日本大学医学部附属板橋病院

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

日本大学医学部附属板橋病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器肝臓内科

分野

消化器・一般内科

特色

わが国の消化器集団検診の草分けである有賀塊三教授により、54年(昭和29年)6月1日、千代田区にある駿河台日本大学病院に開講し、70年(昭和45年)5月に日本大学医学部附属板橋病院が完成。内科一般、特に消化器病、肝臓病、超音波、消化器内視鏡、消化器集検を中心とした診療と研究を専門としている。現在は、森山教授のもと、プライマリケアを念頭に置きつつ、専門領域であるウイルス性肝疾患に対するインターフェロンや抗ウイルス療法、肝癌の診断治療、超音波検査や消化管領域である胃・十二指腸や注腸などの造影検査、内視鏡検査、さらには食道静脈瘤や消化管腫瘍、胆道・膵臓疾患に対する内視鏡治療などを行っている。肝、消化管、胆道・膵臓の領域にわたる疾患について、テーマごとにカンファレンスを行い、より正確な診断と治療に努めている。

症例数

年間外来数は4,000人を超え、入院患者数も2,000人以上となっている。10年の上部消化管内視鏡検査は約5,000件。緊急内視鏡検査は約200件、うち出血性消化性潰瘍は約100件で内視鏡止血術にて対処している。胃食道静脈瘤の内視鏡治療は102件、適応症例にはBRTO(バルーン下逆行性経静脈的塞栓術)も行っている。食道腫瘍への粘膜切除術(EMR)18件、アルゴンプラズマ焼灼(APC)8件

★胃癌・腺腫に対しては、粘膜下層剥離術(ESD)を積極的に行い、10年は54件、一括切除率90%以上、緊急手術移行例なし。また症例によってはEMRを選択し、10年18件を行った。胃粘膜下腫瘍に対する切開生検も開始した。他に胃食道逆流症、アカラシア、機能性胃腸症などの診療、消化性潰瘍および各種疾患に対してのヘリコバクター・ピロリ除菌療法も積極的に行っている

★下部消化管疾患に関しては、大腸内視鏡検査約2,400件、大腸腫瘍に対する内視鏡的切除290件、うち早期癌66病変、ESDも16件施行。炎症性腸疾患、特に潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群、感染性腸炎、虚血性腸炎、大腸憩室出血なども多い。入院患者には腸閉塞も多く、消化器外科と連携して診療を行っている

★小腸に関しては造影X線検査の他、カプセル小腸内視鏡、シングルバルーン小腸内視鏡を行っている

★胆道・膵臓疾患では、急性胆嚢炎、急性胆管炎、総胆管結石が多く、ERCPは10年319件、うちEST 68件、EPBD 5件、胆道ドレナージは胆道炎、悪性胆道狭窄に積極的に行っている。急性膵炎については救命科と、胆道癌・膵癌については消化器外科と連携して、最善の治療法を選択している。膵嚢胞性腫瘍、自己免疫性膵炎も最近増加している

★肝臓疾患においては、C型肝炎にはペグインターフェロンとリバビリン併用療法をはじめとする抗ウイルス療法を、現在までに関連施設を含めて約1,000件以上を行い、その経験をもとに治療している。B型肝炎にはエンテカビルを中心に核酸アナログ製剤による治療を150件以上行っている。またインターフェロンの適応外の方や無効であった方に対し、肝庇護療法の他に積極的に瀉血療法を行い、徹底した肝炎の進行を遅らせる治療を行っている。肝硬変症に対する治療は、可能な症例はインターフェロン投与を行い、インターフェロン無効な方も管理栄養士をはじめとするコメディカルとともに、分岐鎖アミノ酸製剤の積極的投与、亜鉛補充療法や鉄制限食などを併用しつつ、栄養学的な面からの治療を積極的に推進している。また、現在までに、肝硬変の合併症である胃静脈瘤に対してバルーン閉塞下経静脈的塞栓術(B-RTO)を50件以上、脾動脈塞栓術も50件以上施行しており、難治性腹水に対するデンバー式腹腔-大静脈シャント術を外科の協力のもと施行している。肝臓癌に対しては、定期的に腹部超音波、CT、MRIなどで検査をし、早期診断・治療に努めている。腹部超音波検査は年間約1,500件(造影エコーは約1割)を超える。肝細胞癌に対する治療においては肝動注療法、肝動脈塞栓術などを年間約120件施行している。切除可能な症例においては外科的切除を第一選択としているため、当院ではラジオ波焼灼療法の件数は少ない。臨床研究治療として可能な限り、切除後インターフェロンを投与して、肝癌の再発予防も試みている。なお、分子標的薬に関しては、適応例はソラフィニブを投与しているが、治験も行っている。

医療設備

MDCT、MRI、電子ファイバースコープ(上部内視鏡、下部内視鏡)、超音波内視鏡(EUS)、ERCP検査および治療、カプセル小腸内視鏡、シングルバルーン小腸内視鏡、超音波・カラードプラ装置、腹部血管造影システムなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

消化器外科

分野

消化器・一般外科

特色

食道、胃、肝胆膵、結腸直腸の良性、悪性疾患のすべてに対して、診断から治療まで一貫して行っている。「患者利益の最優先」に取り組み、温かい「人間味」を原点とし患者さんの日常生活への早期復帰を目標として、外科治療や化学療法を行っている。この観点から早期癌や良性疾患などでは低侵襲手術を目的に腹腔鏡手術などを積極的に取り入れている。また、一方では進行癌に対して良好な成績を得るために標準術式を基本に拡大手術を行い、必要に応じて手術前また手術後に化学療法を併用した集学的治療を行っている。

症例数

10年の年間手術例数は721例で、このうち食道・胃・十二指腸疾患が76例、下部消化管疾患が171例、肝胆膵疾患が299例であった。また悪性疾患(癌)は401例であった

胃癌=年間手術例数53例。早期癌のうち粘膜癌、粘膜下層癌(m、sm1癌)で、隆起型、3cm以下はEMR、ESDの適応とし、これより進行した癌に対しては腹腔鏡下手術や開腹手術を施行。胃癌手術総数1,344例の開腹手術での治癒切除率は85.7%で、Stage別5年生存率はStageIa:93.4%、Ib:88.7%、II:75.9%、IIIa:61.7%、IIIb:40.4%、IV:16.7%であった。根治度別5年生存率は根治度A:91.2%、B:53.3%、C:11.5%であった

大腸癌=10年の年間手術例数110例。従来の検査に加え、下部消化管拡大電子スコープによる所見からEMRの適応を決め、EMRの適応でない早期癌では腹腔鏡下手術、経肛門的切除などによる侵襲の少ない治療を施行。結腸直腸癌総数1,060例(結腸癌667例、直腸癌393例)の開腹手術でのStage別5年生存率はStageI:96.7%、II:96.9%、IIIa:86.0%、IIIb:77.7%、IV:46.7%であった。根治度別5年生存率は根治度A:95.2%、B:67.3%、C:53.5%であった

