新型コロナのワクチン接種に対する考えは? 全国3,000人調査からわかったこと
[感染症] 2021/03/19[金]
・新型コロナのワクチン接種に関する考え方を全国の成人を対象に調査
・2021年1月時点で「希望する」と答えた人は全体の62.1%
・「自分が予防接種を受けることで他者も守る」という思いがあることと接種希望に関連
男女・年齢・所得によってワクチン接種希望の考えに違い

新型コロナウイルス感染症に対するワクチンの接種が日本で開始されて約1か月が経過。3月15日現在、29万275回のワクチン接種が行われています。4月中旬からは高齢者への優先接種が開始される予定です。
東京医科大学の研究グループは、新型コロナのワクチンに関する考えについてインターネット調査を実施し、その結果を発表しました。調査は、2021年1月に全国の20歳以上の3,000人を対象に行われたものです。
その結果、ワクチン接種が可能になったら予防接種を「とても受けたいと思う」あるいは「やや受けたいと思う」と回答したのは全体の62.1%だったことがわかりました。
また、「接種を希望する」と答えた人を属性で分けて集計したところ、性別では男性68.0%、女性56.4%、年齢別では20~49歳で54.5%、50~64歳で63.6%、65歳以上で74.5%と、性別・年齢別で違う結果に。低所得者(年収200万円未満)では、年収200万円以上の人と比べて接種を希望する人が少ないことがわかりました。
ワクチンには直接効果と間接効果の両方が期待される
画像はリリースより 接種を希望する心理的な要因として、次に挙げる「思い」があることと関係していました。
・自分が新型コロナにかかる可能性が高い
・新型コロナが深刻な病気
・ワクチンは効果がある
・自分が予防接種を受けることで他者も守る
特に、「ワクチンは効果がある」「自分が予防接種を受けることで他者も守る」は、他の要因よりも強い関連性があり、予防接種を受けるかどうかを判断する上で重要な要素になっていることが明らかになりました。
ワクチンの効果には、ワクチン接種によって個人の免疫機能を高めて感染症を発症する可能性を下げる直接効果と、ワクチン接種率が高まることで集団免疫を獲得し、ワクチンを摂取していない人が感染するリスクも下げる間接効果があります。間接効果は、新生児やアレルギーがある人など、ワクチン接種ができない人たちを守るために重要です。
「ワクチン接種希望者を増やすことは、国民全体のワクチン接種率を高める上で重要。普及啓発を行う上では、ワクチンの効果についてと、自分が予防接種を受けることで、他者を守ることもできるということを啓発することが特に重要と考えられます」と、研究グループは述べています。(QLife編集部)
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