専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

帝京大学医学部附属病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

内科(消化器内科)

分野

消化器・一般内科

特色

大学病院の中での医局単位としては内科単一であり、その中に我々消化器内科グループが存在する。よって消化器科専門の診療を行うことはもちろんだが、合併する消化器科以外の内科系疾患にも、他科に依頼することなくスムーズに対応でき、局所の疾患だけでなく、常に全人的な医療を施すよう心がけている。また救急外来が日中、夜間を問わず24時間対応しており、特に消化器内科医は当番制を敷き、吐下血、急性肝障害、胆管炎など消化器系の緊急疾患にも常に応対できるよう体制を整えている。

症例数

消化器内科専門病棟として48床を有する他に、一般病棟に常時20~30人ほどの消化器系の患者が入院している。年間の消化器系の入院患者数は約1,100人。年間検査数は上部内視鏡約4,300例、下部内視鏡約1,500例、ERCP約170例、医師施行の腹部超音波約2,500例である

★消化管疾患としては、内視鏡的治療を積極的に行っており、胃、大腸の腫瘍性病変に対し内視鏡的粘膜剥離術(ESD)、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的ポリペクトミーを適応に応じて選択治療している。特に、最近は早期胃癌に対するESDの症例が増加しており、良好な成績をあげている。急性の消化管出血に対しては可能な限り緊急内視鏡を行い、クリッピング法、アルゴンプラズマ焼灼術(APC)などの内視鏡的止血術を施している。また、近年小腸疾患の存在もとりざたされるようになり、当科でも07年よりシングルバルーンによる小腸内視鏡を導入している。潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患には、一般的な薬物療法の他に白血球除去療法(LCAP)、顆粒球除去療法(GCAP)による補助療法、さらに難治性のものにはインフリキシマブによる免疫療法を行っている。胃の運動機能評価を研究しており、臨床的には近年注目を浴びている胃食道逆流症や機能性ディスペプシアの病態との関連が期待される。また、アスピリン等によるNSAID潰瘍症例を集計し、その背景、特徴を検討、報告している

★肝疾患としては、ウイルス性肝疾患とそれに合併する肝細胞癌患者が圧倒的に多い。特にC型慢性肝炎に対するインターフェロン療法は20年以上の蓄積があり、最近ではペグインターフェロン、リバビリン併用療法により、その成績も向上してきた。肝細胞癌には適応を検討し、内科的にはラジオ波焼灼術(RFA)を行い、肝動脈化学塞栓術(TACE)を放射線科に、手術を外科に依頼している。また肝動注リザーバーを用いた化学療法も症例に応じ当科で行っている。自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎といった自己免疫性の肝疾患や薬物性肝障害の症例も多く、現在わが国で使用されている薬物性肝障害の診断基準は当科を含めた12施設での症例をもとに作成されたものである。研究としては、現在まだ十分な解明がされていない肝細胞の物質代謝について動物実験を行っており、その成果を随時学会報告している

★胆膵疾患では、急性胆嚢炎、急性胆管炎、急性膵炎に対しCT、腹部超音波、ERCPなどによって迅速に診断を下し、手術適応があれば外科に依頼する。胆管結石に対しては内視鏡的乳頭切開術(EST)や内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD)を行った後、採石を施す。悪性腫瘍は主に診断までを当科で行い、手術や化学療法は外科が中心となっている。当院は地域がん診療連携拠点病院に指定されており、消化管、肝胆膵を問わず、悪性疾患が内科的治療の範疇を超えるような場合、定期的に開かれる外科、放射線科、腫瘍内科医さらに病理医も加わった合同カンファレンスに症例を提示し、その患者に最善と思われる集学的治療方針を全体で協議している。

医療設備

CT、アンギオCT、MRI、内視鏡(上部・下部、経鼻、小腸)、超音波内視鏡、腹部超音波、造影超音波など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

上部消化管外科

分野

消化器・一般外科

特色

主に胃、十二指腸、食道疾患の外科治療を行っているが、悪性疾患、良性疾患を問わずすべての疾患で、診断、治療、フォローアップまで一貫して行っている。他科(消化器内科、腫瘍内科、放射線科など)とも連携して内視鏡的治療、放射線治療、化学療法(抗癌剤)を含めた集学的(総合的)な治療を行っている。癌に対する治療は、その進み具合に応じて負担が少ない内視鏡的粘膜切除(EMR)、粘膜下層切除(ESD)、腹腔鏡下手術を施行し、進行例には病巣を大きく取り除く拡大手術も施行している。転移がある進行癌では、積極的に抗癌剤治療を行い、有効な症例にはその後手術を行っている。機能温存という点から、早期癌で可能な場合、幽門保存胃切除術(幽門を残す手術)を施行している。また胃全摘術では空腸嚢(代用胃)の作成も行っている。

