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[医療人] 2016/12/27[火]

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患者のこと、地域のことを第一に考えながら、独自の工夫で医療の最前線に取り組んでいる開業医の先生。そんな先生達の、診療現場、開業秘話、人生観、休日の過ごし方、夢などを、教えてもらいました。

医療生協かながわ生活協同組合 藤沢診療所 野本哲夫院長

母親の勧めを受けて、経済学部から医学部に転進

 私は土佐の出身で、一度は香川大学の経済学部に進みました。しかし、進路や自分の将来について、どこかもやもやした思いを拭いきれずにいました。そんなとき、母親から「医師になれば」との言葉をもらい、香川大学を休学して横浜市立大学の医学部へ入学しなおしたのです。坊主頭に学生服の田舎者丸出しでしたが、当時の医学部は地方出身者ばかり。また、自分としては一番丁寧な言葉を使ったつもりでも、訛りがひどく乱暴に聞こえたこともあったようで、先輩に怒られるなどカルチャーショックを受けました。大学では、オール市大の水泳選手としても活躍し、医学部の水泳部やバスケットボール部、バレーボール部などで汗を流していました。

公害地帯に長く勤務、公害問題の現実を目の当たりに

 これまで、神奈川県内を中心に多くの病院に勤務しました。特に、公害地帯での勤務を長く経験し、ひどい状況だった当時の公害問題の現実を肌身で感じたことも。今でこそ環境が改善され、治療薬も改良されたことから大きな問題になることも減りましたが、当時の大気汚染による喘息は死に直結する危険なケースもありました。教科書どおりの治療ではなかなか対処することが厳しく、できることをいろいろ駆使し、なんとか発作を収めようと奮闘する日々でした。人工呼吸器では呼気ができないため、喘息発作で搬送された肺気腫の患者さんの胸を、一晩中圧迫し続けたこともありました。

一時閉鎖に追い込まれた診療所を再建

 その後、縁あってお声がけいただき、「医療生協かながわ生活協同組合 藤沢診療所」の再建を手助けすることに。当初は3年の約束でしたが、患者さんが増えて忙しくなったこともあり、新築移転しすでに17年になります。当診療所の特色としては、生活協同組合加入者の受診が多いことが挙げられます。組合員同士の交流の場としても活用されており、診療所の上階スペースで、自彊術(じきょうじゅつ)、太極拳、フラダンス、コーラスや料理教室などが開催されています。質の高い医療サービスをリーズナブルに提供し続けることは、時に困難を伴うこともありますが、スタッフの尽力により実現できています。また、近くの藤沢市民病院の共同検査(CT、MRIなど)を利用し、便宜を図っています。

健康のバロメーターとして診察時に体重測定を

 私は、健診時はもちろん診察時にも必ず体重測定をお願いするようにしています。体重はあまりに身近なデータであるために、軽視されてしてしまうこともありますが、実はとても大切な健康のバロメーターです。体重増加は比較的笑って見過ごせますが、急激な体重減は要注意です。がんや精神疾患などの深刻な病が隠れているケースがあるからです。もちろん、極端な体重増加も急性心不全のむくみ、目に見えない胸水によるものなどがあり、看過できません。こうした体重の増減に気づくことができるのも、普段からきちんと体重を計測しているからこそです。

間違った運動は健康に悪影響も。おすすめは水泳

 私が中学生時代から水泳に打ち込んできたからという訳ではありませんが、健康維持のために一番適した運動は水泳ではないかと考えています。身体の痛み解消のために運動を勧められると、すぐにウォーキングを始める方が多いようですが、実はこれは人によりけりであり、運動強度にもよります。陸上での運動は、強度によっては膝の軟骨に負荷がかかり、痛みを長引かせてしまう原因となる場合があるからです。また、激しい陸上運動を続けると、脂肪だけでなく筋肉も落としてしまうこともあります。その点、水中運動は水の負荷により筋肉を鍛えながら、カロリーを消費することができます。私自身、余暇には市民プールで泳ぐことが多いです。まずは、ご自身のできる範囲でトライしてみてはいかがでしょうか。

取材・文/岡田 幸子(Sachiko Okada)
フリーエディター・フリーライター。女性誌編集部より独立後、医療、健康、美容から生活、教育に至るまで、おもに女性に関わる幅広い分野の情報を取り扱う。

医療生協かながわ生活協同組合 藤沢診療所

医院ホームページ:http://www.mc-kanagawa.or.jp/business/treatment/index5.html

JR線・小田急線・江ノ島電鉄線「藤沢」駅より徒歩10分。国道467号が交わる「藤沢橋」交差点より徒歩で1分の県道30号沿いにあります。白とさわやかな空色の外壁が印象的な診療所前に3台、傍に4台分の無料駐車場も完備。子育て中の若い世代から高齢者まで、幅広く愛される診療所です。詳しい道案内は医院ホームページから。

診療科目

内科、整形外科、精神科、在宅療養支援診療所

野本哲夫(のもと・てつお)院長略歴
1973年 横浜市立大学卒業
1999年 医療生協かながわ生活協同組合 藤沢診療所所長 内科医


■所属・資格他
神奈川県保険医協会理事


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