大阪母子医療センター(大阪府和泉市)が名医に推薦されている分野
専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域
大阪母子医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。
※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表
血液・腫瘍科
分野 |
小児医療 |
|---|---|
特色 |
小児の血液・腫瘍疾患、免疫不全、自己免疫疾患、慢性活動性EBウイルス感染症などEBウイルス関連疾患を診療対象として、造血幹細胞移植を中心に最先端の診療・臨床研究に取り組んでいる。当センターは小児血液・腫瘍領域における多施設共同研究の参加施設であるのみならず、難治症例を対象とする抗腫瘍ワクチン療法など、新規治療開発を目的とする独自の臨床研究にも積極的に取り組んでいる。日本骨髄バンク、日本臍帯血バンクの移植指定病院であり、年間移植数は小児領域において本邦第1位である。 |
症例数 |
初診患者数は年間250~300人を推移しており、延べ入院患者数は例年200~300人である ★急性白血病=小児血液・腫瘍において最も頻度の高い疾患は急性白血病である。この急性白血病に対して微少残存白血病細胞検出を指標とする治療方針を全国に先駆けて導入した。治療開始後、複数の方法を用いて定期的に検査を行い、微少残存白血病細胞が検出される場合にはそのまま同じ治療を続行しても再発するリスクが高いと考えられるため、化学療法を強化あるいは移植適応を考慮するという方針で、現在のところ急性リンパ性白血病の90%以上が寛解を維持している。当科における年間造血幹細胞移植数は毎年40例前後を推移しており、1991年開設以来2009年末までの総移植数は708例である。その内訳は自家骨髄(または末梢血)移植196例、血縁者間骨髄(または末梢血)移植191例、骨髄バンクからの移植144例、HLA不一致選択的CD34陽性細胞移植86例、臍帯血移植91例と多岐に渡っている。移植適応であるにも関わらずHLA一致ドナーが見出せない場合には、積極的にHLA不一致臍帯血移植や血縁者間HLA不一致移植を行っており、親からのHLA不一致選択的CD34陽性細胞移植は高度先進医療の適用を認められている。転移腫瘍が多発しているような神経芽腫進行例など難治性固形腫瘍に対しては自家移植2回法を行ってきたが、最近では免疫学的抗腫瘍効果を期待して、同種移植を導入するようになり、半数を救命できている。2001年には成長障害や不妊などの移植合併症を回避するために骨髄非破壊的前処置を用いる移植(reduced intensity stem cell transplantation: RIST)を導入した。このRISTを2009年末までに190回施行しており、従来型の骨髄破壊的前処置による移植成績と同等の治療成績が得られている ★まれな難治疾患である慢性活動性EBウイルス感染症などEBウイルス関連リンパ増殖症に対しては、3段階からなる治療を行っている。すなわち、第1段階:免疫化学療法、第2段階:化学療法、第3段階:造血幹細胞移植という組み立てである。この方法による治療を行うことで、28人中23人(82.1%)が無病生存中である。第3段階の造血幹細胞移植をRISTで行うようになってから移植関連合併症が減少し、治療成績が向上している ★若年性関節リウマチ難治症例など、従来の免疫抑制療法が有効でない自己免疫疾患(膠原病)難治例に対してヨーロッパでは自家造血幹細胞移植が行われ一定の成果が報告されている。当科でも4例の自己免疫疾患難治症例に自家造血幹細胞移植を行った。このうち2例に著効したことから、免疫抑制剤による標準治療が無効でQOLが著しく損なわれている場合には造血幹細胞移植を試みる価値があると考えている。最後に、当科は小児を対象としているとはいえ、成人の骨髄採取・末梢血幹細胞採取を自施設で行っており、日本骨髄バンクドナーからの骨髄採取は国際協力も含めて年間10例前後施行している。 |
医療設備 |
造血幹細胞移植のための基準を満たすベッドを22床有しており、自家移植などリスクの低い移植は総室で行っている。移植中の患者家族の同室も可能である。放射線科は、画像評価を行うために最新のCT、MRI装置を備えている。放射線治療機器であるリニアック装置は2009年に最新鋭の装置を導入した。腫瘍に限局して照射を行う高精度放射線治療が可能である。いずれも子どもたちが安心して検査を受けられるように遊園地のような装飾を施している。 |
