専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

大阪府済生会中津病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

消化器疾患全般の診断と治療を幅広く行うと同時に、内視鏡、腹部超音波、腹部血管造影を用いた最新の治療を導入し、より侵襲の少ない効率的治療を外科、放射線科と連携して行っている。また、院外からの内視鏡研修医師を受け入れる制度もあり、技術の普及に努めている。緊急内視鏡検査(内視鏡的止血術を含む)は夜間を含め24時間行える体制を構築している。レジデントの教育に当たっては、消化器領域の全疾患を経験できるように配慮したシステムをとっている。

症例数

08年度の年間入院患者数延べ32,151人(88人/日、平均在院日数11.8日)である。年間における腹部超音波検査7,759件、内視鏡検査総数14,437件(内訳:上部9,537件、大腸4,627件、ERCP 273件)。肝生検36例、RFA48例、PEIT 41例。当院では、被検者の苦痛緩和のために痛みのない内視鏡検査を目指しており、鎮静剤や鎮痛剤を患者様の年齢、体重、基礎疾患等も考慮し使用している。EMR;上部189件(ESDを含む)・下部690件 ポリペクトミー;上部36件・下部269件 内視鏡止血術144件

食道疾患=わが国で唯一の36チャンネル高解像度食道内圧測定器を有しており、またpHモニタリングを併用し、胸やけ、嚥下障害の診断と治療を行っている。最近では関西一円から食道アカラシア等の食道運動障害の患者様の紹介が多くなり、この領域での診断・治療の中心的施設となっている。進行食道癌は、化学療法と放射線療法の併用療法を原則とし、外科と密な連絡をとりながら手術療法を追加する場合もある

消化性潰瘍=出血例では休日・夜間を問わず、緊急内視鏡検査が行えるようにオンコール体制をとって迅速に対応している

胃癌=分化型の粘膜内癌以外の胃癌は、原則的に手術を行っている。ただし、占拠部位、深達度、範囲を術前に把握したうえで、胃機能を考慮して局所切除術、幽門輪温存術を行っている。手術不能胃癌に対しては化学療法を駆使して延命効果と患者様のQOL改善に努めている

炎症性腸疾患=潰瘍性大腸炎、クローン病に対しては、SASPや5-ASA、ステロイドを中心とした治療と同時に顆粒球除去療法の併用を行い、治療成績が向上している。レミケードやタクロリムスの治療も行っている

大腸癌=SM以深の癌は手術療法であるが、術後の経過観察や補助化学療法は消化器内科が担当している。再発癌や遠隔転移例では各種のレジメを駆使して対応している

C型慢性肝炎=原因療法としてインターフェロン+リバビリン併用療法、を積極的に導入している。基本的治療スタンスは1年を限度に長期間欠療法を主としており、ウイルス排除のしやすい2型や低ウイルス群に関しては短期治療(β型インターフェロン)も患者様と相談のうえ、アラカルトとして柔軟に対応している。また、インターフェロン治療のできない患者様にはウルソや強ミノC投与を中心に、新たに瀉血療法も行っている

肝癌=癌の大きさ、数、肝予備能などを考慮して治療を選択する。肝動脈塞栓術(TAE)、局所治療としてラジオ波焼灼療法(RFA)、エタノール局注(PEIT)を症例や病巣に応じて選択する。また、進行肝癌には同意のうえで、在宅での皮下埋め込み型リザーバーポートを用いた外来化学療法により、入院期間の短縮を図っている

★内視鏡検査は上部内視鏡検査(月~金の午前)、大腸内視鏡(月・火・木・金の午後)、ERCP(月・火・木・金の午後)。腹部超音波は月~土午前午後。消化管造影は水午前。

医療設備

電子内視鏡システム8台、X線透視2台、腹部超音波4台、ESWL 1台、MRI 2台、CT 2台。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

大阪市の中心部に位置する基幹病院の呼吸器内科であり、あらゆる呼吸器疾患を対象にしている。周辺の病院・診療所・医院・健診施設・介護保健施設よりの紹介も多い。自己決定権を最優先し、生活の質(QOL)や年齢・検査の苦痛に配慮しながら、原則として気管支鏡・生検・CT・MRI・PET・シンチ・エコー・血管造影・アストグラフ等で確定診断をつけ、厳密に適応を決定。インフォームド・コンセントの下にスタンダードな治療法の内から最適なものを選ぶ。なお当院は厚生労働省指定臨床研修病院、日本内科学会・日本呼吸器学会・日本呼吸器内視鏡学会・日本感染症学会・日本アレルギー学会・日本胸部外科学会の認定施設となっている。呼吸器リハビリテーション・在宅酸素療法・在宅NIPPV・公害(慢性気管支炎、肺気腫、気管支喘息)・労災(塵肺)・身体障害(呼吸機能障害、免疫機能障害)に対応。

