[インフルエンザ調査] 2009/10/26[月]

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新型インフルで医療現場は疲弊、他患者の「受診控え」悪影響も
患者モラル改善や学校・職場の冷静対応も望まれる

 新型インフルエンザ流行が、医療機関の現場にどのような影響を及ぼしているか、QLifeは緊急アンケート調査を行った。対象は全国の内科医師300人(病院56%、診療所44%)。
 それによると、国民は混乱して医療機関に殺到し、医師へ必要以上の要求が増え、発症数以上に診療現場の仕事が増えていることがわかった。患者数は6割増。3割の医療機関では、他疾患の患者が「受診控え」する悪影響も出ている。
 現場医師は、「ワクチン供給量の増加」と「情報発信体制の整備」を、政府に最も望んでいる。新型ワクチンの「優先接種対象者」も、6割近くが「定義が不明瞭」とした。ただし、患者のモラルや、学校・職場の対応改善を求める声もある。政府の対応改善もさることながら、国民の冷静対応が望まれる。

1 風邪様・インフルエンザ様症状の患者数

 風邪・インフルエンザないし類似の症状を訴えて受診する患者数状況を確認するために、「昨年同時期との比較」を「20%きざみ」で聞いた。

 「昨年より多い」回答が68%にのぼり、「昨年より少ない」は8%に留まった。特に「病院」の方が増加傾向が激しい。患者視点では混んでいても病院の方が検査などのキャパシティがあると見えるためか、ないし新型インフルエンザが実態以上に危険な病気と見えているためか。

 患者数の平均増加率を「回答%x回答者数」で単純算出すると、病院で昨年比77%増、診療所で48%増、全体では64%増の患者数が、医療機関の現場で発生している計算となった。

 ※「わからない」とした回答者(4.3%)は集計から除外した。

2 新型インフルの患者の特徴(昨年までの季節性インフルの患者と比べて)

 新型インフルエンザ患者を、昨年の季節性インフルエンザの患者と比較したときの特徴を、自由に記載してもらった。

 「過剰に心配・恐怖している」が最も多く、20%の医師が感じている。「軽症でも受診」や「検査希望が多い」も上位に入り、例年のインフルエンザと比べて、実際の発症者数以上に医療機関の現場が混雑している様子がうかがえる。また各分類に共通して、学校や職場が背景に絡んでいるコメントが多い。学校や職場の混乱が、陰性証明・治癒証明の要求という形で医療機関に押しつけられている様子がうかがえる。

