専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

川口市立医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

内科(消化器)

分野

消化器・一般内科

特色

川口市立医療センターは県南の基幹病院として、93年にオープンした540床あまりの総合病院である。消化器内科は地域住民のニーズに応えるべく、幅広い診療を行っている。胃腸、肝、胆、膵を主体に病診連携に力を入れ、地域医療に貢献をしている。日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会の指導施設である。

症例数

病床数(消化器内科)は40床

★年間の内視鏡件数は、上部消化管3,500件、下部内視鏡1,500件、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)80件、その他、内視鏡的食道静脈瘤硬化療法(EIS)および結紮術(EVL)、消化管狭窄部ステント留置術、総胆管結石摘出術を行っている。また最近では、早期胃癌に対する内視鏡治療にも力を入れており、良好な成績を得ている

★B型・C型肝炎に対しては、インターフェロン療法・抗ウイルス療法を行っている。肝臓癌に対しては、肝動脈塞栓術(TAE)を放射線科と連携し行っている。3cm以下の肝臓癌に関しては、経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)を行っている。また、進行肝癌に対しては、動注リザーバーによる抗癌剤の治療も行っている

★胆道・膵疾患に関しては、外科との協力の下に、悪性の胆道狭窄に対して、内視鏡的胆道ドレナージやステント留置術を行っている。また、総胆管結石に対して、ファーター乳頭切開術(EST)やバルーン拡張(EPBD)を行い、良好な成績を収めている。

医療設備

電子内視鏡、超音波内視鏡、カラードプラ超音波装置、ヘリカルCT、MRI、血管造影(DSA)。
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

消化器外科

分野

消化器・一般外科

特色

胆石症、ヘルニア、痔疾患などの良性疾患の外科治療も積極的に行っているが、癌の手術が多く、消化器の癌についてはほとんどの領域(現在食道癌は休止している)の手術を行っている。癌治療に関しては、外科医のみでなく消化器内科医、放射線治療医、化学療法専門医と協力し積極的に内視鏡的治療、放射線治療および抗癌剤治療を行っている。さらに、抗癌剤に関しては、がん研有明病院化学療法科と連携しており、週に2回抗癌剤治療専門医が非常勤で治療を担当している。なお当科では2人の日本内視鏡外科学会技術認定医を中心に、積極的に腹腔鏡手術を取り入れている。また緩和チームと協力しつつ癌患者の苦痛の除去にも力を入れている。

症例数

当院外科として年間手術件数は約1,000件であり、そのうち消化器外科は500~600件

胃癌=粘膜癌に対しては、胃癌診療ガイドラインに準じて消化器内科と協力し内視鏡的に切除しており、極力侵襲の小さな治療を行うようにしている。さらに早期癌で手術が必要な場合には、腹腔鏡下手術を行うようにしている。11年の切除例は41例で、そのうち9例(22%)を腹腔鏡に施行した

大腸癌=通常の大腸ポリープ同様、粘膜癌は可能な限り内視鏡で切除している。大腸癌手術は127例(結腸癌64例、直腸癌63例)であり、このうち腹腔鏡下大腸手術は46例(36%)に行った。今までに腹腔鏡下大腸手術は約350例に対して行っており、開腹手術と同じリンパ節郭清を行うことができるにもかかわらず、手術創が小さいため侵襲が小さく術後の疼痛は軽度である。入院期間も短く患者さんには大きな福音であると思っており、今後も積極的に行っていく予定である。なお、肛門に近い下部直腸癌に対しても、術前放射線治療を併用し、内括約筋合併切除による超低位前方切除も施行し、極力永久的な人工肛門を避けるようにしている。直腸・肛門機能の専門医が非常勤で週1回当科にて診察しており、手術の有無にかかわらず排便障害等に対応している

肝臓癌=切除21例。原発性、転移性肝癌とも積極的に切除を目指している。肝炎や肝硬変合併により肝機能障害を併発する症例の場合、切除の適応は消化器内科医とも十分協議のうえ厳密に決定している。肝切除にはCUSAやベッセルシーリングシステムを使用した系統的切除を施行し、出血量を少なくする努力をしている。切除適応のない場合、マイクロウエーブ凝固やTAE(消化器内科担当)、抗癌剤の動注療法等で対応している

膵胆道癌=切除手術15例。積極的に切除しているが高度進行による適応外症例も多い。切除不能症例の胆管狭窄に対してはバイパス手術を行うこともあるが、少しでも侵襲を小さくするために内視鏡的ステント挿入や内外瘻チューブの挿入を行い、QOL(生活の質)向上を目的とした治療も当科で積極的に施行している

