痩せ型女性が危ない!?ロコモの意外な落とし穴
[ニュース・トピックス] 2013年10月08日 [火]
膝痛・腰痛は高齢者特有のものだと油断していませんか?
筋肉や関節、骨といった「運動器」の病気は、高齢者に特有のものだと思い込んでいませんか?確かに運動器疾患の代表的な例である、膝や腰の病気は、高齢者ほどかかりやすいイメージがありますよね。
しかし、運動器の機能低下によって起こる「ロコモティブシンドローム(通称=ロコモ)」のリスクを調べる「ロコモ度テスト」を全世代に行ったところ、なんと20代女性でも3人に1人が“(ロコモの)疑いあり”との結果に!
実際に運動器の障害が、痛みや明確な病気として表れるのは、高齢になってからの場合が多いのですが、その前段階である“未病”の状態は、早い人では20代・30代からすでに始まっているのです。
また、運動器の病気は、体格や性別などによって発症疾患に差異があるのも大きな特徴。自分がどのタイプかを知って、予防に役立てましょう。
男女別&体格別によってロコモリスクはこんなに違う
運動器の病気傾向を大きく分けると、男女別&体格別でかかりやすい病気が異なっています。
まず男女別でみてみると、ともに有病率が高まるのは40代以降ですが、男性では「変形性腰椎症」、女性では「変形性膝関節炎」が多く報告されています。
体系別では、ぽっちゃり型ほどロコモになりやすいという印象に反し、ロコモの代表的な疾患の1つである「骨粗しょう症」は、意外にも、痩せ型の人に圧倒的に多くみられるのが特徴です。
骨粗しょう症が痩せ型女性に多いのは、過度なダイエットによる栄養不足や、体重負荷が少ないことによって骨の強度が保たれにくいためだと考えられています。
様々な体格や性別に、それぞれ異なるロコモの危険性が潜んでいることを理解し、早期に自分のタイプを把握・対処することが重要です。(そねゆうこ)