「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)
腎・代謝科
分野 |
小児医療 |
|---|---|
特色 |
学校検尿異常の精査から腎炎・ネフローゼや慢性腎不全に対する内科的治療、透析療法や腎移植後の管理まで、小児の腎疾患を幅広く診療している。いわゆる腎臓病だけでなく、腎臓が中心となって調節を行っている電解質に関連する病気(尿崩症、くる病、副甲状腺疾患など)、骨系統疾患や糖尿病の治療を行っていることも当科の特色の一つである。これらの疾患の多くは慢性に経過するが、長期にわたる治療が子どもの発達・自立を妨げることのないように、病初期から配慮した診療を行っている。 |
症例数 |
外来患者数は腎尿路疾患約800人、糖尿病や副甲状腺疾患などの内分泌・代謝疾患は約150人、骨系統疾患約80人。腎生検は年間約20人に施行している。血中濃度を厳密にモニターしながら使用する免疫抑制剤や、ステロイドパルス療法および血漿交換療法を組み合わせた治療で、ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群や巣状糸球体硬化症に対して良好な治療成績を得ている。常に10~13人に対して外来腹膜透析(CAPD)を行っている。長期のステロイド療法や慢性腎不全に伴う成長障害に配慮した治療を心がけ、適応があれば成長ホルモン療法を積極的に行っている。乳幼児期には困難な透析療法や、腎の経皮的針生検にも対応可能。膀胱尿管逆流や水腎症の診断を行った後、手術適応があれば泌尿器科に紹介している ★病院には小学校と中学校の院内学級が併設されている。また病棟では、保育士、ホスピタル・プレー・スペシャリストやクリニカル・クラウンが入院生活のアメニティ向上を目指して活躍している ★遠方から入院された患者さん家族の宿泊施設として、ファミリーハウスが敷地内に併設されている。 |
医療設備 |
MRI、CT、RI、骨密度測定装置、カラードプラエコー診断装置、バイプシーガン。 |
「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)
整形外科
分野 |
小児医療 |
|---|---|
特色 |
小児を専門に扱う整形外科。18歳以上の成人は原則として取り扱っていないが、小児期からの疾患が続いているものについては診察している。病院は小児の総合病院で、一人の患者を科の枠を越えて総合的に診ることができる。整形外科では先天的に、または事故により欠損した手足を移植術や骨延長術によって再建し、他の病院で無理だと言われた患者を「ものが持てるように」「歩けるように」して、自立できる体にする高度先進医療を目指している。 |
症例数 |
年間の外来患者数は延べ8,500人。手術件数は年間280件。手術の内訳は、多指症や裂手などの先天異常が約140例、分娩麻痺が約30例、股関節疾患が約20例などの他、あらゆる種類の小児整形外科疾患の手術を行っている ★先天性の欠指症・欠肢症や事故による手足の欠損・強い成長障害に対しては、一般的な手術の他に、指を延長する「骨延長術」や、足の指を顕微鏡を使って手に移植する「血管柄付き足趾移植術」によって、ものが持てる手を再建している ★分娩麻痺に対しては、顕微鏡下に髪の毛より細い糸を使って神経を縫合する「神経修復術」によって麻痺を治療している ★成長障害で左右の下肢の長さが異なる場合、骨延長術で足の長さを揃える治療を行っている ★リハビリテーションスタッフは、小児の機能訓練に精通しており、生後早期からの訓練も可能で、子ども達が楽しく訓練ができる環境が整っている ★外来診療=予約制。初診は月午前のみ。原則的には他の医療機関で紹介状をもらってFAX(0725-56-5682)予約をして来院する。紹介状がない場合は前もって受診の可否を整形外科医師まで電話で問い合わせることが必要。 |
医療設備 |
MRI、CT、リニアック、骨密度測定装置、電気生理検査機器、無菌手術室、手術用顕微鏡、関節鏡、血管造影室、ICU、NICU、小児リハビリ室、ケースワーカー、授乳室など。 |
「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)
脳神経外科
分野 |
小児医療 |
|---|---|
特色 |