胆石症=手術67例(このうち総胆管結石症5例)。胆嚢摘出術のうち腹腔鏡下手術は55例 (82%)に行っている。総胆管結石に対しては内視鏡的治療(ESTやEPBDによる結石除去)+腹腔鏡下胆嚢摘出術を第一選択としている。内視鏡的治療が困難な総胆管結石症には開腹手術時、結石除去後の総胆管は縫合閉鎖あるいは胆道内瘻術を行っている。長期観察経過も良好で、Tチューブを挿入する術式と比べ、入院期間の短縮が得られている。

医療設備

検査機器(CT、MRI、血管撮影装置)、放射線治療機器(リニアック、マイクロセレクトロン、温熱治療機)、体外衝撃波結石破砕装置、マイクロウエーブ装置、手術機器(CUSA、超音波凝固切開装置、腹腔鏡下手術装置、手術用顕微鏡)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

循環器科

分野

循環器科

特色

3次救急患者を収容する救命救急センターのCCU部門(集中治療室)を運営し、24時間体制で急性心筋梗塞や急性心不全などの重症救急患者を受け入れて、積極的な治療を行っている

★一方で、総合病院の特質を生かして他科と連携し、多臓器疾患を合併した循環器疾患患者の治療を積極的に行うとともに、高血圧、慢性心不全をはじめとした慢性疾患まで、循環器疾患のすべてを対象に診療している。特に虚血性心疾患の診断では、患者さんの負担を軽減するため、心筋シンチグラムやマルチスライスCT(冠動脈CT)などの非侵襲的検査法に重点をおいた診断を行っている

★08年11月より心臓リハビリテーションを導入し、早期離床、早期退院および社会復帰への支援、QOL(生活の質)の改善に努めている。また、地域医療機関との病診連携も重視しており、病状安定例では逆紹介を心掛けている。581台の駐車場を完備し、南北線の新井宿駅より徒歩7分。日本循環器学会認定の循環器専門医研修施設、埼玉県3次救急医療施設。

症例数

11年度の年間検査件数は、①心電図13,000件②運動負荷心電図500件③ホルター心電図900件④心エコー検査3,000件⑤心筋シンチグラム370件など。循環器科はCCU 4床を含む40床を担当している。11年のCCU入院患者数は300人、うち急性心筋梗塞・不安定狭心症などの急性冠症候群が45%、重症心不全30%である。CCUでの急性冠症候群の治療や一般病棟でのペースメーカー植え込み術、カテーテル検査・治療はクリニカルパスを整備し、効率化と医療の質の向上に努力している

★急性冠症候群(急性心筋梗塞と不安定狭心症)の収容数は、11年度は130人(100人と30人)であり、3次救急施設であるため、他院で対応不能な重症例も断ることなく収容することを原則としている。特に急性心筋梗塞に対しては十分なインフォームド・コンセントのもとに、入院後直ちに冠動脈インターベンションを施行し、できるだけ早期の冠動脈の血行再建を目指している。その結果、緊急冠動脈インターベンションの再灌流成功率は97.6%であり、急性心筋梗塞の院内死亡率は約6%である

★急性心不全には薬物治療が原則であるが、必要に応じて血行動態をモニタリングしながら、血液濾過装置による除水や補助循環を使用した集中治療を行う

★不整脈に対しては薬物療法が主体だが、ホルター心電図や電気生理検査を行った後に、適応があればペースメーカー植え込み術を施行し、退院後はペースメーカー専門外来にてアフターケアを行っている。11年のペースメーカー植え込み数は40例

★虚血性心疾患の治療は薬物療法を基礎とし、冠動脈インターベンション(カテーテル治療)も積極的に施行している。高齢者の患者さんに対しては、検査中・検査後の負担軽減のために、積極的に経橈骨動脈アプローチで行っている。11年の心臓カテーテル検査400件で、血管内超音波も必要に応じて施行し、最適な治療法を選択している。その結果、211例に冠動脈インターベンションを施行し、初期成功率は97%であった。また、当院では患者さんの負担軽減を考慮し、冠インターベンション後6カ月目の、フォローアップカテーテル検査は画一的には施行せず、代わりに外来にて心筋シンチグラムやマルチスライスCTにて冠動脈病変を評価している。この姿勢はカテーテル治療後だけでなく、虚血性心疾患の初期診断においても、侵襲的な心臓カテーテル検査は安易には施行せず、心筋シンチグラムとマルチスライスCTによる非侵襲的検査法に重点をおいた診断を行っている。これらの検査はカテーテル検査に比べると、圧倒的に安価で、かつ侵襲がない

