専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

手稲渓仁会病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器病センター(消化器内科)

分野

消化器・一般内科

特色

消化器内科医と放射線科医に外科医が加わり、診断から治療までをスムーズに行い得るよう、病棟を統合した消化器病センターを97年に開設。モットーは「大学・医局間の壁や地域の枠を越えた日本全体さらには国際的な消化器病センターを作ること」であり、全国各地から多くの消化器内科医師が1~3年間の研修に来ているほか、全国から多くの消化器内科医師、さらに海外からも短期間研修に多数の医師が来ている。診療体制は、胆膵、消化管、肝の3つのグループに分け、特に入院診療については主治医制をとらず、グループで担当し、専門性の高い医療を行っている。

症例数

消化器病センター病床数は150床。センター開設以降12年間(97年4月~09年3月)の消化器がんの延べ症例数は、食道がん340例、胃がん1,529例、大腸がん1,805例、膵がん611例、胆管がん201例、胆嚢がん192例、乳頭部腫瘍81例、肝がん657例である。08年の消化器がんの症例数は、食道がん56例、胃がん197例、大腸がん304例、膵がん75例、胆管がん23例、胆嚢がん20例、乳頭部腫瘍15例、肝がん85例である。08年の総内視鏡件数は13,522件であり、上部消化管内視鏡7,320件(診断7,099件・治療221件)、下部消化管内視鏡4,456件(診断3,774件・治療682件)、超音波内視鏡(EUS)986件、ERCP関連手技986件(診断50件・治療936件うち内視鏡的胆道ドレナージ494件)である。このほか、経皮経肝的処置320件、うち経皮経肝的胆道ドレナージ22件、ラジオ波焼灼療法(RFA)193件に施行

★胆・膵疾患に関しては、膵・胆道がんの早期診断を目指し、MDCT、EUSを中心とした精度の高い画像診断を行っている。同時に進行した膵・胆道がん例に対してはQOL(生活の質)を考慮した外来での化学療法を施行している。このほか、慢性膵炎に対する内視鏡的治療、乳頭部腫瘍に対する内視鏡的乳頭切除術、胆管結石の内視鏡治療、胆管狭窄に対する複数本の胆管ステンティングなどを行っており、これらの領域でも全国屈指の症例数の多い施設となっている。また、胆・膵内視鏡医の教育を目的として、年に2回EUSとERCP関連手技のライブセミナーを開催している

★消化管疾患に関しては、内視鏡を中心とした精密診断と早期がんに対する低侵襲性治療(内視鏡、腹腔鏡下治療)に力を入れている。特に、胃の粘膜内がんに対し内視鏡的局注法による粘膜切除術(EMR)を行ってきたが、さらなる治療適応の拡大を目指し、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)による一括切除に積極的に取り組んでいる。さらに、ESDについては胃のみではなく、食道・大腸に対しても導入している。このほか、炎症性腸疾患(IBD)に対する診断・治療も積極的に行っている

★肝疾患に関しては、C型肝炎の診療はもとより、道内に症例数の多いB型肝炎さらにE型肝炎の診療にも積極的に取り組んでいる。また、急性肝炎の重症例・劇症肝炎の地域的診療センターの役割を担い、北海道大学肝移植外科と協力し、全道的規模の急性肝不全診療ネットワークを構築し、治療成績を向上させている。肝がんに対する治療としてはラジオ波焼灼療法(RFA)、外科的切除術を病態に応じて選択し、根治的治療後の再発予防にも積極的に取り組んでいる。 特にRFAに関しては、いち早く99年より開始し、経皮的治療のみならず腹腔鏡下治療や造影超音波下治療あるいは肝動脈塞栓療法(TAE) 併用のほかreal-time virtual sonography(リアルタイム仮想超音波)も導入している。胃・食道静脈瘤に対しては、内視鏡的食道静脈瘤硬化療法(EIS)、バルーン閉塞化逆行性経静脈的塞栓術(B-RTO)、経頸静脈的肝内門脈静脈短絡術(TIPS)を施行している。

医療設備

MDCT(16列、3台)、MRI(2台)、高性能US(5台)、内視鏡室(6部屋+専用X線1室)、EUS(3台)、IDUS専用機(1台)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

消化器病センター(消化器外科)