肝胆膵癌=年間手術例数231例。肝細胞癌、転移性癌、胆道癌の手術の他、生体肝移植も積極的に行っている。対象となる疾患は胆汁うっ滞を主とする肝疾患(胆道閉鎖症、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎など)、先天性代謝異常症、劇症肝炎、ウイルス性肝硬変などであるが、保険適用外に関しても相談を受け付けている。膵癌や胆管癌に対する膵頭十二指腸切除では膵臓と空腸の吻合を要するが、縫合不全を完全に回避することはできない。安全性を高めるために、いったん完全膵管外瘻術を行い3カ月後に膵臓と空腸の吻合を行っている。肝臓癌手術総数444例の開腹手術での治癒切除率は85.7%で、Stage別5年生存率はStageI:74.7%、II:56.1%、IIIa:48.5%、IV:31.9%であった。腫瘍径では2cm以下72.8%、2~5cm54.7%、5~10cm45.8%、10cm以上22.3%

化学療法=消化器癌に対する化学療法を積極的に行っている。胃癌は多くの多施設共同研究に参加すると共に、独自の治療法を施行、個々に感受性の高い薬剤を選択し、オーダーメイドの化学療法を行っている。特に大腸癌では経口抗癌剤の術前投与による組織学的効果判定と組み合わせることにより、補助化学療法の適応を判定し成績向上を図っている。肝臓癌は独自の薬剤投与法にて経動脈的な選択的腫瘍塞栓化学療法を施行。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、DSA、超音波、腹腔鏡下手術装置、内視鏡、その他必要な設備はすべて整っている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

一般的な呼吸器疾患患者の診断と治療の他に、気管支喘息患者、肺腫瘍、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺疾患・肺線維症、慢性呼吸不全患者に対し専門外来を設けて診療している。睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者は、07年に開設された睡眠センターで診察を行っている。肺癌患者については、呼吸器外科、放射線科と治療検討会で治療法を検討している。気管支喘息症例については、環境整備、心理的背景、気道炎症の程度、自覚症状と機能の相関関係などを解析し、個々に最適な治療法を提供できるよう配慮している。COPDについては、薬物療法から呼吸リハビリまで包括的な治療法を提供する。肺線維症やサルコイドーシス症例については免疫学的指標と臨床的効果を解析し、病態解明と治療効果を判定している。

症例数

1カ月における外来患者数は約3,000人(うち初診患者数160人)、入院患者数は、結核病棟を含めて約60人である。入院症例の内訳は、肺癌が約50%、肺結核が約20%、その他の呼吸器疾患(肺線維症、感染症、睡眠時無呼吸症候群など)が約30%である

★気管支喘息患者は、呼吸器外来ならびにアレルギー専門外来で診療を行っている。外来通院をしている喘息患者さんは約900人である。呼吸器疾患としてのスクリーニング検査のほか、アレルギー検査、気道過敏性試験を含めた呼吸機能検査を行っている。その他、運動誘発喘息、アスピリン喘息などの各種誘発試験も必要に応じて行っている。治療はガイドラインに沿って行われ、また、個々の症例に応じた環境整備、食事指導、心理的アプローチも行っている。眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、小児科と連携し、同一曜日の同じ時間帯に各科が協力して診察するアレルギー連携外来を開設し、患者さんの利便性とアレルギー診察医の教育に配慮している

★睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、問診後のアプノモニターによるスクリーニング検査を約90%の患者が受け、確定診断のための夜間睡眠検査(Polysomnography:PSG)は年間200例に施行されている。PSGは1泊2日の入院で行われている。治療はNasal CPAP(経鼻持続陽圧呼吸)治療が導入されている

★呼吸不全患者に対しては、訪問看護活動と連携して診療を行っている。常時約80人の患者が在宅酸素療法を行い通院しており、COPD、肺線維症、結核後遺症が主な疾患である

★肺癌患者は年間約300例(新患170例)で、小細胞癌が約20%、非小細胞癌が約80%である。治療は、入院による化学療法と放射線療法の併用および化学療法単独が主体であるが、外来化学療法も積極的に行っている。非小細胞癌では、可能なかぎり手術療法を行うが、IIIA期およびIIIB期の一部は化学療法と放射線療法の同時併用、IIIB期およびIV期の症例では化学療法単独で治療している。また、患者の心身状態に応じて対応するべく緩和ケアの充実にも努めている。治療成績はプロトコール(癌の化学療法で、抗癌剤の投与法、投与量、投与期間などがあらかじめ決められた手順のこと)にもよるが、生存期間中央値(MST)は、非小細胞癌では化学療法単独例(IIIB~IV期)で約13カ月、化学療法と放射線療法の併用例(IIIA、IIIB期)では約19カ月である。小細胞癌では、LD(Limited Disease:限局型)症例は化学療法と放射線療法の併用で、ED(Extended Disease:進展型)症例は化学療法単独で治療しており、MSTはそれぞれ約20カ月および約8カ月である。また、呼吸器外科、放射線科および病理とのカンファレンスで、症例についての検討を適宜行っている。

医療設備

CT(ヘリカルCTを含む)、MRI、気管支鏡、リニアック、ポリソムノグラフィー(PSG)などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

日本大学板橋病院は1,037床の特定機能病院で、循環器内科はCCU6床を含む62床を担当している。虚血性心疾患、心不全、不整脈、高血圧などを有する紹介患者が全国各地から来院され、専門的医療を行っている。特に虚血性心疾患、心不全、不整脈の臨床と研究に力を注いでおり、血管内エコー(IVUS)による冠動脈病変の観察を我が国で最初に手がけた実績を持つ。IVUSや血管内視鏡をガイドとした冠動脈インターベンション(PCI)を柱としており、成績向上に努めている。最適な治療方針決定のために、積極的に心臓核医学検査を行い、虚血リスクに応じたマネージメントが浸透しているため、診断的冠動脈造影は有所見率が高く、無駄の無い医療が行われている。

症例数

月平均約3,000人の外来患者を診療しており、紹介患者は約90%である。年間入院患者数は約980人、平均在院日数15.7日。循環機能検査室が扱う生理機能検査では、心臓超音波(年間9,000件)、トレッドミル(年間400件)、ホルター心電図(年間2,600件)が行われている。予約検査が主体であるが、心臓超音波やホルター心電図は当日検査枠を備え、ホルター心電図の返却に宅配便返却システムを導入するなど利便性の充実を図っている

CCU=専任スタッフが24時間体制で診療にあたっており、急性心筋梗塞をはじめとする心臓救急患者を多数受け入れている。年間約150例の急性心筋梗塞患者を収容し、緊急PCIの成功率は95%であり、院内死亡率は約6%である

虚血性心疾患=負荷心筋シンチグラム(年間1,500件)、MDCT(年間400件)、MRI(年間300件)などの非侵襲的検査を第一選択とし、年間約1,200件の冠動脈造影を行っている。治療としてのPCIは年間約500件施行しており、バイパス手術との比率は4:1である。IVUS、血管内視鏡の領域ではパイオニア的存在であり、冠動脈プラークの進展評価に積極的に取り組んでいる。また、豊富な経験を生かしてPCIの成績向上に努めている

不整脈=頻脈性不整脈(発作性上室性頻拍、WPW症候群、心房粗動、心室頻拍など)に対するカテーテルアブレーションは、年間約100例に行っており、98%の成功率である。徐脈性不整脈に対する恒久ペースメーカーの植え込みを年間約80例に行っており、致死的心室性不整脈に対しては植え込み型除細動器(ICD)による治療を行っている。ペースメーカーとICDの管理は専門外来にて定期的にチェックが行われている

