存、肛門温存(超低位前方切除術、内肛門括約筋切除術、経肛門的切除術など)を積極的に行っている。逆に高度進行例でも骨盤内臓全摘術、仙骨合併切除術などの拡大手術を泌尿器科、婦人科、整形外科(骨軟科)と合同で行っている。Stage別5年生存率(95~97年症例)は0期100%、I期96.7%、II期89.5%、IIIa期87.1%、IIIb期63.2%、IV期8.6%である

肝・胆・膵手術=年間100~140例。肝癌診療ガイドライン、膵癌診療ガイドラインにそった治療を原則としている。肝がんに対しては肝機能を評価し、根治切除が可能であれば手術が第1選択である。拡大右葉切除術も安全に行っている。根治切除が困難な場合でもラジオ波あるいはマイクロ波療法でかなりの効果をあげている。肝切除例の5年生存率は71.6%である。膵がんはStageIVaまでが切除の対象であるが、門脈合併切除、門脈再建などの拡大手術も安全に行っている。膵がん切除例の平均生存期間は20.3カ月である。

医療設備

ラジオ波装置、電子内視鏡、超音波内視鏡、腹腔鏡下手術装置、マイクロウエーブ装置、超音波外科吸引装置、ハーモニック・スカルぺル、アルゴンレーザー、CT、MRI、DSA、放射線治療設備など。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

泌尿器科領域の悪性腫瘍の専門病院として高度な診断・技術にて治療にあたっている。基本的に泌尿器科全員でのカンファレンスで方針を決定し、インフォームド・コンセントにより個々の患者に最も適した治療法を患者とともに選択し、高い根治性を求めるとともにQOLを重視した診療を行っている。

症例数

1999年から2008年までの過去10年間の疾患別入院患者数:

前立腺生検=45、69、73、101、139、129、111、117、115、124人

前立腺癌=67、76、104、94、134、111、127、88、107、115人

前立腺肥大症=22、25、18、13、24、23、22、17、17、16人

膀胱腫瘍=38、50、46、61、71、72、100、123、123、124人

腎癌=17、18、12、23、30、22、30、35、25、48人

腎盂尿管腫瘍=10、11、14、12、20、14、22、37、20、27人

精巣腫瘍=4、4、6、7、5、11、9、5、5、9人

副腎腫瘍=3、4、3、1、5、2、1、0、1、3人

その他=27、24、31、41、42、59、50、62、44、54人

★1999年から2008年までの入院総数は、233、281、311、355、470、443、472、484、457、520人となっている

前立腺癌=診断としては経直腸超音波検査と24年間の経験を誇る超音波ガイド下経会陰式生検に格別の自信を持っている。治療としては前立腺全摘除術に24年間で約550例の経験を持つ

膀胱癌=がんセンターの特色として浸潤性腫瘍症例が多く、膀胱全摘術施行症例が多い。尿路変更としては、病状や患者の希望により経尿道自然排尿型代用膀胱、回腸導管(失禁型ストーマ造設)、間欠導尿型代用膀胱(非失禁型ストーマ造設)のいずれかを行っている

腎癌=腎機能温存の目的で腎部分切除を積極的に行っている。転移を有する進行癌の場合は、分子標的薬を中心に治療している。

医療設備

CT、MRI、RI、マイクロトロン、リニアック。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

婦人科

分野

産婦人科

特色

九州のがん診療における基幹病院である九州がんセンターの一部門として、その役割を果たすべくハードとソフト面の充実に努めている。当院の基本理念である「病むひとの気持ちを、そして家族の気持ちを尊重し、暖かく思いやりのある最良のがん医療」を常にめざしている。新薬の開発治験、厚労省班研究、その他の共同研究に取り組んでおり、新しい有用な治療法を取り入れている。

症例数

子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌、卵管癌、腹膜癌、外陰癌、腟癌、絨毛癌などの全ての婦人科悪性疾患を治療しており、標準治療は全て可能である。年間総手術数は300例を超えるが、このうち浸潤がんが1/3を占める。広汎子宮全摘出術症例は年間20-30例、子宮体癌手術40-50例、卵巣癌は30-40例である