分野

消化器・一般外科

特色

消化器病センターの中に消化器内科と消化器外科があり、診断から治療までが内科・外科の円滑かつ緊密な連携の下に行われており、全道各地から紹介されてくる患者さんも多い。主な疾患は、大腸がん、胃がん、膵臓がん、胆道がん、肝がんなどの悪性疾患から胆石、脾臓疾患、鼠径ヘルニア、急性腹症などの良性、救急疾患まで広範囲に及ぶ。特に、膵臓がん、胆道がん、肝がんは、一般病院では診断治療が困難なことが多い疾患であるが、この領域の専門の消化器内科医が多数おり、肝胆膵外科高度技能医修練施設である当センターには、全道から多くの患者さんが集まっており、手術症例数も全国レベルである。また、体に対する負担の少ない腹腔鏡下手術も、胃がん、大腸がんなどに対して積極的に行っており症例数も多い。胆石症に対しては、手術創が臍に隠れ、ほとんど視認できないほど美容的に優れている単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術も行っており、患者さんの満足度も高い。鼠径ヘルニアに対しても体に優しい腹腔鏡下手術を行っている。また、膵臓疾患に対する腹腔鏡下手術(膵体尾部切除術)も、高度先進医療導入施設として行っている数少ない施設である。

症例数

08年度の外科の年間手術件数は1,462例

大腸がん=年間手術数:08年度は183例。そのうち腹腔鏡下大腸切除術は101例。腹腔鏡下手術の適応は、進行結腸がんと直腸S状部の上部直腸までの進行直腸がん。下部直腸の腹腔鏡下手術は早期がんに限定し、進行直腸がんは開腹手術を行っている。術後入院期間は7~10日。大腸がん5年生存率:Stage 0・I:100%、II:84.6%、IIIa:66.3%、IIIb:56.0%、IV:11.3%

胃がん=年間手術症例数:08年度は111例。そのうち腹腔鏡下手術は40例。日本胃癌学会による胃癌治療ガイドラインに則った治療を行っている。腹腔鏡下手術は主に早期がんと一部の進行がんに適用。高度進行胃がんは、開腹手術。術後入院期間は7~10日。胃がん5年生存率StageIa:100%、Ib:94.2%、II:83.6%、IIIa:47.6%、IIIb:21.1%、IV:3.4%

膵臓がん、膵臓腫瘍=年間手術症例数:08年度は40例。膵IPMTなどの膵腫瘍に対しては、機能温存を考慮し、十二指腸胆管温存の膵頭部部分切除を症例に応じて行っている。膵良性腫瘍に対しては腹腔鏡下手術も施行。膵臓がん5年生存率:StageI:100%、II:66.7%、III:29.8%、IVa・b:0%

胆嚢がん、胆管がん=年間手術症例数:08年度は64例。肝門部胆管がんに対しては、広範な肝切除が必要な場合は、門脈塞栓術を行い、手術の安全性の向上に努めている。高度進行胆道がんに対しても、根治性が得られる場合は、肝切除と膵頭十二指腸切除術を同時に行う拡大手術を行っている。胆管がん5年生存率:StageI:66.7%、II:60.3%、III:31.2%、IVa:25.0%、IVb:0%

肝臓がん、転移性肝腫瘍=年間手術症例数:08年度は45例。消化器内科医と連携し、肝機能や病変の局在に応じてラジオ波焼灼術(RFA)を組み合わせ、集学的に治療。下大静脈や右房に浸潤や腫瘍塞栓を有する高度進行例に対しても、心臓血管外科と協力して体外循環などの手法を用い積極的な切除を安全に行っている。肝臓がん5年生存率:StageI:83.3%、II:39.3%、III:65.6%、IVa・b:0%

胆石症=年間手術例数は200例を超え、道内屈指の症例数。単孔式の腹腔鏡下胆嚢摘出術も行っている。術後入院期間は2日

ヘルニア=年間手術例数は150例で、腹腔鏡手術も行っており、術後入院期間は1日。

医療設備

MRI、CT、ヘリカルCT、超音波、超音波内視鏡、腹腔鏡下手術装置、リニアックなどを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