心不全=薬物治療を第一選択としているが、薬物治療に抵抗し、同期不全を有する難治性心不全に対しては、両室ペーシング(CRT)による再同期療法を行っている。また血行再建が困難と診断された治療抵抗性の虚血性心筋症患者に対して、経冠静脈的骨髄細胞移植による再生医療、衝撃波による血管新生療法にも積極的に取り組んでおり、心機能改善、生活の質の向上に対して良い成績をあげている。

医療設備

心臓カテーテル検査装置、IABP(大動脈内バルーンパンピング)、PCPS(経皮的人工心肺補助装置)、320列型MDCT、MRI、心臓核医学検査装置、電気生理学検査装置、心臓超音波装置、ホルター心電図、トレッドミル、エルゴメーターなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

高橋教授は前立腺癌の診断・治療の専門家。東京大学在職中に米国メイヨークリニックに留学し、前立腺癌手術の研修を行った。天皇陛下ご入院中の担当医師団の一人。これまでに多数の臨床経験を有する。泌尿器科腹腔手術技術認定を取得している。「いつも自分の家族を診る気持ちで診療に臨む」を教室のモットーにしている。癌根治性を損なわない範囲で性機能温存術式を積極的に採用している。術後の尿失禁の発生も極めて少なく、非再発率も良好である。また女性骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱、直腸脱、膣断端脱)の修復手術であるTVM手術は、これまで500例以上の経験を有し、全国で有数の件数を誇り、都内では最多である。また腹圧性尿失禁手術のTVM、TOT法を全国で先駆けて導入し、これまでにそれぞれが200症例以上の経験を有する。

症例数

前立腺癌=年間の前立腺癌の新患は70人、根治的腎摘除術は20例で、性機能温存術式も積極的に採用。5年生存率は95%以上で5年PSA非再発率も75%を超える。手術出血量は200~800mlと少なく、無輸血または術前採取した自己血のみの輸血で施行している。術後尿道カテーテル抜去も3~7日と早いので、早期退院・職場復帰が可能である。また、もう一つの専門が尿失禁・排尿障害治療と骨盤底再建術であるため、通常多くみられる前立腺手術後の尿失禁の予防に細心の注意を払っている。そのため術後3カ月の有意な尿失禁は1%以下とほとんど認めない。なお、高齢者や手術を望まない場合は、原体照射による放射線療法を採用し、膀胱や直腸などの周辺臓器への照射を極力抑えた方法により、癌の根治性を損なわずに副作用の軽減を目指している。07年より密封小線源による放射線治療も開始し、良好な成績をあげている。また手術・放射線療法による完治が不可能な進行癌の場合でも、男性ホルモンの作用を抑制する各種薬物治療や、化学療法を導入して予後の改善を実現している

腹腔鏡下手術=副腎摘除、腎摘除、腎部分切除、腎尿管全摘除、腎盂形成、膀胱部分切除、CAPDカテーテル(腹膜透析に使用する管)留置術は通所の場合、腹腔鏡下で施行している。10年には43例に施行し、全例で経過良好であった

骨盤臓器脱に対するTVM手術と腹圧性尿失禁に対するTOT手術=従来の子宮摘除と膣壁形成による修復では再発が約30%に認められるのに対して、TVM手術は人体に無害なプロリンメッシュを使用することで子宮を取らず、膣を切除せずに、骨盤臓器脱を修復することができる。これまで500例を超える実績を有し、再発率は3%以下と少なく、合併する排尿症状の改善も極めて良好で、性生活も術後可能となるのが大きなメリットである。またTOT手術は腹圧性尿失禁完治率90%で、残りの10%の症例も全例改善した。術後排尿障害の発生率も2%以下と、他の施設と比較して少ないのが当施設の特徴である。国内外の学会でも、この分野のオピニオンリーダーである

内視鏡下前立腺核出術=TUBE法と呼ばれる術式を採用し、腹部を切開せずに100gを超えるような大きな前立腺肥大症でも経尿道的に摘除している。10年は16例に施行し、従来の経尿道的前立腺切除術と比べて出血が少なく輸血を必要とした症例はない。術後尿道カテーテル留置期間も2日程度で、入院期間も1週間未満と非常に短縮された。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、3次元CT、DSA、カラードプラ超音波診断装置、尿流動態検査装置、軟性膀胱鏡・尿管鏡、前立腺密封小線源治療装置など。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

整形外科

分野

整形外科

特色

54年より日本大学医学部附属板橋病院の「整形外科」の一診療科としてスタートして現在に至る。四肢と脊椎の運動器におきる疾患を診療するが、加齢に伴う変性疾患(変形性膝関節症、腰部脊柱管狭窄症、骨粗鬆症、椎間板ヘルニア、頸椎症性脊髄症、変形性股関節症など)、リウマチなどの炎症性疾患、腫瘍性疾患(四肢、脊椎、脊髄)、変形(変性側彎、外反母趾など)、外傷(骨折、脱臼)、スポーツ整形外科(膝、肩、足など)、手外科(奇形、外傷後諸問題など)各分野の専門医を揃えている。そして専門医による高度の診療技術で、患者さんの多様なニーズに応え、最良の医療の供給を目指している。

症例数

新患者数は、年間約6,500人、外来1日平均180人、入院患者数は1日平均60人。年間手術数は約900件。その内訳は人工膝関節手術約200例、約300関節、腰椎固定術110例、腫瘍約100例(四肢約80人、脊椎約20人)、人工股関節手術90例、骨折(四肢・脊椎))約90例、頸椎手術50例、四肢関節鏡視下手術70例、脊椎内視鏡手術20例、その他約120例である

脊椎・脊髄の外科=頸椎から仙椎までの広範囲の多種多様な脊椎・脊髄疾患に対し、脊椎インスツルメントを用いた矯正固定術から低侵襲手術である顕微鏡、内視鏡手術に至るまで患者さんの病態に応じて最適な術式で対応している。特に頸椎と腰椎の変性疾患が多く、腰部脊柱管狭窄症、頸椎症性脊髄症、椎間板ヘルニアのほか後縦靱帯骨化症、変性側彎などの高齢者脊柱変形、変性すべり症、分離すべり症などの手術が多い。そのほか治療の難しい脊髄腫瘍、脊椎腫瘍、リウマチ性脊椎疾患などの手術も多い。特に不安定性のある頸椎疾患、腰椎疾患に対する脊椎インスツルメント(脊椎内固定金属)を併用した脊椎固定術(年間約140例)は、高齢者も多いが良好な治療成績を報告している

関節の外科=日本有数の人工膝関節手術施行数を誇り、熟練した技術のスタッフを多数確保している。そのため、限られた施設でしかできない両側同時人工膝関節手術に関しても、全身状態に問題がなければ積極的に勧めている。両側でも入院が1回ですみ、非常に好評である。現在使用している人工関節は当教室で独自に開発したもので、耐久性に優れ、合併症が少なく、長期的にも安定した成績を報告している。関節リウマチに関しては、近年の新しい薬物療法も導入してトップレベルの治療を行っている

骨・軟部腫瘍の外科=四肢から骨盤、仙骨の骨軟部腫瘍に関する手術を行っている。多くは良性腫瘍であるが、悪性腫瘍も非常に多く、内科、小児科や形成外科、放射線科とも連携して集学的に対応している。特に四肢、骨盤悪性腫瘍手術と腫瘍用人工関節手術の良好な長期成績を報告している

