国立病院機構 大阪南医療センター

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

国立病院機構 大阪南医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器科

分野

消化器・一般内科

特色

大阪府南東部の南河内地区の中核病院として消化器診療(肝胆膵疾患、胃腸疾患など)全般における安心、安全で高度な専門治療を提供している。また、大阪泉南地域・和歌山県北東部・奈良県中西部からの受診も多い。消化器急性期医療(消化管出血・閉塞性黄疸・イレウスなど)に積極的に取り組み、迅速に対応している。地域がん診療連携拠点病院に指定されており、食道癌、胃癌、大腸癌、肝臓癌、膵・胆道癌に対して、生命予後の延長(Quantity of Life)だけでなく、生活の質(Quality of Life)の向上を目指している。地域の医院・病院と連携しつつ、その予防から早期診断・早期治療、化学療法、緩和医療にいたるまで実践している。外来診療では、患者さんには必要な検査をできる限り当日に受けていただき、診断およびその対応に努めている。外来診察や消化器内視鏡検査希望の場合は、かかりつけ医からの紹介が必要であるが地域医療連携室か窓口となり予約ができる。患者さん一人ひとりを尊重し、十分なインフォームド・コンセントを実施した上で、診療および治療ガイドラインを考慮した個々の患者さんに適した医療の選択を行っている。また将来的な治療につながる臨床試験(国立病院機構関連、大阪大学関連を含め)への参加協力をお願いすることもある。さらに、2010年4月からの肝機能障害に係る身体障害者手帳に必要な診断書・意見書の作成できる医師(身体障害者福祉法第15条指定医)が4名在籍している。

症例数

1日平均外来患者数約85人(うち新患10人)。新患紹介率65%。病床数69床。年間入院患者数約1,400人。内視鏡地域連携患者数600人平均在院日数15日。外来内視鏡検査・腹部超音波検査は、月~金曜日の週5日実施している

年間検査・治療件数=肝炎に対するインターフェロン治療40件。上部消化管内視鏡検査3,100件。下部消化管内視鏡検査2,200件。超音波内視鏡による深達度診断60件。膵・胆道疾患に対してERCP190件。消化管出血に対するクリッピング止血法・高周波凝固止血法・アルゴンプラズマ凝固療法50件。食道静脈瘤結紮術・硬化療法70件。内視鏡的胃腺腫切除10件。早期胃癌粘膜下層剥離術ESD20件。大腸腺腫に対する内視鏡的切除術EMR 360件。早期大腸癌内視鏡的切除術EMR30件。内視鏡的胆管ドレナージ(ENBD、ERBD)90件。PTCD 15件。総胆管結石除去術50件、嚥下障害に対して経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)30件。腹部超音波検査3,300件。肝癌に対する経カテーテル動脈塞栓術(TAE)130件、経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)60件

治療法=逆流性食道炎、胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、胃癌、大腸癌、急性膵炎、急性胆管炎、膵癌、肝炎(B型、C型)、肝硬変、肝癌などの各診療・治療ガイドラインに準じた治療選択を行っている。肝細胞癌に対しては、その進行度・残存肝機能・腫瘍占拠部位、基礎疾患などにより、TAE、RFA、外科切除などを組み合わせて選択し治療を行っている。地域がん診療連携拠点病院、がん政策医療ネットワーク専門医療施設として放射線科・外科などの関連診療科との緊密な連携のもと、癌に対する集学的治療を実施するとともに、疼痛緩和療法などにも積極的に取り組んでいる。また、外来化学療法室では癌に対する化学療法をより安全・快適に行える環境を整えている。さらに癌緩和ケアチームと癌相談支援室を設置し、癌診療の質の向上を図っている。南河内地区の医師会と緊密な連携を図りB型およびC型慢性肝炎の最新の治療を推進している。また、近年増加傾向にある逆流性食道炎の診断・治療を積極的に行い、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)も大阪市以南から和歌山県橋本市まで150人の多くの患者さんが受診し最新の治療法を行っている。

医療設備

MDCT(64列)、MRI、血管造影(DSA)、超音波診断装置、核医学診断装置(SPECT)、電子・超音波内視鏡NBI、ラジオ波焼灼装置、アルゴンプラズマ凝固装置、リニアック。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

