[女性に多い病気] 2011/02/10[木]

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5:「不定愁訴」時のメインの対処法を教えてください
(「医師に相談」「休息を取る」は除く)

※【2】で「月経周期と関係ない不定愁訴がある」と回答した人(=全体の47.9%)に質問

「月経周期と関係ない不定愁訴がある」とした人に、医療機関受診や休息以外のメイン対処法を訊いたところ、42.6%が「我慢する(何もしない)」と回答した。
年代別にみると、20代前半が、他年代に比べて「運動する」「ストレス発散」が多い。また就業状況別では、フルタイム就業者は「サプリメント」「整体・マッサージなど」をメイン対処法とする人が無職よりも多く、可処分所得差のほか、無職の人よりも身体的症状に悩む人が多いことが影響しているのかもしれない。

6:「不定愁訴」時の、仕事の効率変化はどうなりますか

※【2】で「月経周期と関係ない不定愁訴がある」と回答した人に質問

「月経周期と関係ない不定愁訴」を抱えた時に、仕事効率がどう変化するかを訊いた。
無職の人は回答が分散したが、フルタイム就業者では「普段の70%程度」を中央値として山なりに分布した。すなわち、「フルタイム就業している女性の約半数(47.9%)において、PMS以外でも、毎月1-3日程度にわたり、30%程度の経済損失が発生」している可能性がある。
※一部の人は毎週。【2】参照。

7:「不定愁訴」が起きるのは、男性よりも女性に多いと思いますか

不定愁訴を抱えることが、男性よりも女性に多いと思う人が、全体の79.0%であった。この比率は、年代や就業状況に関係なくほぼ同一であった。

8:「不定愁訴」が起きやすいのは、女性の社会的ハンデだと思いますか

※【7】で「女性の方が不定愁訴が起きやすい」と回答した人(=全体の79.0%)に質問

「女性の方が不定愁訴を抱えることが多い」と考えている人のうち、それを「女性にとって社会的なハンディキャップ」と考えているのは66.0%に上った。この比率は、年代別、就業状況別によって大きな違いがなかった。

9:その「社会的ハンデ」を軽減するための具体的な要望・対策を教えてください

※【8】で「女性の方が不定愁訴が起きやすく、それは女性の社会的ハンデ」と回答した人(=全体の52.1%)に質問

「女性には不定愁訴が起きやすいという社会的ハンデ」(があると考える人に、その)軽減提案を訊いた。回答の大半を占めたのは、「男性が理解」「会社が理解」「メディアや当局が社会に周知」という周囲理解促進と、「休みを取りやすく」を主とする制度・施設対策であった。ただし、「本人の対策不足」とする声や、「我慢するしかない」「あきらめる」「対策は無理」といった回答も、少数ながら散見された。

「周囲の理解促進を」の回答例

  • 男性と女性は違う物。もっと様々なハンデがあるなか、頑張っている人たちもいるわけで、「こういうつらいことがあるから対策を作って!」というのはわがままと思う。だから純粋に男性にもっと女性の体を知ってもらうほかない。メディアなどでそうした症状の実態を知ってもらうほかない。男性や社会が、実際に優しくなれるかどうかは別問題として。(28歳・フルタイム・未婚)
  • 男性女性に関わらずですが、体調不良は伝わらないので理解できなくとも批判しないでいただきたいです。休むことは悪いことではないという理解が必要だと思います。 (29歳・無職・未婚)
  • 個人差がある事なので…自分では「生理痛」や「女性特有の不調」というものを感じたことが無いので、男性にとっては更に理解しにくい事と思います。まずは、男性女性の問題でなく周知してもらうのが大事ではないでしょうか。(32歳・無職・未婚)

「制度・施設などの面で(も)対策を」の回答例

  • 体調管理をしやすい職場作りが必要。生理痛で休むはめになっても「生理痛なので」と言って休めず、「体調が悪いので」と言って休む=健康管理ができていない人という評価になるので、なかなか休めず気合で出勤。生理で休みますっていうことが恥ずかしくないようになってほしい。生理休暇の名前を変えて「女性特別休暇」みたいにして。(36歳・フルタイム・未婚)
  • 体の不調なので、最低でも時間休をとりやすい環境が整ってほしい。病院へ行ったり薬局で薬を買うことができる時間があれば、ずいぶんかわるのではないか。(30歳・無職・既婚)
  • 女性特有の病気で通院した場合、保険とは別で何割かの援助を受けられるようにする。(36歳・無職・未婚)
  • 生理休暇などを、社員でも派遣でも、必ず企業で取らないといけないなどを法律として取り決める。(36歳・フルタイム・既婚)

「本人が自分で対策を」の回答例

  • 自身の体のことを知らな過ぎる女性が多い。漢方など治療法もいろいろあるから試してみるべき。(29歳・フルタイム・既婚)
  • きちんと病院にかかって治療するべきだと思う。周りに迷惑をかける状態では、社会的ハンデを負っても仕方ないと思う。(37歳・無職・既婚)
  • 自分で自分の体調を理解してうまく付き合うのが一番。人間何かしら小さなハンデを抱えたりしているものだろうし、そんなもんに付き合いきれない。女性だから必ずしもハンデを抱えているわけでもないのだから、やはり自分で折り合いをつけてもらうのが一番だと思う。(24歳・フルタイム・未婚)

「軽減策はない」の回答例

  • 解決策は思い浮かびません。そんな事で仕事を休んだりできる制度は絶対できないだろうし。(28歳・無職・未婚)
  • 社会的ハンデだと思う一方で、会社の立場からすればそれを理由に休まれたりするのが困るというのもわかるので、難しい。(35歳・フルタイム・未婚)
  • えー!もともと身体の作りが違うんだから。生理休暇とか制度としてあっても絶対取れないし。(33歳・フルタイム・未婚)
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