スポーツ整形外科=プロスポーツ選手からレクリエーションレベルまでのスポーツ障害に患者さんのニーズに合わせて対応している。手術は小侵襲の関節鏡視下手術が95%以上である。また、手術治療だけでなく、スポーツ競技現場での医療管理を励行している

手外科=手だけでなく、上肢全体の骨・関節・神経・筋の諸問題に対応している。手術だけでなく、積極的保存療法も励行している。症例の内訳は末梢神経障害と外傷関連が多い

その他=板橋区の地域連携病院として、例年100例以上の外傷手術を担当している。

医療設備

MRI 4台、CT 5台、MDCT、ヤグレーザー、骨密度定量測定装置、RI(骨シンチなど)、電気生理学的検査機器、無菌手術室、手術用顕微鏡、各種関節鏡、脊椎内視鏡、超音波診断装置、血圧脈波など各種診療機器がそろっている。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

★産科=正常妊娠に対する分娩数の制限はない。妊娠したら全例が一般妊婦健診を受け、問題例は外来診察医がハイリスク妊娠外来へ振り分け予約している。02年4月から総合周産期母子医療センターが始動し、担当地域(板橋区、練馬区、北区、豊島区)をはじめとする都内全域と近隣からの母体搬送を積極的に受けている。同センターでは、ハイリスク妊娠専用のMFICU(母体・胎児集中治療室)を産科が担当し、未熟児・新生児専用のNICU(新生児集中治療室)を小児科が担当している。ハイリスク症例の分娩では、産科と小児科が常時連携し、時に小児外科と麻酔科との4科合同で高度医療を実践している。リスクのない分娩でも問題点があれば直ちに小児科医師の診察を受ける体制にある。また、前置胎盤の出血対策として、帝王切開時に内腸骨バルーンを用いて手術管理を行っている。妊娠高血圧症、常位胎盤早期剥離、自己免疫疾患合併、子宮筋腫合併、精神疾患合併などの重症例が近年増加しているのが目立つ。09年3月から母体救命を目的とする東京都母体救命搬送システムが都内3施設で始まり、その中の1つとして「スーパー母体搬送」を救命センターと共同で受け入れ対処している

★婦人科=外来診療では、内分泌、更年期、不育症、腫瘍などの疾患に対して学会認定の産婦人科専門医が診察している。子宮筋腫や卵巣嚢腫などの良性疾患から悪性腫瘍まで、婦人科手術数は年間550例あるが、必要例では初診から1~2カ月以内に手術を行っている。身体への負担を軽減する手術操作と周術期管理で早期離床と早期退院が可能になり、入院期間が確実に短縮した。悪性腫瘍に対する手術や抗癌剤治療、放射線治療は、学会の治療ガイドラインに準拠して行っている。抗癌剤による化学療法は薬剤の種類にもよるが、外来通院も可能である。良性・悪性を問わず、標準的な治療を着実に安全に行うことを最優先に心がけている。終末期・緩和医療は、院内の緩和ケアチームに積極的に介入依頼し連携している

★特殊外来=ハイリスク妊娠外来は、自己免疫疾患合併のほか、妊娠高血圧症など外来診療で担当医が必要とした合併妊娠に限って診療を行っている。不育・免疫外来では、習慣性流産に対して総合的な検査治療を行い、腫瘍外来では治療終了後のフォローアップを長期間継続して行っている。11年から体外受精・胚移植IVF-ETを含む不妊治療を再開した

★チーム医療を原則方針とし、夜間でも当直医3人と待機医師1~2人の体制で24時間均一な医療水準を維持している。産婦人科専門医に加え、専門性の高い分野の専門医資格取得を目指す医師の修練教育施設として、関連学会から認定されている

★日本産科婦人科学会認定の産科婦人科専門医12人、日本婦人科腫瘍学会認定の婦人科腫瘍専門医2人、日本周産期・新生児学会の周産期(母体・胎児)専門医1人、暫定指導医1人。

症例数

周産期=10年までの4年間で総分娩数は3,009例、帝王切開は1,362例(45.3%)。妊娠28週未満の早産が85、母体搬送は338件あった。母体の偶発合併症は838例、産科合併症が1,678例、胎児異常が165例、極低出生体重児分娩が208例とハイリスク症例が集中しており、総合周産期センターとしての役割を果たしている。10年の総分娩数は717例、帝王切開数は340例(47.4%)、妊娠28週未満の早産22例、極低出生体重児64例あり、母体搬送は77例、救命センター入院のスーパー母体救命搬送が26例あった

婦人科腫瘍=10年まで7年間の総手術数3,413例(488例/年)だが、近年は550例/年と増加している。10年まで4年間で、子宮筋腫手術は651例、卵巣腫瘍手術は568例、性器脱手術35例、内視鏡手術は220例。悪性腫瘍では、子宮頸癌(上皮内癌を含む)163例、子宮体癌110例、卵巣癌(境界悪性を含む)163例を治療した。子宮頸部上皮内癌や異型上皮には円錐切除術を手術室で腰椎麻酔下にてHo-YAGレーザーで行っているが、2泊3日の入院を原則とし、4年間で230例問題なく施行した。悪性腫瘍手術では輸血室と連携して自己血貯血を積極的に行っている。治療法は、日本婦人科腫瘍学会の治療ガイドラインに準拠し、頸癌には手術、放射線療法(同時放射線化学療法CCRT )を、体癌と卵巣癌には手術と抗癌化学療法を行っている。抗癌剤は、パクリタキセル+カルボプラチン療法(TC療法)のほかに、イリノテカン+シスプラチン療法(CPT-P療法)、アドリアマイシン+シスプラチン療法(AP療法)を適宜選択し施行している。再発例にはリポソーマルドキソルビシンやトポテカン、ゲムシタビンの単独投与を行っている。病理解剖率は50~60%と高く、基本的治療から終末期に至るまでの我々の診療姿勢が患者・家族に支持されていると考えている。

医療設備

MRI(院内2台稼働)、CT(院内3台稼働)、リニアック、ラルストロン治療、腹腔鏡、子宮鏡、Ho-YAGレーザー、超音波(3D)、DEXA(骨密度)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

眼科

分野

眼科

特色

眼科疾患全般に対し、各専門分野のスタッフによる診断と治療が一貫して行える診療体制が整備されている。都内城北地区の基幹病院の役割を果たしていると同時に、埼玉県南部からの紹介患者も多い。特定機能病院として病診連携に力点を置いており、新患者の紹介状持参率は常に50%以上を示し、紹介医への逆紹介も毎月200件を超えている。

症例数

10年度の初診患者数は5,098人で、そのうち紹介状持参患者数は2,015人、救急車搬入患者数は182人、再診患者延べ数は35,650人、紹介医も含め他医への逆紹介患者数は2,693人。手術件数は1,080件で、内訳は白内障手術601件、網膜硝子体手術401件、緑内障手術21件、角膜移植術22件、その他(眼外傷、斜視、眼瞼下垂、涙道など)35件である

