専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

中部労災病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器・乳腺外科

分野

消化器・一般外科

特色

名古屋市南部の中核病院として救急医療・病診連携を積極的に行っており、迅速・正確・丁寧な医療をモットーとしている。腹腔鏡下の低侵襲手術や乳房温存療法、外来化学療法を積極的に行っており、周術期の感染対策・栄養管理(NST)・術後早期リハビリなどの科学的根拠に基づく医療(EBM)を施行することで、最小の負担で最良の効果が得られる外科治療の推進に努めている。癌終末期の緩和医療にも力を入れており、愛知県がん拠点病院を申請中である。大学病院、愛知県がんセンターなどへのセカンドオピニオンも迅速で、密接に連携を行っている。

症例数

09年の当科手術件数は662件。主な内訳は食道癌12例、胃癌56例、大腸癌97例、肝臓癌15例、胆管・膵臓癌8例、胆石・胆嚢炎78例、乳癌33例(そのうち温存療法13例)、鼠径ヘルニア87例、痔核45例などである。進行食道癌では放射線化学療法が増加しており、胃癌、大腸癌早期例では内視鏡下切除術(EMR、ESD)が増加している。大腸癌の5年生存率はI期95%、II期89%、IIIa期82%、IIIb期58%、IV21%である。原発性肝癌では内科的治療(PEIT、RFA)を積極的に行っている。乳癌では温存療法(手術と放射線)、乳房再建術(形成外科と協力)が増加している。

医療設備

07年に新病棟へ移行し、ヘリカルCT、MRI、超音波、経鼻内視鏡、血管造影、マンモグラフィ、腹腔鏡・胸腔鏡手術装置、超音波凝固切開装置、リニアック放射線など最新の医療機器が備わっている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

循環器科内科

分野

循環器科

特色

64列マルチスライスCTを導入しており、非侵襲的に冠動脈疾患の正確なスクリーニングが可能である。また24時間体制で循環器科医師が院内に常駐しているため、急性心筋梗塞や急性心不全などの急性疾患に迅速に対応し、早期の治療開始が可能である。

症例数

年間入院患者数は約1,000~1,100人、うちICU・CCUへの入院は4割程度。内訳は、虚血性心疾患60%、心不全30%、不整脈10%

★狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査数は年間1,000~1,100件、冠動脈カテーテル治療は400件。初期成功率は95%以上。複雑病変に対しては、必要に応じてロータブレーターも使用している。冠動脈CTは年間700~800件。狭心症のスクリーニングに64列マルチスライスCTを積極的に用いており、患者さんの負担を大幅に減らすことができている

★末梢血管に対するカテーテル治療も積極的に行っている

★心不全の治療は薬物療法が中心となっているが、必要に応じて人工呼吸器や心肺補助装置を使用している。重症心不全に対してはCRTも対応している

★不整脈に対しても薬物療法が基本であるが、病態に応じてペースメーカー、ICD植え込みや、カテーテル治療(アブレーション)を行っている

★メタボリックシンドロームをテーマとして、その病態を超音波検査(IVUS)やCTで解析する研究を積極的に行っている。

医療設備

心血管撮影装置、64列マルチスライスCT、MRI、心臓超音波、ホルター心電図、トレッドミル運動負荷装置、心臓核医学検査、大動脈内バルーンパンピング装置(IABP)、心肺補助装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

泌尿器科疾患全般を、高度な技術、最新の医療機器を用い、かつ患者への十分な説明と同意のもとに信頼の診断・治療をしている。名古屋市南部の泌尿器科疾患を扱う中核的診療科である。また男性性機能障害(勃起障害・射精障害)を扱う数少ない専門的医療機関としての役割を担っている。

症例数

09年(1月~12月)の外来患者数は1日平77人、入院患者数1日平均19人、手術総数354件。腎臓摘出術9例、前立腺全摘術4例、経尿道的前立腺切除術27例、経尿道的膀胱癌切除術81例、体外衝撃波結石破術41例などである

★前立腺癌の腫瘍マーカーであるPSAの異常例には、前立腺のシステム多箇所生検による診断を積極的に施行している(09年は66例に施行)。また男性性機能障害では、過去約27年間の勃起障害患者は2,748人、射精障害は775人である

★勃起障害では、PDE5阻害剤(バイアグラなど)などの治療をメインとして原因診断を行っているが、これら薬剤の無効例やニトロ製剤内服のためPDE5阻害剤を飲めない患者には、内服剤以外の治療で対処している。また心因性の勃起障害患者には、心療内科と連携してカウンセリング治療にも対応可能である

★射精障害患者では、特にマスターベーションでも射精不能例が男性不妊症の原因となるため、そのような症例に対して電気刺激射精誘発法を行う。これまで約130例に施行し、子どもが誕生した例もある。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、3次元CT、リニアック放射線治療装置、電子内視鏡、体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)、夜間陰茎勃起硬度測定装置、陰茎海綿体内圧測定装置、視聴覚性的負荷リアルタイム性機能測定室、性機能障害専用診察室、電気射精装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

