[実践!病院でのコミュニケーションテクニック&秘訣] 2017/01/13[金]

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 現代の医療現場では、自分なりの判断や意思決定が求められます。患者側にだって、治療パートナー(医療者)と上手に対話して、疑問解消・意思伝達できるコミュニケーションスキルがあった方が良いですね。
 ここで紹介する「相談事例」は、患者側視点に基づくもので 、実際にはもっと実際にはもっと他の背景があったかもしれませんが、「私ならどうするか」を考えてみませんか?

患者さんから実際にあった電話相談

子宮筋腫の腹腔鏡手術後に血腫ができ、開腹手術に。病院側から原因などの説明がなく不信感が募っています。
(44歳・女性)

 3年ほど前から生理のたびにひどい腹痛に悩まされるようになり、1年半前に総合病院の婦人科を受診したところ、子宮筋腫が見つかりました。そして「いまの大きさなら腹腔鏡で手術ができます。お腹の傷も小さく済むし、入院期間も短くなります」と言われたので、腹腔鏡手術を受けることにしました。

 ところが手術が終わった5時間後、激しい腹痛に見舞われ、エコー検査を受けた結果、血腫ができていることがわかりました。そのため、すぐに開腹手術になったのですが、開腹した際にも大量に出血したらしく、輸血もしたと後から聞かされました。手術前に輸血になる可能性の説明と、必要になった場合の同意書を提出しましたが、まさかそんなに大量出血するとは思わなかったので、とても不安になりました。そのうえ、手術後に腹腔鏡手術をおこなったのは担当医ではなく研修医だったと知ったのですが、血腫ができた原因や開腹手術の際の状況など、詳しい説明は一切受けていません。

 手術から1年以上経ったいまでも痛みが続いていて、別の病院の婦人科とペインクリニックを受診しています。ところが、どこで手術を受けたか尋ねられて答えると、決まって2回目の受診時に「今後は手術を受けた病院で診てもらってください」と断られてしまうのです。しかし、手術を受けた病院は私を避けるような対応をするので、安心して受診する気持ちになれません。私は痛みを取ってもらいたいだけなのに、なぜどの医療機関も向き合ってくれないのでしょうか。

より良いコミュニケーションを目指そう!患者さんこうしてみては・・・?
 術後、血腫ができていて開腹手術になり、いまも症状が継続しているとなると、手術を受けた病院に対する不信感が芽生えるのは当然だと思います。きちんとした説明もなく、避けるような対応をされればなおさらでしょう。
 しかし、今後のためにも、最低限何が起きたかは理解しておく必要があると思います。1年以上経過しているとはいえ、その後遺症のような症状は継続しているわけですから、まずは手術を受けた病院にきちんとした説明を求めてはどうでしょうか。
より良いコミュニケーションを目指そう!医療機関さんこうしてみては・・・?
 腹腔鏡手術をおこなった直後に血腫が見つかり、再手術になったのであれば、やはり原因や再手術の状況を詳しく説明することが基本だと思います。患者さんから求められて説明する前に、医療機関から積極的に説明することが患者の不信感を高めない要因の一つだと思います。
 直後に積極的な説明ができないままになっている場合には、患者側が説明を求めてきたときにどれだけ真摯に向き合うかが問われるのではないでしょうか。
※写真はイメージです

この実例紹介とアドバイスのご提供は・・・


認定NPO法人
ささえあい医療人権センターCOML

理事長 山口育子

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