★白内障手術は、ほとんどが小切開超音波白内障手術であるが、日帰り手術では術後感染症への処置が遅れる点を配慮し、原則4日間の入院としている。先天白内障に対して眼内レンズ挿入を行い、術後の弱視訓練にも取り組んでいる

★角膜外来では、経験豊富なスタッフにより、あらゆる角膜疾患に角膜移植も含めて対応している。角膜移植については、読売アイバンクや静岡アイバンクをはじめ各地のアイバンクとの連携の上で、日常的な手術として保険適用内で国内の角膜による角膜移植を積極的に実施している。円錐角膜については、コンタクトレンズ外来と連携した視力矯正が積極的に行われている。またドライアイに対する治験も多く、その他涙点プラグ、涙点閉鎖も適宜行っている

★緑内障外来では、病型病期に応じた薬物治療と手術治療の選択をしている。手術必要例ではマイトマイシンC併用線維柱帯切除術を選択し、また難治例には羊膜移植術も行っている。正常眼圧緑内障では、1泊入院で眼圧日内変動検査を行っている

★網膜硝子体外来では、網膜硝子体疾患の診断ならびにレーザー治療、糖尿病網膜症、網膜剥離、黄斑部疾患の手術を行っている。特に糖尿病網膜症においては、糖尿病内科との連携のもとに治療を実施している。また、当院は総合周産期母子医療センターが設置され未熟児も多く、未熟児網膜症に対するレーザー治療を行っている

★アレルギー外来では、アレルギー性結膜炎をはじめ、春季カタル、アトピー性角結膜炎などの軽症例から重症例に対する診断、治療を行っている。また、眼科、皮膚科、耳鼻咽喉科、内科、小児科によるアレルギー専門連携外来も開設し、総合的なアレルギー治療を展開している

★神経外来では、眼筋麻痺や視神経疾患などの神経眼科疾患に対する診断、治療を行い、随時、脳神経外科や神経内科との連携した治療も実施している

★コンタクトレンズ外来では、通常の近視眼へのコンタクトレンズ処方のみならず、角膜外来と連携し、角膜疾患に対する治療用コンタクトレンズ処方、円錐角膜や角膜移植後眼に対する、コンタクトレンズによる視力矯正を行っている

★ロービジョン外来では、高度な視力障害で日常生活に不自由をきたしている患者を対象に、ロービジョンエイド(至適近距離眼鏡、拡大鏡、拡大読書器)の選定や、日常生活に対するアドバイス、情報提供、心理的サポートを行っている。

医療設備

レーザー検眼鏡(OCT・HRT)、ハンフリー自動視野計、FDT、前眼部・後眼部超音波解析装置、角膜形状解析装置、前房フレアーセル測定装置、超音波カラードプラ、マルチカラーレーザー、ヤグレーザーなど。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

耳鼻咽喉科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科 

特色

耳鼻咽喉科、頭頸部外科領域全般の診療を行っている。特に池田教授の中耳手術・味覚障害専門外来・顔面神経麻痺外来などをはじめ多くの専門外来を備えており、耳鼻咽喉科の多岐にわたる疾患の診断・治療・研究に重点をおいている。また、地域医療に関しても紹介医との連携が密接で、紹介状患者さんの受け入れや手術退院後の紹介元でのフォローアップなど、患者さんのQOL(生活の質)の向上に努めている。当院受診の際は、特定機能病院のため、基本的には近隣のかかりつけ医からの紹介状を持参して外来受診することになる。日本耳鼻咽喉科学会認定専門医研修施設、日本気管食道科学会認定専門医研修施設、がん診療連携拠点病院、特定機能病院。

症例数

10年度の年間外来患者数は29,395人(うち新患5,650人)である。年間手術件数は438件(うち悪性腫瘍手術は77件)で、その内訳は中耳炎などの耳科領域が160件、副鼻腔炎や鼻ポリープなど鼻科領域が100件、扁桃摘出術や舌腫瘍など口腔・上中咽頭領域が48件、声帯ポリープや喉頭腫瘍など喉頭・下咽頭領域が59件、耳下腺腫瘍、甲状腺腫瘍、頸部郭清術などの顔面・頸部領域が71件である

中耳手術=真珠腫性中耳炎や慢性中耳炎に対する鼓室形成術、耳硬化症に対するアブミ骨手術などが10日間程度の入院で行われ、日帰りの鼓膜形成術なども含めて数多くの手術が施行されて良好な成績をあげている。人工内耳手術や聴神経腫瘍の治療も行っている

★頭頸部の腫瘍に関する診断・治療は、耳下腺や顎下腺などの唾液腺良性腫瘍、甲状腺良性腫瘍、頸部嚢胞性疾患など、多岐にわたる手術を施行している。また、悪性腫瘍・癌に対しては、がん診療連携拠点病院として他科と連携した集学的治療を行っている。放射線科と連携した動注化学放射線治療や、形成外科と連携した手術も行っている

★鼻副鼻腔手術は、内視鏡下での蓄膿症・副鼻腔炎や鼻ポリープの手術、鼻中隔彎曲症やアレルギー性鼻炎による鼻閉症状の改善手術などが数多く行われている。近隣かかりつけ医からの紹介患者さんには、退院後の通院が楽なように紹介元への逆紹介なども行っている

味覚専門外来=日本で初めて開設された味覚障害に対する専門外来で、様々な原因に起因する味覚障害の精査診断・治療を行っている。予約に際しては、まず通常に一般外来を受診して検査を受けてから、味覚専門外来の予約を取得する必要がある

顔面神経麻痺=年間約100例の初診患者さんが受診しており、軽症例は外来通院で内服治療を行い、重症例では入院の上で点滴治療を行って効果をあげている。また、顔面けいれんに対するボツリヌス治療も専門外来で行っている

★突発性難聴では、ステロイドの内服や外来点滴治療を行うが、重症例に対しては入院の上でのステロイドに加えて、血栓溶解剤などを用いた点滴治療を行って効果をあげている

★内耳・めまい・耳鳴疾患については、種々の検査診察によって診断・治療を行い、難治性のメニエール病に対しては、中耳加圧療法や入院の上での鼓室内薬物注入治療も行って効果をあげている。TCIなどを用いた耳鳴り治療や、補聴器の使用に関する診療や諸検査も外来で行っている。新生児聴覚スクリーニング後の精査要請の紹介児も多い

★睡眠時無呼吸症候群は、院内の睡眠センターでのポリソムノグラフィー宿泊検査や、簡易式自宅持ち帰り型機器を用いて睡眠時無呼吸の検査を行い、手術治療の必要な患者さんには扁桃摘出術や軟口蓋形成術、鼻閉改善手術などの入院手術を行っている

★アレルギー性鼻炎に対しては、内服薬や点鼻薬による治療に加えて、専門外来では注射による減感作治療やレーザー手術なども行われる。また嗅覚障害に対する基準嗅覚検査、T&Tオルファクトメトリーによる検査も実施可能である。

医療設備

MRI、CT、核医学、放射線治療、超音波、内視鏡、レーザー、ナビゲーションシステム、ABR、新生児~幼児聴力検査機器、DPOAE、平衡機能検査、電気味覚計、基準嗅覚検査。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

