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[医療人] 2016/11/11[金]

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患者のこと、地域のことを第一に考えながら、独自の工夫で医療の最前線に取り組んでいる開業医のお医者さん。そんなお医者さん達の、診療現場、開業秘話、人生観、休日の過ごし方、夢などを、教えてもらいました。

露仙堂クリニック 柳堀厚院長

「露仙堂」の名の由来


明治時代 曽祖父の露仙堂医院
(千葉県立中央博物館所蔵)

 私の家は十数代に渡って産婦人科医です。父が医師でしたので、子どもの頃から当たり前のように医師になると思っていました。幼稚園で「将来なりたいもの」をお絵かきしたとき描いたものは「病院のベッド」でした。

 当院の医院名は「露仙堂」といいます。開業する前からこの名前をつけようと決めており、自分では気に入っています。名前の由来をよく聞かれるのですが、千葉の銚子で曽祖父が開いていた産婦人科医院の名前です。開業当初は、来院される方に「意外とお若いのですね」とよく言われました。漢方は伝統医学で古めかしい感じがするからでしょうか、露仙堂の名もあいまって、ヒゲを生やした仙人のようなイメージを浮かべられるようです(笑)。

“さかご”の鍼灸治療が転機に

 実は、学生の頃は外科を考えておりました。医局の先輩の熱心な勧めと、産婦人科は外科系と内科系を兼ね備えているという先生の言葉があり、産婦人科の医局に入局しました。

 学生の頃から漢方や鍼灸に興味があり、その関心がより高まったのは、入局して鍼灸による「さかご治療」と出会ってからです。鍼灸によっていくつかのツボを使い、胎児の自己回転を促すという治療方法ですが、外回転術よりも安全性が高く、さかご体操が困難な方にも治療可能で「これはすごい!」と思い、先輩医師より手ほどきを受けました。

 また、産婦人科は漢方との親和性が高く、当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸の3つは少なくとも使いこなせないといけない科なので、医局に入って1年目から漢方に携わりました。最初は西洋薬の補助的な使い方でしたが、処方した漢方が効果を得た症例を経験し、漢方を真剣に学ぼうと思いました。そして、医師になって6年目の平成3年、東邦大学医療センター佐倉病院のオープニングスタッフに就任し、漢方外来やさかごの鍼灸治療を本格的に始めました。

全人的な治療に魅かれて

 教えを受けた故藤平健先生、秋葉哲生先生の診療を見学させていただいたことがありますが、患者さんに対する態度が非常に丁寧で、インフォームド・コンセントがしっかりされており見習うべき点が多かったです。

 東洋医学は、患者さんの病気を部分ではなく、心も含めて体全体としてとらえる治療です。漢方薬だけで治しているわけでなく、患者さんと話をして、理解して、生活指導などをして全体的に治療しているのかな、と思います。

 食養生については、最近はあまり細かいことは言いません。まずは「寝てください、3食きちんと食べてください」と言います。そこを皆さん基本的にされてないことが多いのです。また、食べることは「生きるため」だけでなく「楽しむため」にあると思います。「同じものばかり食べてはだめですよ」とは言いますが、あまり禁止されると辛くなってしまうので、患者さんに応じてお話をしています。

漢方というツールで患者さんの悩みに応える

 患者さんの中には、どこが悪いのか上手く言えない方もいます。私は「今日は何を悩んでこられたのか」をまず理解して、漢方というツールを使って体を整えて、患者さんの悩みを解決していければいい、と考えています。とはいえ、更年期で頑張りすぎている方もよくいらっしゃるので、その時は突き詰めて考えずゆったり話を聞くようにしています。

 趣味として没頭するものはないですが、非日常を感じられるので旅行は好きです。風景画を描くことも好きですね。クリニックの展望を聞かれることはありますが、気ままにやっているところがあるので、あまり考えていません(笑)。その日来ていただいた方が満足して笑顔で帰ってもらうためにどうするか、あれこれ考えているだけですね。

取材・文/本間純子(Honma Junko)
介護・医療系の記事をWeb中心に執筆。その他、食やスポーツ、歴史分野に力を入れWebサイトや歴史雑誌に寄稿している。

露仙堂クリニック

医院ホームページ:http://www5a.biglobe.ne.jp/rosendo/index.html

京成線「勝田台駅」または東葉高速鉄道「東葉勝田台駅」より徒歩3分。待合室は温かみのあるオレンジ色の照明で、リラックスできます。詳しい道案内は医院ホームページから。

診療科目

婦人科、内科

柳堀厚(やなぎぼり・あつし)院長略歴
1985年 東邦大学医学部卒業 東邦大学第一産婦人科学教室入局
1987年 小川赤十字病院(埼玉)勤務
1991年 東邦大学医療センター佐倉病院産婦人科教室助手(現在 客員講師)
1997年 薬丸病院(千葉)勤務 昌平クリニック非常勤
1999年 5月 露仙堂クリニック開業
1991年日本東方医学会(谷美智士先生)中医学講座、鍼灸学講座受講
(1993年より秋葉哲生先生に師事)


■所属・資格他
日本産科婦人科学会 認定医、日本東洋医学会 専門医・指導医、東方医学会、和漢医薬学会、日本女性医学学会(旧更年期学会)、日本性感染症学会、避妊教育ネットワーク所属


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