 「変わりはない」は28%であった。

代表的なコメントを、次に記載する。
「新型インフル患者の、昨年の季節性インフル患者と比べた時の特徴」具体的なコメント例。

ワクチンの希望/質問が多い 患者に新型インフルエンザと診断してもさほど心配はしないが、新型インフルエンザのワクチン接種がいつから始まるかまだ決まっていないと伝えると、かなり心配する。新型インフルエンザにかかった場合はパニックにはならないが、ワクチンパニックになっている。 病院 三重 52歳
必要以上に怖がっている。マスコミがワクチンワクチンと大騒ぎするので、ワクチンをすればかからないような錯覚に陥っている。確かに死亡者が出ているが、マスコミが一般人を怖がらせるような報道ばかりしているせいだと思う。 診療所 福島 41歳
日々死亡患者数が報道されているため、非常に恐怖心が強い。早くワクチンを打ちたいという要望が多い。厚労省が決めたワクチン接種の優先順位の中で、自分がどの位置にあるかを外来時に必ず確認する。 病院 神奈川 52歳
マスコミに踊らされている マスコミの間違った情報に踊らされている。現在のマスコミ報道はあおっているだけであり風評被害を受けていると実感している。間違った知識を正して冷静な行動をとっていただくために、医師はいつもの数倍の労力を要している。 診療所 福岡 49歳
悪化への恐怖感が強い。インフルエンザではないことの証明を会社、学校から求められている人が多い。国の広報よりも、メディアのセンセーショナルな報道に振り回されている。 病院 茨城 67歳
軽症でも受診する とにかく報道に踊らされて受診患者がありえないほど以上に多い。その多くはまだ検査をしても陽性に出る時期でないのにあせってやってきて再診を余儀なくされている。 病院 福岡 48歳
少しでも熱があったり、風邪症状があると「新型インフルエンザなのか」と質問することが多い。季節性に比べ新型インフルエンザの方が怖い病気と考える人が多い。いわゆる「陰性証明」や「治癒証明」を求める人が多い。新型インフルエンザと診断された人と少しでも接触した人は軽い風邪症状でもすぐ受診する傾向がある。 診療所 茨城 35歳
検査の希望が多い 学校で微熱が出ただけで検査をしてくるよう言われた例が多数みられる 病院 神奈川 40歳
症状、周囲の感染状況から見てインフルエンザと診断してよいと説明しても検査キットでの診断を強く希望する。 病院 東京 43歳
熱があって簡易検査で陰性だと、逆に本当に風邪なのか心配し連日検査に訪れる人がいる 診療所 東京 34歳
質問が多い テレビやインターネットなどの影響で詳しい情報を知ってる事もあり質問が多く時間が採られます 病院 兵庫 40歳
投薬を歓迎または希望する 20歳未満のA型の患者さんにタミフルやリレンザを処方する際に、昨年までと比べ患者さんや御家族の受け入れがスムーズと思います。 病院 宮崎 53歳
家族分のタミフルやリレンザをほしがる。 診療所 奈良 48歳
モラル不足 近隣の大学の学生が多く、他患に対する心遣いが欠如している。他人に感染させたら迷惑をかけるとの自覚が無く、自分勝手な要求・態度が目立つ。各種メディアで新型インフルに関する報道がされているにも関わらず興味の対象外である様で知識も御高齢の患者以下である。マスクもせず咳エチケットも守れない。 病院 千葉 52歳
透析のクリニックのため、発熱患者さんは院内に入らず電話で連絡するよう張り紙を出しているが、そんなことはまったく関係なくズカズカと入ってくる。高校生ぐらいだとマスクもせずに入ってくる子もいて、他人にうつすという意識がまったくない。 診療所 神奈川 37歳
マスクなど予防意識高 マスクの着用率が高い。患者様は、おおむね昨年に比べて40%程度増加傾向でマスクをしている。 病院 神奈川 34歳
その他 厚労省のミスリードもあって、非常に混乱している。特に患者さん本人よりも、学校、保育園、職場などの混乱がひどすぎる。 病院 東京 51歳
出勤できるかどうか感染していないことの証明を求めるだけの受診や濃厚接触者の経過観察の相談が多く、一般診療の阻害要因になっている。特に濃厚接触者に自宅待機を指示するとインフルエンザ休暇や収入の保証を求める人もいて困る。 診療所 三重 38歳
この地区は 大流行で 猫も杓子も インウルエンザに罹っていて 「みんなで罹れば怖くない」状態です。 昨年の インフルエンザの患者さんより 気楽に 考えているようで ワクチンを 接種せずに 無料で 免疫ができたと 開き直っています。 流行したおかげで 知識も豊富で 適切な 受診・治療開始が 行えています。 重傷者も いません。 ただ 近辺の医療施設が 変に警戒し この地区の 熱発者は 医療施設に近づくな とまで 患者さんに 言っている医院も あります。 医者が しっかり 勉強すべきです。 熱があるというだけで 診察もせず タミフルを 処方することには 疑問を 感じています。 診療所 静岡 54歳
会社の同僚にでただけで、インフルエンザの検査を希望したり、いつから発熱したか、わからないまま検査を希望したり(検査の陽性率に影響)、治癒した証明書を希望する社会人が多い。診断書を書く時間を取られ、迷惑。新型と季節性とよくわかっていない患者が多い。これだけ報道されているのだから、国民ももう少し理解を深めて欲しい。高熱=インフルエンザという考えでインフルエンザ簡易検査が陰性だと逆にがっかりする患者もいる。インフルエンザ以外にも高熱を出す疾患はいくらでもある。 診療所 東京 44歳

※複数分類にまたがる要素を持つコメントも、この表では、どれか1つに分類している。

3 他の疾患の患者への影響(受診控え)

 新型インフルエンザや類似症状の患者急増が、一般患者の受診を阻害していないかを確認するため、糖尿病・高血圧など「風邪・インフルエンザ以外の疾患の患者」による内科受診が減っていないか否かを聞いた。

 30%の医療機関で本来受診すべき患者の「受診控え」が見られた。患者は、待ち時間が長くなっていることを敬遠したり、院内でのインフルエンザ・ウイルス感染を恐れて、受診を控えているのだろう。インフルエンザ患者の殺到が、他の患者の足を医療機関から遠ざけている可能性がある。