症例数

専門病床70床及びRCU6床。2008年の入院患者数は、実人数807人で、重複も含めた病名からみた疾患別の入院数は、肺癌・悪性腫瘍445人、肺炎181人、気管支喘息82人、間質性肺炎56人、慢性閉塞性肺疾患107人、後遺症を含む抗酸菌症42人、胸膜炎・膿胸・心膜炎141人、気管支拡張症・びまん性汎細気管支炎22人、重症呼吸不全50人、その他疾患39人等であった。気管支鏡検査は約230例であった

★悪性腫瘍は原則として確定診断をつける。病期を決定し、身体機能を十分評価した上で、原則として告知、自己決定権を最優先し、集学的治療を行う。小細胞肺癌は、原則として化学療法であるが、限局型(LD)は化学・放射線同時併用療法を行う。非小細胞肺癌はIIIA期の一部まで手術、状況により化学療法や放射線療法を行う。切除不能局所進行非小細胞肺癌には、化学・放射線同時併用療法を行う。進行非小細胞肺癌は化学療法かベストサポーティブケアである。世界中の治療試験の成績を参考に新しい抗癌剤や分子標的治療薬も使用している。NPOのWJOG・HARMONNiやJMTO・KTORGなどの研究会の納得のいく治療試験には参加している。脳転移・脊椎転移・上大静脈症候群には原則として放射線療法を行う。ステント挿入やガンマナイフも適応があれば関連施設に依頼している。癌性胸膜炎・心膜炎にはチューブドレナージを行う。緩和ケアチームがあり、疼痛のコントロール・スピリチュアルケアにも配慮している

★気管支喘息の治療は、ステロイド剤吸入中心でピークフローメーターで各自評価を行い良好なコントロールを得ている

★気管支拡張症・びまん性汎細気管支炎等の慢性気道感染症には、マクロライド少量長期療法を行い、生活の質(QOL)の改善を得ている

★慢性呼吸不全には、リハビリテーション・在宅酸素療法・NIPPV・訪問看護を行っている。急性増悪期にはRCUでレスピレーターによる呼吸管理を行う

★喀血例には気管支動脈塞栓術を行う

★レジオネラ・クラミジア等の特殊な肺炎も経験しており留意している。なお結核病床は保有していない

★急性膿胸は速やかにチューブドレナージを行う

★びまん性肺疾患は高分解能CTを撮影し詳細に検討する。特発性肺線維症(IPF/UIP)には以前経気管支肺生検・気管支肺胞洗浄を行っていたが増悪例を経験し中止した。その他の間質性肺炎には上記の検査や胸腔鏡下肺生検・開胸肺生検を行うこともある

★ステロイド剤の使用には慎重であるが、使うべき時には思い切って十分量を使う

外来診療=月~土。毎日初診外来1、再診外来2。再診は全て予約制。初診受付は午前8時~12時。特殊外来として在宅酸素療法外来を週1枠開設している。救急は24時間対応。

医療設備

RCU、電子気管支鏡、携帯気管支鏡、胸腔鏡、肺機能測定機、アストグラフ、モストグラフ、ナイオックスマイノ、CR、マルチスライスCT、HRCT、3DCT、MRI、PET-CT、シンチグラム、エコー、DSA、リニアック(IMRT対応)、マイクロウエーブ、高周波スネア、人工呼吸器(BiPAP Visionも含む)、クリーンベッド、陽陰圧隔離室など。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

当院は大阪駅から徒歩5分と受診に便利なことと、透析・悪性疾患等他疾患を合併する患者様にも対応できる総合病院である。当科では循環器疾患全般の診断と治療を行っている。心臓超音波、核医学検査、ホルター心電図などの非侵襲的検査と心血管造影検査、心臓電気生理学的検査などのカテーテルを用いた侵襲的検査を積極的に行っている。急性心筋梗塞、不安定狭心症に対しては緊急冠動脈形成術が随時施行可能である。CCUも8床あり、重篤な例にはIABP(大動脈バルーン法)、PCPS(経皮的人工心肺装置)を使用し、心血管外科を併設し緊急手術も可能である。また不整脈疾患に対するカテーテル心筋焼灼術、人工ペースメーカー植え込み術も行っている。