症例数

09年〜10年の手術症例は年間平均180例

食道癌=年間平均症例数35例、手術15例、化学放射線療法20例。症例によってはペプチドワクチンの治療も行っている

胃癌=年間平均症例数87例、手術77例、非手術化学療法10例。術後の補助化学療法、進行癌や再発癌、GISTに対する化学療法も外来、入院を含めて積極的に行っている。抗癌剤の多施設共同研究に参加。腹膜播種に対する治療も積極的に行っている。04年以降の5年生存率は、Stage I:95%、II:84 %、III:42%、IV:5%である。施設の性格上、種々の併存症、合併症をもつ患者さんの割合が多いのが現状であるが、関係各科と協力し安全な手術を心がけている

栄養管理=術前術後の栄養管理が術後の回復に極めて重要であるとの視点から、経腸栄養法を積極的に導入し、さらに定期手術の術後感染症を約半減させると報告されている免疫栄養法を取り入れている。

医療設備

各種電子内視鏡、超音波内視鏡、内視鏡下粘膜下層剥離術(ESD)機器、腹腔鏡手術機器、ヘリカルCT、DSA、MRI、放射線治療装置、その他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

下部消化管外科

分野

消化器・一般外科

特色

大腸、肛門の良性・悪性疾患の全般、特に大腸肛門悪性腫瘍の外科治療および化学療法を専門としている。地域のがん診療連携拠点病院として近隣地域との連携を通じて、地域の癌診療水準の向上に努力している。大腸癌をはじめとする悪性疾患や炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病、憩室炎など)や大腸腺腫などの良性疾患に対しては、侵襲の少ない腹腔鏡下手術を積極的に行っている。直腸癌に対しては、術前放射線化学療法により良好な治療成績を得ている。09年に新病院が完成、質の高い診療を目指している。

症例数

大腸癌=年間手術例数120~150例。Stage別5年生存率は、Stage 0:100%、I:85.2%、II:82.9%、IIIa:70.4%、IIIb:53.6%、IV:9.4%。大腸内視鏡、注腸造影、大腸超音波、肛門機能などの検査について、毎週症例検討会を行い、手術適応や術式の検討をしている。多くの症例は、腹腔鏡下手術を行い、下部直腸癌には放射線療法、自律神経温存、自然肛門温存術式などにより、できるだけ排便、排尿、性機能を損なわないように工夫している。潰瘍性大腸炎、クローン病、機能性腸疾患などの腫瘍以外の疾患にも、可能な限り腹腔鏡下手術を導入した手術を行っている。分子標的治療の併用を含めた全身化学療法の外来抗癌剤治療を積極的に行い、成績向上を図るとともに、QOL(生活の質)を重視した患者さんの負担を減らすよう努力している。

医療設備

MRI、CT、ヘリカルCT、各種電子内視鏡、DSA、超音波、腹腔鏡下手術装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

呼吸器・アレルギー内科

分野

呼吸器内科

特色

当院は特定機能病院および地域がん診療連携拠点病院として地域医療に貢献し、日本呼吸器学会、日本アレルギー学会、日本呼吸器内視鏡学会より指導施設の認定を受けている。また喘息およびCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の診療ガイドライン作成では、前者は作成委員長、後者は委員として参加。喘息、COPD、肺癌、間質性肺炎、睡眠時無呼吸症候群、呼吸器感染症をはじめ、あらゆる呼吸器疾患を対象として、エビデンス(科学的根拠)に基づく標準治療を念頭に診療を行っている。呼吸器の症例は毎週全例をカンファレンスで検討し、病棟外来を通じてチーム医療を心がけている。

症例数

気管支喘息=800人以上の喘息患者が通院している。ピークフロー(PEF)測定、喘息コントロールテスト(ACT)、喘息日記で日常の喘息症状を把握し、呼吸機能検査も施行し、重症度に合わせて吸入ステロイド薬と長時間作用性β2刺激薬、徐放性テオフィリン薬、抗ロイコトリエン薬、抗IgE抗体などによる診療ガイドラインに沿った長期管理を行う。また咳喘息を含む慢性の咳嗽の診断には気道過敏性検査、気道可逆性検査、呼気NO測定、末梢気道抵抗の測定(IOS)を施行する。GERDが疑われる場合には消化器内科と協力し、食道内視鏡や食道pH測定を行う。通院での管理を充実させており、通院中の患者で重症発作による入院はきわめて少ない