★進行した癌にも諦めずに根治をめざした拡大手術を行い、一方で早期癌には後遺症の少ない手術選択をめざしている

★治療例としては、①子宮頸癌に対する化学療法同時併用放射線治療、②進行子宮体癌に対する積極的な腫瘍減量手術と術後に化学療法、③進行卵巣癌に対する術前化学療法の導入、④子宮頸部上皮内腫瘍(異形成、上皮内癌)の治療として治療後の妊娠経過に影響を及ぼさない子宮頸部レーザー蒸散術(10年以上の実績)

★放射線治療は主として子宮頸癌に行っているが、治療は放射線治療専門医により行われる。その適応や方法は婦人科・放射線科合同カンファレンスにて決定される

★再発癌に対しても適応のある症例では他科との連携で手術等の積極的な治療を行っている

症例数と成績=2008年新規治療症例:子宮頸癌90例、子宮体癌48例、卵巣癌37例。治療成績:治療後の進行期別5年生存率(癌以外の死亡も全て含めた結果、ホームページ掲載分)。子宮頸癌(1985-2001年治療例1,055例);全体74.4%、I期91.9%、 II期64.5%、III期52.4%、IV期18.2%。子宮体癌(1985-2001年治療例393例);全体81.7%、I期93.5%、II期94.4%、III期61.5%、IV期29.2%。卵巣癌(1994-2007年治療例278例);全体67.3%、I期98.6%、II期96.8%、III期44.5%、IV期30.1%

★新患は要紹介状(診療情報提供書)。セカンドオピニオン外来(齋藤):事前の予約が必ず必要 (相談支援・情報センター: 092-541-3231)。

医療設備

種々のレーザー、定位放射線治療や強度変調放射線治療が可能な画像誘導放射線治療機器、マイクロセレクトロン、MRI、CTなど。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

小児科

分野

小児医療

特色

当小児科は、九州山口小児がん研究グループの中心的役割を果たしている。また本邦における骨髄移植の草分け的存在であり、九州山口地区の小児幹細胞移植の基幹施設として年間約20-25例を実施している。地域癌診療拠点病院として、この2つの役割が重要なものである。

症例数

急性白血病を中心とした造血器腫瘍性疾患および脳腫瘍を除く固形腫瘍(横紋筋肉腫、骨肉腫、神経芽腫など)の集学的治療を他科と協力して行っている。当科では1973年11月に初めて同種骨髄移植を行ったが、過去10年間で216例の造血幹細胞移植を行い、累計数は365例である。移植幹細胞源もHLA一致同胞から非血縁骨髄や不一致血縁、臍帯血へと大きく変化してきており、1991年には非血縁者間骨髄移植、1997年には臍帯血移植、2000年には同種末梢血幹細胞移植を開始し、現在各々114例、44例、7例の移植数となっている

★当科は、骨髄移植推進財団の移植認定施設で、通常の非血縁ドナーからの移植に加えてHLA不一致移植や海外ドナーからの移植も行っており、日本さい帯血バンクネットワークの登録施設でもある。2003年6月には、無菌室10床の造血幹細胞移植センターが完成

★当科の最大の特色は、小児急性白血病および悪性リンパ腫に対する前方視的多施設共同治療研究である。この治療研究は、長崎と熊本、沖縄を除く九州山口各県内に発生する新規症例をほぼすべて登録してきた。1984年に開始された急性リンパ性白血病に対する治療研究としては過去に5つのプロトコールを実施し、全体で約70%の無病生存率が達成可能となった

★長期入院を余儀なくされる小児患者を対象として、病院内に市立小学校と市立中学校の病弱児特殊学級が各々開設されている。また、徒歩5分の場所にボランティアの運営による患者家族の宿泊施設(福岡ファミリーハウス)がある。

