専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

虎の門病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科(肝胆膵部門)

分野

消化器・一般内科

特色

当院のモットーである「その時代時代になしうる最良の医療」「自分の家族を安心してまかせられる病院」を信条として日々診療を行っている。特に、患者さんにとって「痛くない、つらくない超音波検査(エコー診断)」を中心に、CT検査やMRI検査などを組み合わせ、レベルの高い画像診断に基づく診療を心がけている。また、臓器別の専門医である前に、常に内科専門医であることを忘れずに診療にあたっている。

症例数

入院ベッド数30床、年間入院患者数は650件前後

★疾患は、胆道・膵疾患(胆石症約100件、胆嚢・胆管癌約50件、膵癌75件前後、急性膵炎・慢性膵炎約50件、自己免疫性膵炎5~10件など)が主であるが、他に急性~慢性肝炎20件・肝硬変30件・肝臓癌150件前後・肝膿瘍・巨大肝嚢胞など肝疾患も積極的に診療している

年間検査・治療数=エコー検査約25,000件、内視鏡的膵胆管診断・治療(採石・胆道ドレナージ・メタリックステントなど)約350件、肝癌治療=ラジオ波治療(RFA)約30件、エタノール注入治療(PEIT)40件、肝動脈塞栓術(TAE)約70件、外科手術約10例など。

医療設備

(造影)エコー、ヘリカルCT、MRI、超音波内視鏡、PET-CT、放射線治療など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

消化器外科(上部消化管外科)

分野

消化器・一般外科

特色

食道癌、胃癌の手術を中心に、広く上部消化管疾患の治療にあたっている。消化器内科、臨床腫瘍科、放射線科との協力体制のもと、個々の患者さんに適した集学的治療を心がけている。常に機能温存に配慮をしながら、同時に癌に対しては高い根治性を保ちながら、侵襲低減を目指した胸腔鏡手術・腹腔鏡手術を積極的に導入している。

症例数

★2015年の胃癌、胃GIST全初診入院患者は180人。そのうち172人に手術を施行。胃全摘32例、幽門側胃切除89例、噴門側胃切除13例、残胃全摘6例、バイパス術5例、審査腹腔鏡10例、その他の切除13例と術式は多様。術前診断上の早期癌と一部の進行癌、GISTに対しては腹腔鏡下胃切除術を積極的に適用し、上記症例数のうち、腹腔鏡下に90例(幽門側胃切除術51例、胃全摘術11例、噴門側胃切除術9例、局所切除術10例など)を施行した。

★食道癌の初診入院患者は112人で、食道癌切除術が77人に施行された。うち術前化療35例、術前化学放射線療法6例、いわゆるサルベージ手術2人。06年度途中より胸腔鏡下食道癌手術を行っており、年間77例のうち56例の切除術を胸腔鏡下に行った。食道バイパス術5例。内視鏡的粘膜切除術(ESD)は消化器内科が担当し、外科チームとの有機的な協力体制を築いている

★食道癌・胃癌とも術後補助、再発治療を中心とした入院・外来通院化学療法(食道癌に対する化学放射線療法を含む)を多数施行している。再発に対しても患者さんとの相談の上で可能な限り集学的に積極的な治療を提供している。また、食道癌、胃癌とも再発例も含め、外科、消化器内科、臨床腫瘍科、放射線科、病理学科合同の毎週の上部消化管治療カンファレンスで治療方針に付き検討を加えている

★胃癌・食道癌などの治療成績(stage別5年生存率など)については、科のホームページ「私たちの活動 グラフと表で見る活動報告・病院年表抜粋」(http://www.torages.jp/index.html)を参照のこと。

★そのほかに53例のヘルニア根治術、25例の虫垂炎手術を行うなど、良性疾患の経験も多い。2015年の消化器外科上部消化管グループとしての総手術件数は423件であった。

医療設備

PET-CT、MRI、MDCT、リニアック、電子内視鏡、拡大内視鏡、特殊光観察、超音波内視鏡、ハイビジョン内視鏡下手術機器、各種手術用切開凝固装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)
(関係者からの情報提供をもとに一部の内容を編集)