症例数

専門病床55床、また救急病床12床も利用可能で、心不全、心筋梗塞、狭心症、不整脈、弁膜症、肺塞栓症、難治性高血圧症などが病院や医院から紹介されてきている

★1年間の検査例数:心臓超音波検査3,255例、核医学検査588例、冠動脈造影検査874例。特に虚血性心疾患に対しては、手首から穿刺(75%)することで患者様の負担を軽減し、血管内エコー(312例)を用いてアテローマの形態を判定し、石灰化が強い例にはロータブレーター(68例・成功率98%)を使用している。安全性を重視し治療戦略を決定している

★治療成績:経皮的冠動脈形成術516例、成功率98.5%で、重篤な合併症としては、緊急冠動脈バイパス1例、心タンポナーゼ1例。ICD 4例、CRT 4例挿入し合併症はなし。

医療設備

CCU、心臓超音波装置、心血管造影室、核医学検査、MRI、CT、IABP、PCPS。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

腎臓内科

分野

腎臓内科

特色

医師自らが必ず尿を直接観察し、外来で沈渣を画面表示しながら患者さんに説明している。軽微尿異常から末期腎不全まで、原発性腎炎から糖尿病、膠原病など二次性腎症と全ての腎疾患を扱い、高血圧、浮腫、水電解質代謝異常などあらゆる病態に対応できる。腎臓病に限らず種々の合併疾患にも十分に注意し、新しい疾患を発見・対応し、内科学会などに多数報告している。問題のある症例は、必要であれば他施設に紹介している。他科との連携を密にし、合併症の早期診断、早期治療に努め、最新の情報を得て最適な治療を行うよう心がけている。日本内科学会教育指定病院。日本腎臓学会、日本透析医学会認定専門施設。

症例数

専門病床23床。腎生検は年間約80例、生検当日に蛍光抗体を観察、翌週には生検カンファレンスを行い組織診断を下している。顕微鏡標本を呈示しながら患者さんに説明し、治療の同意を得ている。生検カンファレンスには大学病院、他病院の専門医も参加し、活発な討論を行い治療方針を決定している

★種々の疾患を多数発見し、活発に学会報告している

★重症腎炎に対し、副腎皮質ステロイド、免疫抑制剤、抗凝固剤、抗血小板剤のカクテル療法に加え、免疫吸着、血漿交換療法を適時施行

★適切な高血圧鑑別診断、二次性高血圧に対する腫瘍摘除術や血管拡張術を含む治療を施行。高齢者に多く認められる動脈硬化性腎動脈狭窄症(急性腎不全や急性呼吸障害を起こしやすい)を多数発見し適切に治療している

★慢性腎炎には、血圧コントロール、適切な食事等の日常生活を指導

★糖尿病、膠原病など二次性腎症は専門科と密接に連携し治療している

★慢性腎不全には腎不全進行因子の除去と合併症対策に留意。多くの急性腎不全治療経験を持つ。透析導入は年間50~60例。透析ベッド40床で、維持透析患者は約140名(うちCAPD約40名)。個々の最適な透析条件を全スタッフで検討し決定している。

医療設備

PET、CT、MRI、MRA、RI、ドプラエコー装置、血管造影装置。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

形成外科

分野

形成外科

特色

頭蓋顔面外科を中心とした症例を多く扱っている。他施設から頭蓋再建の紹介などがあり、脳神経外科との境界領域を扱っていることも特色である。また陳旧性鼻骨骨折に対する機能的鼻形成術の症例も多い。

