国立病院機構 東埼玉病院

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

国立病院機構 東埼玉病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

豊富な臨床経験をもとにCT・MRIなどによる的確な診断と苦痛の少ない気管支鏡検査を心がけ、総合的かつ専門的な診療を行っている。協力型臨床教育指定病院に指定されており、研修医教育にも力をそそいでいる。呼吸器学会の認定病院、内科学会の認定教育病院でもある。

症例数

慢性呼吸不全=肺結核後遺症、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、間質性肺炎などに起因する慢性呼吸不全に対して在宅酸素療法を行っている。また、在宅支援施設と協力し在宅ケアを行っている

肺癌=胸部レントゲン・CT・MRIなどの画像診断と気管支鏡下肺生検、CT下肺生検などを迅速に行っている。手術可能な場合には当院呼吸器外科にて手術を受けることが可能である。また呼吸器内科・外科の専門医による合同症例検討会により、術前術後の化学療法や放射線療法について検討し集学的治療を行っている

肺結核=結核は30床の新設されたユニット病棟で入院治療を行っている。適切な抗結核剤3剤以上を投与し、早期の菌陰性化に努めるとともに耐性菌が生じないよう努力している。平均入院期間は70日で、保健所と連携し服薬継続に取り組んでいる

非結核性抗酸菌症=近年、肺非結核性抗酸菌症(特に肺MAC症)が増加傾向にある。治療は3剤併用の薬物療法が主体であるが、難治症例で手術適応のある場合には呼吸器外科での治療を検討している

COPD=COPD・肺気腫については呼吸機能検査やCT検査にて病状を判断し、吸入や内服治療を行っている

肺線維症=間質性肺炎では胸部CT、気管支鏡検査、胸腔鏡下肺生検などにより診断を行ったうえで治療方針を決めている

睡眠時無呼吸症候群=在宅アプノモニターにて検査を行っている。AHIが40以上の場合には鼻マスクによる持続陽圧呼吸法(CPAP)を導入している

HIV感染症=ニューモシスチス(カリニ)肺炎などのAIDS疾患の入院加療を行っている。HIV感染症は内服治療が進歩しており2~3カ月に1度の外来通院で治療可能である。また、本症は免疫機能不全の身体障害者手帳の取得が可能で、自立支援医療を受けられる。

医療設備

CT、MRI、各種シンチグラフィー、レーザー、気管支鏡、呼吸機能検査、超音波検査。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

当科は呼吸器外科専門医3人、食道外科専門医1人、後期研修医1人の計5人のスタッフで診療を行っている。肺腫瘍、縦隔腫瘍、嚢胞性肺疾患(気胸、肺気腫)、呼吸器感染症(抗酸菌症、アスペルギルス症、膿胸)など呼吸器外科領域全般の疾患について幅広く対応している。

症例数

手術件数は原発性肺癌が40~60件と最も多く、転移性肺腫瘍が5~10件、良性肺腫瘍が5~10件、縦隔腫瘍が5件、非結核性抗酸菌症・アスペルギルス症・膿胸など炎症性疾患が20~30件、肺嚢胞や自然気胸などが20~30件、その他が20~25件で、呼吸器外科領域全般にわたり年間150~160例の外科治療を行っている

★原発性肺癌に関しては、側方開胸アプローチの手術のみならず、早期肺癌や高齢者で肺機能低下例あるいは他疾患合併例などには、胸腔鏡手術を行い低侵襲化を図っている。一方、これまで治療成績が悪く手術適応とされていなかった縦隔リンパ節転移を認める肺癌に対しては、胸骨正中切開アプローチによる両側縦隔リンパ節郭清による拡大郭清を行い、癌の再発抑制を図り、進行肺癌の5 年生存率の改善を目ざしている。術後病理病期別5年生存率はIA期81%、IB期62%、IIA期65%、IIB期55%、IIIA期32%、IIIB期24%、IV期21%であった

★感染症領域の治療は、薬物療法が主体となるが、難治性のものに対しては手術療法を選択している。非結核性抗酸菌症に対しては、区域切除を行い肺機能温存を図るとともに、気道内散布による再発を少なくする工夫をしている。アスペルギルス症など喀血を有する症例には、カテーテル治療を行い症状の軽減を図り手術適応を決定している

★膿胸に対しては、肺葉切除術、醸膿胸膜剥皮術、掻爬術、胸郭形成術、開窓術、大網・筋肉弁充填術を組み合わせた治療を行っている。これらすべての領域で手術療法のみならず、薬物療法も取り入れている。また、肺癌に関しては術前後の化学療法のほかに、手術不能な進行症例や再発肺癌で再手術不能例には化学療法や放射線療法も提携病院と協力して行っている。