★肺血栓塞栓症に対しては、抗凝固・線溶療法を基本とし、適応例には一時的下大静脈フィルターを積極的に留置している。

医療設備

CCU 4床・ICU 4床、心臓カテーテル室、IABP(大動脈内バルーンパンピング)、PCPS(経皮的補助循環装置)、血管内超音波、MRI、MRA、心臓超音波、トレッドミル、ホルター心電図、経食道心エコー、心筋シンチグラフィー、64列マルチスライスCT(冠動脈CT)。
  • セカンドオピニオン受入 ×
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

腎臓、膀胱、前立腺などにおける悪性腫瘍の内視鏡手術を併せた外科治療はもとより、ガイドラインに沿った集学的治療を行っている。良性疾患として代表的な前立腺肥大症は内服治療を開始し、手術適応に対してはホルミウムヤグレーザーを使用し前立腺核出術(HoLEP)を行っている。尿路結石治療は開院当初から内視鏡手術、体外衝撃波結石破砕治療を行ってきた。体外衝撃波治療装置は、原則日帰り手術を行い、内視鏡手術はレーザー装置を使用して経尿道的腎尿管結石(TUL、fTUL)の完全摘出を目指している。

症例数

年間、新患者数は約1,600人で、総延べ患者数は18,000人弱であった。年間の手術例は年間300例を超える症例を行っている。11年には経尿道的手術(前立腺・膀胱・尿路結石など)が180弱例で全体の50%を超える

★尿路結石に対しては、体外衝撃波治療(ESWL)を70例に行い、経尿道的腎尿管結石抽出術を50例に施行し、完全砕石が行われた

★経尿道的前立腺核出術は32例に行い、出血量は少なく、しかも輸血なく安全に行われている

★患者さんとの対話を大切にし、安全で満足してもらえる医療を心がけている。また、入院・手術はできるだけ短い期間とし、早期に社会復帰ができるように努めている。さらに地域活動、学会活動にも力を入れており、市民公開講座や学会活動など積極的に取り組み、時代に即した診療が行えるように心がけている。

医療設備

体外衝撃波結石破砕装置(ESWL、機種ドルニエDeltaII)、ホルミウムヤグレーザー装置、超音波診断装置(経腹プローブ、経直腸プローブ)、各種内視鏡設備、尿路機能装置、中央設備としてCT(64列2台)、MRI(1.5T、2台)、アイソトープなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

小児科

分野

小児医療

特色

埼玉県南の地域中核病院として、外来診療、入院治療ともに専門性の高い医療を実践している。救急部門として、救命救急センター、新生児集中治療科(NICU)を有しているため、その後方病床としての機能も担う。また日本小児科学会臨床研修施設、日本小児外科学会教育関連施設に認定されている。経験豊かな小児外科医が在籍しているため、外科疾患を含め、幅広い疾患への迅速な対応が可能である。また小児放射線専門医として原裕子部長(前都立清瀬小児病院放射線科医長)が在籍しているため、画像検査を駆使した診断レベルが高く、幅広い疾患、希少な疾患にも対応できる。その他、本町診療所、安行診療所の2診療所の外来も当センター小児科医師が一部担当している。

症例数

1日の平均一般外来患者数は50~100人、専門外来患者数は約50人、救急患者数は50~80人。外来の年間受診患者数は延べ約32,000人(新生児科発達外来を含めず)に及ぶ。年間入院患者数は約1,000人

★疾患としては、肺炎・気管支炎や急性胃腸炎といった感染症、気管支喘息発作の他、けいれん重積や急性脳炎・脳症など神経疾患が多い。病棟は完全看護体制をとっているが、乳幼児の入院の場合、付添い入院が原則である。隔離・逆隔離目的に使用される3床の個室ベッドを有する。治療の特色として、①循環器外来では、小児循環器医による先天性心疾患や川崎病、不整脈の急性期管理とそのフォローを行っている②アレルギ-外来では、喘息日誌、ピークフロー測定などを用いた気管支喘息の客観的評価・管理、食事アレルギーの指導・管理③神経領域では、West症候群を含めた難治性てんかんの治療、睡眠障害や睡眠時無呼吸に関する評価、自閉症や注意欠陥多動性障害(AD/HD)などの発達障害の診断、薬物治療を行っている

