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[クリニックインタビュー] 2010/08/06[金]

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大学病院が医療の最先端とは限りません。患者のこと、地域のことを第一に考えながら、独自の工夫で医療の最前線に取り組んでいる開業医もたくさんいます。そんなお医者さん達の、診療現場、開業秘話、人生観、休日の過ごし方、夢などを、教えてもらいました。

第78回
雲雀ヶ岡クリニック(ひばりがおかクリニック)
松久隆之院長

身近な「街のお医者さん」を目指して。


早くから開業医を目指した松久院長は30代の若々しい先生。

 小さい頃の私は、体調を崩しやすい子供でした。近所の医院によくかかっていて、街のお医者さんがとても身近な存在だったんです。受診すると体調が良くなったので、「人の役に立つ仕事っていいな」と漠然と思っていました。
 とはいえ、その頃は「ああいう仕事っていいな」と思っていただけで、自分の職業にしようという強い気持ちはありませんでした。中学生になっても、様々な職業に憧れたので、特に医師だけに将来を絞ってはいませんでした。
 高校になって進路を真剣に考えた時、初めて具体的な目標として浮かび上がりました。文系の職業も考えたのですが、子どもの頃の原体験に戻って「あの医師のようになりたい」と思いましたね。モチベートしてくれる目標がないと受験も頑張れないので、医学部の受験を決めました。
 医学部では思った以上に試験が多くて驚きましたが、何とかクリアしていきました。そして診療科を選ぶ時、迷わず一番身近な内科を選びました。私が医師を目指したきっかけは、子どもの頃にお世話になった街のお医者さん。だから初めから、地域に根付いたクリニックを開業することを目標にしていたんです。

患者さんには家族が来院したように接する。


お待たせしないためのフィルムレスシステム。

 できたばかりのクリニックということもあり、今後長くお付き合いして頂けるように、患者さん一人ひとりとじっくり向き合うよう心がけています。
 私はもちろんですが、看護師やスタッフすべてが「患者さんを家族と思って対応する」という気持ちで診ているということには自信を持っていますね。いつもそれを心がけているので、実際に患者さんからおほめを頂いた時は、本当に嬉しく感じます。
 また、患者さんを長時間お待たせしないように工夫しています。患者さんも忙しい中、貴重な時間を作って来院してくださるので、事務処理的な時間を最小限に抑えて、代わりに患者さんへの説明やカウンセリングに時間をかけるように努力しています。
 電子カルテを採用してペーパレスに近づけたことで、カルテ出しも会計もスピーディになっていますし、レントゲン・胃カメラもフィルムレスにしたことで検査画像を素早く呼び出せます。

どんな相談にものってくれる、身近な病院へ。


暖かみがあり安心できる待合室。

 一般の患者さんのなかには、クリニックは「行きにくい場所」「できれば行きたくない場所」と思ってらっしゃる方が少なくないでしょう。ですから当クリニックは、いかにも医院といった造りにもしていませんし、暖かみのある家庭の居間のような雰囲気を大切にしようと設計しました。
 開業3年目に入り、そうした当院の存在がようやく地域の皆さんに知ってもらえた段階だと思います。おかげさまで、お子様やご高齢の方にもたくさん来院して頂き、健康診断や予防接種での利用も増えてきました。
 昨今はメタボリック症候群など病気に関する知識も浸透し、健康意識の高い方が多くなったと感じます。せっかくそうした意識を持っておられるのならば、本格的に病気に掛かってから受診するのではなく、ちょっとした体調の不安を抱いたときに、すぐ相談に来ていただきたいですね。発症前でも、予防の観点から医師がアドバイスできることはたくさんあります。そうしたお付き合いを通して、5年10年経った時に、「身体の不調は、雲雀ヶ岡クリニックに相談すれば対応してもらえる」という安心感を、地域の方々に抱いてもらえる存在になりたいと思います。

休日は三人の子どもと一緒に過ごします。

 休みはほとんど子どもたちと過ごしています。
 子どもは3人いて、上は小学2年生から下はまだ1歳。男の子2人、女の子1人です。普段は忙しくてあまり一緒にいられないので、休日はできる限り遊びに連れていくようにしています。公園など、アウトドアが多いですね。
 もし子どもが「将来、医師になりたい」と言ったら……「好きならやればいい」と答えるでしょう。自分も誰に言われたわけでもなく医師になりたいと思ってなりましたから。医師の仕事が楽しそうだと思ってくれれば応援しますし、他の職業に興味を持ったならばそちらを応援します。
 趣味は読書で、歴史物が好きです。他にはスポーツ観戦も好んでいます。ジャンルは幅広く、何でも見る方ですよ。高校時代はラグビー、大学の時はボートを少しやっていました。今は時間がなかなか取れず、スポーツできないのが残念ですが。
 仕事が落ち着いたらゆっくり旅行にでも行って英気を養い、また仕事に注力したいと思っています。

取材・文/今井美香
情報出版社に勤務後、広告・編集プロダクションにて、コピーライター職を経験。2006年フリーランスとして独立。取材経験はビジネスマンを中心に500人以上。 2009年「ショートストーリーなごや」佳作受賞。

雲雀ヶ岡クリニック(ひばりがおかクリニック)

医院ホームページ:http://www.hibarigaoka-c.com/

名古屋地下鉄鶴舞線・名城線「八事」駅徒歩8分、名古屋市バス「雲雀ヶ岡」停すぐ。
詳しい道案内は医院ホームページから。

診療科目

内科、呼吸器科、消化器科、アレルギー科、小児科

松久隆之(まつひさ・たかゆき)院長略歴
松久隆之院長
名古屋市立大学医学部卒業、医師免許取得
名古屋市立大学病院に勤務
宏潤会大同病院に勤務
岐阜県立多治見病院に勤務
東海市民病院に勤務
名古屋市瑞穂区に雲雀ヶ岡クリニックを開設


■資格
日本内科学会 総合内科専門医、日本呼吸器学会 呼吸器専門医、日本アレルギー学会 アレルギー専門医、日本医師会 認定産業医、日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医、健康食品管理士等

■所属学会
日本内科学会、日本小児科学会、日本呼吸器学会、日本アレルギー学会、日本肺癌学会、日本呼吸器内視鏡学会等



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