4 新型ワクチンの優先接種対象「基礎疾患がある人」の定義

 政府によってワクチン接種の優先順位が決められたが、このうち「基礎疾患がある人」は「糖尿病」「肝硬変」などの疾患が対象とされている。これらの定義が、どの程度、明瞭な形で医師の手元に届いているのかを確認した。
 それによると、57%の医師が「明瞭な定義が届いていない」とした。病院と診療所では、病院61%、診療所52%と、病院の方が「不明瞭」と訴える医師が多い。
 これは、必ずしも病院の方が「より不明瞭な情報」が届いているわけではなく、「病院の現場の方が、より明瞭/詳細な定義を求めている」と読み取ることもできる。すなわち、病院患者の方が診療所患者よりも、症状の軽重やコントロール具合、治療環境が様々で、病院医師は明瞭/詳細な定義を必要としているが、その実情にあったレベルの定義情報が届いていない、という可能性がある。
※「わからない」とした回答者は集計から除いた。

5 ワクチン接種に関して国に望むこと

 ワクチン接種に関して、医師が政府に望んでいることは何だろうか。自由記載してもらった。

 圧倒的NO1の要望は「供給量を増加/充分に」で、4人に1人の割合で最も望むこととしている。
 ただし総数では情報面の要望が最も多い。その内容は「迅速さ」「正確さ」「伝達経路」「順位(マスコミよりも先に医師に)」「詳細さ(曖昧なのは困る)」と、多岐にわたる。さらには、「情報規制(マスコミ統制)を」「情報は小出しにせず決まってから」派と、「もっとオープンに/情報公開を」「もっと早く情報を」派の両方が存在する。いずれにしても、「情報不全のせいで医療現場は混乱をきたしており、その対処負荷を末端医師が背負わされている」ストレスを訴える内容が多い。