★また入院診療では、救命救急センターと連携した交通外傷や溺水などの事故患者、急性脳炎・脳症などの神経疾患患者に対する低体温療法などの集中治療・全身管理を実践している。さらに、血友病に対する凝固因子補充療法、低身長に対する成長ホルモン(GH)補充療法、在宅人工呼吸療法児の訪問診療などを、患児や家族のQuality of Life(QOL:生活の質)に配慮して行っている

★また、小児外科医と連携して、急性虫垂炎、肥厚性幽門狭窄症、先天性腸閉鎖、横隔膜ヘルニア、ヒルシュスプルング病、鼠径ヘルニア、膀胱尿管逆流症などの疾患の治療・管理を行ったり、胃瘻造設、胃食道逆流防止(噴門形成)、気管切開などの重症心身障害児に必要な外科的管理も日常的に行っている。学術面では、日本小児科学会やその他の分科学会の地方会、研究会での発表・報告を年間合計10回以上行っている。

医療設備

MRI 2台、CT 3台、脳血流シンチグラフィー(SPECT)、脳波・聴性脳幹反応(ABR)・神経伝導速度などの電気生理学的検査、運動負荷心電図などの他に、心臓エコー検査、肛門内圧検査、食道内pH検査、気管支ファイバー検査、呼吸機能検査、炭酸ガス負荷による換気応答検査など、専門診療に必要な検査が可能である。また前述のように人工呼吸器、低体温療法に対応する。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

神経内科

分野

神経内科

特色

埼玉県南部の急性期疾患の診断治療を主体とした基幹病院(534床)。日本神経学会准教育施設。日本脳卒中学会認定研修教育病院。日本大学神経内科関連病院。常勤3人と非常勤医師2人は神経内科専門医(うち指導医3人)。

症例数

入院=①脳梗塞(クリニカルパスを用いて)では、病型診断を行い内科的治療と早期からリハビリを行い、また、近年増加傾向にある頸動脈高度狭窄例などは、脳外科と連携して適応あれば内膜剥離術やステント術を行っている(SPECTによる脳血管予備能の検査は当科で行っている)。退院後は主に地域の診療所(かかりつけ医)や病院などで継続加療を行い、入院リハビリが必要な場合には埼玉県脳卒中地域連携パスを利用し、回復期リハビリ病院での継続リハビリを行っている②脳炎・髄膜炎・脊髄炎などの神経感染症では、MRI・脳波・特殊検査を施行し、適切な治療と同時に原因検索を行っている③ギラン・バレー症候群・多発性硬化症・NMOをはじめとした神経免疫疾患では、免疫グロブリン大量療法・免疫吸着療法およびステロイド療法を中心とした治療と、リハビリも併用して早期の機能回復を図っている④重症筋無力症では、胸腺摘出が適応である症例にステロイド療法・ヒト免疫グロブリン大量療法などで病状が安定した後に、外科(胸部外科)と連携して胸腺摘出術を行い、治療効果を高め退院後の生活の質の向上を図っている⑤その他てんかんなどの発作性疾患の診断治療も含め、年間約160~200例の急性期神経疾患の入院診療を行っている

外来=①パーキンソン病関連疾患・多系統萎縮症・脊髄小脳変性症をはじめとした神経難病や頭痛など、神経内科疾患全般の診療を行っている(パーキンソン病:診断では適宜MIBG心筋シンチを施行。当院に通院しDBS治療が考慮される患者さんは日本大学脳神経外科を紹介している)②認知症に関しては、神経診察とMRI・SPECT(3D-SSP)を施行、必要あれば脳波の検査も行い病型診断し、治療方針が決定した後にかかりつけ医での継続加療を行っている

★入院・外来ともに常勤・非常勤医師・看護部・リハビリ科・薬剤部・相談室(ソーシャルワーカーなど)を含めたチーム医療体制をとっている(上記のチーム体制で週に1回入院カンファレンスを実施)

★神経感染症や神経免疫疾患の診断および脊髄小脳変性症の遺伝子診断などにおいては、患者さんや家族の了解を得たうえで大学および研究機関に検査を依頼し、病態の把握を行い診断の向上を図っている。

医療設備

MRI、CT、SPECT(脳血流シンチ)、脳波、誘発電位、神経伝導速度、筋電図、頸動脈エコー、脳血管撮影など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

