愛知学院大学歯学部附属病院

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

愛知学院大学歯学部附属病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

口唇口蓋裂センター

分野

歯科口腔外科

特色

16,000例以上の手術経験を有する中部地区最大最古の口唇口蓋裂専門施設として、各科とチームアプローチ(集学的治療)体制をとっている。出生前から成人に至るまでのカウンセリングを含めた一貫治療を行っている。セカンド・オピニオンにも対応している。遺伝カウンセリング、遺伝子診断、予防のプログラムなど、先進的な治療を実施している。

症例数

年間の手術室麻酔件数343件(外来手術は除く)、初診患者数は136人

★哺乳指導、鼻孔矯正、Hotz床の作製など術前治療より、口唇形成術、口蓋形成術、顎裂部骨移植、スピーチエイドの作製、耳鼻咽喉科による聴覚検査、中耳炎の治療をはじめ、言語治療、小児科、小児歯科、矯正歯科、補綴科など口唇口蓋裂にかかわる種々の治療が行われる

口唇口蓋裂治療=口唇口蓋裂センターが中心となり、各科との調整も行っている。初診時①オリエンテーション②哺乳状態の診査、以下、必要に応じて③Hotz床用印象④鼻孔矯正等を行う。また早期より言語治療外来にて発達検査やカウンセリングを行う。一般的には初回片側口唇形成術は生後6カ月程度、体重6kg以上で実施し(ただし片側不完全口唇裂ならびに両側の口唇裂単独などでは生後4カ月程度、体重6kgで行う)、初回両側口唇形成術では原則2回で行うが、不完全裂などは1回法で行う場合もある。体重6kgで1回目、2回目はその3カ月後に実施。初回口蓋形成術は体重10kg以上で実施し口蓋裂単独を除き、口唇顎口蓋裂では両親の理解を得て2回法を原則としている。術後も定期検診を実施し適切な時期に矯正歯科、補綴科などにて各種治療や検査を行うチームアプローチ体制をとっている

★当センターでは妊娠を考えている方に計画妊娠の指導などを行っている。手術後の創についての相談も行っており、パラメディカルコスメ(医療用化粧)の指導など、きめ細かな対応をしている。哺乳障害についても口唇口蓋裂用の各種哺乳ビンを取り揃えるとともに、よりよい乳首の開発なども行っている。体重増加不良児には小児科、管理栄養士によるケアや哺乳摂取指導の体制をとっている

★出生後口蓋裂部を覆うHotz床を装着する(Hotz床を用いた治療の経験は東海地区で最も古く、83年から用いている)。口蓋裂単独の言語成績(鼻咽腔閉鎖機能)は良好82%、ほぼ良好17%で、術後の顎の発育も良好。他院での口蓋裂術後で鼻咽腔閉鎖が悪い症例や、先天性鼻咽腔閉鎖不全症の紹介が多く、咽頭弁移植術を施行している。成績は良好66%、ほぼ良好24%で難治例に対しても満足な結果を得ている

言語治療外来(科長:夏目教授)=言語治療従事者数・設備とも国の施設基準を満たし、口唇口蓋裂センターと連携して09年度は6,521例の治療を行っている。09年度の初診数は口唇口蓋裂、鼻咽腔閉鎖不全103例、機能性構音障害118例、舌小帯異常など34例。口唇口蓋裂例では出生直後から母親へのオリエンテーションとともに早期より言語発達などを管理し、治療後の言語成績も良い。舌小帯、口腔癌、顎変形症、顎裂部骨移植などの手術をはじめ矯正歯科治療などの言語への影響も考慮して、きめこまやかな言語管理を行っている。

医療設備

CT、鼻咽腔ファイバースコープ、純音聴力検査装置、超音波エコー、音声録音再生装置、頭部X線規格写真撮影装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