COPD=一般の呼吸機能に加え、肺拡散能(DLCO)、気道可逆性検査やHRCTも含め診断する。診療ガイドラインに沿って、抗コリン薬を含む長時間作用性気管支拡張薬による薬物治療と禁煙外来(長瀬洋之准教授)を行っている。また呼吸器リハビリも行っている。慢性呼吸不全に対して在宅酸素療法、重症者では在宅で非侵襲性人工換気を行っている

肺癌=年間約200例近い入院がある。確定診断は主に経気管支生検で行うが、末梢の微小病変ではCTガイド肺生検も行う。内科では化学療法が主体であるが、放射線科(古井滋教授)、呼吸器外科(川村雅文教授)との連携で症例ごとに最善と考えられる治療を施行している。気管支内病変で適応があれば、レーザー治療やステント挿入も行う

間質性肺炎=特発性間質性肺炎、じん肺、好酸球性肺炎、過敏性肺炎、膠原病肺、COP、サルコイドーシスなど、びまん性肺疾患は年間60例近い入院がある。HRCTやGaシンチグラフィーなどの画像、気管支肺胞洗浄、経気管支または胸腔鏡による肺生検で正確な診断を心がけている。UIPやNSIPなどの病型の診断とその重症度により、ステロイド薬、さらには免疫抑制薬の併用による治療を行っている

睡眠時無呼吸症候群(SAS)=昨今の本疾患に対する社会的な注目もあり、次第に検査および診断の件数が増えつつある。外来での簡易式夜間無呼吸モニターでSAS疑いの場合や、依頼に応じて睡眠ポリグラフィー(PSG)を行っている。現在70人近くがCPAPで管理中である

呼吸器感染症=市中肺炎、ニューモシスチスなど日和見感染、COPDや気管支拡張症の感染による急性増悪の入院がある。気管支拡張症や肺アスペルギルス症などで喀血が強く持続する場合には、気管支動脈塞栓術を施行する。非排菌性結核や非結核性抗酸菌症は外来治療を行うが、結核専門病棟はない

呼吸不全=急性の呼吸不全に対しては、原疾患の治療とともにNIPPVによる補助呼吸あるいは人工呼吸器による呼吸管理を行っている。特にII型呼吸不全ではCO2 の管理が重要なため、呼気中CO2 モニターも併用する。さらに適応症例には在宅酸素療法も積極的に導入しており、80例近くに行っている。この約60%がCOPDであり、結核後遺症、間質性肺炎がそれぞれ約10%。また呼吸器疾患に対する気管支鏡検査は年間約200件。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、DSA、核医学検査、超音波検査、呼吸機能検査、気管支鏡検査、胸腔鏡検査、リニアック、レーザー(ヤグ、アルゴン)、呼気NO測定装置、呼気凝縮液採取装置、エルゴメーター、末梢気道抵抗測定装置(モストグラフ)、PET-CTなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

大学病院にありがちな研究本位の姿勢ではなく、患者本位の態度で診療に臨みながら、かつ研究者としての使命を忘れないようにすることが我々のモットーである。虚血性心疾患、心不全、不整脈、心筋症、大動脈疾患、末梢血管疾患など、循環器疾患の全般をカバーすべく幅広い活動を行っている。長年にわたり東京都CCUネットワークの一員として、24時間体制で重症救急患者を受け入れて積極的な治療を行ってきた。09年より新病院移転とともに循環器センターとして心臓血管外科と合同の病棟となり、集中治療室であるCICU 12床、後方病棟であるPCU 26床、また一般病棟に20床の循環器病棟を有している。独立した循環器病棟にて運営しているため、超急性期から回復期に至るまで、一貫した治療方針をもってあたることが可能であり、メディカル・コメディカルスタッフの教育や患者把握も十分可能である。また心臓血管外科や救命救急センターとの連携も良好で、あらゆる病態に対処できる体制が完備されている。地域での病診連携にも力を入れており、病状安定例では逆紹介を心がけている。新しい冠動脈ステントや抗血小板薬を中心とした新薬の臨床治験など様々な多施設共同臨床試験に多く参加しており、治験事務局およびリサーチコーディネーターも充実している。

症例数

CICU病棟の循環器内科収容人数年間約600人、循環器内科および心臓血管外科の入院合計約1,400人を数え、うちST上昇型急性心筋梗塞は約70人、急性冠症候群が約110人で、心不全、急性大動脈解離、心室頻拍など緊急患者が約半数を占める