外科

分野

乳腺・内分泌外科

特色

内科(化学療法科)、放射線科、病理、形成外科と連携したチーム医療を行い、高い治療効果と美しい乳房を目指している。患者の状態に応じた治療を心がけ、早期乳癌に対しては積極的に正確な診断と治療、また局所進行乳癌に対しては術前化学療法を含めた集学的治療を行っている。

症例数

年間の乳癌手術症例は150~160症例

★60%が乳房温存手術である。腫瘍径がおおよそ3cm以下で広範な乳管内進展がなければ温存手術が第一選択である。乳管内進展の評価はMRI、エコーで綿密に行っている。術前検査で明らかなリンパ節転移のない症例に対しては、センチネルリンパ節生検を行い、腋窩リンパ節郭清の必要性を判断している。センチネルリンパ節の同定率は97.5%で、術中迅速検査で転移陰性と診断されれば腋窩リンパ節の郭清は省略している。乳房切除術は胸筋温存で、希望により再建手術も行っている

★癌の生物学的な性格を病理学的に検索し、その性格に応じて術後補助療法を決定している。トリプルネガティブタイプ、ハーツータイプには化学療法を、ホルモン感受性の場合には内分泌療法を行う

★乳頭異常分泌、マンモグラフィの石灰化により発見される非浸潤癌は年間15%である。石灰化に対してはステレオガイド下マンモトーム、また、非触知腫瘤性病変に対してはエコーガイド下マンモトームにより、積極的に早期乳癌の発見に努めている。

医療設備

マンモグラフィ、エコ-、MRI、マルチスライスCT、エコーガイド下マンモトーム、ステレオガイド下マンモトーム、ナビゲーター、乳管内視鏡、放射線治療施設。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

放射線科

分野

放射線科

特色

放射線診断はほとんどを放射線科医が担当している。地域医療機関からの検査依頼は放射線科で受け付け、検査後読影レポートとともに紹介医に結果を報告している。放射線治療に関しては、治療装置が完備されている。入院治療も可能である。放射線治療と併用して温熱治療を行っている。日本医学放射線学会専門医修練機関である。

症例数

★11年度の検査件数はCT:24,590件、MRI:8,222件、RI:1,842件、血管造影:849件であった。CTガイド下の生検も放射線科で行っている。診断のみならず、IVR(インターベンショナル・ラジオロジー)も積極的に行っており、肝癌の動脈塞栓、胃静脈瘤のBRTO、動脈硬化による動脈閉塞に対してステント留置も行っている

★放射線治療は年間408例で、乳癌、肺癌、子宮癌が多い。外部照射は最新式のリニアックで治療しており、適切な線量分布を作成し、副作用の軽減を図るとともに治療効果を挙げるように工夫している。頭部や体幹部の定位照射も行っている。小線源治療用RALSは主に子宮癌に使用している。食道癌、肺癌は抗癌剤の同時併用が標準治療となっている。温熱療法は放射線治療と併用し肺癌、膵臓癌に行っている。新規患者のうち17%は他院から直接放射線科に紹介され治療を行っている。11年度の入院患者は48人であった。

医療設備

MDCT 3台、MRI 2台、ガンマカメラ(SPECT)2台(うち1台はSPECT-CT)、血管造影装置(DSA)2台、リニアック(外部照射用放射線装置、定位照射可能)、高線量イリジウムRALS、温熱治療装置、骨塩定量装置、X線テレビ装置、乳房X線撮影装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

ペインクリニック(麻酔科)

分野

ペインクリニック

特色

11年の手術件数は約3,700件、そのうち2,554件を麻酔科で管理した。手術を受ける患者様に安全で質の高い麻酔を提供すると共に、疼痛管理にも力を入れている

★外来診療に関しては「安全で質の高い医療の提供」を基本理念とし、地域の基幹病院として専門的な疼痛治療を行っている。患者様の待ち時間を減らすために、再診は完全予約制で診察順を表示している。また、近隣の医療機関とは病診連携を強化しており、診療情報提供書をお持ちの患者様は初診の場合であっても総合相談室(病診連携担当)にお問い合わせ頂ければ予約を取ることができるようになった

★入院診療に関しては、手術を受ける患者様の周術期管理の他に対処の難しい疼痛の管理を担当している。また、埼玉県南部のがん診療連携拠点病院の認定を受けており、入院患者を対象として緩和ケアチームの活動にも関与している(荒川副部長が疼痛の専門医として参加)。