胸部一般外科

分野

呼吸器外科

特色

“過不足のない治療”をモットーに、総合病院の強みを生かして、様々な併存疾患のある患者さんにも積極的に呼吸器外科全般の手術を行っている。呼吸器内科と同じ病棟なので、手術適応になった患者さんは病棟を移らずに済んでいる。術前の十分な説明を重視しており、疾患の根治性と呼吸機能温存の両立に努めている。

症例数

08年の全麻手術件数は161例(原発性肺がん58例、転移性肺腫瘍16例、縦隔腫瘍9例、自然気胸29例、膿胸10例など)で、その多くを胸腔鏡補助下に実施している。肺がん手術例の5年生存率は、IA期85.9%、IB期65.0%、IIA期68.8%、IIB期51.9%、IIIA期30.2%、IIIB期0%、IV期15.6%であり、転移性肺腫瘍切除例の5年生存率は50.4%である

★III期の進行肺がんや隣接臓器浸潤を呈する縦隔腫瘍に対しては、術前に抗がん剤や放射線による治療を行ってから手術をする集学的治療を行っている

★呼吸機能の悪い患者さんには、可及的に呼吸機能を温存する縮小手術としての肺部分切除・肺区域切除を施行しているが、根治性が損なわれないと判断した場合には、呼吸機能が悪くない患者さんにも積極的に肺区域切除を施行し、呼吸機能の温存に努めている

★術後在院日数は肺がんで通常4~7日、自然気胸や転移性肺腫瘍で通常2~3日である。

医療設備

CT 3台(MD CT含む)、MRI 2台、電子内視鏡、各種シンチグラフィ、血管造影装置、内視鏡手術装置、NDヤグレーザー、気道ステント、放射線治療装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

心臓血管センター・循環器内科

分野

循環器科

特色

24時間365日、心臓血管疾患の救急に対応している。このため緊急入院患者が全入院の半数を占める

★各領域の専門医と、連携するコメディカルスタッフが、心血管インターベンション、心エコー、不整脈・カテーテルアブレーション、心臓リハビリテーション、冠動脈CT・運動負荷の各チームを作って検査・治療を行っている。チームごとに専属で検査・治療を行うため、より専門性の高い医療を提供できている。上記の検査・治療チームとは別に病棟管理チームを設け、「患者様によりそう医療」をモットーに、入院患者様の治療、救急対応、さらに研修医教育を行っている

★当科は急性心筋梗塞、狭心症のみならず、心筋症(肥大型、拡張型)、心不全、不整脈、弁膜症、末梢血管疾患、大動脈疾患、肺梗塞、失神、心肺停止、心原性ショック、心筋炎、先天性心疾患、睡眠時無呼吸症候群など、ありとあらゆる心臓血管疾患の検査・診断・治療が可能で、ほぼすべての先端医療機器が使用できる

★日本循環器学会認定循環器専門医研修施設、日本心血管インターベンション学会認定研修施設・ロータブレーター認定施設、日本不整脈学会ICD植込み認定施設・両室ペーシング(CRT-P)植込み認定施設・両室ペーシング機能付ICD(CRT-D)植込み認定施設、日本超音波医学会認定研修施設、日本内科学会認定医研修施設、日本高血圧学会専門医研修施設を持つ。

症例数

08年の成績は心臓カテーテル検査786例、冠動脈インターベンション296例(うち緊急インターベンション110例)、末梢動脈インターベンション73例、下大静脈フィルター植え込み13例、肥大型閉塞性心筋症に対する経皮的中隔心筋焼灼術1例、カテーテルアブレーション117例(うち心房細動に対する肺静脈隔離術24例)、ペースメーカー植え込み73例、植え込み型除細動器11例、両心室ペースメーカー機能付き植え込み型除細動器13例、電気生理検査15例、心エコー5,380例、経食道エコー353例、ドブタミン負荷心エコー178例、頸動脈などの動脈エコー304例、下肢、頸静脈などの静脈エコー313例、トレッドミル656例、ホルター心電図960例、加算平均心電図121例、RI検査123例、冠動脈CT 83例、ABI 920例。退院総数1,154人、死亡退院25例、ICU入室患者数50例、入院紹介率40%であった

