[膝が痛いと感じたら、もしやと疑ってみませんか?] 2008/06/30[月]

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○膝の筋肉を鍛えるためのエクササイズ

膝が痛いと感じたら、まず疑いたい「変形性膝関節症」。なかなかツライ病気のひとつです。
できればそうならないためにも、初期の段階で運動療法をおすすめします。
ここでは、生活の中に簡単に取り入れられる運動をご紹介します。

1-太ももを鍛える運動
02-01.gif椅子に座って、できるだけ背すじをのばし、膝をゆっくりのばします。脚をまっすぐにした状態で4つ数え、ゆっくり下ろします。くれぐれも足首に重りをつけないように。片脚ずつ4~5回行ないます。

2-太ももを鍛える運動
02-02.gifあおむけで片脚をのばし、もう片方の脚は膝を曲げます。のばした脚をそのままゆっくり上に上げて、4つ数えたらゆっくり下ろします。片脚ずつ4~5回行ないます。

3-お風呂でできる運動
02-03.gif浮力もあるので、膝に負担がかからずおすすめです。浴槽に両脚をつけ、ゆっくり、浴槽を押すように力を入れます。膝をのばすときに力を入れて4つ数えます。30回程度行ないます。くれぐれもお風呂でのぼせないように注意しましょう。

4-膝関節の筋肉を鍛える運動
02-04.gif横向きに寝て、上の脚をのばしたまま股を開くようにゆっくり上げます。4つ数えて、ゆっくり下ろします。片脚ずつ4~5回行ないます。

5-柔軟性を高める運動
02-05.gif 床に座って脚をのばし、膝に力を入れてつま先をのばします。のばした状態で4つ数えます。膝に力を入れながらつま先をそらし、4つ数えます。片脚ずつ各20回行ないます。

運動療法は、無理しないで継続してやることが、効果を上げるコツです。
あと1回くらいできるからやろう、というのではなく、適度の回数で止めておきましょう。

○膝関節を柔軟にするための食事法

運動療法と併用したのが、食事法です。膝関節を柔軟にして、軟骨を再生するためにも、膝関節や軟骨を構成している成分を中心とした食事を摂るようにします。
02-06.gif

  • グルコサミン―かに、えび
  • コンドロイチン硫酸―納豆などのねばねば食品
    うなぎ、おくら、など..
  • ヒアルロン酸―豚足、ふかひれ、魚の目、サメの軟骨
  • コラーゲン―ふかひれ、牛肉、魚の頭、鶏皮コラーゲン

などがそれです。
特にコラーゲンは、一番摂ってほしい成分なのですが、高カロリーで高脂肪のものが多いので、最近はサプリメントで補う人が多くなりました。

○多めに摂取したいⅡ型コラーゲン

軟骨のためには、コラーゲン。それをサプリメントで摂るようにしましょう。ただし、ここで注意が必要です。そのコラーゲンは何型ですか?一般に出回っているコラーゲンはⅠ型コラーゲンです。このⅠ型は美容系コラーゲンと呼ばれ、化粧品などに配合されています。そのため肌や骨のためにはいいですが、関節・軟骨のために飲んでも効果がほとんど認められないのです。関節・軟骨のためには、構成成分であるⅡ型コラーゲンを摂りましょう。Ⅱ型コラーゲンも数種類ありますが、なかなか吸収のよいものがありませんでした。しかし、1990年代後半に米国で特許製法が開発され、昨年ようやく日本に紹介された非変性Ⅱ型コラーゲンは、これを覆しました。しっかりと吸収ができ、結果も出してくれるものです。関節に対しタンパク質を分解する酵素の働きを抑え、軟骨の破壊を食い止めると同時に、もろくなった軟骨の再生を促してくれます。そのため非変性Ⅱ型コラーゲンは、関節の痛みや関節リウマチに大きな効果が期待できます。
このように効果を持つ非変性Ⅱ型コラーゲンを膝関節の病気や予防のためにも、積極的にサプリメントで摂取しましょう。

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