アレルギー疾患、炎症性角化症、良性・悪性皮膚腫瘍など、皮膚疾患全般にわたって診断から治療まで一貫して行っている。個々の患者さんに対し、6つの個室ブースと処置室を設けプライバシーに配慮した診察を行い、また生活の質(QOL)の向上を重視した治療を行うよう心がけている。専門外来としては、乾癬外来、腫瘍外来、脱毛外来を開設している。乾癬外来は、予約制にて個々の症例に合わせ内服、外用療法や紫外線療法を行っている。腫瘍外来は、悪性黒色腫、有棘細胞癌、基底細胞癌、パジェット病などの悪性腫瘍を中心とした診断、治療、また長期的な経過観察を行っている。脱毛外来は、予約制にて、円形脱毛症から難治性の全頭性脱毛まで診察、治療を行っている。また、地域の開業医、一般病院の医師と病診連携の研究会を定期的に催すことで密接にかかわり、幅広く紹介患者も受け入れている。緊急性のある疾患に対しては、24時間体制で時間外の救急外来も行っている。

症例数

1日の平均外来患者数は約110人、入院患者数は15~20人、年間の手術件数は約350件である

★乾癬に対しては、患者の症状や社会生活に合わせ、外用剤、レチノイド内服、免疫抑制剤内服、紫外線療法を行っている。紫外線療法は全身型、小型の2つのナローバンドUVB照射装置を使って、皮疹の範囲に合わせた治療を行っている。特に、入院による集中的なナローバンドUVB照射療法では、重症な乾癬に対しても著明な軽快を得ている

★脱毛症に対しては、内服・外用療法に加え、SADBE療法(SADBEに対する「かぶれ」を刺激として発毛を促す治療法)、紫外線療法を行い、有効な結果を得ている

★アトピー性皮膚炎に対しては、抗アレルギー剤の内服と外用剤の加療を基本としている。外用剤は、保湿剤と皮疹の重症度に合わせた適切なランクのステロイド外用薬を使用している。重症例では、多くの症例が短期間の入院加療により軽快している

★皮膚悪性腫瘍に対しては、手術療法(年間約100例)、化学療法、放射線療法を組み合わせて治療を行っている。症例に応じて早期に手術を行える体制をとっている。また形成外科と連携することで難易度の高い手術から、術後の美容的観点にも立った手術を行っている。化学療法では入院で行うものから、外来で行うものまで、治療効果や患者の生活の質に配慮して選択し行っている

★皮膚良性腫瘍に対しては、適切な診断のもと、手術や炭酸ガスレーザーによる治療を行っている。手術は平日の午後に行う日帰り手術を基本とし、症例によっては入院のうえ行っている

★重症の帯状疱疹患者に対しては、積極的に入院での抗ウイルス剤の点滴加療を行っている。帯状疱疹後神経痛に対しても、麻酔科のペインクリニック外来と連携しながら加療を行っている

★薬疹に対しては、軽症例から重症例まで多くの症例を診断、治療している。重症例では早急に入院のうえ、加療(免疫抑制剤、免疫グロブリン療法、血漿交換など)を行える体制をとっている。また薬剤パッチテスト、リンパ球刺激試験を施行することで、原因の究明とその後の薬剤内服に対するケアを行っている

★水疱症に対しては、病理診断、蛍光抗体法、血清抗体価の測定を行うことで適切な診断に努めている。重症例では入院のうえ、免疫抑制剤の投与により加療し、難治例においても免疫グロブリンの投与、血漿交換療法を併用することで寛解状態を可能としている

★熱傷に対しては、時間外でも救急外来にて診察、治療を行っている。重症例においては入院加療を行っている。また、外用加療で治癒が望めない症例には、植皮術を行っている。

医療設備

紫外線照射装置(全身・小型のナローバンドUVB、セラビーム)、ダーモスコピー(ホクロなどの悪性の鑑別を行うための装置)、炭酸ガスレーザーなどを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

血液膠原病内科(リウマチ・膠原病グループ)

分野

リウマチ・膠原病内科

特色

関節リウマチをはじめとした、リウマチ・膠原病の診療を行っている。「対象が全身性疾患である」との大前提に立ち、膠原病に伴うあらゆる臓器障害、合併症を念頭に診療を行っている。治療にあたっては、あくまでもゴールデンスタンダードな方針に立脚し、患者さん個人の年齢、性別、合併症を考慮したうえで、「正しい先進的な治療」が実践できるよう努力している。地域専門医とのネットワーク(ハイリスク膠原病リウマチネットワーク)のセンターとしても連携を密にして診療を行っている。

症例数

年間の患者数は約2,000人。月間外来新患者数は約50人、年間入院患者は約200人である。いずれの疾患に対しても、早期診断・早期治療をモットーとしており、病状によっては外来通院だけではなく、入院での精査・加療も行っている。当院では国内随一の手術症例数を誇る整形外科や、各専門内科、皮膚科、産婦人科、心療内科などの各診療科にスペシャリストを擁しており、連携を密にしながら全人的な診療を行っている。膠原病に合併する2次性肺高血圧症に対するボセンタン、シルデナフィルによる治療や、タクロリムスをはじめとした新規の免疫療法や生物学的製剤(インフリキシマブ、エタネルセプトなど)も積極的に導入しており、良好な治療成績を得ている。また毎月第2木曜日には附属病院、関連病院が中心となって症例検討会を実施している。

医療設備

MRI、CT、RI、骨密度測定、各種生理機能検査など各疾患に対する精査が可能。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

神経内科

分野

神経内科

特色

本学医学部の目標である「よき臨床医の育成」を念頭に、インフォームド・コンセントを大切にし、患者サイドに立った診療を心がけている。神経救急疾患をはじめとする神経内科領域、さらに他科領域の疾患に併発する種々の神経症状についても診療している。特に、脳炎・髄膜炎といった中枢神経系感染症の神経救急疾患については、現在、日本神経学会・日本神経治療学会・日本神経感染症学会の3学会合同による細菌性髄膜炎の診療ガイドラインおよび日本神経感染症学会による単純ヘルペス脳炎の診療ガイドラインの作成委員長を務めている。さらに、読売新聞調査では板橋病院は、神経内科・脳神経外科・救急救命センターでの09年脳卒中の診療実績において東京都内の病院で第1位と評価されている(読売新聞2011.2.6.)。病床数は約40床で、脳血管障害、髄膜炎、脳炎、ギラン・バレー症候群など緊急性の高い入院患者が多い。また、関連領域である脳神経外科、他の内科、整形外科、精神科、眼科などと十分に連携をとり、必要であれば他科と一緒に(兼科して)患者さんを受け持っている。板橋病院の外来担当医のうち、日本神経学会専門医14人、日本脳卒中学会専門医5人、日本てんかん学会専門医・頭痛学会専門医・老年病学会専門医:各1人となっている。

症例数

外来患者数は月間約2,000人、年間初診患者数約2,400人、年間入院患者数は約500人。地域の医師会や医療機関との連携を密に図っており、患者紹介率は50%以上である

★当科外来受診時の主な主訴としては、手足の脱力・しびれ・ふるえ、頭痛・頭重、めまい、歩きにくい、物忘れ、けいれん、物が二重に見える、視野が狭い、顔面の麻痺・しびれ・痛み、ろれつが回らない、言葉が出ない、飲み込みにくい、ふらつき、失神、意識障害などがある