消化器外科(肝胆膵外科)

分野

消化器・一般外科

特色

肝胆膵領域は診断、治療において専門的な判断が求められるので、消化器内科、放射線科との連携も密で、最善の治療の選択に努めている。腹腔鏡下胆嚢摘出術は本邦導入初年度(90年)より開始、専用超音波装置なども開発。肝胆膵癌も手術例が豊富なだけではなく、化学療法や放射線療法など最適な治療に努める。

症例数

肝臓=年間手術件数は約80例。うち原発性肝癌50例、肝転移(多くは大腸癌)30例。肝癌(肝細胞癌)切除総数約1,100例。うち76%に肝硬変合併。内科・放射線科との協力で内科的治療も選択肢とするが、良好な成績が評価されて切除を第一選択と考えている。高度肝硬変例などの条件不良例を含めても、手術死亡は0.8%のみ。5年生存率64%、10年33%。再切除、再々切除約100例。肝転移切除総数約360例

胆石症=年間切除数は約250例。98%は腹腔鏡下胆嚢摘出術(ラパ胆)で行っており、上腹部手術既往例などの困難例も可能な限りラパ胆にしている。ラパ胆総数4,000例を突破した。術後3日で退院。週初めに入院して翌週には仕事復帰可能

胆嚢癌、胆管癌、乳頭部癌=年間手術件数20数例。切除総数約420例。胆嚢癌の5年生存率46%

膵癌=年間手術件数約30例。切除総数480例。最も予後の悪い浸潤型膵管癌の5年生存率9%。早期の膵癌の経験が多く、T1膵癌では5年生存率44%。膵頭十二指腸切除術は、最近年間30例を超える。安全性を高めるべく、残膵の再建に胃を用いる工夫は本邦初であり、現在全国に普及し評価されている。

医療設備

US、EUS、ヘリカルCT、MRI、PET-CT、各種内視鏡、腹腔鏡下手術装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

消化器外科(下部消化器外科)

分野

消化器・一般外科

特色

74年以来、継続的に大腸癌手術を主体として行ってきたことが最大の特徴であり、現在では大腸癌に対する腹腔鏡手術を得意分野としている。11年5月の時点で大腸癌腹腔鏡手術の経験症例数は2,511例であり、本邦トップの経験数を誇る。黒柳、的場は消化器外科分野、大腸部門の内視鏡外科学会技術認定医である。近年では放射線科(放射線治療)、臨床腫瘍科(抗癌剤治療)と綿密に連携を取り、集学的治療を行っている。特に、直腸癌に対しては根治性を確保しつつ、可能な限りの肛門温存を図り、QOL(生活の質)を重視した治療選択を行っている。また当科では「患者さんが、癌を抱えている不安」を少しでも早く解消するために、初診から2週間以内に手術ができるよう努力している。

症例数

下部消化管全体の手術を行うが、特に大腸癌手術を主体としている。現在までの大腸癌手術件数は5,569件である

★当科では、早期癌、進行癌の区別や、発生部位の区別なく腹腔鏡手術を標準術式としている。また、手術既往のある症例や、再発症例、高度肥満症例、全身合併症のある症例などに対しても症例毎に有用性を十分に検討した上で、腹腔鏡下手術を行っている。96年から導入した大腸癌腹腔鏡手術は累計2,511件であり、近年では年間300件以上行っている。10年度の大腸癌手術の件数は361件であった。腹腔鏡手術の件数は354件で、その実施率は98.1%であり、開腹移行率は0.56%である

★主な偶発症としては縫合不全が2例(0.56%)、腸閉塞が16例(0.5%)、術後創感染が8例(2.2%)である。治療成績として当院で腹腔鏡下手術を行った症例の各Stage別5年生存率を示す。Stage Iが97.5%、IIが92%、IIIaが87.4%、IIIbが78.4%、IVが44.7%であり、全国平均よりも優れた成績となっている。なお、術後補助化学療法や転移・再発症例に対する化学療法は臨床腫瘍科と協同で行っている。

