会員限定この記事を読むと10pt 進呈!!

新規会員登録(無料) ログイン

[医療人] 2016/08/19[金]

いいね!つぶやく はてなブックマーク

患者のこと、地域のことを第一に考えながら、独自の工夫で医療の最前線に取り組んでいる開業医のお医者さん。そんなお医者さん達の、診療現場、開業秘話、人生観、休日の過ごし方、夢などを、教えてもらいました。

みうら内科クリニック 三浦義孝院長

多くの人を助ける公衆衛生から、一人ひとりと向き合う臨床医へ

 医師になった動機、と言うのも恥ずかしいのですが。私が中学生の頃、日本は公害の嵐でした。水俣病や四日市ぜんそく、水質汚染や大気汚染が大きな問題になっていましたが、当時の日本はイケイケムードで、病気はどちらかというと個人の責任にされてしまっていました。水俣病もそうで、原因は産業とは別の所にあるという話になっていましたが、そこできちんと患者さんを診て、原因を追究した医師がいたんです。それが医師を志した動機です。最初は公衆衛生に興味を持っていましたが、実際に患者さんを診るようになると、患者さん一人ひとりと向き合い治していくのが医師の仕事かなと思うようになり、臨床の道に入りました。

 公衆衛生は、広い範囲で見て社会全体を良くしていくという感じです。例えば10万人単位で、病気を減らすにはどうしたら良いかといった取り組み方をします。臨床医は1対1ですよね。患者さんを治すか治せないかですから、結果はゼロか100かもしれません。その辺が患者さんとの距離の違いかもしれないですね。

 また、指導して下さった先生が、患者さんとお話をして治していくのを見たりしていると、やっぱり私の仕事は患者さんを治すことかなと思うようになりました。

糖尿病の治療に取り組むなかで、症状に合わせて薬を使い分けていく

 最初は甲状腺やホルモンの研究をしていました。大学も含め甲状腺の研究と臨床です。アメリカの病院に行っていた時もずっとその勉強をしていましが、八事日赤(名古屋第二赤十字病院)という名古屋にある大きな病院に赴任することになった時に、糖尿病の症例であふれていることを知ったのです。すごく困っている人が多いのを実感して、勉強して何とかしようと思っていたところ、また大学に戻っていらっしゃいと言われて、今度は大学で糖尿病の研究臨床に携わることになりました。

 今、糖尿病の患者さんは900万人、予備軍も合わせると2500万人くらいになると言われています。5、6人に1人くらいの割合ですね。それはもちろん赤ちゃんから大人まで含めた数ですから、65歳以上だと4人に1人くらいの可能性になりますし、病院に入院するような、心臓の病気や脳梗塞の患者さんでは半分くらいが糖尿病です。病院にいると、どの科に行っても糖尿病の患者さんがいるから、これはなんとかしないといけないなという気持ちになりました。ちょうどその頃から、いろんな薬が登場して、使える薬がたくさん増えてきたのもあって、糖尿病治療が上手くいくようになりましたね。そのうちに糖尿病治療の社会的なニーズもあり、メインで取り組むようになりました。

 甲状腺も含めてホルモンの病気もだいぶ勉強させていただいたので、当院でも診療をしていますが、糖尿病は本当に数が多ので、少しでも治療していこうと思っています。

ビジョンを持ちながら、細やかなケアを心がける

 どんな薬を使うかは、最初にある程度は私の中にありますが、患者さんと薬の相性を見ながら決めていきます。それを判断するには問診が重要ですので、しっかりと細かく話をお聞きするようにしています。毎回毎回、長い時間お話しするのは難しいですが、初診の方は生活習慣も含めてよく聞きますし、看護師からも聞いてもらっています。その情報からその人の普段の生活がある程度分かってくると、ここを改善していくと良くなるなど、診療の切り口がつかめます。これは糖尿病治療に限らず、すべてに共通するところなので大事にしています。

 また、栄養士に週一回来ていただいているので、時間のあう方や意欲のある方には、食事指導を受けるようにお願いしています。それ以外の方は、私や看護師がポイント指導をします。

日々を丁寧に、着実に、継続して

 休みの日にも研究会に出たり、編集委員をしている雑誌の編集会議に出たりして、仕事に関連することをやっていますね。趣味としてはガーデニングが好きなので、家の庭いじりをしますが、そんなにやれていないです。ただ、年中花を咲かせるようにはしています。長い休みには遠くへ旅行したりもします。今度はオーストラリアに行く予定です。絵も結構好きですから、ヨーロッパはいいですね、本当に街自体が美術館みたいな感じで、見ているだけで楽しいです。

 そんなに大きな野望はありません。やっぱり患者さん一人ひとりが満足して帰れるようなクリニックを続けていきたいなと思っています。来てよかったなと思ってもらえるようなクリニックでありたいです。ここで出来る限りのことをしようと考えて、高望みはせずに、来た人の満足度が高いクリニックにしようと、常に心がけています。

取材・文/服田恵美子(Hatta Emiko)
ライター・翻訳・脚本制作・構成作家。ジャンルを問わず紙媒体からWebまで、文字のあるところなら何処へでも、呼ばれて出向いて活動中。兼業ライター時代に培ったリサーチ力とフットワークの軽さを活かして、取材と執筆を行う。

みうら内科クリニック

医院ホームページ:http://www.m-cl.jp/

名古屋市営地下鉄東山線「一社」駅より徒歩10分。採光のため窓を広くした待合室は、明るく開放的。ガーデニングと絵が好きな院長先生の趣味を反映して飾られている花や絵画が心を和ませてくれます。駐車場はクリニック敷地内に7台、第2駐車場に5台が利用可能です。詳しい道案内は医院ホームページから。

診療科目

内科、糖尿内科、内分泌内科

三浦義孝(みうら・よしたか)院長略歴
昭和59年 名古屋大学医学部卒業
昭和59年 名古屋掖済会病院(研修医)
昭和61年 名古屋大学大学院医学研究科
昭和62年 米国シカゴ大学マイケルリース病院内分泌内科
平成03年 名古屋大学大学院医学研究科卒業
平成07年 名古屋第二赤十字病院 内分泌内科 副部長
平成10年 名古屋大学 第一内科 助手
平成15年 名古屋大学 糖尿病・内分泌内科 助手
平成17年 名古屋大学 糖尿病・内分泌内科 講師


■所属・資格他
医学博士、日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会専門医/研修指導医、日本内分泌学会 専門医/指導医/代議員、日本甲状腺学会 専門医/代議員、日本東洋医学会 漢方専門医/指導医、日本医師会 認定産業医、日本禁煙学会禁煙専門・認定指導者


記事を読んでポイント獲得!

10pt 進呈!!

この記事を読んで
簡単なアンケートに回答すると、
"Amazonギフト券に交換できる"
QLifeポイントを獲得できます!

おすすめの記事

糖尿病に関する
この記事を読んだ人は
他にこんな記事も読んでいます。
記事の見出し、記事内容、およびリンク先の記事内容は株式会社QLifeの法人としての意見・見解を示すものではありません。
掲載されている記事や写真などの無断転載を禁じます。