顎変形診療科

分野

歯科口腔外科

特色

顎変形症は先天異常、発育期における顎骨の過成長、劣成長、顎顔面の外傷や腫脹、嚢胞などの術後顎顔面変形、口唇口蓋裂術後の顎発育異常に起因するものなど様々な原因で発症し、顔貌の変形や咬合不全、摂食障害や顎関節症状、発音異常などの顎機能障害を伴う疾患である。本疾患に起因する顔貌の変形や咬合不全に対し、歯科矯正治療や補綴治療では対応できない場合には外科的矯正手術で改善することが可能である。当診療科のスタッフはそれぞれ各専門学会に所属しており、歯学部附属病院の特色を最大限に生かすべく、口腔外科、矯正科、補綴科、言語治療外来、顎関節外来など関連科相互に連携を図り、高度な診療体系のもとに治療を行っている。また矯正歯科専門の開業医からの手術依頼についても対応している。

症例数

09年度の初診患者は口腔外科、矯正科受診患者を合わせ128例。過去5年間の手術症例は年間平均74症例である。症例の内訳としては、骨格性下顎前突症が最も多くを占めるが、他に下顎後退症、上顎前突症、上顎後退症、上下顎非対称、開咬、唇顎口蓋裂に伴う顎変形ならび咬合不全などである

治療方針=当診療科においては、手術の適応となる症例を中心に、各科構成医員によるカンファレンスを行い、診断ならびに治療方針を決定している。大多数の症例は手術に先立ち術前矯正治療を必要とするが、矯正治療、手術のいずれも当院において治療を受けることができる。また、欠損歯列を有する症例や他の歯科治療が必要とされる場合においても、すべて院内各科との連携治療のもと保険診察で対応可能である。術後には引き続き術後矯正治療を行い、最終的に顎・咬合位の安定と顎口腔機能について確認のうえ治療終了となる。この期間を含めた治療期間は約2~3年である

★顎変形症の外科的矯正手術が適応となる症例は年齢層が比較的若いため、この時期においては受験、就職あるいは学校のカリキュラムや仕事の都合により、外来通院あるいは入院の治療時間を十分に確保できないという悩みを持った患者さんがほとんどであるが、極力治療に専念できるよう治療上の便宜を図るべく相談を受け付けている。また、入院期間は症例にもよるが基本的に2週間程度である

★顔面非対称など複雑な変形を伴う症例も多く、顔面骨格の形態異常について3次元CT構築画像により骨格模型を作成し、変形部位の確認や骨切りラインの設定を行っている。骨切り後の骨片固定法は鋼線、チタン製ミニプレートを使用してきたが、術後の顎・咬合位の安定性は良好である。最近では生体吸収性骨接合材料も使用しており、従来の金属性骨接合材料により骨片固定を行った場合と違い、除去術は不要である。手術は固定手技を含め、すべて口内法で行っている

★顎変形症の手術は待機手術であるため、他家血輸血による感染症の懸念から、上下顎移動術など手術時間が長い場合や、手術侵襲が大きい症例には自己血輸血による管理を行っており、同種血輸血は行わない方針。また症例によっては顎外固定装置を用いた仮骨延長術も行っている

★骨格性下顎前突症に対して、下顎枝矢状分割術により後退術を行った症例で、術後約13年まで長期追跡予後観察が可能であった20症例の頭部X線規格写真による分析結果では、顎・咬合位の安定性を確認している。また下顎非対称症例で咬合偏位の著名な症例では、顎関節症状などの顎口腔機能異常を伴うことが多いが、同症例に対して改良矢状分割術にて対処し、最長術後5年経過時まで予後観察が可能であった10症例の頭部X線規格写真による分析結果では、術後経過中に骨片の位置異常を認めず、また顎関節症状も認めていない。顎変形症の治療では外科的矯正手術ならび術前術後の歯列矯正という治療面のみではなく、自己の顔貌形態異常についてのコンプレックスや心理的負担が解消され、満足度も高い。

医療設備

CT顎口腔機能診断装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

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