医療設備

超音波内視鏡、拡大内視鏡、ヘリカルCT、MRI、PET、鏡視下手術装置、その他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

呼吸器センター・外科

分野

呼吸器外科

特色

原発性肺癌、転移性肺腫瘍、良性肺腫瘍、縦隔腫瘍などの腫瘍性疾患、自然気胸、巨大肺嚢胞、肺気腫に対する肺容量減少術などの気腫性疾患、肺真菌症、膿胸、肺膿瘍などの感染性疾患、重症筋無力症や手掌多汗症に対する手術など呼吸器外科全般の手術を行っている。感染性肺疾患、肺気腫などは同センター内科と、肺癌等の腫瘍性疾患は同センター内科、放射線科、臨床腫瘍内科と十分に連携を取り、集学的治療を施行している。総合病院であり、肺疾患(間質性肺炎等)、心疾患、糖尿病、腎不全、脳疾患、膠原病等の併存疾患があっても当該科と協力し積極的に手術を行っている。術前の十分な説明と早期離床に重点を置いている。

症例数

10年の総手術数は430例(09年387例、08年356例、07年353例、06年323例と徐々に増加)。内訳は、原発性肺癌215例、転移性肺腫瘍66例、縦隔腫瘍52例、感染・炎症性疾患46例、自然気胸29例など。10年には全手術の99.7%(過去5年平均は97%)を7mm、10mm、30mm程度の3カ所の切開で行う完全モニター視の胸腔鏡下手術で完遂した

★肺癌手術では胸腔鏡下手術でも十分な縦隔リンパ節郭清が可能であり、平均手術時間は2~3時間

★胸腔鏡下手術を予定し、途中で大きな切開への変更は過去5年で1,789例中3例(0.17%)のみであった

★重症筋無力症に対する周辺の脂肪組織を十分に含めた拡大胸腺全摘術も両側からの胸腔鏡下手術で対応できる

★近年増加傾向である両側の多発肺癌や転移性肺腫瘍も、同日に一期的胸腔鏡下手術が可能[10年では32例(全症例の7.4%)に施行]である

★両側手術も含めたほとんどの肺癌手術では、術後3~5日で退院可能な程回復できる

★太い気管や気管支を狭くする疾患に対して各種、ステントを留置し内腔を確保している

★抗癌剤や放射線の追加治療が必要な場合、同センター内科や臨床腫瘍内科が主体となって治療が行われる。

医療設備

PET-CT、マルチディテクターCT、MRI、換気血流シンチ、放射線治療など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

循環器センター外科

分野

心臓血管外科

特色

82年の開設以来、主として成人の心臓血管外科を扱っている

★虚血性心疾患に対する冠動脈バイパス術が最も多く、約2,500例の実績があるが、近年では弁膜症、大動脈疾患の症例数も増加している。さらにこれらを2つ以上もつ複合疾患の症例が増え、治療法の選択も困難になっているが、当院では循環器センターとして外科・内科を問わず最適な治療法を提案できるように努めている

★また心臓以外の疾患をあわせ持つ症例も多く、歴史ある総合病院としての利点を生かして、他科との連携を取りながら重症例に対応することが可能である。当院は輸血部が充実しており、早期より貯血式自己血輸血を導入している。術前に採血した自分の血液を冷凍保存することにより保存期間が延長し、手術までに十分な血液量を貯血することができるため、従来では大量の輸血を必要とした弓部大動脈瘤手術や大動脈基部置換術などでも無輸血手術が可能となった

★末梢血管病変では、閉塞性動脈硬化症に対しても救肢のために足関節以下の血行再建術を積極的に行っており、形成外科など他科と連携を取りながら集学的治療を行っている。また、10年より手術の危険性が高い症例に対してステントグラフト治療を導入している。