当センターには、産科・分娩部ならびにNICUよりなる周産期部門と小児科各分野の医師や各外科系の小児領域を専門とする医師で構成される小児部門がある。当科は1991年に小児部門の一員として開設された。国内でも数少ない小児脳神経外科のみを専門とする施設である。超低出生体重児から思春期頃までの患者さんの脳・脊髄の外科的疾患を治療する。日本脳神経外科学会専門医3名が常勤として診療・手術にあたり、同学会の臨床訓練施設に認定されている。また、大阪大学脳神経外科の関連施設でもある。 |
症例数 |
09年の外来診察数は1,888名で、初診患者数は202名。同年の入院患者は151名で、手術数は162件。約1/3が、新生児・乳児の手術。内訳は、先天性や後天性の水頭症関連が66件(40.7%)、脊髄脂肪腫や脊髄髄膜瘤などの二分脊椎関連が16件(9.9%)、狭頭症15件(9.0%)うち骨延長法11件などとなっている。脳腫瘍や脊髄腫瘍などの大手術が62件(38.3%)である ★05年4月、部長交代に伴い、今まで専門であった二分脊椎や水頭症の他に、脳腫瘍や狭頭症・もやもや病・頭蓋底外科などにも積極的に取り組んでいる。以前、全く対応できなかった緊急入院依頼にも、髄膜瘤・脳腫瘍・水頭症を中心に可能な限り受け入れを始めている ★05年、小児痙性斜頚と側彎症に対するボツリヌス毒素製剤療法を開始。06年、もやもや病の治療を開始。07年に向け、痙性麻痺に対するバクロフェン髄注療法(体内埋め込み式持続注入ポンプ使用)の準備終了。狭頭症に対する骨延長法開始。2008年、持続脳圧測定法を小児脳神経外科領域に応用、主に狭頭症の治療適応の判断に使用。また、骨移動を伴う頭蓋形成術(狭頭症手術)の施設基準認定を受ける。2009年、ニューロナビゲーターを導入、より安全な治療計画に役立てている ★初診は、紹介型で電話またはファックスで予約が必要。再診も予約制。原則、院外処方。 |
医療設備 |
MRI、3D-CT、RI-SPECT、DSA、放射線治療装置、定位脳手術装置、超音波診断装置(外来、術中)、手術用顕微鏡、CUSA、手術用レーザー装置、ニューロナビゲーター、持続脳圧測定装置ほか。 |
「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)
眼科
分野 |
小児医療 |
|---|---|
特色 |
視機能の発達にとって、最も大切な小児期の眼疾患に対する高度専門的な医療を行っている。斜視、先天白内障、未熟児網膜症、眼瞼疾患等について、最新で、かつ、安全性の確立された治療法で治療成績をあげることを目指している。 |
症例数 |
年間初診患者数は約1,100人、年間入院患者数は約250例、年間手術件数は約250件である。手術件数の内訳は斜視が150~180件、先天白内障は20~30件、未熟児網膜症は30~40件などである。また、網膜芽細胞腫に対する視機能温存療法として、レーザー光凝固を併用した多剤併用化学療法を行っている ★斜視の手術は、内斜視には2歳頃、外斜視には5歳頃に行い、その他の斜視では両眼視機能が障害されない時期を確認しながら手術時期を決定している。再発例や難治性斜視に対しては、蓄積されたデータや文献をもとに最善の治療を選択している。視能訓練士は術前、術後の検査を特に重視しており、検査データの得にくい小児から正確な所見を得ることに力を注いでいる ★先天白内障は準緊急手術の扱いで手術を行い、術後1週よりコンタクトレンズによる弱視治療を開始している。2歳以後の小児では眼内レンズの移植手術を第一選択にしている ★先天緑内障はトラベクロトミーを行っている ★外来診療=初診、再診とも予約制。初診には医療機関からのFAXによる予約票と紹介状が必要。初診日は火・金の午前9時~11時、水の午後1時~3時。 |
医療設備 |
レーザー光凝固装置、ヤグレーザー、超音波断層解析装置、電気生理検査(ERG、VEP、EOG)。 |
「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)
口腔外科
分野 |
小児医療 |
|---|---|
特色 |
唇裂・口蓋裂の総合治療を目的として、87年に開設。系統的な診療体系のもとに小児病院の特徴を生かし、多くの専門家による長期間にわたるフォローアップ体制を確立。合併症への対応も充実している。わが国の代表的な唇裂・口蓋裂専門医療機関である。 |
症例数 |