★急性冠症候群に対しては24時間体制で施行可能な再灌流療法により97%を超える高い成功率を挙げており、大半の症例が2週間以内に退院している。09年、10年は病院の引越し等による休診や減床の影響で件数が大幅に減少したが、例年は、冠動脈造影は年間1,100例、経皮的冠インターベンション(PCI)は年間約450例以上を続けている。待機症例の成功率は98%で、慢性完全閉塞病変を除けば100%である。PCIの内訳は薬剤溶出性ステント64%、ベアメタルステント24%、ロータブレーター9%、経橈骨動脈アプローチが31%であった。心臓カテーテルを使用せずに冠動脈病変を描出できる64列マルチスライスCTも専任スタッフを配置して迅速かつ精度の高い診断に努めており、平均月間20症例の検査が行われており、陰性適中率は100%近く、ハイリスク患者や術前の評価などにも真価を発揮している

心不全=循環器内科へ入院する症例の約5割は心不全を合併しており、これらの症例の予後の改善をめざし、薬物治療を中心にきめ細かい管理を行っている。薬剤治療に対する反応の悪い難治性心不全に対しては、心臓再同期療法(CRT)も積極的に行っている。除細動機能付CRTDを含む、年間CRT件数は年間10~14例で、その多くに心不全重症度の改善を認めている

★不整脈の分野では、電気生理学的検査(年間約50例)やカテーテルアブレーション(年間約35例)、体内式ペースメーカー植え込み術(年間約50例)などが行われ、致死的心室性不整脈に対する植え込み型徐細動器(ICD)の植え込みも増加している。

医療設備

各種負荷心電図、ホルター型心電図、イベントレコーダー心電図、ループ型植え込みホルター心電図、心室遅延電位測定装置、心臓超音波診断装置、各種シンチグラム、心血管造影装置2台、血管内超音波診断装置、冠血流予備能測定装置、心機能解析装置、各種血行動態モニター装置、IABPやPCPSなどの補助循環装置、マルチスライスCT、MRI、各種人工呼吸器、24時間血圧測定装置、各種睡眠時無呼吸検査装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

教室のテーマに「痛くない医療・尽くす医療・わかりやすい医療」を掲げ、前立腺ロボット手術やレーザー内視鏡手術、分子標的薬による抗癌治療、前立腺癌に対しHIFUなどの先端治療を行うとともに、難治癌の治療や、緩和医療も積極的に行っており、東京北部、埼玉県南部の中核医療機関としての役割を担っている。手術日や入院日は事前予約制であり、患者の都合により決定できる。また24時間救急医療にも完全対応しており、必要度に応じて即時入院・早期手術が可能。また医局の医師を中心とする在宅医院を設立支援しており、退院後の生活まで見通した、患者のQOL(生活の質)を重視する診療には定評がある。

症例数

10年の手術数は約700例。その内訳は、腎臓(腎盂)癌44例、前立腺癌根治手術28例、前立腺癌のHIFU治療19例、膀胱全摘術9例、膀胱癌内視鏡手術95例、ESWL 90例、レーザー結石手術46例、レーザー前立腺肥大症手術55例などである。全身麻酔下での手術後の患者には術後リハビリテーションを行うなど、早期離床プログラムが充実している

★前立腺癌は、限局癌で手術リスクが少ない患者では平均余命を考え、75歳程度まで根治的前立腺摘除術を行っている(年間約30~40例)。前立腺癌に対しては、失禁がなく、勃起力を保つ神経温存手術を第一としており、腹腔鏡治療(ロボット補助下手術)、高密度焦点式超音波治療(HIFU:年間30例)、強度変調放射線治療(IMRT)など多くのオプションがある。手術症例においては退院時には80%の患者で尿禁制が得られている。また70歳以上のPSA 10ng/ml以下の患者には超低侵襲治療である高密度超音波集束療法(HIFU)を施行し、良い制癌効果を得ている(保険外診療)。手術リスクのある患者や局所進行癌では放射線療法を行っており、放射線直腸炎や膀胱炎の頻度は少ない

膀胱癌=局所進行している膀胱癌はネオアジュバント治療(術前化学療法)としてシスプラチンを中心とした抗癌剤の動注療法をまず行い、腫瘍を縮小させ、膀胱全摘術(年間約10~20例)を行っている。膀胱全摘術における尿路変更では、積極的に自然排尿型代用膀胱を採用し、根治性を確保しながら患者のQOLを高めるようにしている

★腎癌・副腎腫瘍は、手術後の回復が早くQOLが高い腹腔鏡手術もしくは腎部分切除術を積極的に行っている。副腎腫瘍では6~7cm径であっても腹腔鏡で摘出している。転移性の腎癌症例には、新しい分子標的薬治療を積極的に行っている

