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[患者さんの相談事例] 2014/10/24[金]

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 現代の医療現場では、自分なりの判断や意思決定が求められます。患者側にだって、治療パートナー(医療者)と上手に対話して、疑問解消・意思伝達できるコミュニケーションスキルがあった方が良いですね。
 ここで紹介する「相談事例」は、患者側視点に基づくもので、実際にはもっと他の背景があったかもしれませんが、「私ならどうするか」を考えてみませんか?

患者さんから実際にあった電話相談

鍼灸治療院でのお灸の施術中に火傷しました。皮膚科への治療費だけでなく交通費も請求できますか?(47歳・男性)

 私は疲れてくると瞼が痙攣したようにピクピクすることがあります。そのようなときは、時折通っている鍼灸治療院でお灸をしてもらうことで症状が取れていました。
 2週間ぐらい前、また瞼が痙攣を起こしたので、いつものように鍼灸治療院に行きました。鍼灸師はもぐさに火をつけたあと、すぐに隣のブースに行ってしまいました。すると、火のついたところがポロリと転がり落ちて、頬骨と口角に当たり、床に落ちたのです。そのため、火が当たった部分に火傷を負ってしまいました。
 火が顔に当たったときに「熱いっ!!」と叫んだ私の声を聞き、鍼灸師は慌てて私の元にやってきました。そして、「申し訳ありません、申し訳ありません」と繰り返すのです。もぐさに火をつけた段階で、私はいつもと形態の異なるお灸だと思っていたのですが、なぜこのようなことになったのか、明確な説明がありません。「いつもはこんなことにならないのに、何が原因なんですか?」と聞いても、「私にもよくわからないのです。ともかく火傷の治療費はお支払いしますので、すぐに皮膚科を受診してください」と言われました。
 その後、皮膚科にかかって、火傷はよくなってきています。皮膚科に支払っている医療費はとても安いので、その費用だけ支払ってごまかされるのは少々納得がいきません。皮膚科に通う交通費なども請求していいのでしょうか。

より良いコミュニケーションを目指そう!患者さんこうしてみては・・・?
 お灸は火を使用する施術なだけに、火傷は最も気をつけなければならないことだと思います。患者さんとしては、なぜ起きたのかを解明してもらわないと、次回から安心して治療を受けられない気持ちになるのも当然かと思います。
 どこまで費用を負担してもらうのかは、鍼灸治療院との話し合い次第だと思います。一度、具体的にかかった医療費と交通費を明示して、交渉してみてはどうでしょうか。
より良いコミュニケーションを目指そう!医療機関さんこうしてみては・・・?
 患者さんは、いつもと形態が異なるお灸だったと言っていますが、どうだったのでしょうか。お灸で火傷を負ってしまうと、今後同じ施術を受けることが怖くなってしまいます。それだけに、謝罪したり費用負担するだけではなく、せめて考えられる原因を提示し、今後どうすることで防ぐことができるのかを説明する努力が必要ではないかと思います。
※写真はイメージです

この実例紹介とアドバイスのご提供は・・・


NPO法人
ささえあい医療人権センターCOML

理事長 山口育子

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