症例数

10年度の手術症例数は101例で、主な疾患の内訳は虚血性心疾患に対する冠動脈バイパス術25例、弁膜症など23例、胸部・胸腹部大動脈瘤11例であった。いずれも早期、入院死亡はなく、リハビリテーション目的で転院となった2例以外は自宅への独歩退院となった。過去5年間の心臓血管手術症例は544例で早期、入院死亡率は冠動脈バイパス術1.5%、弁膜症手術1.9%、胸部大動脈瘤手術2.5%、冠動脈バイパス術のグラフト開存率は94.4%であった。当科で積極的に行っている胸部大動脈瘤に対する無輸血手術では術前自己血貯血を行った症例の約70%で同種血輸血を回避することが可能であった。当科の最大の目標は、総合病院の利点として他科との良好な連携を生かし、慢性透析症例や糖尿病などの他疾患を併存する症例に対してもより安全な医療を提供することである。そのためには入念な術前評価を行い、過大な侵襲を避けるという方針で治療方法を選択している。

医療設備

MDCT、MRI、PET、心臓カテーテル装置、PCPSなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

腎センター内科

分野

腎臓内科

特色

本院と分院、内科と外科が連携をとりながら全人的集約的治療を行っている。腎疾患全般、高血圧・糖尿病・膠原病・アミロイドーシスなどの診療、血液透析療法・CAPD、血漿交換療法・LDL吸着療法・白血球除去療法などの特殊体外循環療法などを行っている。原発性アミロイドーシスに対する大量メルファラン療法や、末梢循環不全患者に対する自己末梢血幹細胞移植なども院内審査委員会の承認のもと試みている。当院は透析分野ではすでに30年余りの歴史を有し、まさに日本の透析医療の草分け的存在であるが、現在も常により良い透析のための創意工夫を行っている。さらに最近の高齢化社会を反映し、動脈硬化などによる四肢の血行障害などを患う方が増加している。四肢の切断を回避すべく当科では末梢幹細胞を血行障害部位に移植し血行再建を行うという再生医療を院内の倫理委員会等の承諾の下、実施している。

症例数

入院患者数は年間約700人、1日平均外来患者数は約170人。入院患者のうち約60%が保存期腎疾患患者。約20%が糖尿病を有し、15%が膠原病。腎生検は年間約100件実施。腎不全に対する血液透析療法は年間約14,000件、新規透析導入は約60人。重症透析患者が多く、約1/3の患者は入院透析を行っている。特殊体外循環療法は年間約200件実施。

医療設備

CT、MRI、DEXA、3DCT、ドプラエコー、血液透析装置、血液濾過透析装置、血漿交換装置、LDL吸着装置、CAPD室等。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

小児科

分野

小児医療

特色

都心の中核病院として、出生直後から思春期完了までの小児のほとんどすべての病気を診療。365日24時間の小児科救急にも対応している。看護師、栄養士、薬剤師、臨床心理士等と協力し、チーム医療を進めている。内分泌、循環器、腎臓、神経、アレルギーの各専門外来を開設しているが、特に内分泌の領域では高度の専門性を有し、間脳下垂体外科・内分泌内科・内分泌外科とともに内分泌センターを形成して高いレベルの診療を行っている。

症例数

外来患者数は1日平均約40人。一般外来では感染症、アレルギー疾患などに対応している。内分泌外来には低身長・思春期(性腺)の異常・甲状腺疾患・副腎疾患・夜尿症・糖尿病等の患者が受診し、年間の新規患者は200人を超え、首都圏全域から紹介患者を受け入れている。ホルモンの負荷試験は主に外来で行っている。成長ホルモン治療は約80人に実施。育児相談・予防接種にも力を入れている。入院患者数は年間約300人で、肺炎・胃腸炎等の感染症や気管支喘息、けいれんなどが多い。他院と比べ内分泌疾患の割合が高いことが特徴。間脳下垂体外科が小児の視床下部・下垂体腫瘍の手術を年間10例前後行っているが、手術前後の全身管理・内分泌管理を小児科が全面的に担うことで、きめ細かな対応が可能となっている。

医療設備

MRI、CT、骨密度測定装置(DXA)、PET、新生児用ABRなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