整形外科

分野

整形外科

特色

当科は55年の当院開設以来、診療を行っており、名古屋市内では「老舗の整形外科」の一つである。開設当初から東海地方の「脊髄損傷センター」的役割をリハビリ科とともに担っている。なお、現在の当科の専門領域は脊椎・脊髄外科と関節外科である。

症例数

年間手術件数は1,000例で、うち脊椎・脊髄外科が540例、関節外科が130例である。脊椎・脊髄外科では頸椎症性脊髄症が180例、腰部脊柱管狭窄症が180例、腰椎椎間板ヘルニアが90例、脊椎・脊髄外傷が50例である

★側彎症を除く脊椎・脊髄疾患にすべて対応可能である。06年12月の「週刊朝日」のデータによれば、頸椎の手術件数は全国第5位、腰椎手術件数は全国第26位である。頸椎症性神経根症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症に対する保存療法は椎間板内注入療法と選択的神経根ブロックを行っている

★関節外科では人工股関節が75例、人工膝関節が45例、骨切り術による股関節形成術が10例である。股関節手術に関しては、人工関節のみならず、股関節が温存できる骨切り術による関節形成術に対応可能であることが特徴である

★一般的な整形外科領域の外傷・変性疾患にもほぼすべて対応可能であるが、手の外科と骨軟部腫瘍は取り扱っておらず、名古屋大学整形外科の同門病院へ紹介している。また、当院は手術治療を主体に行っているので、保存療法で対応可能な外傷・疾患は近在の同門や病診連携施設などへ紹介させていただいていることをご理解ください。

医療設備

MRI 2台、CT 3台、RI、電気生理学的検査機器、手術用顕微鏡、関節鏡、超音波メス、バイオクリーン手術室2室など、整形外科手術治療に必要なものは完備。
  • セカンドオピニオン受入 ×
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

リハビリテーション科

分野

リハビリテーション科

特色

中部地区最大の脊髄損傷入院治療実績を持つリハ科であるため、同じ障害者からのピアサポートが得られる利点がある。院内外の脊髄損傷者に対して、社会復帰講座を07年から定期的に開催している。脊椎外科と連携し、他のリハ病院の協力を得て脊髄損傷の初期治療から社会復帰まで一貫して行う。他院で初期治療後の脊髄損傷、切断、脳脊髄疾患などのリハ治療依頼も受け入れ可能。新たな治療法の研究開発、障害者用の周辺機器の作製指導なども行う。02年9月より祝日以外の休日リハを施行している。脳血管疾患等リハ、運動器リハ、呼吸器リハの施設基準はいずれもIを取得している。

症例数

09年度の脊髄脊椎疾患治療数は577人(そのうちリハ目的の脊髄損傷入院数は70人)、骨関節疾患336人、脳疾患351人、呼吸循環器疾患242人、神経筋疾患44人、切断10人、小児疾患2人、その他503人である。10年度前半のリハ施行患者数は、月平均PT約3,800人、OT約1,500人、ST約650人、リハ科入院患者数は20~25人、平均在院日数は約90日である。

医療設備

脳血管疾患等リハ・運動器リハ・呼吸器リハの施設基準I。リハ科総床面積は約850㎡、平日は毎日義肢工房で義肢、装具の採型、修正が可能である。リハ科内で筋電図、重心動揺、尿流動態検査が可能である。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 /
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

形成外科

分野

形成外科

特色

当科では、患者さんとの対話を重視したインフォームド・コンセントを行いながら治療方針を決めている

★リハビリセンターがあるため脊髄損傷の患者さんが多く、活動性の高い車いす患者さんの褥瘡の治療で数多くの実績をあげている

★糖尿病センターがあるため、多数の糖尿病患者さんが通院されている。糖尿病性潰瘍や壊疽の治療にも循環器内科・血管外科と連携し力を入れており、フットケア外来(不定期)を行い予防・指導も行っている。特に、当院には皮膚・排泄ケア認定看護師(旧WOC認定看護師)が常勤しているため、褥瘡の予防や除圧の指導、フットケアにおける日常生活指導など、看護師の立場からも個々の患者さんに個別指導を行っている

★毎週1回非常勤の眼科形成専門医が睫毛内反や眼瞼下垂・眼窩骨骨折などの治療にあたり、数多くの治療実績をあげていることもあって中部地方以遠からも患者さんが治療に訪れている

★熱傷や外傷の治療に対し、痛みの少ない湿潤療法を取り入れて、少しでも傷跡を目立たなくする治療を目指している。

症例数

年間の手術件数は入院手術が約170例、外来手術が約250例、眼瞼下垂手術が約30例、褥瘡手術が12例(09年実績)

★自家組織を利用した乳房再建やその後の乳輪乳頭形成、脂肪吸引器を併用した小切開での皮下脂肪腫切除、肩こりにも効果があるといわれる腱膜性眼瞼下垂の手術も行っている。純粋な美容手術は行っていないが、レーザーによる太田母斑や外傷性刺青に対する治療、トレチノイン外用によるシミ治療(完全予約制)を行っている。

