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[ヘルスケアニュース] 2022/11/02[水]

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「その気になれば克服できる」「心の病気は弱さの表れ」は誤解

 心の不調を感じたら、みなさんはどこに相談しますか?

 医療機関以外でも、公的な相談窓口として保健所や精神保健福祉センターなどが整備されていますが、心の病気になったとしても、誰かに相談することが難しいと考えている人は少なくないのではないでしょうか。

 製薬会社のルンドベック・ジャパンが2022年10月5日に公表したオンライン調査の結果によると、自分が精神疾患になった場合に「誰にも言わない」と回答した人は4人に1人に上っています。

 同調査は、日本におけるメンタルヘルスリテラシーの現状を把握することを目的として実施。精神疾患で6か月以上の通院経験のある患者さんと通院経験のない一般の人の各500人、合計1000人(15歳~60歳台の男女)を対象に2022年7月に行われました。

 調査の結果によると、もし自分に精神疾患がある場合に「誰にも言わないと思う」と答えた人は、患者さんで23%、一般の人で25%。「どちらとも言えない」と回答した人は、患者さんで37.6%、一般の人では48%と高く、周囲に話すことに何らかの障壁があることが明らかになりました。

 公的な相談窓口として保健所があることについて「知っている」「聞いたことがある」と回答した患者さん、一般の人はそれぞれ52.8%、40.8%にとどまりました。精神保健福祉センターの認知は、47.6%、29.2%(同順)と、保健所の認知を下回っており、相談窓口の周知が十分とはいえない実態が浮き彫りになりました。

 「精神疾患のある人は、その気になれば克服することができる」と考えている人は、患者さん、一般の人ともに16.6%と、多くはありませんが、「どちらとも言えない」と回答した患者さん、一般の人はそれぞれ36.8%、48.8%に上りました。精神疾患は「個人の弱さの表れである」「医学的な病気ではない」という質問に対し、「そう思わない」と回答した人は、患者さん、一般の人ともに半数を超えていますが、2割以上の人は「どちらとも言えない」と回答しており、心の病気について正しい理解が広まっていないことがわかりました。

「なんかおかしい」という感覚を見逃さないで

 ルンドベック・ジャパンとデンマーク王国大使館が同日に開いたセミナーでは、張賢徳先生(日本うつ病センター副理事長/六番町メンタルクリニック院長)が講演し、心の病気がどのようにして発症するのかを説明しました。張先生は、ストレスと病気のなりやすさ(脆弱性)が組み合わさることで、心の病気になるという「ストレス脆弱性モデル」を紹介。「精神科のすべての病気にストレスが関わっている。誰しもがなりうるものだ」と指摘し、心の不調に気づくポイントとして、「“なんかおかしい”という感覚を大切にすること」と強調しました。


張賢徳先生(ルンドベック・ジャパン提供)

 張先生はまた、10月10日が世界メンタルヘルスデーであることを踏まえ、「この日をきっかけとして、多くの人が心の健康に関する知識を高め、心の病気になったときにすぐに医療機関や相談窓口に相談ができる社会になることに期待したい」と思いを語りました。

 心の病気は、生涯を通じて5人に1人がかかる1)といわれており、誰にとっても身近な問題です。「なんかおかしい」「これまでの自分と違う」と感じたら、医療機関や相談窓口を訪れることを検討してみてくださいね。(QLife編集部)

1)厚生労働省.知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス.
[https://www.mhlw.go.jp/kokoro/first/first01.html](2022年11月2日閲覧)

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