耳鼻咽喉科・聴覚センター

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科 

特色

大学病院以外で特定機能病院に指定されている数少ない病院。クリニカルパス・受け持ち看護制など優れた看護には定評がある。忙しい患者さんや急性でない手術に対応して、あらかじめ入院期日を指定できる。87年から人工内耳治療を開始しており、すでに20年近い歴史と技術の蓄積がある。小児の難聴をはじめとしてあらゆる難聴疾患をさらに専門的に診断・治療するために、07年から聴覚センターを併設。また人工中耳・人工内耳・脳幹インプラントの3つの人工臓器を扱っているわが国唯一の施設である。新生児聴覚スクリーニング後の学会の指定精密検査機関である。めまいの診断・治療にも長い歴史と実績を持っており、めまい検査システムはわが国有数。アレルギー性鼻炎と副鼻腔炎の手術、呼吸器科と連携した睡眠時無呼吸の治療、声の障害の治療。 

症例数

10年度の新患総数は4,000人、手術総件数は400例であった

★慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎60例、日本人には少ない耳硬化症の人工アブミ骨手術は耳孔から行い、MRI対応可能な人工骨を使うので希望が多く、年間60例と国内最多(大学でも年間数例)、人工内耳埋め込み術30例。メニエール病に対する内リンパ嚢シャント術や顔面神経麻痺の神経減圧術も積極的に行う。内視鏡下副鼻腔手術、 鼻中隔・下甲介・レーザー手術、自宅での睡眠時無呼吸症候群のモニター診断、軟口蓋形成手術、耳下腺腫瘍も行う。頭頚部癌に対しては放射線・化学療法で高い5年生存率を持つ

★電子カルテで画像もモニターでチェック可能。他科の診療内容を共有できる。

医療設備

ベッド数:本院890床、梶ヶ谷分院300床。付属の健診センター・画像センターあり。PET、MRI、NBIスコープ等、大学病院と同等の医療設備を有する特定機能病院。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

広く皮膚科疾患全般に対応する。特に前部長の大原國章(現副院長)の専門である皮膚悪性腫瘍については、日本の有数の症例数を誇る。また、11年から赴任した林はニキビや美容が専門である。

症例数

腫瘍、母斑=年間外来手術件数1,363件、外来レーザー件数1,436件、入院手術件数295件、入院レーザー件数133件(09年実績)。乳房外パジェット病、悪性黒色腫、有棘細胞癌などの皮膚悪性腫瘍に対しては、手術治療の他、化学療法、放射線療法を組み合わせた集学的な治療を個々の進行度に合わせて行う。太田母斑、青色母斑、扁平母斑、ベッカー母斑、母斑細胞母斑および先天性巨大色素性母斑などの青・茶・黒色のアザにはルビーレーザーまたはQスイッチアレキサンドライトレーザーを用いるほか、植皮術や組織拡張器(エクスパンダー)を用いた外科手術を症例に合わせて選択する。また単純性血管腫(赤アザ)には色素レーザー、苺状血管腫には色素レーザーやドライアイス圧抵療法、ステロイド局所注射など、他の各種血管腫、リンパ管腫には手術療法や硬化療法を行う。乳幼児、小児の患者が多く、必要に応じて麻酔科・小児科の協力のもと、全身麻酔下のレーザー治療や外科手術を行っている

美容=シミに対する正確な診断と適切な助言から、男性型脱毛に対する内服療法まで幅広く対応している。しわ・たるみなどの美容的な問題についても相談に応じる。当院では、シミに対して、レーザー治療、美白剤の指導、内服治療などを組み合せて行っているが、症状によって適切な施設の紹介も行っている

ニキビ=集簇性痤(ざ)瘡などの重症例に対する治療から、ガイドラインに沿った一般的な痤瘡治療、ケミカルピーリング、化粧品やレーザーなどを用いた特殊な治療への助言、メイクアップ指導の紹介など可能な限りニーズに応える診療を行っている

一般皮膚科診療=アトピー性皮膚炎、かぶれ、ウイルス性のイボ、水虫、ヘルペス、尋常性乾癬、薬疹などの一般的な疾患についても広く対応している。

医療設備

色素レーザー、Qスイッチアレキサンドライトレーザー、ルビーレーザー、炭酸ガスレーザー、ダーモスコピー、超音波診断器。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