医療設備

アレクサンドライトレーザー、脂肪吸引器、皮膚潅流圧測定器など。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

耳鼻咽喉科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

特色

耳鼻咽喉科・頭頚部外科疾患全般を対象としているが、特に手術加療(鼓室形成術・アブミ骨手術・内視鏡下鼻内手術・経鼻的翼突管神経切断術・甲状腺ならびに頭頚部腫瘍摘出術など)を主体として行い、めまい、平衡障害の原因、成因を追求している。さらに労災認定のために神経耳科学検査の高度化を図っている。

症例数

09度の年間入院手術症例364例、入院総手術件数867件、外来総手術数166であった。その内訳は、鼓室形成術37件、鼓膜形成術9件、あぶみ骨手術2件、内視鏡下鼻内手術(副鼻腔根本術)118件、鼻中隔矯正術62件、経鼻腔的翼突管神経切断術104件、頭頚部悪性腫瘍摘出術18件(甲状腺5件・耳下腺2件そのほか)、甲状腺良性腫瘍11件耳下腺良性腫瘍13件、ラリンゴマイクロサジャリ-43件、扁摘(含むアデノイド切除術)120件、先天性耳瘻管摘出術4件、その他であった

★特に当院では、真珠腫性中耳炎に対する鼓室形成術において真珠腫の再発防止に努力している。真珠腫症例は年間25~30件で92年より中耳喚気排泄路確保に鼻腔粘膜を用いることで、真珠腫例で現在のところ再発若干2例しか認めていない。また、聴力改善は、日本耳科学会の2000年判定基準案で術後聴力良好耳73%であった。93年より、副鼻腔手術に全麻下・局麻下で内視鏡下鼻内手術を行っている。鼻閉・後鼻漏の改善・軽快を認めている

★また、01年からアデノイド切除術に内視鏡を導入し、術後出血の減少など良好な成績を収めている。睡眠時無呼吸症候群に取り組み、年間検査件数は07年では596件であった

★平衡機能検査(身体動揺計記録・温度検査・視標追跡検査・OKN)は06年は1116件行った。障害部位診断、成因診断を行い、素因に基づいた薬物療法を行っている。07年7月にNBI電子スコ-プを導入した。粘膜内癌の発見・生検で早期癌診断で患者のQOL(生活の質)を高めている。

医療設備

CT、MRI、DSA、リニアック、聴性脳幹反応検査装置、眼振分析装置(VOGモンテ社製)、NBI電子スコ-プ、携帯用アプノモニタ-5台、終夜睡眠モニタ-検査装置(アリス3)1台。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

心療内科・勤労者メンタルヘルスセンター

分野

心療内科

特色

内科医の立場から心療内科疾患全般を診断し、心身医学療法(交流分析・自律訓練法・行動療法等)を中心に治療する。職場におけるストレス性疾患に対する交流分析的カウンセリング、パニック障害等に対する集団自律訓練法、関節リウマチ(RA)や線維筋痛症(FM)に対する全人的医療に力を入れている。診療は完全予約制で電話予約が必要。統合失調症、アルコール依存、自殺未遂、人格障害等の精神科領域の疾患は診療していない。

症例数

年間外来患者は延べ約12,000人、うち初診患者は約600人である。自律神経失調症、仮面うつ病、緊張型頭痛、RA、過敏性腸症候群、FM、痙性斜頸、パニック障害などの患者が多い

★治療は薬物療法が原則で、交流分析、自律訓練法、行動療法、カウンセリング等も施行している

★当科の集団自律訓練法は、向精神薬の減量・離脱を目的としており、パニック障害、自律神経失調症、過敏性腸症候群、不眠症、緊張型頭痛等の症例に多く導入されている。集団自律訓練法の効果は、過換気症候群83%、高血圧症80%、緊張型頭痛80%、痙性斜頸76%、不安神経症(パニック障害・全般性不安障害)75%、過敏性腸症候群74%に認められた

★県外や他施設からの紹介例が多く、心身医学療法にて約75%になんらかの改善をみている

★勤労者メンタルヘルスセンターでは勤労者に対するメンタルヘルス対策も展開し、職場復帰に関するカウンセリング等を行っている。

医療設備

面接室、心理療法室、集団療法室、バイオフィードバック、ボディソニック。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

QLifeでは次の治験にご協力いただける方を募集しています

治験参加メリット:専門医による詳しい検査、検査費用の負担、負担軽減費など

インフォメーション

中部労災病院を見ている方は、他にこんな病院を見ています

中部労災病院の近くにある病院

カテゴリから病院を探す

おすすめの記事

医療機関の情報について
掲載している医療機関の情報は、株式会社ウェルネスより提供を受けて掲載しています。この情報は、保険医療機関・保険薬局の指定一覧(地方厚生局作成)をもとに、各医療機関からの提供された情報や、QLifeおよび株式会社ウェルネスが独自に収集した情報をふまえて作成されています。
正確な情報提供に努めていますが、診療時間や診療内容、予約の要否などが変更されていることがありますので、受診前に直接医療機関へ確認してください。
名医の推薦分野について
名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。