症例数

12年度前半各月の外来受診延べ患者数は1月169人、2月162人、3月185人、4月183人、5月197人であった

★対象疾患は、帯状疱疹痛(神経痛を含む)、血管性頭痛、三叉神経痛、頸肩腕痛、慢性腰下肢痛、末梢血管障害などすべての疼痛疾患と、神経ブロックが有効な顔面神経麻痺、突発性難聴、多汗症などの非疼痛疾患で、最近はボツリヌス毒素療法を受ける顔面けいれん、眼瞼けいれんの患者さんが増えている。また合併症を持った手術患者に関しては術前評価、麻酔計画を外来通院中から行い、リスクの高い患者様が安全に手術を受けられるように努力している

★疼痛患者様の診療にあたっては、院内各科専門医と緊密に連携して、集学的な診断・治療を行い、疼痛の緩和・QOL(生活の質)の向上を目指している。薬物療法、神経ブロック療法、レーザー療法を中心に、標準的な治療を行っている

★一方で、現時点の医学では除去できない痛みがあることも率直に説明している。また、セカンドオピニオン、先進的な治療の希望があれば、都内の大学病院など著名な施設を紹介している。

医療設備

CT、MRI、X線透視装置、骨塩定量装置、サーモグラフィー、ドプラ血流計、理学療法室、レーザー治療機。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

救命救急センター

分野

救急医療

特色

★94年5月、母体病院である川口市立医療センター(537床)の開設とともに、埼玉県南東部を医療圏とする3次救急医療施設として併設された。日本救急医学会認定医施設であるとともに埼玉県基幹災害拠点病院、脳死下臓器提供施設である。3次救急に特化し、自己完結を目標とする3次救命救急センターであり、当該地域の「最後の砦」として24時間365日、重症患者の受け入れを行っている

★専従の救急医は、各人が救急医学を専門領域としながら、外科、脳神経外科、整形外科などの専門医の資格を持つ。このため多発外傷・脳血管障害・急性腹症・薬物中毒・敗血症など、外科系、内科系を問わず、あらゆるタイプの重症救急患者に対応可能である。特に、多部位の処置が迅速かつ正確に行われる必要のある多発外傷は、当施設が最も得意とするところである

★メディカルスタッフとして救急認定看護師や呼吸療法士の資格を持つ看護師を含む救命救急センター専属の看護師35人に加え、薬剤師1人が常駐しているほか、臨床放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士が24時間体制でそれぞれ緊急画像診断、緊急血液検査、緊急血液浄化法を可能にしている

★理学療法士、言語聴覚士により、急性期からのリハビリテーションが可能で、退院まで診療を継続するシステムを採っている

★救命センターの増改築工事により04年4月より施設設備が一新され、8床のICUは電子化された診療看護支援システムを導入し、診療、看護業務の効率化を図っている

★県内の基幹災害拠点病院であり、DMAT隊員が国内の大規模災害への派遣準備ができているだけでなく、県内の多数傷病者発生事案に対する独自のシステムにも参画している

★実際の診療だけでなくBLS、ACLS、JATEC、JNTEC、JPTECなどの様々なトレーニングプログラムにも積極的に参加している。

症例数

★年間入室患者は1,300人前後。特に交通事故傷病者などの外傷症例数は関東地方の数ある救命救急センターの中でも1、2位を争う。救急蘇生や集中治療を必要とする重症患者が全入室患者の6割を占める。来院時心肺停止患者および救急隊により蘇生され搬送される患者は30%弱で、そのうち7%程度が生存退院する。それとほぼ同率で外傷患者が搬送されるが、2割以上が多発外傷である。次いで脳血管障害10%、急性薬物中毒7%、急性腹症7%、呼吸器疾患3%と続く

★緊急手術は320件以上で、すべて救急医チームによって施行されている。その内訳は開頭・穿頭術が合わせて100例前後、開胸・開腹手術70例前後、血管塞栓術などの血管内手術が15例前後となっている。また、重症頭部外傷や心肺停止蘇生後患者に対する脳低温療法も積極的に行っている他、敗血症、腎不全、劇症肝炎、急性医薬品中毒等に対する緊急血液浄化にも24時間対応している

★初療から緊急手術、その後の集中治療、さらには早期のリハビリテーションを一貫して行うことでpreventable trauma deathを減らすとともに、入院期間の短縮にも寄与している。なお、急性心筋梗塞などの循環器疾患に関してはCCUが直接対応し、24時間体制で緊急心臓カテーテル検査ならびにPCIが行われる。

医療設備

MDCT、血管造影、血液浄化法、PCPS、緊急手術は24時間対応。
  • セカンドオピニオン受入 /
  • 初診予約 /
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

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名医の推薦分野について
名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。