年間90人前後の唇裂・口蓋裂一次症例を診察。大阪府内はもとより西日本各地からの患者も多い ★唇裂初回手術約60件、口蓋裂初回手術約80件、顎裂部骨移植術40件など、年間の唇裂・口蓋裂関連手術は220件を超える ★唇裂は生後3カ月で鼻腔底形成を主眼とした口唇形成術を行う。唇顎口蓋裂例における口蓋形成術は12カ月時の軟口蓋形成術と18カ月時の硬口蓋形成術に分けて行う。8~10歳で顎裂部への骨移植、15歳前後で口唇・外鼻の修正手術が行われて完了となる。この間、言語聴覚士による言語管理が行われ、就学時までに90%が正常言語機能を獲得。唇裂・口蓋裂に伴う咬合異常に対しては矯正歯科医が対応 ★口蓋裂手術法として、かつてはpush back法による一期的手術を行ってきたが、上顎骨成長発育障害を惹起しやすいため、96年からは言語と顎発育の両面を充足する治療法、早期二期的口蓋裂手術法を開発した ★5-Year-/Old-/Indexによる咬合評価では約半数がグループ1ないし2に属し、良好な咬合状態が得られている ★大阪府立母子保健総合医療センター内の関連部門と密接な連携のもとに唇裂・口蓋裂診療を実践している ★口腔外科開設後23年経過し、登録患者数は2,000人を超える。 |
医療設備 |
鼻咽腔内視鏡、音声周波数分析器、3次元計測器、セファロ分析装置。 |
「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)
泌尿器科
分野 |
小児医療 |
|---|---|
特色 |
小児泌尿器科専門、わが国で初めて周産期から小児期・思春期までの一貫した治療を目指す病院で、新生児期・乳児期の腎尿路性器系疾患を持つ子どもたちが全国から集まっており、臨床研究活動も盛んである。常勤医3人はいずれも泌尿器科学会指導医。 |
症例数 |
年間の手術数は400例を超え、3割が1歳未満の乳児。疾患の内容は膀胱尿管逆流70例、停留精巣90例、尿道下裂60例、先天性水腎症30例など ★膀胱尿管逆流では、逆流による腎障害を防止するため、高度の逆流や感染を繰り返す子どもには早期から手術を加えており、手術成功率はほぼ100% ★停留精巣には1歳前後で手術を加えており、ほぼ1/3には日帰り手術を施行している ★尿道下裂は高度の手術手技が必要で、一期的尿道形成術を加えている ★二分脊椎と直腸肛門奇形は尿路異常の合併が多く、他科と協同で尿路管理を続けている ★性別が男女いずれとも判別が難しい新生児・乳児では慎重な対応を心がけ、内分泌小児科医やケースワーカーも含めて話し合いを重ね、より良い選択肢を選んでいる。外陰部形成手術はなるべく6カ月~1歳までに行っている ★RIを用いた腎機能評価(水曜)、X線造影検査(月曜)、排尿機能検査(木曜)はいずれも実施例数が多い ★完全紹介型病院、予約制。初診も予約を入れて来られることを勧めている。 |
医療設備 |
MRI、CT、RI、ビデオウロダイナミクス。 |
「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)
小児外科
分野 |
小児外科 |
|---|---|
特色 |
当センターは、81年に大阪府の周産期医療を向上させるという理念のもとに、本邦初の周産期センターとして開設された(第1期計画)。開設当初より大阪府産婦人科診療および新生児、新生児外科診療相互援助システムを構築し、これらの基幹病院として活動してきた。これらのシステムは画期的であり、その成績と共に国内外から高く評価されてきた。小児外科も開設時よりこれらのシステムと共に診療を行ってきたために、特に新生児外科や胎児診断領域においては国際的な水準に達することができた。91年に小児病院と研究所が増設されたため(第2期計画)、発達小児科、消化器内科、血液腫瘍科、泌尿器科あるいは麻酔科など関連各小児診療科との強い協力関係によって高度先進医療を提供できるようになった。また、QOL(生活の質)を重んじる立場から、侵襲の少ない鏡視下手術に早期より積極的に取り組んできた。同様な立場から、日帰り手術も積極的に行っている。 |
症例数 |