★虚血性心疾患に対する冠動脈インターベンションは血管内超音波装置を用いてステントの至適サイズ、部位を決定している。ロータブレーターも使用可能で98%の成功率(慢性閉塞性病変は95%成功率)を誇る。急性心筋梗塞の患者様には入院直後より、心臓リハビリテーションが開始され、発症3カ月後まで継続している。さらに、慢性期の心臓リハビリテーションにも力を入れている

★頻拍症に対するカテーテルアブレーションの成功率は98%、心房細動に対する肺静脈隔離術の成功率は90%であった

★重症心不全に対しては両心室ペーシングの植え込み、外来での点滴治療などを駆使して入院回数の低減を図っている。また、肥大型閉塞性心筋症に対する経皮的中隔心筋焼灼術は現在までに12例施行し、合併症なく成功している。

医療設備

ICU 12床、HCU 19床、心臓カテーテル・血管造影検査室3室、MRI 2台、MDCT 2台、心臓核医学装置1台、CARTO 1台、心エコー6台、トレッドミル1台、ホルター心電図10台、IABP 4台、PCPS 2台、血管内超音波装置1台、多チャンネルポリグラフ3台、加算平均心電図1台、24時間血圧計3台、不整脈監視モニターなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

心臓血管センター・心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

91年の当科開設以来、新生児から高齢者までの心臓手術(複雑心奇形を含む先天性心疾患、冠動脈疾患、弁膜症など)、大動脈瘤・解離などの大血管手術、下肢閉塞性動脈硬化症・静脈瘤などの末梢血管手術まで、あらゆる心臓血管疾患の外科治療に取り組み、豊富な手術症例数および良好な手術成績を保ってきた。当科の治療に対する基本方針は、リスクの高い症例においても可能な限り良い術前状態で手術に臨み、質の高い手術を行うことであり、そのため術前検査・治療・術後管理を、循環器内科、小児循環器科、麻酔科、腎臓内科など他科専門医や臨床工学部、看護部、薬剤部、リハビリテーション部などの他部門との綿密な連携下で行うチーム医療を実践している。当院はドクターヘリの基地病院であり、また道内有数の救命救急センターを有し、24時間常時緊急の受け入れ体制が整っており、急性心筋梗塞合併症、急性大動脈解離などに対しても随時対応している。

症例数

04~08年の5年間の総手術件数は1,890例で、そのうち心臓大血管手術(人工心肺手術+オフポンプ冠動脈バイパス手術)は981例であり、その手術成績については緊急症例および重症例も含めた手術死亡率が1.4%と非常に良好な結果が得られている。平均寿命の増加に伴い80歳以上の高齢者開心術症例が増え、この5年間で87例を数えたが手術死亡例はない。また、腎センターを配する当院では慢性血液透析患者に対する開心術も積極的に行っているが、最近5年間の28例中、手術死亡は1例のみ(3.5%)と、優れた成績が得られている

先天性心疾患=術前・術中・術後を通して小児循環器科医と共に診療を行う緊密な連携のもと、新生児や早期乳児の複雑心奇形に対しても人工心肺下の一期根治手術を行い、手術手技や周術期管理の進歩と相まって良好な成績が得られている。また、単純心奇形に対しては、手術創が従来の半分以下の小切開手術を積極的に行うことで、患児と家族の高い満足度を達成している

冠動脈疾患=カテーテル治療の発展により、冠動脈バイパス手術の対象となる症例数が減少する一方、手術適応となる症例は、カテーテル治療が困難な高度動脈硬化性病変や、急性心筋梗塞にて血行動態が破綻したショック症例、あるいは心機能が悪化した虚血性心筋症などの重症例の占める割合が増加している。08年の単独冠動脈バイパス症例数は53例で、そのうちオフポンプバイパス手術は28例(53%)であった。平均バイパス本数は3.4本で、バイパス開存率は98%と良好な結果が得られている。急性心筋梗塞の機械的合併症である心室中隔穿孔、心臓破裂は救命困難とされるが、08年の1年間にそれぞれ3例および1例経験し、全例救命し得た

心臓弁膜症=リウマチ性病変は減少する一方、老化に伴う動脈硬化性の大動脈弁狭窄症や弁組織変性による僧帽弁閉鎖不全症が増加している。大動脈弁置換術における人工弁の選択については、65歳以上の症例では抗凝固療法の不要な生体弁を使用し、また僧帽弁閉鎖不全症に対しては、自己僧帽弁を温存し修復する弁形成術を行ってQOL(生活の質)の向上を目指している。また、弁膜症に伴う心房細動に対しては、メイズ手術や肺静脈隔離術を積極的に行っている