医療設備

CT、MRI、各種シンチグラフィー、レーザー、気道ステント、気管支鏡、胸腔鏡。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

神経内科

分野

神経内科

特色

埼玉県における神経筋難病診療の拠点病院として、診断から在宅療養まで総合的に支援する。地域医療機関と協力してQOL(生活の質)を重視した専門的医療を提供する。行政と連携した療養環境の改善に努めている。日本内科学会と日本神経学会の教育施設として、医療職と学生の教育に尽力している。

症例数

年間初診外来患者数約250人、1日外来患者数約20人。病床数は一般病棟に50床、筋ジストロフィー病棟に120床。一般病棟の年間入院患者数約300人、平均在院日数約35日。一般病棟入院患者の約30%が筋萎縮性疾患(筋ジストロフィー、ミオパチー、ニューロパチー、筋萎縮性側索硬化症等)、約20%が運動失調症(脊髄小脳変性症等)、約20%がパーキンソン病関連疾患、約10%が免疫性神経疾患(多発性硬化症、重症筋無力症等)

★長期間にわたり医療支援が必要となる神経筋難病患者の診療に特化し、地域医療機関と協力して、QOLを重視した専門的医療を提供する

★近隣に居住する神経筋難病患者には、当院内科・総合診療科による訪問診療と緊密に連携し、在宅療養の総合的支援を提供する

★筋疾患、運動失調症、パーキンソン病関連疾患等では、病型により病態と治療が異なるため、正確な診断に基づいて適切な長期的診療方針を立案提供するよう心掛けている

★神経筋難病では在宅での継続的運動訓練が重要なので、リハビリテーション科の豊富な職員(医師5人、理学療法士13人、作業療法士10人、言語聴覚士5人)により、在宅での運動プログラム作成を総合的病状評価の一環として提供している

★経過が長期にわたる神経筋難病の特性を踏まえ、定期的な病状評価入院に基づく専門的見地からの在宅療養支援を診療の軸としている。診療と説明に時間を要するため、外来診療は初診・再診ともすべて予約制としている

★一般には実施困難と思われる、神経筋難病を対象とする治験に特化して治験管理室を運営している。筋萎縮性側索硬化症の4課題、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの2課題(国際共同治験)を実施

★セカンドオピニオン外来は神経筋難病を対象とし、疾患の病態や標準的治療について1~2時間かけて懇切丁寧に解説し、情報を提供している

★筋疾患(筋ジストロフィー)の数少ない専門医療施設の1つであり、幼小児期の薬物療法・リハビリテーションから、心肺・嚥下機能の評価と治療まで、包括的に診療する。定期的な病状評価入院による中長期的視野に立った治療方針を検討し、地域の担当医や支援事業所への提案と情報提供を行う

★多系統萎縮症は、小脳性運動失調とパーキンソニズムと自律神経障害が併存し病態が複雑なため、専門医療機関として定期的病状評価に基づく治療方針を立案し、在宅での地域医療へ提供している

★脊髄小脳変性症は、病型により症状と経過が大きく異なるため、的確な病型診断に基づき適切な中長期的診療戦略を策定している

★筋萎縮性側索硬化症では、患者・家族の思いと生活を踏まえた治療方針を検討し、地域医療と連携して在宅療養を支援している

★神経筋難病医療を担う次世代の医療職の育成に力を注いでいる。医師の研鑽は、期間に応じた研修を受け入れている。

医療設備

MRI、CT、SPECT、超音波、脳波、筋電図、末梢神経伝導検査、誘発電位、筋生検、神経生検。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

QLifeでは次の治験にご協力いただける方を募集しています

治験参加メリット:専門医による詳しい検査、検査費用の負担、負担軽減費など

インフォメーション

国立病院機構 東埼玉病院を見ている方は、他にこんな病院を見ています

国立病院機構 東埼玉病院の近くにある病院

カテゴリから病院を探す

おすすめの記事

医療機関の情報について
掲載している医療機関の情報は、株式会社ウェルネスより提供を受けて掲載しています。この情報は、保険医療機関・保険薬局の指定一覧(地方厚生局作成)をもとに、各医療機関からの提供された情報や、QLifeおよび株式会社ウェルネスが独自に収集した情報をふまえて作成されています。
正確な情報提供に努めていますが、診療時間や診療内容、予約の要否などが変更されていることがありますので、受診前に直接医療機関へ確認してください。
名医の推薦分野について
名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。