[感染症] 2020/11/13[金]

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【この記事のポイント】

  • 新型コロナウイルスの生存時間をヒトの皮膚、耐熱ガラス、ステンレスなどの表面で検討
  • 皮膚表面で新型コロナウイルスは、インフルの約5倍長く生きると判明
  • 濃度80%のエタノールに15秒間浸すとウイルスはほとんど検出されなくなった

新型コロナウイルスの生存時間ってどのくらい?

 感染症予防で重視されている「手の消毒」。石けんを使ったこまめな手洗い、アルコールスプレーなどで手指を消毒するなど、実践していますか? これらは、ウイルス除菌のために行うものですが…ここでクイズです。

Q.実際、新型コロナウイルスは人の皮膚上でどのくらいの時間、感染力を保つでしょうか?
A:1時間 B:5時間 C:6時間半 D:9時間 E:24時間

 京都府立医科大学の研究グループは、新型コロナウイルスがヒトの皮膚に付着した場合、感染力のある状態が約9時間続き、インフルエンザウイルスの約5倍長い時間だったとする研究成果を発表しました。――答えは、「D:9時間」。

 研究グループは、新型コロナウイルスはどれくらい感染力のある状態が続くかを調べるため、「亡くなったヒトから提供された皮膚」「ステンレス」「耐熱ガラス」「プラスチック」に新型コロナウイルスとA型インフルエンザウイルスを、それぞれ付着させて比べました。その結果、

・ステンレススチール、耐熱ガラス、プラスチックの表面上
【A型インフルエンザウイルス】約6~11時間生存
【新型コロナウイルス】約58~85時間生存

・ヒトの皮膚表面上
【A型インフルエンザウイルス】約1~2時間生存(中央値1時間50分)
【新型コロナウイルス】約6~11時間生存(中央値9時間)


画像はリリースより

4つを比較して、A型インフルエンザウイルスと新型コロナウイルスはいずれも、皮膚表面での生存時間が最も短いことがわかりました。一方、新型コロナウイルスは感染力のある状態が約9時間続き、1時間50分ほどだったA型インフルエンザウイルスに比べ、約5倍長い時間感染力を保ち続けることがわかりました。

 さらに、アルコール消毒の効果を調べるため、新型コロナウイルスを付着させた皮膚を濃度80%のエタノールに15秒間浸したところ、ウイルスはほとんど検出されなくなったということです。

 手指などの皮膚にウイルスが付着し、体内へウイルスが入ることで、症状を引き起こします。寒くなるにつれ、「水が冷たいから手洗いを避けがち」なんて人もいるかもしれませんが、皮膚上で9時間も生き延びてしまうかもしれない新型コロナウイルスを放っておくのは、ゾッとしませんか? 手指の消毒はこまめに、丁寧に、感染症対策!(QLife編集部)

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