★前立腺肥大症は、初期治療として薬物療法が選択されるが、中等ないし重症症例に対しては、従来からの経尿道的前立腺切除術(TUR-P)や被膜下摘除術に加え、ホルミウムレーザー前立腺核出術(holmium laser enucleation of the prostate, HoLEP)を行っている。HoLEPは内視鏡下に外科的被膜に侵入し、無血管野を剥離して前立腺内腺を核出する。従来、開腹手術が選択されるような100g以上の大きな前立腺症例に対しても、輸血の必要がなく安全に施行可能で、当科では10年度は55 例に本手術を行い、十分な経験を積んでいる

★尿路結石は、初診日にCTやエコー、レントゲン検査による尿管結石の診断と方針の決定が可能。必要な場合には、緊急処置として尿管カテーテルを使った処置や入院が随時可能である。基本として開放手術は行っておらず、低侵襲な手術として体外衝撃波破砕術(ESWL)や、ホルミウムレーザーを使った極細軟性尿管鏡による結石の砕石(TUL)を行い、良好な成績を収めている。サンゴ状結石など大きい結石に対しては、経皮的腎結石摘出術(PNL)も積極的に行っている

★女性の尿失禁・性器脱・膀胱脱・直腸脱も専門チームによる低侵襲手術で良い治療成績をあげている

緩和ケア=抗癌剤治療との併用を早期から行い、患者のQOLを高めるよう工夫している。癌の化学療法には腫瘍内科医もチームに加わり、安全、有効な治療を行う

★メンズヘルス外来では、加齢による男性ホルモンの低下(LOH症候群)によるED、男性更年期障害を対象に治療を行い、LOH症候群による生活習慣病のチェックも行っている。また前立腺癌に対する勃起・排尿神経温存手術、術後の勃起機能の回復にも力を入れている

★難病である多発性嚢胞腎の治療は、薬剤治療(治験)も含め積極的に行っている。

医療設備

手術支援ロボットda Vinci、腎盂尿管ビデオスコープ、Ho-YAGレーザー、CT、MRI、MRスペクトロメーター、ESWL、DSA、ドプラエコー、軟性膀胱ビデオスコープ、Medispec ED 1000など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

泌尿器科・腎臓内科

分野

腎移植

特色

堀江主任教授はアメリカで腎移植臨床に従事し、帰国後も東京大学医学部附属病院や杏林大学医学部付属病院で豊富な腎移植の臨床経験を有する。当院は73年の開院以来初めて、06年8月29日生体腎移植を行った。第1例目は高齢者の夫婦間生体腎移植であった。今後、腎移植を受ける方の高齢化により、腎不全以外に高血圧、高脂血症などいくつもの合併症を抱えていることが多くなることが予想される。泌尿器科医と腎臓内科医の綿密な連携によるチーム医療が好結果をもたらすと信じている。ホームページ:http://www.teikyo-urology.jp/を参照。

症例数

06年8月29日に第1例目の生体腎移植を行った。高齢者の夫婦間生体腎移植であった。当院は透析施設としても充実しており、通常の血液透析、腹膜透析も随時行っている。

医療設備

CT、MRI、DSA(血管造影)、超音波血流ドプラ、シンチグラムなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

リハビリテーション科

分野

リハビリテーション科

特色

①顔面神経障害の診断とリハビリテーションを専門としており、院内はもとより全国の脳神経外科、形成外科、耳鼻咽喉科、神経内科から広く患者が紹介されてくる。②四肢切断に対する包括的なアプローチ、③四肢痙縮、痙性斜頸に対するボツリヌス療法、フェノールブロックなどの治療、④がん支援拠点病院として癌患者に対する包括的リハビリテーションも行っている。

症例数

年間の症例数は約1,600症例である。入院患者に対しては早期からのリハビリテーション介入によって廃用症候群予防に重点を置き、外科系患者は周術期の介入によって無気肺予防、早期歩行を、内科系患者においては、抗癌剤治療、放射線治療、骨髄臍帯血移植治療患者に対する寝たきり予防と体力温存および強化を目標にしている。また、緩和ケアチームとの協力も進めている

★脳血管障害、外傷および神経筋疾患患者に対しては、通常の理学作業療法に加えて必要に応じた装具処方を行い、地域連携による回復期リハビリテーション病院への適切な紹介をしている

★顔面神経障害は外来紹介患者が多く、顔面けいれん、眼瞼けいれんの鑑別診断、麻痺の予後診断を電気生理学的に行っている。顔面神経麻痺のリハビリテーションは、発症後できるだけ早期に適切に行うことが重要であり、誤った従来のアプローチを回避して「ヒョットコの顔」にならないようにすることが重要である。専門的にリハビリテーションを行うことを強く勧める