医療設備

無菌室10床、MRI、CT、各種放射線照射装置(リニアック、ラストロンなど)。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

造血器科

分野

血液内科

特色

日本での白血病および悪性リンパ腫・多発性骨髄腫の最大の治療研究グループであるJALSGとJCOGの双方に所属しており、現時点での最良の治療が選択できることが特色である。厚労省特定疾患である再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病などの治療にも取り組んでいる。また、新しい抗癌剤の臨床研究・治験にも積極的に参加しており、常に最も進んだ治療が受けられるように配慮している。造血細胞移植療法にも力を入れており、特に成人T細胞白血病(ATL)に対するミニ移植療法に成果がみられている。無菌室10室を備えた移植センターが併設され、より充実した移植療法が展開できる環境が整備されている。「最先端の医療を“手作り”の優しさで」をモットーとして診療している。日本血液学会認定病院、日本骨髄移植認定施設、福岡県の癌拠点病院。初診時は紹介状を持参してください。

症例数

入院病床は移植医療を中心とした1階西病棟、化学療法・放射線療法を中心とした2階東病棟の2病棟で常時40人前後が入院している。年間症例数は、悪性リンパ腫約35例、白血病・骨髄異形成症候群約25例、骨髄腫5例、特発性造血障害約4例である。5年生存率は、過去10年間の全症例で悪性リンパ腫61%、急性白血病43%である。年間の移植症例数は約12例で、移植療法の種類は通常の骨髄移植はもちろん、HLA一座不一致バンク骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植、ミニ移植など、あらゆるタイプの移植が可能であるが、患者さん自身はもとより家族の皆さんとも十分な話し合いを行い、個々の患者さんに最も適した治療法を納得のうえ安心して受けていただけることを第一に考えている。

医療設備

無菌室計10床、簡易無菌ベッド5床、血液成分分離装置。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

乳腺科

分野

乳腺・内分泌外科

特色

乳癌の診断と治療を専門としている。Evidence(科学的根拠)に基づいた質の高い医療と、「病む人の気持ち」、そして家族の気持ちを尊重したケアにも重点をおき、チーム医療を行っている。また根治性と整容性・機能性を兼ねた手術と標準的治療の開発と普及に取り組み、臨床試験にも積極的に参加している。

症例数

質の高いインフォームド・コンセントの上で、個々の患者さんに適した治療方針を立て治療を行っている

★2008年度の手術総数は309例で、乳房温存術は191例(61.8%)に行い、また安全な腋窩リンパ節郭清省略を目的としたセンチネルリンパ節生検は、212例(32.0%)に行った。病期別術後5年生存率は、I期97%、II期95%、III期79%と良好な成績であった。乳房切除症例に対する乳房再建術を13例に行った。一方、診断においては、超音波ガイド下細胞診、針生検はもちろんのこと、ステレオガイド下マンモトーム生検、超音波ガイド下マンモトーム生検も積極的に行っている

★海外の専門施設と同様に、再発を防ぐための術前・術後の化学・内分泌療法を、副作用を極力軽減する努力の下に行っている。術前治療により、大きな腫瘍でも乳房温存術が可能となった症例を得ている

★我が国の乳癌医療の代表的施設である国立がんセンター中央病院・都立駒込病院・愛知県がんセンターなどとのTVカンファレンスや共同研究などを通じて、最先端の医療による乳癌の治療成績向上に努めている

★サイコオンコロジー科医師・認定看護師・薬剤師・理学療法士や患者ボランティアなどを含めたチーム医療による乳癌患者と家族のケアに取り組んでいる。これからの乳癌診療は癌を取り除くだけでなく、ケアが重要な課題

★乳癌の治療成績向上には早期発見が最も重要であり、診断能の向上のみならず、NPO組織や患者会と協力して市民・社会への啓蒙活動に取り組んでいる。

医療設備

マンモグラフィ、超音波、MRI、ヘリカルCT、ステレオガイド下マンモトーム、超音波ガイド下マンモトーム、リニアック。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

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