★外来患者・入院患者の主な疾患は、脳血管障害(脳梗塞、一過性脳虚血発作、脳出血など)、変形性脊椎症(ヘルニアを含む)による圧迫性脊髄・神経根障害、頭痛(緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛)、パーキンソン病、パーキンソン症候群(多系統萎縮症などの変性疾患、脳血管障害性、薬剤性など)、脳炎(単純ヘルペス脳炎など)、髄膜炎(ウイルス性、細菌性、結核性、真菌性など)、認知症(アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症など)、てんかん、症候性てんかん、不随意運動(本態性振戦、半側顔面けいれん、眼瞼けいれん、痙性斜頸など)、末梢性顔面神経麻痺、糖尿病性神経障害、その他の末梢神経障害(手根管症候群、橈骨神経麻痺、腓骨神経麻痺、三叉神経痛、坐骨神経痛など)、多発性硬化症、急性散在性脳脊髄炎、脊髄小脳変性症、運動ニューロン疾患(筋萎縮性側索硬化症など)、ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー、重症筋無力症、多発性筋炎、皮膚筋炎、筋強直性ジストロフィー、進行性筋ジストロフィー、周期性四肢麻痺、サルコイドーシス、ベーチェット病、結節性多発動脈炎、全身性エリテマトーデス、悪性腫瘍に関連した脳神経系・筋症状(辺縁系脳炎、癌性ニューロパチー、癌性小脳変性症、筋無力症候群など)、プリオン病(クロイツフェルト・ヤコブ病ほか)、ハンチントン病、スモン後遺症、代謝性脳症(ウェルニッケ脳症、肝性脳症、低酸素脳症、ビタミンB12欠乏症など)、横紋筋融解症、悪性症候群など広範囲にわたっている

★また、厚生労働省の「スモンに関する調査研究班」の関東甲越地区リーダーであり、年1回のスモン検診を行っている。その他、半側顔面けいれん、眼瞼けいれんに対するボツリヌス毒素治療も行っている。

医療設備

脳のMRI・MRA・CT、脳波、各種誘発電位検査、脳SPECT、心筋シンチ、末梢神経伝導検査、筋電図検査、DSAを含む脳血管撮影、末梢神経・筋の生検、遺伝性脊髄小脳変性症など神経変性疾患の遺伝子解析、重心動揺検査、電流感覚閾値検査など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

各種の専門的な手術のそれぞれに、豊富な経験を持つスタッフを揃えている。最新の機器を用いて手術を行うとともに、脳・脊髄機能を保護することにあらゆる努力を払っていることが類希な特色である。そのため、脳・脊髄機能イメージングによる神経ナビゲーションと、手術中の神経モニタリングについて、多くの新しい方法を開発してきた実績がある。また、手術痕が目立たないことでも知られている。さらに、手術だけにこだわらず、あらゆる治療法の中から最善の方法を選択するため、臨機応変に診療チームを構成している。大部分の患者さんは他の病院から紹介されて受診するので、紹介元との緊密な連携のもとに診療を行う。

症例数

年間の手術数は約600例。脳神経外科の専門医資格のみならず、より高度の専門分野で資格(脳卒中専門医、血管内手術指導医、脊髄外科指導医など)を持つスタッフが、必要に応じて臨機応変に診療チームに加わり、各種の専門的な手術を行っている。特に、脳腫瘍の機能温存摘出術および手術中の脳低温療法ならびに脳深部刺激療法のための定位脳手術については、本邦の草分けとして最多の経験を持つ

★脳腫瘍外科(年間約160例)では、神経ナビゲーションおよび神経モニタリングを活用して脳機能を保護しつつ脳腫瘍を摘出(機能温存摘出術)し、合併症の発生を最小限に抑えている。開頭による手術だけでなく、下垂体腺腫などに対する経鼻的摘出術や、小さな穿頭による腫瘍生検術も数多く実施している。また、手術にこだわらず、放射線外科治療(ガンマナイフ、Xナイフ)や遺伝子解析による化学療法・免疫療法(遺伝子個別化療法)なども組み合わせて、最善の方法を選択している

★脳卒中・脳血管外科(年間約120例)では、くも膜下出血(脳動脈瘤破裂)・脳動静脈奇形・モヤモヤ病に対する手術が多い。未破裂脳動脈瘤の予防的な手術も数多く実施している。手術せずに血管の内側から微小コイルで動脈瘤を閉塞する方法(血管内塞栓術)を選択することも多い。脳梗塞には、機を失せずに血栓を溶解させ、閉塞した血管を再開通させる治療を行う。また、脳梗塞を起こす前に、狭窄した血管を広げる手術(頸動脈内膜切除術、ステント留置術)や、血液を供給するための新しいバイパスを作る手術(頭蓋内外血管吻合術)によって、これを未然に防ぐこともできる。手術中に脳低温療法を利用して、合併症の発生を最小限に抑えている

★頭部外傷(年間約60例)にも神経モニタリングを活用して的確な手術を行い、脳低温療法を実施することにより、治療成績を向上させている

★脊椎・脊髄外科(年間約70例)では、変形性脊椎症・椎間板ヘルニア・後縦靱帯骨化症・脊髄損傷・脊髄空洞症の手術が多い。最小限の手術で最大の効果が得られるように工夫している。脊髄腫瘍の手術も数多く実施している。神経モニタリングを利用することによって、脊髄機能を保護しつつ摘出し、合併症の発生を最小限に抑えている

★定位・機能神経外科(年間約70例)では、不随意運動・本態性振戦・パーキンソン病・ジストニア・痙性斜頸・書痙・難治性疼痛(脳卒中後疼痛や幻肢痛)などに、脳深部刺激療法のための手術(定位脳手術)を行っており、高い治療成績をあげている。顔面けいれん・三叉神経痛に対する微小血管減荷術も数多く実施している

★小児神経外科(年間約30例)では、水頭症・硬膜下血腫・脊椎破裂・キアリ奇形・頭蓋縫合早期癒合症などの専門的な手術を行っている。

医療設備

最新診断機器(MRI、fMRI、CT、3D-CTA、DSA、SPECT、NIRS、光イメージング装置、超音波診断装置など)が完備。最新手術機器(神経ナビゲーター、神経モニタリング装置、神経内視鏡、レーザーメス、超音波吸引器、超音波メス、定位脳手術装置、手術シミュレーション装置など)および放射線外科装置(Xナイフ)が完備。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

乳腺内分泌外科

分野

乳腺・内分泌外科

特色

東京都の西北部の地域がん診療連携拠点病院として板橋区、練馬区など地域の乳癌診療(検診)に積極的に協力し、早期乳癌の発見治療に努めるとともに、地域の医療機関と患者さんを併診するという姿勢で取り組んでいる。乳腺、甲状腺の診療はクリニカルパスに準じて入院、退院となり、外来は手術を担当した医師が引き続いて診療している。また、板橋区の乳癌検診の全マンモグラフィの読影を行い、石灰化のみの超早期乳癌をステレオガイド下のマンモトーム生検で発見している。乳頭異常分泌例には乳管内視鏡を行い、良性の乳頭腫では内視鏡治療を行っている。セカンドオピニオンの受け入れや相談は積極的に応じている。また院内の「がん」相談支援センター、緩和医療チーム、腫瘍センター(外来化学療法室)などと有機的に連携して患者さん中心の医療を展開している。