大動脈瘤=従来の人工血管置換術に加え、高齢者や合併症を持つハイリスク症例に対しては積極的にステントグラフト治療を行っており、良好な成績が得られている。また、ステントグラフト治療が困難な弓部大動脈瘤、胸腹部大動脈瘤に対しても手術術式・補助手段の発展により、人工血管置換術が安全に行われている

重症心不全=薬物療法に反応しない重症心不全に対する治療として、補助人工心臓の重要性が増しており、従来の体外設置型補助人工心臓に加え、近々植え込み型補助人工心臓の製造販売が承認されることが期待されている。当科でも体外設置型補助人工心臓植え込みを開始し、今後も適応症例には積極的に植え込みを行う方針である。

医療設備

ICU、救命救急センター、シネアンギオ装置、CT、MRI、心エコー、血管内エコー、人工心肺、PCPS、IABP、自己血回収装置、CHDF、透析室、心臓リハビリなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

腎臓内科

分野

腎臓内科

特色

蛋白尿、血尿から末期腎不全、さらに透析療法にいたる腎臓病全般を診療している。モットーは、腎臓病を早期に発見し、的確な診断と治療によって治癒を目指すこと、治癒が困難な疾患では腎不全への進行の阻止すること、透析が必要になれば確実で症状の少ない透析を提供することである。また、慢性腎臓病の重大な合併症である高血圧や心臓血管病の治療にも力を注いでいる。

症例数

蛋白尿・血尿から急性腎炎、急速進行性腎炎、慢性腎炎、ネフローゼ症候群の診断・治療、さらに膠原病や血管炎にともなう腎障害、糖尿病性腎症や高血圧性腎障害など、あらゆる腎疾患を診療している。特に、早期の診断と治療が生命予後をも左右する血管炎にともなう急速進行性腎炎や、コレステロール塞栓症などを毎年10例以上診療している。また、IgA腎症には治癒を目指して積極的に取り組んでおり、「扁桃摘出・パルス療法」は150例を超え、効果を確認している。最近、慢性腎臓病と心血管疾患の関連が注目されているが、当科のスタッフは循環器疾患の診療にも精通しており、腎臓病に合併する循環器疾患の診断・治療も同時に実施している。血液透析約50例とCAPD約20例の外来維持透析に加えて年平均120例の合併症治療を目的とする透析患者を受け入れている。特に腎不全患者の心疾患の診療体制が充実しており、1年間に平均100件の心臓カテーテルによる検査や冠動脈形成術、10件前後の冠動脈バイパス術を実施し、治療成績も高く評価されている。当科の入院患者数は年間450例前後で、年平均60件の腎生検、70件の内シャント作成術、50例の透析導入、さらに合併症を有する腎臓病患者の全身管理や全身疾患に続発する腎障害の治療など、多岐にわたる診療を実践しており、腎疾患診療の基幹施設として機能している。

医療設備

超音波検査、CT、MRI、RI、血管造影、DSA、各種血液浄化装置、血液透析20床。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

泌尿器科疾患全般を対象としているが、特に当院は地域がん診療連携拠点病院でもあり、がん診療を中心に積極的根治を目指す手術、化学療法、放射線(IMRT:強度変調放射線治療)療法などの他、終末期にはセカンドケアハウスという施設も持ち、全人間的ながん治療を行っている。

症例数

当院は札幌市の西地区の中核病院であるとともに、小樽、後志地区という人口50~60万人を対象としている。連携病院、診療所は200以上であり、近隣の泌尿器科専門医とも緊密な連携を取りながら診療を行っている。外来患者数は1日平均50~70人。手術件数は年間約500件。その他、体外衝撃波砕石術(ESWL)は年間150件。入院手術症例の多くは、腎、尿路、性器悪性腫瘍である。腎がん35例(全摘は20例で、そのほとんどが腹腔鏡下手術、部分切除は15例)、腎盂尿管がん手術11例(ほとんどが鏡視下手術)、鏡視下副腎摘出術5例、前立腺全摘術36例、膀胱全摘術+尿路変更術8例、経尿道的膀胱腫瘍切除105例、精巣腫瘍(後腹膜リンパ郭清を含む)5例などで、良性疾患では経尿道的前立腺切除39例、経尿道的尿管結石破砕術29例、尿失禁手術、骨盤内臓器脱手術35例などである。悪性腫瘍手術における成績は、随時日本がん治療学会や日本泌尿器科学会において発表している。セカンドオピニオン外来は毎週木曜日の午後2時から1枠30分で4時まで行っている。