 また、「無料化」や「集団接種化・義務化」などワクチンの国策色を強めるべきとの提言も見られた。

代表的なコメントを、次に記載する。
「ワクチン接種に関して国に望むこと」具体的なコメント例。

ワクチンの供給量を増加/充分に ワクチン製造の体制をもっと充実させるとともに、研究を進め新しい製法などに研究費を出すべき。ワクチン製造は国の存亡に関わると考え、国が費用を出すべき。 診療所 東京都 48歳
今まで企業に出向き、集団接種できたのに、今年はいつ手に入るかわからず、出向くことを断っている。個人で受ける場合、電話問い合わせや予約をしなければならず、また、病院はその対応をしなければならない。 季節性インフルエンザ作成が昨年と比べ、80%になっているといわれても、もっと少ない実感だ。 病院 沖縄県 71歳
新型インフルエンザワクチンは少なくとも、小児科診療所のスタッフの数に見合ったワクチン量を供給して欲しい。私の診療所では配布されたワクチンが足りず、結局スタッフ優先で接種して医師(院長)の私が接種するワクチンは有りません!!。数人の医師会員に聞いたが、私と同様にスタッフ優先で、肝心の医師が接種出来ないという診療所が多い。 診療所 山口県 61歳
神奈川県●●●市はまだワクチン接種が始まるどころか、説明もない状態。市町村によってかなり差があると思われる。(●●●は弊社伏字) 診療所 神奈川県 37歳
もっと早く対応を 後手に回りすぎで、現場の混乱が分かっていない。インフルエンザのといあわせに診療報酬を加えてほしい。わかっていたことなのでもっと早く対応してほしい。早く鼻からのワクチン接種を認可してほしい。 病院 神奈川県 40歳
まず準備のスタートをもっと早くしなくてはならなかった(現場は要望していたのに)。ワクチン接種実施体制については厚労省は地方自治体に丸投げし、自治体は医師会に丸投げしで、一番混乱するのは末端の医療機関である。せめて供給量や接種回数などはいつまでも迷走せずに迅速に決定して情報を流してほしい。 病院 神奈川県 52歳
正確/明瞭な情報を(マスコミより先に)医療現場に伝達 はっきりと的確に方針を打ち出してほしい。不明瞭なので、患者から質問されても答えようがない。 病院 長崎県 31歳
報道の前に、正確な情報を医療機関に与えるべきだ!!報道が、悪影響だ!!混乱を招く。よく考えてほしい。 診療所 奈良県 36歳
国民への広報をわかりやすく充分に 国の施策の不備・説明不足を末端の医療機関が補完・説明させられている。国民への説明責任を果たし、現場の医療機関への十分な支援を望む。 診療所 福島県 55歳
もっと早く1回摂取か2回摂取か決めればよかった。ワクチン接種しても、インフルエンザに罹患する可能性があること、副作用の可能性もあることを広く説明すべき。 病院 徳島県 36歳
新しい型のインフルエンザなので、科学的に不明な部分が多いことを、充分広報する必要がある。またワクチンの接種のリスクと利益についての考え方の広報が曖昧すぎる。 病院 茨城県 67歳
ワクチンの意義を正確に伝えて欲しい。また新型の脳症などは確かに全年齢層にあるが死亡率は季節性より低いくらいの現実をしっかり報道して欲しい。 病院 愛知県 40歳
方針変更をなくして/国と県での見解統一を 年齢による接種回数を早く確定すること。ネコの目のように変わる現状にはうんざり。ワクチン配布時期・本数も早く確定してほしい。現状では患者問い合わせに、なにひとつ明快に答えられない。 診療所 新潟県 56歳
新型インフルエンザと季節性インフルエンザの接種時期をずらしてほしかった。医療機関はパニック状態です。また、何回接種するかの情報が二転三転していて定まらないので行政にもっとしっかりしてほしい。 病院 神奈川県 46歳
先週の金曜日に国産ワクチンも1回で充分な効果があると厚労省が発表しました。しかしながら未だ正式に伝えられていないという理由で、県は2回の投与が必要という前提を崩さず、ワクチンは限られた医療機関にしか配布されない模様です。この点ですでに現場は混乱しています。 また輸入ワクチンに対する不安を患者さんからよく聞きます。治験が進まないうちに輸入の方針が決まるなど前代未聞で、拙速の感は否めません。かつてのタイ米のように、輸入したはいいが、大量に余るような事態が起きるかもしれません。 厚労省は信頼性の高い情報のみ発表すべきですし、中央から地方へ速やかに情報伝達されるよう努力されることを希望します。 病院 ●●県 53歳
ワクチンの無料化ないし費用補助拡大 ワクチンの接種費用が、一人当たり3,600円+2,550円だが、ワクチン1本2,800円もすれば、医療機関の収入としては、ごくわずか・・・注射器その他材料費、予約確認のための電話代、それに要する労力・人件費等々考えれば、医師(医療従事者)が疲弊する。ワクチンは、無料で受託医療機関に配布すべき! 診療所 滋賀県 44歳
先手先手で物事を決定し、速やかに周知して行くこと。任意接種でもよいが、接種料を無料にすること。 病院 大阪府 44歳
ワクチンの優先接種対象者の定義を具体的に 正確な情報をお願いします。案の段階でプレスに発表するため正しく理解していないマスコミがあおる様になり患者も混乱している。最後は「現場医師の判断で」という態度はとらないでほしい。それでなくても説明で忙しい。また、優先接種の疾患等については正確な情報が無いにもかかわらず「主治医の先生に相談してください」などと言わない様にしてほしい。厚労省の指針に正しくそおうとすればする程患者さんに丁寧に説明する昼用が増え患者さんからは理屈ばかりで優しくないと言った評価を受けてしまう。説明や証明書、予防接種の手技などすべて医師のボランティアで行なわれていることを国民にしっかりと伝えてほしい。そうでなければ今の報酬で流行っていけない。 診療所 福岡県 49歳