内分泌代謝科・内分泌部門

分野

糖尿病内分泌内科

特色

経験豊富な内分泌専門医があらゆる内分泌疾患の診療にあたっている。当科の特徴として、 間脳下垂体外科、乳腺内分泌外科(甲状腺、副甲状腺)、消化器外科(膵)、泌尿器科(副腎)、産婦人科(無月経)、小児科(小児内分泌)、放射線科(診断・放射線治療)など他科との密接な連携により、あらゆる内分泌疾患を総合的に診療している。特に下垂体疾患の入院患者数は全国随一である。

症例数

内分泌センター内科の外来患者数は毎月約1,500人である。甲状腺疾患(バセドウ病や橋本病)を中心に、骨粗鬆症等の骨カルシウム代謝疾患、下垂体腫瘍(先端巨大症・プロラクチノーマ)の薬物治療、下垂体機能低下症に対するホルモン補充療法、副腎疾患の診断と治療、内分泌性高血圧など幅広く内分泌代謝疾患を診療している

★入院ベッド数は15床前後。10年度の入院患者総数は373人。内訳は下垂体腫瘍等の間脳下垂体疾患が260人(70%)、バセドウ病や甲状腺癌等の甲状腺疾患が34人(9%)、副腎腫瘍等の副腎疾患が31人(8%)、原発性副甲状腺機能亢進症・骨軟化症等の副甲状腺疾患が25人(7%)、多発性内分泌腺腫瘍症1型などその他23人(6%)であった

★バセドウ病眼症の内科的治療・甲状腺疾患に対する放射性ヨード内用療法・甲状腺結節に対するPEITを実施している

★多くの内分泌疾患は外科的な治療を必要とするが、病気の状態は各々様々である。手術適応の場合には、術前に担当の外科グループと症例検討会を行い、ひとりひとりの患者さんごとに最適な治療法を検討している

★遠隔地からの入院も多く、退院後は地元での診療が可能なように詳細な情報提供書を添えた地元専門医への紹介を心掛けている。

医療設備

MRI、CT、PET-CT、甲状腺エコー、核医学診断装置、骨密度測定装置(DXA)等。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

血液科

分野

血液内科

特色

白血病・悪性リンパ腫・骨髄腫などの造血器腫瘍(血液癌)や各種の貧血など血液疾患全般にわたる診断、治療に携わっている。特に造血幹細胞移植の実施件数が多いのが特徴で、自家移植、血縁および非血縁者間移植、臍帯血移植と幅広い選択肢の中から患者さんに最も適した治療法を行っている。移植の準備、治療などには移植コーディネーターがドナーにも患者にもより細やかに関与している。また薬剤師、栄養士、理学療法士などを含む専門のスタッフがチームとして治療にあたっている。また移植療法以外の分野では、リンパ腫の患者に対して診断時より最新の検査・病理診断を行い、様々な化学療法・放射線療法など幅広い治療選択ができる体制をとっている点が特色。化学療法については入院治療の他、疾患・治療法によっては外来治療も可能である。佐賀大学血液・呼吸器・腫瘍内科木村晋也教授による慢性骨髄性白血病特別外来も行っている。詳細はhttp://www.toranomon.gr.jpを参照。

症例数

造血幹細胞移植数はこれまでに自家移植と同種移植をあわせて1,200例、年間の移植数は03年度から8年連続で110例を超えている。臍帯血ミニ移植の技術を駆使して従来の移植適応年齢やドナーの存在の壁を越えて移植の実施を考慮しており、既に500例を超える経験を有している。移植療法だけでなく、化学療法やその他の血液疾患も入院患者数のほぼ半数を占めている。悪性リンパ腫の新患症例も年間約100例ある。このため決して移植療法に偏ることなく、多くの充実したスタッフによるカンファレンスにより一人ひとりの患者に必要な治療を考え、十分に時間をかけて患者さんと話しあった上で治療法を選択している。これからの血液疾患の治療をより良くすることを目指して院内および多施設での臨床試験・臨床研究を積極的に行っている。