医療設備

ヘリカルCT、3DCT、MRI、ESWL、カラードプラ超音波診断装置、尿力学検査装置、IMRTなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科 

特色

ドクターヘリ運用の救命救急センターを併設し、地域がん診療連携拠点病院にも指定されている急性期病院としての機能を生かし、医師が専門性を発揮して地域連携医療機関と密接に連携し、診療に従事する方針をとっている。そのため入院診療に重点を置き、外来では地域連携医療機関および当院救命救急センター・他の診療科からの紹介患者さんを中心に診療している。

症例数

年間手術数は約500件、平均在院日数8日。重点を置いている分野は、①より良い聞こえを目指した中耳手術と急性感音難聴の治療、②内視鏡下鼻副鼻腔手術(ナビゲーションを用いた安全な手術、鼻アレルギーに対する外来アルゴンプラズマ凝固術)、③頭頸部がんの個別化治療(患者さんの病状に合わせた手術・放射線療法・化学療法の組み合わせ)、④頭頸部良性腫瘍の低侵襲手術、⑤顔面神経麻痺のトータルケア(発症早期診断・治療、リハビリテーション、後遺症に対するボツリヌス毒素療法)、⑥睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断・治療、⑦嚥下障害の診断とリハビリテーション。症例数・治療(入院期間)・成績の詳細はホームページ(http://www.keijinkai.com/teine/shinryou/jibika/)を参照。急性中耳炎、副鼻腔炎、鼻アレルギー、咽頭炎、喉頭炎、病状が安定しためまい疾患などについては、地域連携医療機関の受診を勧めている。

医療設備

聴力検査装置各種、ABR(聴性脳幹反応検査)、OAE(耳音響放射検査)、重心動揺計、鼻腔通気度計、PSG(終夜睡眠ポリグラフィー)、電子内視鏡(NBI)、超音波診断装置、CT、MRI、ナビゲーションシステム、リニアック、高圧酸素療法室、アルゴンプラズマ、外来化学療法センター。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

皮膚科全域を網羅することを主眼においている。特に当院は急性期病院であり、地域がん診療連携拠点病院に指定されていることからも、抗がん剤投与やC型慢性肝炎治療などに伴う合併症について、当該科と連携して治療に当たるよう取り組んでいる。

症例数

腫瘍=日帰りでの皮膚外科小手術を積極的に推進している。症例によっては当院形成外科と連携して治療に当たっている。院内完結型治療を推進している

アトピー性皮膚炎=最新のガイドラインをベースとして、スキンケア指導、ステロイド軟膏および保湿剤外用、抗アレルギー剤等の内服をコンビネーションさせて治療に当たっている。免疫抑制剤による治療にも積極的に取り組んでいる

乾癬、掌蹠膿疱症=ステロイド軟膏、ビタミンD3軟膏外用を主体とし、免疫抑制剤内服療法、ナローバンドUVB照射療法での治療を行っている。乾癬および掌蹠膿疱症という疾患は、他人の視線が非常に気になる疾患であり、患者様は皮疹が繰り返し続くことにメンタルダメージを受けている。客観的評価のみで治療していくのではなく、患者様の主観を尊重し、訴えに真摯に耳を傾けることにも治療の力点を置いている

フットケア=糖尿病性壊死、下肢動脈閉塞症による皮膚潰瘍、がんリンパ節郭清による下肢リンパ浮腫など、急性期病院ならではの足病変症例に事欠かない。当該科と連携し、足病変の治療に取り組んでいる。足病変は、発生を防止するのがもっとも重要な治療との認識の上、患者指導を通して、予防にも積極的に取り組んでいる。

医療設備

ナローバンドUVB、ダーモスコピー、ウォータースプレーTEC S1000(フットケア機器)などを完備している。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

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名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。