しっかりした優先基準を示して欲しい。例えば、基礎疾患として喘息、糖尿病が上がっていますが、その疾患でも、軽度の人から重度の人までいるわけです。また、コントロール良好の人から不良の人もいる。さらに、治療に真剣な人から、無治療の人までいるわけです。無治療の人が、こういう時に限って、基礎疾患ありということで、ワクチン接種を希望することもあると思うのです。基準をはっきりして欲しい。また、医療従事者だけ、1回接種というのは、どういうことなのでしょうか?その根拠はどこにあるのでしょうか?明確にして欲しい。 診療所 愛知県 46歳
マスコミの情報規制を マスコミでこれだけ報道されているにもかかわらずあまりにも対応が拙速。マスコミの報道規制などもについても、パニック回避の意味から国の介入を検討すべきであり、今後の(特に高病原性鳥インフルエンザの流行時などを見据えて)医療政策の方針を再考していただきたい。 病院 千葉県 48歳
マスコミ各社には確定した情報を報道して頂きたい。もしくは未確定な情報を流した場合に、受診者の行動の責任を取って頂けるシステムを報道機関側に求めたい。むろん法的責任追及も行っていきたい。 病院 愛知県 38歳
政策決定に現場の人間を/現場踏まえた対応を そもそもワクチンについては分かっていたにもかかわらず、直前のバタバタしており、1回接種もすでに1カ月の前から海外のデータがあるわけだし、まったく現場を知らない人間が行政をしているので、まずは、現場の人間を国に入れるべき。それも教授みたいな肩書きで選んでいるようでは無理。 病院 奈良県 43歳
ワクチンに限らず、基本的対応指針を素早く示して欲しい。季節性インフルエンザワクチンも以前より1回接種で充分との文献が多々存在するなかで、新型に関しては、当初2回・・・・後から1回に変更とリサーチがなさすぎる。もっと、現場の意見を参考にするようなシステム構築を!! 厚生労働省の会議にどこぞの名誉教授だのメンバーに入れても、現場の声が反映されるわけでもなく、もっと実りある現役バリバリの先生方の意見を参考にして欲しい。厚生労働省に勤務する医師の意見も、臨床家ではないので、何の役にも立たない。 診療所 佐賀県 46歳
ワクチン副反応の対策/補償/情報開示を 重篤な副反応が発生した時の救済・補償制度を確立して欲しい 病院 岐阜県 39歳
外国産ワクチンの副作用などのさらに詳しい情報が待たれます 病院 兵庫県 40歳
ワクチンの義務化/集団接種化を 季節性ワクチン含め医療費抑制の観点から補助金を入れて全国民に受けるように指示するほうこうでいくべきであること、インフルエンザワクチンについて財団法人等の利益度外視の財団だけでなく一般製薬企業にも製造の許可を出すべきである。もちろん国家検定は厳格にすることで。 病院 新潟県 41歳
新型のワクチンは個々の病院や診療所でやるのではなく、基本は集団接種にすべきだった 診療所 愛媛県 43歳
医師への情報伝達経路を改善 お役所仕事ばかりです。情報の流れが「国→市町村→医師会」の流れでは駄目なのは何十年も前から弊害と混乱が生じているのはわかりきっているが、改善なし。改善する気もない。 病院 福岡県 32歳
十分な明確な方針が必要です。状況が状況なので、日々方針や対応が変化するのはやむをえないと思いますが、その伝達方法が確立されていないと思います。 診療所 北海道 44歳
優先疾病の中での基準(例えば、糖尿病であれば、食事療法のみでコントロール良好の患者も接種できるのか、インシュリンや経口糖尿病薬を内服している患者なのか)が明確でない。マスコミ報道のほうが先で、医療機関には何の情報も来ず、患者の問い合わせにも答えられないし、患者からの問い合わせで、通常診療に影響が出ている。新型と季節性の接種の間隔(同時接種可なのか??)等も明らかでなく、医療従事者の季節性インフルエンザワクチンが接種できない状態である。マスコミより早く、情報を渡してほしいし、医療機関用のホットラインを設置してほしい。厚生労働省→都道府県医師会→市町村医師会では情報伝達が遅すぎる。 診療所 東京都 44歳
その他 わざわざ新型インフルエンザのワクチン接種を性急に行わなくても、ほとんどの国民は新型インフルに暴露されており、症状が出ないうちに治っている。今、この時期に予防接種を行う意味がないように思われる。さらに、新型といえども、N1H1nソ連型とほとんど同じ表面抗原をもっているわけで、いわゆる季節性インフルの予防接種で十分に思われる。 病院 東京都 44歳
数年前から流行についての議論があったはずなのに、多くの人が年内には接種できないという状況は非常に遺憾である。今回を教訓として、強毒性の場合の対策をしっかりと立ててほしい。 病院 岐阜県 36歳

※自由記入内容を読み取って分類した。2つ以上の要素を含むコメントは複数人の回答としてカウント。

詳しい内容はこちらのpdfファイルから⇒新型インフル流行の現場影響(2009年10月医師調査)

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