医療設備

"クラス100無菌室2床、クラス10,000が14床の計16床。 "
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

神経内科

分野

神経内科

特色

本院は脳血管障害をはじめとして、神経疾患急性期を中心に対応している。脳神経外科、脳神経血管内治療科と連携を密にとっており患者さんにとって最良の治療を提供できるよう努めている。分院は神経変性疾患や神経筋疾患を中心に対応している。本院と分院は相補的で併せて幅広い神経疾患に対応している。

症例数

本院28床、分院10床で運営している。回復期リハビリテーション病棟はリハビリテーション科として分院に40床存在する。外来患者数は1日あたり約100人、本院での入院患者数は年間約400人で、脳血管障害が191例(rt-PA 10例、血管内治療5例)と約半数を占める。その他脳炎・髄膜炎17例、けいれん等16例、重症筋無力症11例、末梢神経疾患10例、脱髄性疾患19例、神経変性疾患36例など。

医療設備

MRI4台、CT4台、脳血流シンチ、頸動脈超音波検査、経食道心エコー検査、脳波、筋電図、末梢神経伝導検査、誘発電位検査など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

脳腫瘍(特に間脳下垂体腫瘍)、脳血管障害(脳動脈瘤、頸動脈狭窄症)、モヤモヤ病、顔面けいれんなどの診断、治療。下垂体腺腫は経鼻法で手術を行い全摘出を原則とする。経鼻法で全摘出不可能な症例には開頭手術と合同で摘出を行う(経鼻/開頭同時手術)。髄膜腫や聴神経腫瘍はモニタリングを駆使して安全かつ可能な限りの全摘出を目指している。脳動脈瘤や頸動脈狭窄症では脳血管内治療科と協力して最良の治療を提供。脳卒中救急を開設し、救急疾患の治療も積極的に行っている。

症例数

10年度の手術件数は約500件

脳腫瘍=369件。下垂体腺腫(252)、頭蓋咽頭腫(23)、髄膜腫(19)、聴神経腫瘍(10)などが多い。ホルモン産生下垂体腺腫の術後ホルモン正常化率は約90%で、症例数はどこよりも多い

脳血管障害=81件。脳動脈瘤クリッピング(30)、頸動脈内膜剥離術(30)、バイパス術(10)など。基本的に脳動脈瘤は血管内治療を優先し(コイル塞栓術73件)、コイル塞栓術困難なものをクリッピング術で治療している。10年度は手術による死亡率、後遺症発生率ともに0%。頸動脈狭窄症は内膜剥離術を第一選択とし、困難例にステントを行っている。内膜剥離術の死亡率、合併症発生率も0%。バイパス術は脳梗塞例のみならず、巨大動脈瘤に対する動脈/静脈グラフトを用いたバイパス手術も積極的に行っている。

医療設備

MRI4台、CT5台、DSA5台、SPECT2台、術中ナビゲーション装置、神経内視鏡、各種モニタリング装置、リニアックなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

乳腺内分泌外科

分野

乳腺・内分泌外科

特色

乳癌の診療には外科のみならず、病理、放射線科、腫瘍内科、形成外科など幅広い分野の専門家の協力が必要となる。このため、常勤医師数330人の虎の門病院ならではの総合力を生かした診療を心がけている。

症例数

年間乳癌手術件数(10年)は250例となっており、あらゆるスタンダードケアに対応できるようにしている。検診機関との連携が進み、手術症例の約30%が0期(非浸潤癌)となっている。形成外科との連携により、乳房切除例で一次再建を希望される方には原則対応可能になっている。臨床腫瘍科とも連携し、JBCRG(Japan Breast Cancer Research Group)、WJOG(西日本がん研究機構)、CSPOR等の臨床試験、さらに治験にも積極的に参加している

★乳癌病期別5年生存率は、0期100%、I期97.6%、IIA期91.4%、IIB期78.2%、IIIA期68.3%、IIIB期62.3%となっている。

医療設備

マンモグラフィ、US、CT、MRI、PET、リニアック、ガンマプローブ、マンモトーム、バコラなどを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

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