症例数

年間外来初診患者数は約2,500人、年間の入院手術件数は約300例、外来手術件数は約700例。内訳は、顔面骨骨折(陳旧性の変形を含む)が約50例で、髄液鼻漏や気脳症を合併した鼻篩骨前頭骨骨折の治療も受け入れている。骨移植が必要な場合には、頭蓋骨外板や腸骨を用いている。人工骨も頭蓋形成術などで用いているが、セラタイトやチタンを中心に年齢、症例に応じて長期成績に基づいた選択をしている。悪性腫瘍およびそれに関連する再建は約40例で、遊離組織移植術などを用い、他科との協同手術も行っている。皮膚軟部悪性腫瘍に対しては化学療法などの集学的治療も行っている。瘢痕やケロイドは約60例で、ステロイドや放射線治療をはじめ、症例に応じた治療を選択している。手術治療ではティッシュエクスパンジョン法を必要に応じて使っているが、小児では注入時の痛みを感じないエクスターナルバルブ法も行っている。褥瘡や熱傷潰瘍は約40例で皮弁や植皮を使い分け、できるだけ早い社会復帰を目指している。口唇口蓋裂、小耳症、多合指症などの先天異常は約40例で、長期フォローアップを行ってきた結果、現在高校生や成人で最終的な二次修正術を行う症例も増えている。その他、顔面神経麻痺には、舌下神経や咬筋神経顔面神経吻合術や遊離広背筋移植術を含む動的再建術や静的再建術を行っている。

医療設備

超音波、PET。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

小児科

分野

小児医療

特色

モットーは、よくわかる説明、元気の出る外来、働くお母さんへの育児支援。

症例数

乳児健診(月・木の午後)=外来患者数は1日平均80人、入院患者数年間550人。成長発達・疾病のチェックの他、便秘、湿疹、哺乳量など若きお母さんのご心配ごとに応え、栄養・発育相談にも応じている。生まれたばかりの赤ん坊がご家族に囲まれて人生の第一歩を健やかに踏み出せるよう、スタッフ一同で応援

心身症外来(火・木の午後)=大和、榎(小野)(カウンセリング)が担当。不登校、環境不適応、夜尿症、神経性食欲不振症などに対して、エキスパートが心理的なアプローチをしている。このような疾患はしばしば人間関係、とりわけ母親、父親との関わりの中で生じてくることが多く、カウンセリングを中心に教育相談にも応じている

予防接種外来(火午後)=藤本、平口が担当。三種混合(百日咳・ジフテリア・破傷風)、麻疹、風疹、日本脳炎、HBワクチン(母子垂直感染予防対策)、水痘、流行性耳下腺炎、インフルエンザの予防接種をしている。アレルギー疾患やゼラチンアレルギーがある場合でも、ワクチン液でプリックテストをしたり、あらかじめ抗アレルギー剤を服用したりして、安全で安心して受けられる予防接種を目指している

神経外来、言語・発達外来(火・木の午後)=大和、榎が担当。小児の神経疾患を、脳波、ABRなどの電気生理学的な検査や画像診断に基づき、診断と治療方針を決定している。精神運動発達遅滞児の療育相談にも応じている。中津医療福祉センターには、大阪乳児院(定員80人)と大阪府立整肢学院(定員100人)があり、これらの施設も小児科の守備範囲で、日々往診している。RSウイルス感染症による呼吸不全、けいれん重積、食物アレルギーによるアナフィラキシーショック、誤嚥などの救急処置にも対応している。また、近隣の保健所で療育相談や講演、保育園の健診など、地域への健康教育の啓発活動にも積極的に参加している。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

歯科・口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

本院の病院理念からあらゆる患者層を受け入れてきたが、病診連携による口腔外科対象疾患の患者層にシフトしつつある。一方では、口腔・顎機能はパーソナリティの一つであり、視床下部機能と密接に連動するという立場からの情動重視の歯科・口腔外科専門診療を目指している。日本口腔外科学会研修機関指定施設。大阪府寝たきり高齢者訪問歯科診療協力病院。厚生労働省歯科医師臨床研修(単独型・大阪大学歯学部附属病院協力型)指定病院。

症例数

年間の疾患別症例数(概算)は、歯性感染症・顎骨炎、顎骨嚢胞250例、顎関節疾患200例、顎骨・顔面・口腔の外傷および口腔腫瘍関連が各々50例前後、唾石症などの唾液腺疾患30例、顎・口腔の発育異常20例前後は最近の5年間ではほぼ定常的であるが、舌痛症などは最近増加傾向にある。いずれの疾患に対しても治療方針・治療法は可能な限り標準的に保存治療を選択し、手術件数は外来小手術を含め年間450~500件前後