★切断義肢装具外来では、切断レベルや、義肢装着までのアプローチを評価、決定し、周術期からのリハビリテーションアプローチを行っている

★ボツリヌス療法、フェノールブロック外来では、様々な疾患による痙縮、斜頸に対し、適切な適応の判断のもと緩和治療を行っている。

医療設備

PET、CT、MRI、SPECT、重心動揺計、トレッドミル、等速度運動装置、磁気刺激装置、筋電計、誘発電位記録装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

形成外科

分野

形成外科

特色

顔や手をはじめとする外傷(傷痕やケロイドを含む)を数多く扱っている。顔面骨骨折では、骨折の状態、年齢や性別などを考慮し、患者さんと相談しながら、手術が必要か、必要であればどのような手術がベストかを判断するよう心がけている。手術が必要と判断されれば、なるべく侵襲の小さな方法を選択する。たとえば頬骨骨折の場合、きわめて高度の変形でなければ口腔内切開だけで手術を行い、表には傷を置かない方針。入院期間は約1週間。眼窩(底)骨折に見られる複視(ものがダブって見えること)は自然治癒することも多い。自然治癒するタイプの骨折か否かの見極めを重要視している。その他、副耳、唇裂・口蓋裂、多指(趾)症・合指(趾)症などの先天異常、皮膚や皮下の母斑(アザ)・腫瘍、難治性皮膚潰瘍(糖尿病足や床ずれ)、癌切除後変形など、形成外科一般を幅広く扱っている。中でも糖尿病足は血管外科と、顔面神経麻痺はリハビリ科と、眼瞼下垂は眼科と共同で行っており、手術数も多い。

症例数

年間の新患者数は約2,000人、手術件数は入院が約400件、外来が約500件である

★顔面骨骨折は上記のような方針で治療している

★切断指は希望があればなるべく再接着を行う方針でいる。ただし、長期入院など問題点も多いので、十分なインフォームド・コンセントの上で行うようにしている

★先天異常においては顔に限らず手足も、機能だけでなく整容面(見た目)を重視した治療を心がけている

★糖尿病足はなるべく足を温存する方針でおり、ステント留置、バイパス手術を優先している

★皮膚や皮下の腫瘍は、なるべく外来手術(局所麻酔)で行うようにしている。小さな黒子(ホクロ)は炭酸ガスレーザーを原則としている。

医療設備

MDCT、MRI、各種皮膚レーザー、皮膚還流圧測定装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

個々の疾患に断片的に対応するのではなく、小児・思春期から中高年までの一生を視野に入れ、その中で生活の質(QOL)の向上につながるような治療方針を、患者さんと相談しながら選択している。総合周産期母子医療センター(TEL 03-3964-4126)・救命救急センターの併設により24時間体制で対応。がん診療連携拠点病院として帝京がんセンターでの全科集学的対応が可能。

症例数

年間分娩数約600例、ハイリスク妊娠の母体搬送が多く、帝王切開率約30%、年間婦人科手術数約550例

内分泌疾患・子宮内膜症=月経不順・月経痛に対しては、原因・治療の要否と方法につき、現在の生活の質だけでなく、将来の妊娠を視野に入れた人生設計を踏まえた上で治療方針を検討。内分泌療法や子宮内膜症に対する腹腔鏡下レーザー手術を施行

不妊症=できる限り原因を検索し、必要最小限の介入での妊娠を目指すが、ご夫婦ごとの個別の希望にも対応。カウンセリングのみの受診も可能(自費)。卵管性不妊に対して、体外受精だけでなく、腹腔鏡・卵管鏡下卵管形成術も施行し、再開通率約70~80%、妊娠率約30%。卵巣過剰刺激症候群重症例には腹水再還流法も可能。非配偶者間人工授精・男女産み分けは行っていない

免疫・染色体・習慣流産=出生前診断として、母体血液検査による胎児染色帯異常の確率推定、羊水採取による胎児染色体確定診断が可能、流産絨毛の染色体検査も可能

周産期=総合周産期母子医療センターとしての安全性と、正常分娩における快適性との調和を可能な限り目指しているが、東京都における社会的使命としては安全性を優先。当直医は3人体制でさらに責任者1人が待機、新生児科当直医協力のもと、早産児出産にも万全の体制で臨む。正常分娩では夫立ち会い可能だが両親学級参加が必須。母児同室は原則として行っていない