症例数

初発乳癌の取り扱い数は年間約250例。この他、他院からの再発の新患者数40~50例。乳癌の手術は温存率が約60%、センチネルリンパ節生検は約90%に行われている。形成外科と連携して乳房再建も積極的に行っている。乳癌治療成績として、病期別5年生存率はそれぞれ、StageI:95.1%、II:90.1%、III:65.2%、IV:38.2%である。

医療設備

マンモグラフィ、超音波、CT、MRI、放射線治療装置(リニアック)、マンモトーム(MMGガイド下、超音波ガイド下)、ガンマプローブ(センチネルリンパ節生検用)他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

放射線科

分野

放射線科

特色

齋藤、前林は日本医学放射線学会放射線科専門医および日本放射線腫瘍学会認定医で、すべての悪性腫瘍の放射線治療に対応可能である。非常勤医の藤井は中枢神経の治療に精通している。当施設は地域がん診療連携拠点病院で、日本医学放射線学会専門医修練機関、日本放射線腫瘍学会認定施設である。放射線治療装置はすべての領域の癌治療に対応できるものであり、放射線治療専門の8人の常勤技師(うち放射線治療品質管理士および、放射線治療専門技士2人)のもと厳格な質的基準が維持されている。通常の外部照射はもとより、原体照射、頭蓋内および体幹部腫瘍に対する定位的放射線治療、子宮頸癌腔内照射や前立腺癌シード永久挿入療法が行われている。臨床各科とのカンファレンスは定期的なものが月に7回と頻回に行われ、EBMに基づいた最善の集学的治療(化学放射線療法)を心がけている。特に耳鼻科(頭頸部)領域の癌に対する抗癌剤の選択的経動脈性注入法による化学放射線療法は「切らずに治す癌治療」の最先端である。また当施設は小児腫瘍の専門医が小児科・小児外科におり、放射線(治療・診断)科とともに緊密な連携の下に診療にあたっている。

症例数

10年の年間新患者数は582人で、治療患者数675人。照射件数の多い疾患は頭頸部腫瘍92人、乳癌134人、肺癌148人、泌尿器系腫瘍107人、リンパ腫30人、食道癌40人など。

医療設備

リニアック2台、治療計画用CTシミュレーター、X線シミュレーター、3次元治療計画装置、頭部Xナイフ装置、高線量率アフターローディング装置、前立腺癌シード療法設備。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

東洋医学科

分野

東洋医学

特色

00年に教育・診療・研究を行うため医学部に教室が開設され、同年に附属板橋病院で診療を開始した。最新の診療機器を備えた大学病院のひとつの診療科として、専門他科との緊密な連携のなかで漢方診療を行っている。他科から当科に対する紹介も多い。また必要であれば当科から専門他科への紹介も可能。診療は各種健康保険に対応した保険診療を行っている。

症例数

現代の最先端の医療においても治療が困難であったり、治療の対象とされないような症状や疾患に対して漢方医学的診察を行い、漢方薬による治療を行う。例えば、冷え、ほてり、のぼせ、疼痛、しびれ、皮膚炎、胸部・腹部などのいろいろな症状が対象となる

★女性に特有な各種の症状などに関しては、希望により女性医師による診療も可能である

★精神的要因が身体的不調の原因にもなるため、神経科領域にも対応できる医師による診療も可能

★漢方薬はエキス剤を主に使用するが、各個人の病態にあわせて刻み生薬を用いた煎じ薬による治療も行っている

★慢性疲労症候群のような症状がみられる慢性Q熱に対する診療を行っている(Q熱検査は厚生労働省より高度先進医療に指定されている)。

医療設備

MRI、X線CT、血管造影装置、超音波診断装置など、大学病院としての設備を有する。また、漢方医学で有用な微小循環観察器、指尖容積加速度脈波検査器など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

救命救急センター

分野

救急医療

特色

都内でもトップクラスの患者収容数(年間)を誇る救命救急センターであり、多種多様の重症症例を取り扱っている。総病床数は50床で、うち36 床が集中治療部門である。本センターは本邦における脳低温療法(低体温療法)の草分けである。救命救急センター内にCCU(循環器疾患集中治療室)、SCU(脳卒中集中治療室)、PICU(小児集中治療室)を設けており、超急性期医療、急性期リハビリテーションを行う体制を整えている。重症多発外傷、脳卒中、急性冠症候群、急性腹症、心肺停止病態、急性中毒などに対する救急医療および重症敗血症、多臓器不全、重症肺炎、急性心不全などに対する集中治療を得意としている。また、数多くのシミュレーション教育システムを構築し、学内・学外の医師、医学生、歯科学生、コメディカル、救急救命士などに対する救急医療教育に力を入れている。アメリカ心臓協会(AHA)認可の正式な救急心血管治療トレーニングサイトを開設しており、ほぼ毎月、AHA認定の研修コース(BLS、ACLS)を開催している。日本救急医学会認定心肺蘇生法研修(ICLS)コースもほぼ毎月開催している。また、独自の災害医療研修、外傷研修も頻回に行っている。当センターのDMAT(disaster medical assisstance team:災害時の現場に出動する医療チーム)研修終了者は現在6チームである。

症例数

取り扱い患者は全例、3次救急患者および重症救急患者である。年間収容患者数は約2,500例であり、ほとんどが東京消防庁救急隊によって搬送される3次救急患者である。疾病内訳は、外傷・熱傷10%、狭心症・急性心筋梗塞29%、急性腹症3%、脳血管疾患16%、急性中毒5%などである。来院時心肺停止症例は年間約300例である

★心原性心肺停止症例に対しては、症例を的確に選択し、経皮心肺補助(PCPS)・大動脈バルーンパンピング(IABP)・脳低温療法および緊急冠動脈インターベンション(PCI)のコンビネーションによる高度の心肺蘇生法を行っており、これらが適応になった症例の救命率は50%以上の世界トップレベルの成績を得ている

★重症外傷に対しては、頭部、心・大血管、腹部、骨盤、四肢すべてにわたり、高い専門性の総合力結集による高度の救急医療を行っている。脳卒中、急性冠症候群、外傷などに対する血管内手術(インターベンション)を得意としており、放射線科に依頼することなく自施設で年間300件以上行っている

★虚血性脳卒中に対してはSCU(脳卒中ケアユニット)でt-PA治療を積極的に行っている。重症敗血症・多臓器不全に対しては、高度の呼吸循環管理と血液浄化療法を駆使した集中治療を行い、非常に高い救命率を得ている。ちなみに07年の大腸穿孔による重症敗血症・多臓器不全症例の救命率は93%(生存退院14例/15例重症敗血症)であった。また、こども救命センター(東京都では4カ所のみの指定)、スーパー周産期医療センター(東京都では3カ所のみ指定)の指定を受けており、高度の周産期・小児救急医療を行っている。

医療設備

入院病床は50床であり、ICU(集中治療室:23床)、CCU(循環器疾患集中治療室:5床)、SCU(脳卒中集中治療室:6床)、PICU(小児ICU:2床)、BCU(熱傷治療ユニット:1床)、RCU(呼吸ケアユニット:1床)と一般病床から構成されている。初療室には緊急手術室があり、救命救急センター内に専用CT室・全身血管撮影室や輸血室、薬剤室を完備している。
  • セカンドオピニオン受入 /
  • 初診予約 /
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

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