★顎関節疾患に対する治療は生活習慣病の一つという立場から、薬物療法やスプリント療法以前に情動面を配慮し、徹底した咀嚼指導を取り入れて良好な結果が得られている

★口腔悪性腫瘍の年間初診数は10例前後とやや増加傾向にあるが、根治的治療施行後の再発例の紹介が最近目立ち、口腔癌終末期緩和医療にも積極的に取り組んでいる。口腔癌治療の特色は、生活習慣病の一つとして歯科診療所との病診連携による早期発見・早期治療(ピンポイント)にかけており、口腔・顎骨機能の保存、治療域の見極めとセカンド・オピニオンに重点を置いている。根治的治療施行例の5年累積生存率は70%前後であるが、腫瘍の組織学的悪性度や患者背景要因が重みのある予後要因となっており部位別・病期分類別の治療成績は容易には評価できない。

医療設備

MRI、CT、PET、リニアック、レーザーなど。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

糖尿病内分泌内科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

西日本の交通の要(大阪駅から徒歩5分、阪急梅田駅から徒歩3分、伊丹空港から15分)に位置し、通院患者は大阪北部を中心に東は茨城県から西は沖縄県に及ぶ。現在定期的に通院中の患者は約6,200人で、うち糖尿病患者が約6割、他は甲状腺疾患、内分泌、代謝疾患が主

★糖尿病、肥満、甲状腺の専門外来を置くとともに、脳下垂体、副甲状腺、副腎等の内分泌疾患、および骨粗鬆症、高脂血症、高尿酸血症(痛風)、動脈硬化症等の代謝疾患の専門的な精査治療を行っている

★外来では「リアルタイム診療」~当日の採血(血糖、HbAlc、コレステロール、肝機能、各種生化学検査)検尿結果を30分以内に結果を出し、即日の診療・治療に反映させている

★コメディカルに糖尿病療養指導士が42人おり、看護師・検査技師・栄養士・臨床心理士・理学療法士・薬剤師の協力のもとに外来患者指導、糖尿病教室(日曜・祭日を含めて毎日)、肥満教室(火、金)、栄養教室(火、金)、運動教室(水、木、金)を開催している。患者教育、栄養指導、運動指導に力を入れ、患者を中心とした生活習慣病の治療、予防対策に積極的である

★インターネット糖尿病教室(http://members.at.infoseek.co.jp/tounyo/index.html)を開催し、糖尿病・肥満・高血圧・高脂血症等の生活習慣病に関する一般への知識の普及とともに、情報開示も行っている。患者会「コアラの会」を中心に、患者同士の意見・体験の交流を図り、患者さん側に立った医療も行っている

★特殊な糖尿病、内分泌疾患は京都大学・大阪大学等と連携をとり、遺伝子検査、人工膵臓~インスリン感受性検査等の高度先進医療を行っている。日本内科学会教育指定病院、日本糖尿病学会教育指定病院、日本肥満学会認定専門病院。

症例数

糖尿病教室への年間参加者4,932人、肥満教室932人、運動教室946人、甲状腺エコー1,262例、甲状腺生検532例、副腎疾患62例(09年実績)

★糖尿病性の合併症に関しては、腎臓内科、眼科、神経内科、形成外科等との密接なチーム医療を行っており、合併症の積極的な予防、進展抑制に努めている

★自己血糖測定、超速効型インスリンを用いた頻回インスリン注射療法をはじめ、合併症予防のための最新の糖尿病治療を行っている。インスリン離脱症例(インスリンを使っているうちに、注射の必要がまたなくなり、経口剤や食事療法のみに戻る症例)も多症例ある

★睡眠時無呼吸症候群:肥満だけではなく糖尿病等の生活習慣病に伴う「いびき・睡眠時無呼吸」と、肥満、高血圧、耐糖能、動脈硬化の関係に着目し、精密検査後にCPAP(持続陽圧呼吸)を積極的に導入し、各種疾患の根本原因から治療する。現在約200人に導入

★各種内分泌疾患はもとより、特に二次性糖尿病、内分泌性肥満症、二次性高血圧症の鑑別診断のための、最新の内分泌負荷試験、画像診断が行われる。特に、副腎腫瘍に関しては泌尿器科の協力により、侵襲の少ない最新の腹腔鏡下手術が可能である。

医療設備

CT、MRI、MRA、皮下および内臓脂肪測定、骨塩定量(DEXA)、RI診断、甲状腺エコー、カラードプラエコー、インスリン感受性測定、下肢血圧(ABI)測定、副腎・甲状腺・副甲状腺シンチグラフィ。運動療法はエアロバイクや、水中歩行装置(アクアサイザー)を用いている。MDCT(マルチスライスCT)導入により、各種3次元画像や臓器の内部等を無侵襲に検査できる医学の革命的検査とともに、癌早期発見のためのPET-/CTも完備

