[クリニックインタビュー] 2015/09/11[金]

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患者のこと、地域のことを第一に考えながら、独自の工夫で医療の最前線に取り組んでいる開業医のお医者さん。そんなお医者さん達の、診療現場、開業秘話、人生観、休日の過ごし方、夢などを、教えてもらいました。

宮村内科クリニック 宮村正廣院長

一生学び続けられる職業を

 もともとはサラリーマンとして一般企業で営業職についていましたが、25歳のときに会社が経営難に陥り仕事を続けられなくなってしまいました。前職での経験から、会社に左右されずに続けられる、独立した仕事がしたいと思ったこと、ずっと勉強していける仕事がしたいと思ったことから、考えた末に医師の道を選びました。2年浪人した後、出身地の富山にある、富山医科薬科大学の医学部に入学しました。
 スタートが遅かったこともあり、始めから大学に残ることは考えずに開業医を目指しました。大学時代は循環器内科の教室にいましたが、卒業後にいくつかの病院を回り、呼吸器、消化器など、内科全般を診られるように勉強を続けました。そして、卒業から7年目に宮村内科クリニックを開設。しかし、開業したら内科だけでは足りないことを実感し、皮膚科や心療内科など、地域の開業医としてどんな病気の人が来ても診られるように、今も研鑽を続けています。
 また大学には漢方の教室があり、漢方や鍼灸にも興味を持ちました。漢方医はその人のすべてをみる、いわば全科を扱う医師なので、そういう意味でもクリニックには合うなと考え、積極的に取り入れています。

ホームドクター=西洋医学+東洋医学という解

 当クリニックは、ホームドクターとして「心と体の安心」のお手伝いをしたいという基本理念のもと、内科全般を中心に、神経内科、心療内科、整形外科、皮膚科などの領域まで、文字通り「全身の病気」に対応する総合内科です。
 1日平均80~90人ぐらいの患者さんが来院されますが、風邪や便秘から、生活習慣病、心臓の病気や喘息、関節痛や神経痛、皮膚炎、虫刺され、うつ症状まで、受診理由は本当にさまざまです。それらの病気に対して、西洋医学と、中医学に基づく漢方や、鍼灸を用いた治療を併用しています。
 西洋医学による診察では、必要な検査をおこない、内視鏡や超音波診断装置などで撮影した画像はすぐにその場で確認し、患者さんと一緒に見ながら説明しています。血液検査もクリニックで分析し、すぐに結果が出せるシステムを整えています。

西洋医学と中医学を併用した診療を

 メタボリックシンドロームで合併する高血圧や高脂血症、糖尿病を始めとした生活習慣病については、西洋医学の薬のほうがより効果的に治療ができるので、主にそちらを使っています。ただし、私はできれば体に入れる物はなるべく自然のものがいいという考えなので、「和食中心」「玄米食」「動物性たんぱく質は控えめに」「無農薬のものを」など、食養生も勧めています。
 一方、「メタボ」に関連する病気以外は、漢方や鍼灸を取り入れることのほうが多いですね。患者さんにとっていちばんの望みは、つらい症状を取り除くこと、早く治ることのはず。そのための最短ルートとして西洋医学と漢方、あるいは鍼灸を併用するというスタンスです。例えば、風邪の場合は抗生物質と漢方薬を併用します。併用することで、より治療効果を高めることができると考えています。漢方薬は、咳止めや便秘で処方することもありますし、ハチなどの虫さされに処方することもあります。
 腰痛、ひざなどの関節痛、神経痛、頭痛、生理痛などの「痛み」には、鍼が有効です。鍼でツボを刺激して「気血」を巡らせることができれば、軽いうちなら1回で解消されることもあります。
 あとは、患者さんの好みや考えに応じて、「錠剤でないと飲みにくい」という人には錠剤を出しますし、「漢方はイヤ」という場合は西洋薬だけで治療することもあります。

休日は書店、スポーツジム、温泉

 医師という職業を選んだことにも通じますが、私はいろいろなことに興味があって、勉強したり書物を読んだりすることが好きです。例えば、宇宙論とか自然科学、宗教の世界にも興味がありますし、最近はやっていませんが、以前は数学も好きでよく勉強していました。自分の知らない世界を知ることができるので、さまざまな人の人生論などを読むのも好きです。
 休日は、仕事の雑用に追われることが多いのですが、時間ができれば書店に寄ります。最近のお気に入りは池袋のジュンク堂ですね。あそこは喫茶があるので、行くたびに何冊か本を買って、お茶を飲みながら読んで過ごします。
 ほかに、温泉、水泳、自転車も好きです。地元の温泉施設やジムに行ったり、自宅からクリニックまでが自転車で片道1時間ほどの距離なので、時間があるときは自転車で通勤するなどして体を動かすことで健康法になっています。
 仕事は忙しいですが、プライベートな時間を楽しむことでバランスが取れているのだと思います。医学の進歩はめざましく、西洋医学だけでなく、漢方や鍼灸もまだまだ進歩していくはずです。これからも勉強し、少しずつでもレベルアップして、それを診療に活かしていけたらと思っています。

取材・文/出村真理子(Demura Mariko)
フリーライター。主に医療・健康、妊娠・出産、育児・教育関連の雑誌、書籍、ウェブサイト等において取材、記事作成をおこなっている。ほかに、住宅・リフォーム、ビジネス関連の取材・執筆も。

宮村内科クリニック

医院ホームページ:http://miyamuranaika.com/

西武多摩湖線「一橋学園」駅北口から徒歩30秒。広々した待合室には大きな画面のテレビが設置されており、待ち時間もゆったり過ごせます。
詳しい道案内は医院ホームページから。

診療科目

内科、循環器科、消化器科、呼吸器科、心療内科、神経内科、皮膚科、漢方内科

宮村正廣(みやむら・まさひろ)院長略歴
1982年 富山医科薬科大学医学部卒業
     上尾中央総合病院等を経て、
1989年 宮村内科クリニック開設


■所属・資格他
日本内科学会、日本消化器内視鏡学会、日本循環器学会、日本臨床内科医会、日本統合医療学会、日本ホリスティック医学協会、日本中医学研究会、小平南高校校医、生命保険各社診査医


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