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[感染症] 2020/11/27[金]

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【この記事のポイント】

  • マスク着用による感染防御効果を、実際の新型コロナウイルスで検証
  • 飛まつを出す側、空気を吸い込む側いずれもマスク着用でウイルスを吸い込む量は減少
  • マスクだけでは完全に防御することが難しいことも判明

布・不織布・医療用マスクで防御効果を比較

 布製で洗濯して繰り返し使用できるもの、不織布製の使い捨てタイプなど、さまざまな素材のマスクが流通しています。一方で、「本当にマスクはどの程度感染予防に役立っているの?」と疑問に思っている人は多いかもしれません。

 実際の新型コロナウイルスを使ったマスクの防御効果を確かめる実験を、東京大学医科学研究所などのグループが行いました。

 研究では、ウイルスが漏れ出さない特殊な実験ボックスに、新型コロナウイルスを含んだ飛まつを出すマネキンと、空気を吸い込むマネキンを向かい合わせに設置。「距離」(25cm、50cm、1m)による吸い込む量の違い、「マスク」(マスクなし、布マスク、外科用(不織布)マスク、医療用N95マスク)による吸い込む量、飛まつを出す量の違いを調べました。

吸い込む量は距離が離れるにつれ減るが、1m離れても吸い込まれる

 両方のマネキンにマスクを着けない状態では、飛まつを出すマネキンから離れるにしたがって、新型コロナウイルスの吸い込み量が減少することを確認。その一方で、1m離れていてもウイルスは吸い込まれることもわかりました。

次に、飛まつを出すマネキンはマスクなし、吸い込むマネキンにだけマスクを着用した状態で、ウイルスを吸い込む量を検証。マスクなしと比べると、どのマスクでも吸い込む量は抑制されることがわかりました。
・布マスク60~80%に抑制
・外科用マスク(不織布)50%に抑制
・N95マスク10~20%に抑制

続いて、飛まつを出すマネキンにマスク着け、吸い込む方はマスクなしの場合を検証。これにより、マスクの装着によりウイルスの吸い込み量が大きく低下することが確認されました。


画像はリリースより

さらに、両方のマネキンに布製または外科用マスクを装着した場合では、相乗的にウイルスの吸い込み量が減少することがわかりました。しかしながら、ウイルスの遺伝子はどのマスク着用時においても検出されたそうです。

 これらの結果から、マスクは新型コロナウイルスの防御効果があるとわかりましたが、完全には防げないことも明らかになりました。

 手洗いや消毒、換気などと並行してマスクを着用して、感染リスクを下げるようにすることが大切なのかもしれませんね。(QLife編集部)

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