ハイリスク妊娠=母体管理はもとより、超音波検査による胎児形態診断、パルスドプラ法による胎児循環動態の把握など、胎児生理学を踏まえた周産期管理を施行。動脈内バルンカテーテル留置法による前置・癒着胎盤症例での出血量低減化、術中出血回収による自己への同時返血も可能。既往帝王切開例・骨盤位・双胎例の出産は、原則として帝王切開

良性疾患=腹腔鏡はもとより、小さな切開創による開腹手術も施行。妊娠希望のない子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術・子宮内腔病変に対する子宮鏡下手術も可能

悪性腫瘍=原則として病状を本人にはっきりと伝えているが、そのことが科学的根拠を明確にした上で治療方法を提示し、社会的事情も踏まえた上での対応方針を相談することを可能にしている。広汎子宮全摘術では、排尿障害予防の目的で可及的に自律神経温存術式を施行。化学放射線同時併用療法も施行。傍大動脈リンパ節の術中超音波検査により、郭清の適応を検討する方法を試行中。治療成績はがん専門施設と同等で、合併症を有する患者さんをがん専門施設から受け入れている。帝京がんセンターでの各科専門医との協議による集学的対応により、治療成績の向上のみならず、緩和ケアをはじめとする治療後の生活の質の改善を目指した対応を心がけている

中高年婦人の健康管理=血管運動障害、骨粗鬆症、子宮膀胱脱などに対する検査と治療をはじめとして、日常生活全般を踏まえた健康維持が目標

女性外来=女医希望の方に初診のみ完全予約制で対応。その後は各専門外来での男性医師による診察となる。手術や出産における女医の希望は受け付けていない。

医療設備

最新鋭の機器はほぼ完備。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

歯科口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

顎口腔領域全般の疾患に対し診断、治療を行っている。対象は口腔外科疾患が主体で、顎関節症、腫瘍、外傷、炎症、先天異常、顎変形症、嚢胞、唾液腺疾患、顎関節疾患などに対応している。当院は、病診連携を密に行っており、他医療施設からの紹介患者も多い。特殊外来として、顎変形症外来、顎関節症外来、腫瘍外来、摂食・嚥下外来、粘膜外来、矯正外来、インプラント外来を行っている。摂食・嚥下機能検査では、VF(嚥下造影検査)、VE(嚥下内視鏡検査)撮影を積極的に行っている。インプラント外来では、CTおよびシミュレーションソフトを用いて、安全な手術を施行している。

症例数

10年度における初診症例は2,325例であった。年間手術症例は175例で、そのうち口腔腫瘍35例、顎矯正手術17例、重症な化膿性炎症20例、嚢胞性疾患21例、骨折55例、その他24例であった

★当院の特徴として3次救急を積極的に行っており、顔面多発骨折も多く、形成外科との合同手術症例も多い

★悪性腫瘍は手術療法を主体とし、各症例に合わせ、放射線療法、化学療法を用いた集学的治療を行っている。切除後の再建は形成外科と緊密な連携の上で積極的に行っている。術後の摂食・嚥下障害などの機能障害に対しては、術前より訓練を開始し、良好な結果を得ている

★顎変形症は、顎顔面の発育異常に伴う咬合不全に対し、顎矯正手術を行っている。骨接合にはチタンスクリュー、吸収性プレート、吸収性スクリューを用いた強固な固定を行い、顎間固定は基本的に行わない。

医療設備

CT、MRI、超音波装置、リニアック、高線量密封小線源治療装置、SPECTなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

皮膚科疾患すべてを幅広く診療。中でも特に皮膚真菌感染症、色素性病変、皮膚腫瘍に対しては治療実績も多く、専門スタッフがきめ細やかな診察にあたる。水疱症、熱傷、皮膚癌、膠原病などに対しては入院した上で高度な治療を行っている。アトピー性皮膚炎、乾癬、じんま疹、皮膚真菌症などに対しては、外来を中心に必要な検査を積極的に行った上で、患者個々に応じた最適の治療を選択している。レーザー外来、いぼ外来、皮膚外科外来といった専門外来も開設し、より良い医療を目指している。板橋区の中核病院として、一般病院や開業医との連携を密接にしている。