整形外科

分野

整形外科

特色

大阪府南部、和歌山県北東部、奈良県中西部の基幹病院として、整形外科疾患全般と外傷を対象に診療をしている。疾患としては、脊椎疾患、股関節・膝関節の関節疾患(半月板・靱帯損傷などの関節鏡手術を除く)、関節リウマチ(外科的治療が中心、生物学的製剤など内科的治療は専門のリウマチ内科で診療し相互に連携)などで、それらについて専門的に診療している。また、近隣の病院・診療所からの紹介で、大腿骨頚部骨折などに対する骨折整復術も行っている。病院は04年に新築され、病棟は大部屋でも各室4床で、1床あたりのスペースは約8㎡と広く、各室にトイレ、洗面が設置されている。

症例数

年間手術件数は約630件、ベッド数は50床である。疾患ごとの手術件数は、脊椎手術170例、人工股・膝関節置換術190例、骨折に対する手術が60例程度である

脊椎疾患=年間約40例の頚椎手術、約120例の腰椎手術を行っている。各脊椎疾患は術前重症度の客観的点数評価を行い、手術適応や術後改善率の評価を行っている。頚椎症性脊髄症や頚椎後縦靱帯骨化症などの頚椎疾患に対しては、MRIやCTで病巣の部位や広がりを検討し、椎弓形成術や前方固定術を施行している。腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなどの腰椎疾患に対しては、脊椎の不安定性や年齢・職業などを考慮し部分椎弓切除術や後方固定術、髄核摘出術などを選択している。特に固定術に関しては、画像支援術前計画により正確な脊椎固定材料の設置に努めている。手術後の合併症は全体として5%以下と低く、術後感染に関しては過去5年間0%である。脊椎の転移性腫瘍には、麻痺の状態や予後を検討し、QOL(生活の質)改善のために積極的に手術治療や放射線治療を行っている

股関節=変形性股関節症、関節リウマチ、大腿骨頭壊死症に対する人工股関節置換術や人工関節のゆるみに対する再置換術が中心である。年間110例の人工股関節置換術を行い、うち6例が再置換術であった。自己血輸血を行い、無菌手術室を使用している。最近は最小侵襲手術に取り組み、10cm以下の小皮切後側方アプローチで軟部組織への侵襲を最小限にとどめ、手術後は翌日離床、早期社会復帰を目指し、よほどの重労働でなければ前職に復帰できている。それに伴い、周手術期の管理として、麻酔・看護・リハビリテーションも含めて「小侵襲・早期社会復帰」を目標に改良を加えている。初期の変形性股関節症にはキアリ骨盤骨切り術などの関節温存手術、小児の先天性股関節脱臼やヘルペス病に対しては装具療法を行っている

膝関節=末期の変形性膝関節症や関節リウマチに対する人工膝関節置換術が最も多い。年間約80例の人工膝関節置換術を行っている。手術後は出血した血液を回収、洗浄し、体内に戻すことで手術前から強い貧血がないかぎり輸血なしで治療可能である。人工股関節置換術同様、治療成績は安定しており、ほとんどの症例で疼痛や歩行能力は改善している

上肢の外科・リウマチの外科=当院では診療科としてリウマチ科が独立しており、整形外科医、内科医が協力してリウマチ患者の総合的な治療を目指している。整形外科・リウマチ外科では、肘関節、手関節、手指にも積極的に人工関節置換術や関節形成術を行い、リウマチで傷害された上肢の機能再建を行っている。年間で人工肘関節置換術を10例、手関節の関節形成術を20例、人工指関節置換術を10例程度行っている。また、腕神経叢ブロックによる麻酔や、関節鏡下手術を積極的に行い、低侵襲化に努めている

骨折=入院治療や手術が必要な骨折に対しては、近隣の医院や救急から要請があれば原則的に受け入れている。骨粗鬆症にともなう高齢者の大腿骨頚部骨折、上腕骨や前腕骨の骨折が多い。その他、小児の肘関節周辺の骨折やスポーツによる骨折も多く、月曜から金曜まで全日手術可能なことから、手術までの待機期間の短縮にも心掛けている。

医療設備

MRI、CT、RI、骨塩定量装置、無菌手術室など。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

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治験参加メリット:専門医による詳しい検査、検査費用の負担、負担軽減費など

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