小児外科手術件数は年間約700例、うち新生児手術件数は約50例、日帰り手術は約250例。出生前診断率は、全新生児症例の約50%、腹壁形成異常、体表奇形、上部消化管閉鎖、横隔膜ヘルニア、胸腔・腹腔内嚢胞性病変など理論的に出生前診断が可能な疾患の70~80%である ★新生児外科=①横隔膜ヘルニア:胎児診断された症例の救命率は一般に50~60%とされており、消化管穿孔に次いで最も予後不良の疾患である。当センターは新しい治療法を提唱しており、その救命率は約90%である。②新生児消化管穿孔:消化管穿孔は、現在我が国の新生児外科疾患の中で最も予後不良の疾患である。超低出生体重児の生存率および絶対数が上昇するに従って増加しており、超低出生体重児に特有の消化管穿孔症例数が増えており、消化管穿孔全体の死亡率を上昇させている。当小児外科では本症の病態を壊死性腸炎、限局性腸穿孔および胎便関連性腸閉塞症の3つに分類して、個別の対応をすると成績が良くなることを明らかにした ★消化器外科=①小児外科領域における代表的な消化器外科疾患である胃食道逆流症に対しては消化管機能障害の理論に基づいた治療を行い、治療した症例数の多さは本邦でも最大級である。②鎖肛、ヒルシュスプルング病には、腹腔鏡補助下の新しい術式で良好な成績をあげている。③機能的腸閉塞症は、発生頻度は低いが、未だ病態も治療法も確立されていない極めて予後不良の疾患である。静脈あるいは経腸栄養法、腸瘻造設およびprobioticsなど多面的な治療法を駆使して本症の予後改善に取り組んでいる ★腫瘍外科=すべての悪性固形腫瘍症例に対して関連各科からなる腫瘍カンファレンスを通して化学療法、骨髄移植あるいは放射線療法などを含む集学的治療の一環として外科的治療を行っている ★鏡視下手術=①肺、縦隔内腫瘍摘出術あるいは生検を胸腔鏡下に積極的に行っているが、転移肺腫瘍には極めて有用である。②出血が特に多い腫瘍を除く腹腔内悪性腫瘍の生検あるいは比較的早期症例における摘出術などに対して、積極的に腹腔鏡下手術を進めている。出血量が少ないなど低侵襲、整容性に優れているばかりか、術後の化学療法が早期に開始できる、あるいは摘出標本に生きた悪性細胞が認められない時には治療が終了できるなどの利点がある。 |
「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)
母性内科
分野 |
糖尿病内分泌内科 |
|---|---|
特色 |
妊娠糖尿病スクリーニングによる早期発見・早期治療、糖尿病合併妊婦の妊娠中の厳格な血糖・合併症管理、新生児ケアはもちろんのこと、1型・2型糖尿病女性の妊娠前管理、妊娠糖尿病の分娩後フォローアップ、糖代謝異常女性の妊娠前発見にも力を入れている。患者会「なでしこ・タイム」(他院通院者の参加可、乳児も含め子連れ可)も定期的(4回/年)に開催し、患者同士の交流・情報交換がしやすい雰囲気づくりにも努めている。 |
症例数 |
定期通院者数:1型糖尿病50人、2型糖尿病50人、妊娠糖尿病20人、妊娠糖尿病の分娩後フォローアップ健診(1回/年)100人、病床数100床(産科と共通) ★食事療法は通常マンツーマン対応としているが、両親学級・患者会では集団指導している。運動療法はウォーキング指導だけでなく、妊婦も安全にできる体操の紹介や半座位エルゴメーターを使用し行っている。薬物療法は妊娠前および妊娠中はインスリン強化療法(ペン型および持続皮下インスリン注入療法:CSII)だが、2型糖尿病で授乳終了後、次子希望がなければ経口薬も使用している ★年間分娩症例:1型糖尿病7例、2型糖尿病10例、妊娠糖尿病20例前後 ★妊娠前~妊娠中のコントロール目標:食前、就寝前血糖70~100mg/dl、食後2時間値120mg/dl以下、HbA1c 5.8%以下。妊娠許容基準:HbA1c 6.5%未満、糖尿病合併症は単純網膜症まで、腎症2期(微量アルブミン期)までとしているが、基準に満たない場合でも十分に状態を確認し相談の上、対応することもある ★帝王切開術の適応基準:産科的理由および糖尿病網膜症の状態により帝王切開術適応となるが、それ以外は原則的に経腟分娩としている。 |
医療設備 |
MRI、CT、ECHO、血管造影、骨密度検査など。 |
「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)
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- 名医の推薦分野について
- 名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。
2008年10月06日投稿
駅からも近く、大手スーパーに隣接したピル1階なので行きやすく、高齢者をはじめ、待合室はイスの数の倍ほどの人数であふれていました。 でも、普段なかなか通院できない状況なの…続きをみる