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[医療人] 2016/12/02[金]

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患者のこと、地域のことを第一に考えながら、独自の工夫で医療の最前線に取り組んでいる開業医のお医者さん。そんなお医者さん達の、診療現場、開業秘話、人生観、休日の過ごし方、夢などを、教えてもらいました。

みつはしクリニック 三橋広光院長

患者さんとの丁寧なコミュニケーションを大切に

 医師になりたいと思ったのは、物心ついた頃でした。明確なきっかけや理由は覚えていませんが、おそらく自分の身近にいた開業医の姿に憧れていたのだと思います。

 そして、1981年に信州大学を卒業し、総合病院やがんセンター、医療センターなどに脳神経外科医として勤務しました。本八幡駅前にみつはしクリニックを開業したのは2002年のことです。総合病院にいた頃とは違い、一人ひとりの患者さんと顔を合わせてじっくりとコミュニケーションが取れることが何より嬉しかったです。患者さんと話をしながら診察を行うことで、人となりや背景まで捉え、多面的なアプローチが可能になったのです。

 診察の中で大切にしていることは、患者さんの希望をできるだけ治療の中に取り入れながら、なるべく苦痛を和らげてあげることです。

腹痛やめまいも頭痛も体質が関与

 患者さんもさまざまな年齢層の方が来ます。当クリニックには年間のべ約5万人の外来患者が訪れますが、そのうちの約2割は頭痛の症状で悩んでいる方たちです。日本では約3割の人が何かしらの人が頭痛の症状を抱えていると言われています。特に、偏頭痛は若い女性に多く、私のところにもさまざまな症状の方がいらっしゃいます。

 もともと頭痛専門の医師になろうと思っていたわけではありませんが、一般内科の診療を重ねていく中で、頭痛に困っている人が非常に多いことに気づき、なんとか治したいと試行錯誤を続けました。結果、現在は一番力を入れている分野になりました。

 頭痛の症状で悩んでいると、頭痛だけに注目してしまいがちです。肩こりやめまい、吐き気なども頭痛に関連した症状であると思われ、それらの原因は神経が環境に対して過剰に反応してしまう、「神経が過敏な体質」にあると考えています。両親のどちらかが頭痛体質である場合、子どもにも高い確率で頭痛の症状が引き継がれます。実際、小学生のお子さんが頭痛を訴え、診察に同行したお母さんが「私も同じ症状です」と気づかれたケースもあります。こういった体質の遺伝の場合、小児期から、腹痛や吐き気、めまい、しびれなど頭痛の諸症状が見られます。しかし、子どもの症状は短時間で落ち着くことが多く、見過ごされてしまう可能性が高いのです。

 このような頭痛の諸症状の裏側に隠されている原因を突き止め、対症療法ではなく根本的な症状の改善を目指しています。患者さんの希望を汲みながら、いちばん苦しんでいることは何かを十分に聞き、症状をよく観察します。そして、漢方薬などを用いて一人ひとりの患者さんの状態に最適な治療方法を提案しています。漢方診療を重ねていくにつれ、患者さんが100人いれば100通りの治療の方法があるのではないか、と考えるようになりました。

体質に合わせた治療法で、偏頭痛はほぼ完治する

 頭痛で悩んでいる患者さんには、まず「神経が過敏な体質」の特徴について丁寧に説明します。

 偏頭痛、肩こり、めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、胃腸症状、動悸、不整脈…これらはすべて、神経の過敏な体質によって起こる症状と考えられます。さらに、これらは無関係の症状ではなく、すべて関連し合っているのです。そのため、漢方薬による治療を進めていくうちに体質が少しずつ変化し、最初は頭痛だった症状がめまいや肩こりに変わっていくということもあります。また、これらの症状が長期に続くと、脳血管障害やうつ状態を引き起こしやすくなるので注意が必要です。

 偏頭痛は治らない病気であると思われがちですが、体質に合わせて適切な治療を継続していくことにより、多くの方が半年から1年ほどで頭痛の治療を終えています。神経過敏体質の症状で悩んでいる方は、まずは診察にいらしてみてください。

患者さん主体の医療を

 患者さんは先生だと思っています。特に漢方薬を使用する際には、医師は患者さんから現在の症状や状態を教わりながら、処方内容を変えていく必要があります。そういったことを日々行っています。患者さんの苦痛を和らげるためには何が最適であるかを考え、なるべく早く悩んでいる症状から解放してあげられたらと思っています。そのためにも、症状をよく観察・分析し、1人ひとりに合った治療を行っていきたいですね。そして、「医療は患者主体であるべき」という考えを忘れてはいけないと思います。

取材・文/佐藤愛美(Megumi Sato)
フリーライター。 子育て支援情報、法律関係、芸術など幅広い分野で記事を執筆。元保育士の経験を活かし、人の心に触れる情報発信を目標にしている。

みつはしクリニック

医院ホームページ:http://www.mitsuhashiclinic.com/index.html

都営新宿線「本八幡駅」徒歩1分、JR総武線「本八幡駅」徒歩3分。駅から近く通いやすいクリニックには、地域の人をはじめとする多くの患者が訪れます。待合室には絵本やぬいぐるみが置かれており、小さなお子さんも退屈しないような工夫がされています。詳しい道案内は医院ホームページから。

診療科目

内科、呼吸器科、循環器科、小児科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、アレルギー科、リハビリテーション科

三橋広光院長略歴
1981年:信州大学医学部卒業
1981年~1982年 千葉大学脳外科
1982年~1985年 千葉県救急医療センター
1985年~1987年 千葉労災病院
1987年~1988年 千葉大学病院脳外科専門医取得
1988年~1989年 千葉療護センター
1989年~1992年 千葉県がんセンター
1992年~2002年 公立病院脳外科医長
2002年~医療法人社団みつはしクリニック院長


■所属・資格他
脳神経外科学、日本脳神経外科学会専門医


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