骨髄炎、化膿性関節炎
こつずいえん、かのうせいかんせつえん
骨髄炎、化膿性関節炎とは?
どんな病気か
骨髄炎は骨髄の炎症で、関節炎は関節の炎症ですが、化膿性関節炎は細菌感染による関節炎をいいます。骨髄炎も通常は細菌感染によることが多いので、ここでは化膿性骨髄炎について述べることとします。
原因は何か
原因となる菌は黄色ブドウ球菌が最も多く、体のほかの感染巣からの血行感染、病巣部付近の感染巣からの波及、開放創(切り傷やすり傷など)による外界からの直接感染などによるとされています。
症状の現れ方
急性に発症した場合の症状は、病巣部の発赤、腫脹、熱感、疼痛がみられ、患肢を動かそうとしなくなります。加えて発熱、悪寒、発汗、全身倦怠感、食欲不振などの全身症状がみられる場合もあります。
検査と診断
診断には血液検査、X線検査、MRI検査などが行われますが、病巣部を穿刺(針を刺す)してうみの貯留を確認し、細菌検査によって原因となる菌が同定されれば、診断は確定します。
治療の方法
治療は原因となる菌に効果のある抗菌薬の投与と排膿を行うことが重要です。排膿には、穿刺によって行う方法と手術で病巣部を切開する方法とがあります。合併症や後遺症として成長が障害されたり、関節が硬くなったり動かなくなったりすることがあるので、早期発見、早期治療が望ましい病気です。しかし、時には骨肉腫などの骨腫瘍や若年性関節リウマチなどとまぎらわしいことがあるので、そのような場合には整形外科専門医による的確な診断が必要になります。
病気に気づいたらどうする
新生児や乳幼児に発症する化膿性股関節炎はとくに的確な診断が難しく、そのうえ、早期に治療を開始しないと重大な後遺症を残す可能性があります。もちろんこの時期の子どもは痛いと言いませんし、股関節は体の表面から深いところにある関節なので、腫脹、熱感、発赤がわかりにくいため、診断は難しいです。お乳の飲みが悪い、不機嫌である、熱がある、おむつの交換時に激しく泣く、脚を動かさないという症状があれば、急いで整形外科を受診することがとても重要です。
骨髄炎に関連する可能性がある薬
医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、骨髄炎に関連する可能性がある薬を紹介しています。
処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。
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ミノサイクリン塩酸塩顆粒2%「サワイ」
主としてグラム陽性・陰性菌,リケッチア,クラミジアに作用するもの
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リンコシンカプセル250mg
主としてグラム陽性菌に作用するもの
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トスキサシン錠75mg
合成抗菌剤
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バレオンカプセル100mg
合成抗菌剤
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エリスロシン錠100mg
主としてグラム陽性菌,マイコプラズマに作用するもの
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セフォチアム静注用1gバッグ「日医工」
主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの
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アモキシシリンカプセル250mg「日医工」[ヘリコバクター・ピロリ除菌] ジェネリック
主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの
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メロペネム点滴静注用バッグ0.5g「日医工」 ジェネリック
主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの
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セフォチアム塩酸塩静注用0.25g「日医工」 ジェネリック
主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの
・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。
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