杜仲茶研究20年!小林製薬に取材に行きました
[杜仲茶で健康ダイエット!] 2009/03/06[金]
「杜仲茶」といえば過去何度かダイエットブームで有名になったのでご記憶の方も多いと思います。
現在でも根強く支持される杜仲茶の秘密を知りたくて、杜仲茶の研究を20年以上続けているという、杜仲茶製造に関しては老舗メーカーである大阪府茨木市にある、小林製薬の中央研究所を訪問。研究開発カンパニー薬粧品開発部 食品・CVS開発グループの平田哲也さんに、杜仲茶の開発の秘話についてお話を伺ってきました。
編集長:杜仲茶の研究を始めたのはいつごろですか?また、どのような商品開発に携わっていますか?
平田さん:私と杜仲の出会いは大学時代にさかのぼります。研究室の1テーマとして研究に携わったことから始まり、気がつけば約20年を経過しました。小林製薬では、杜仲葉に含まれる健康に有用な成分の探索からヒトに対する有効性の確認など、ヘルスケア分野のなかで幅広く研究を手がけています。これらの成果は「杜仲源EX」「杜仲源茶」に代表される特定保健用食品として活かされています。
編集長:20年ですか! 杜仲茶は奥が深いですね。では、そんな杜仲茶を商品とする時に、こだわった点など何かありますか?
平田さん:私たちが開発する上でこだわったのが素材と製法です。まず、素材となる杜仲葉へのこだわりについてです。杜仲葉には、杜仲葉配糖体と呼ばれる固有成分が含まれており、その代表的な成分が「ゲニポシド酸」です。この健康成分を濃いままに、新鮮なままにお茶にするために、いろいろな方法を試み、データを積み上げてきました。
小林製薬では、ゲニポシド酸がもっとも豊富な季節に限定して生葉を収穫し、自社規格を満たした葉を使用しています。さらに製法にもこだわりがあります。杜仲の生葉を採取後、すみやかに高温蒸気で蒸らす独自の特許製法で加工します。この特許製法によって「ゲニポシド酸」の量は、従来製法のおよそ8倍も保持することに成功しました。
編集長:8倍というのはスゴイ量ですね。ただ、健康によいのは消費者としては嬉しいのですが味に関してはどうでしょう、「良薬口に苦し」と言いますが、商品化を考えたとき、あの杜仲茶独特の味に対しては何か改良は行われているのでしょうか?
平田さん:杜仲茶の味の改良についても、長年の研究開発の成果が生かされています。嗜好性は、食文化により変化します。最近のお茶で好まれる味について調査をしたところ、渋味、苦味のバランスが大切であることがわかったんです。そこで、独自の加工方法と焙煎方法などを工夫し、杜仲茶らしさを残しながら飲みやすい味に仕上げることができるようになりました。実際に試飲してもらい、「美味しい」という感想を確認してから商品化を心がけています。
編集長:20年も研究されていて、まだ研究する余地がある事も驚きです。平田さんにとって杜仲茶の魅力とはズバリ何でしょうか?
平田さん:杜仲葉には、普段の食事では摂ることのできない成分が豊富に含まれており、研究を進める都度、新しい発見があります。近年では、食生活の欧米化、運動不足などからメタボリックシンドロームに対する関心が高くなっています。杜仲茶は、カロリーや脂質が含まれていない健康飲料であることが特徴ですが、メタボリックシンドロームの要素である血圧のほか、内臓脂肪、血中脂質、血糖の3要素に対しても、精力的に研究が進められています。新たな健康成分や機能性に秘めている杜仲葉は、研究者にとってとても魅力的な素材です。
編集長:杜仲茶研究の今後の期待は?
平田さん:メタボリックシンドロームや肥満予防への機能性だけでなく、心身のリラックスに関わる副交感神経に作用する抗ストレス、アンチエイジングなど、私たちの健康に幅広い応用が期待されています。これらの杜仲の研究の成果が、みなさまの健康に少しでも役立てたらと、日々研究に邁進しています。
編集長:
本日はありがとうございました。
―さすが、氷河期を生き抜いた植物です。その月日に比べたら20年の研究でもまだまだ、スタートラインに立ったばかりなのかもしれません。これからのさらなる研究に期待したいですね。
平田 哲也 氏
小林製薬株式会社 研究開発カンパニー 薬粧品開発部
食品・CVS開発グループ
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