★新館15階建てが完成し、当科は15階の28ベッドを利用。ベッドサイド液晶テレビ、全館シャワートイレ等の快適な最新設備を備える。南棟には温泉が湧いており、無料で利用できる。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

免疫・アレルギーセンター

分野

アレルギー科

特色

アレルギー疾患は、遺伝子と環境との接点で起こるが、環境要因の影響が大きく、それだけに大いに医療的介入の余地がある。いくら重症の気管支喘息、アトピー性皮膚炎であっても、ピークフローモニタリング、アレルゲン・掻破予防対策、スキンケア、薬剤の工夫、ライフスタイルの改善、自己管理プログラムの徹底などにより、ずいぶんと症状はよくすることができる。毎月1回の喘息教室、アトピー教室ではそれらの目的を達成すべく、看護師、栄養士、保育士、理学療法士、臨床心理士らの協力を得て頑張っている。患者さん自身の体験談も好評である。臨床心理士によるカウンセリングや栄養士による栄養相談も行っている。モットーは、よくわかる説明、元気の出る外来、働くお母さんへの育児支援。

症例数

アトピー性皮膚炎の治療・指導=①塗り薬の塗り方:ステロイド、タクロリムス、保湿剤ともに何を、どこに、どれだけ、何回塗る、という詳しい指導が必要。②乳児の食物制限が必要な場合には制限するだけでなく実際的な指導をする。③掻破予防対策としての衣服の工夫や生活の改善。④スキンケアのやり方として入浴方法や汗・乾燥対策など。⑤ストレスがかかわっていないかなど、生活全般にいたるまで患者様のお話をよく聞いて、いろいろな注意をする必要がある。案外思わぬところから皮膚状態が改善していくことがある

気管支喘息の治療・指導=①ガイドラインに沿った長期治療プラン(発作ゼロのコントロール)。②アレルゲン対策として具体的な環境整備の方法。③子どもが成長していくうえで健全に育つための生活の質を維持する。④ピークフローモニタリングなど自己管理プログラムの推進

外来診療=初診(要予約):電話で予約可。紹介状があったほうがよい。月~金の午前。再診(要予約):月~金の午前、土は午前午後。

医療設備

オートスパイロメーター、気道過敏性試験、食物負荷テスト、アレルゲンプリックテストなどの検査機器が揃っている。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

神経内科

分野

神経内科

特色

正確な診断に基づいた標準的な治療を行うべく、全スタッフで協力し研鑽を積んでいる。日本神経学会認定教育関連施設。京大神経内科関連病院。

症例数

年間入院患者数約350人、病床数は約37床(その1/3は療養型病床)

★外来新患では頭痛、めまい、しびれ、意識消失発作が多い

★頭位変換めまいに対し、積極的に浮遊耳石を移動させる理学療法を行う

★脳血管障害急性期の診断、治療に続いて、療養型病床への転棟により理学・作業・言語療法を集中的に行っている

★パーキンソン病、同症候群、アルツハイマー病をはじめとする認知症疾患、脊髄変性症、筋萎縮性側索硬化症などの厚労省特定疾患(難病)、脳炎、髄膜炎から脊髄、末梢神経、筋肉疾患に至る神経系のすべてが当科の対象である

★てんかんの脳手術など、ごく特殊な治療は他施設への紹介も行う

★多くの神経疾患の病態が分かっていないため、恣意的治療に陥りやすい傾向が一般にある。当科では患者さんの利益を第一に考え、最新の知見(エビデンス)に立脚した治療法を説明し、同意の下に行うようにしている

★特殊検査:神経筋生検のような痛みを伴う侵襲的検査は、その適応を厳密に選択して行う。遺伝子検査や特殊抗体検出などは多くの大学、研究所と協力している

★正確な診断を得るため、不幸にして亡くなられた患者さんの剖検を重要課題としている

★画像診断、電気生理検査、生検、剖検などの一般的検索は当科で完結させている

★脳血管障害や各種神経変性疾患の臨床治験を患者さんの同意の下に積極的に行い、社会的使命を果たしている

★ボツリヌス毒素の筋肉内注射を眼瞼けいれん、片側顔面けいれん、痙性斜頸に施行している。

医療設備

MRI、CT、SPECT、PET、各種生理学的検査、頸動脈エコー、血管写など。

「医者がすすめる専門病院 大阪・奈良」(ライフ企画 2011年5月)

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