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[医療人] 2011/05/13[金]

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大学病院が医療の最先端とは限りません。患者のこと、地域のことを第一に考えながら、独自の工夫で医療の最前線に取り組んでいる開業医もたくさんいます。そんなお医者さん達の、診療現場、開業秘話、人生観、休日の過ごし方、夢などを、教えてもらいました。

第112回
今泉歯科医院
今泉栄一院長
今泉康一副院長

地元に密着して70年

右:今泉栄一院長、左:今泉康一副院長。今年春から二人三脚で診療を開始した

 当院は昭和16年に開業して、来年で70周年になります。福岡市内でもかなり長くやっている歯医者ですね。現在は私が院長ですが、2代目でして、父がこの地で開業しました。息子の康一が佐賀県で勤務医を4年間していたのですが、この春に、副院長として帰って来ました。ですので、今は2代目と3代目で診療をしています。診療科目も、一般歯科としており、虫歯治療、義歯などはもちろん、様々な症状の患者様に対応してきました。ちなみに、私も息子もこの近所の高校の卒業生なのですが、現在はそこの校医もしています。不思議な縁です。

教師になるはずが・・・

 高校時代までは、実は小学校教師になりたくて、大学の願書も教員免許が取れる学校に出しました。ところが担任の先生から父に連絡が入り、それが家族に知られてしまいまして、急遽進路変更です(笑)。今では、それでよかったと思っていますけどね。そして現副院長である康一も、実は中学校数学の教師になりたかったらしいのですが、歯科医師の道を選んでくれました。

少しでもストレスを与えないように

コミュニケーションを取りながらの診療を心掛けている。長く通い続ける人も多い

 歯医者での治療というのは、正直、気持ちのいいものではないと思うんです。これはたぶん、皆さん同じではないでしょうか。麻酔をかけられたり、削られたり・・・、精神的にもストレスのかかることだと思います。その中で少しでも患者様にストレスを与えないように心掛けています。例えば、来られた患者様のそれぞれの趣味、好きな話題などを頭に入れておき、治療中にその会話をしたりして、歯から気持ちを逸らせていただくように、などですね。ちょっと極端かも知れませんが、数ある歯科医院のなかで、患者様に来ていただくためには、技術はもちろんですが、スタッフや医院の雰囲気がとても大事だと思っています。いやな治療を少しでも楽にしていきたい、という気持ちは常に持っていますね。これは他のスタッフ全員も同じ気持ちでいます。

自分が患者だったら?という思いを大事に

納得して安心して、治療を受けてもらいたい、と副院長

 僕は副院長として今年4月にここで診療を本格的に始めましたが、そのタイミングでカウンセリングルームを作りました。基本的にすべての患者様に、ここでお話を伺っています。現在の歯の状態や治療方法をしっかり説明し、納得していただきたいから。そして患者様の希望もしっかりヒアリングしたいから。例えば、虫歯の治療ひとつにしても、その方の生活環境などの背景の事情を知らなければ、どれくらい削ってどれくらい被せての治療になるか、といった判断が難しいのです。
 もし自分が歯医者に行って、何も説明されずに治療されたらどう思うだろう?やっぱり不安になると思います。自分が患者だったらどう思うか?それを何より大事に考えます。医師側と患者様側がしっかりお話することで、信頼関係も築けるよう、そんな思いでこの部屋を作りました。

歯のメンテナンスは、生活を豊かにする

カウンセリングルームは、患者と同じ目線でパソコン画面が見られるよう配置。画像を使い、より分かりやすく説明できるように配慮している

 よく「お口は命の入り口」だと言われます。健康に暮らしていくには、おいしく食事を摂ることがまず大事。そしておいしく食べるには、歯がそろって、しっかり噛める状態にしておく必要があります。また、人前で大きく口を開けて笑えるのも、歯がしっかりしていればこそ。お口の治療は、ただ悪いところを治すためだけではなく、患者様の生活を豊かにしてくれるものだと思っています。できれば、患者様とは一度の治療で終わりではなく、メンテナンスという形で、一生のおつきあいをしていければ理想です。

自分の健康への気配りと楽しみも見つけ、医師自身が元気でいたい

 私は当院の院長とほかに、福岡市歯科医師会の理事をしています。お年寄りの方を主な対象とした訪問診療と休日急患診療の取り纏め役が仕事なのですが、その歯科医師会のリーグや、別に所属しているリーグでボウリング場に週に2回ほど行っています。でも、スコアは内緒ということで(笑)。あとはシンプルですが体を壊さないよう、暴飲暴食はしない、ということでしょうか。お酒は飲まないし、タバコももう随分前に辞めました。
 副院長もタバコを数年前に辞めています。タバコの匂いは診療時にグローブを付けても手を洗っても患者様に分かってしまいますから。彼もずっとバンドを組んでいたり、夏は筑後川でウェイクボード、冬はスノーボードに毎年出かけたりなど、かなり活動的ですが、怪我をしない程度に楽しんでいるようです。
 私も長いこと歯科医師をしてはいますが、息子が副院長としてここで診療を始めてから、改めて気づかされることもありました。勉強になったなと思うこともあります。先ほどのカウンセリングルームも彼の提案ですし、スタッフミーティングも積極的に行ったりしています。歴史は長い医院ですが、これからさらに変わろうとしている、今まさにそれを実感しています。どの病院でも同じかも知れませんが、患者様があってこそ医師がいる。技術と共に心遣いも提供していき、ひとりひとりに納得していただく最適なオーダーメイドの診療をしていきたいと思っています。

取材・文/松田はなこ(まつだ・はなこ)
市場調査会社、広告代理店勤務後、広告プロダクションにて、コピーライター職を経験。その後福岡でフリーペーパー記事やTwitterのbotのツイートライティング等を幅広く経験。

今泉歯科医院

医院ホームページ:http://www.imaizumi-dental.jp

写真提供:今泉歯科医院
西鉄天神大牟田線「大橋」駅徒歩1分。詳しい道案内は、医院ホームページから。

診療科目

一般歯科、小児歯科

今泉栄一院長略歴
1973年 九州歯科大学卒業
1973年 九州大学歯学部補綴科入局
1976年 今泉歯科医院にて勤務、後に院長就任


■資格
1990年 歯学博士号取得

■所属学会
日本東洋歯科医学会会員、福岡スポーツマウスガード研究会会員

今泉康一副院長略歴
2002年 福岡歯科大学卒業
2002年 福岡歯科大学附属病院総合歯科学講座入局
2007年 なりとみ歯科にて勤務
2011年 今泉歯科医院副院長就任


■所属学会
歯科保存学会会員、咬合療法研究会会員


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