症例数

1日の一般外来平均患者数約110人(うち初診25人)、入院患者数平均約10人、年間の手術件数は301例(09年)、291例(10年)である

★Qスイッチルビーレーザー照射が適応となる疾患は太田母斑、扁平母斑、老人性色素斑、母斑細胞母斑(ホクロ)、入れ墨などであり、前2者は健康保険が適用される。副作用はレーザー照射により一時的な色素沈着をきたすが、3カ月以内には消退し、以後色調は徐々に改善して瘢痕を残すこともない。太田母斑は3カ月以上の間隔をあけて3~5回以上の照射で全例に色調の改善が認められる。老人性色素斑は1~2回の照射で満足のいく結果が得られ、ホクロもレーザー照射により黒褐色調が消退するが、盛り上がったものは平坦化しにくいので外科的切除の方がよい。色素性病変の範囲が小さい場合は当日の照射が可能だが、原則として予約制である。範囲の広い場合は表面麻酔を施行するが、原則として入院を必要としない。レーザー照射に抵抗のある肝斑ではハイドロキノンの外用を行う(自費診療)

★皮膚真菌症においては外用療法だけでなく内服療法も積極的に行い、治癒率の向上と治療期間の短縮を図っている。特に爪白癬は一部を除き内服が必須であり、治療スケジュール、副作用、併用禁忌薬等、患者への説明を丁寧に行っている

★皮膚良性腫瘍は、小さいものなら外来で日帰り手術を行う。1週間ほどで抜糸でき、通常の生活が可能となる。大きいものなら短期入院して手術することもあり、専門医師が患者とよく相談して計画を立てている。最近ではダーモスコープが普及しており、足の裏のホクロなどに対して悪性か良性かを比較的簡便に判定できるようになった

★皮膚悪性腫瘍に対しては転移の有無等を精査するため、CT、MRI、PETなどを施行して術前計画を綿密に立てている。植皮・リンパ節郭清・術後化学療法といった集学的治療を入院下で行っている。ほぼ毎週手術が入っており、術後成績も良好である

★水疱症は自己免疫性疾患であり、高齢者に多く、重篤な皮膚症状を示すことが多いため入院管理となることが多い。ステロイド内服を行い、効果が乏しい場合はステロイドパルス療法、免疫抑制剤投与も考慮する

★細菌感染症は抗生物質による治療が主体であるが、重症例は入院管理とし、切開等の外科的治療を施す

★アトピー性皮膚炎患者には医学的に根拠のある治療法を説明し、納得していただいた上で治療に当たっている。マスコミ等で流布されている誤った治療法に対しても注意喚起している。治療の基本はステロイド外用剤と免疫抑制外用剤であるが、症状の程度によりステロイドの強さを使い分ける。軽症・軽快例には保湿剤を中心とした治療となる

★尋常性乾癬に対してはステロイドやビタミンD3の外用療法を基本とし、重症例に対して紫外線療法、レチノイド内服、シクロスポリン、抗THF-α抗体療法内服を行い、良好な治療効果が得られている

★膠原病は全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、全身性強皮症などの精査、治療を入院、外来で行っている。内科とも連携し、より細かい治療を行うこともある

★男性型脱毛症に対しては、最近発売されたプロペシア内服を行っている(自費診療)。ただ処方するだけではなく、生活指導を交えながら診療を行っている

★その他、ウイルス性イボに対しては液体窒素による治療を行っている。陥入爪に対してはテーピング法を指導し、重症例にはガーター法やフェノール法による外科手術を施行する。

医療設備

Qスイッチルビーレーザー、紫外線治療器、ダーモスコピーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

内科(代謝・内分泌グループ)

分野

糖尿病内分泌内科

特色

糖尿病患者が最も多いが、高脂血症や高尿酸血症を診る医師が多く、糖尿病コントロールの意義を動脈硬化性疾患予防においている点が特徴である。したがって、高血圧管理も同時に行い、いわゆる生活習慣病としての視点で診察している。高脂血症専門医による家族性高コレステロール血症については、当院では約50例を診ているが、LDL-アフェレーシスを必要とする場合は、当内科腎臓グループや他院の血液透析病院でフォローしている。加えて、内分泌疾患についても甲状腺、副甲状腺疾患を主として診療対象としている。詳細はホームページ(www.med.teikyo-u.ac.jp/~hospital/frm_index.html)参照。

症例数

登録患者数は2,500人以上であり、その80%以上が糖尿病である。しかし、糖尿病の約50%には高脂血症、高血圧が合併しており、それぞれ1,000人規模で診療していることとなる。治療は、主として生活習慣の改善を中心としているが、重症患者が多く、生活習慣の改善のみで経過を見ているのは10%未満である。また、各症例で動脈硬化性疾患の発症リスクが異なることを踏まえ、個々の症例ごとに対応した治療を心がけている。重要なことはエンドポイントの把握であり、毎年、各症例の細小血管症や大血管障害について一斉調査をするようにしている。

医療設備

特定機能病院として、あらゆる先端的な機器は揃っている。最近は血管内皮機能測定用のFMD測定機器を揃え、早期の動脈硬化性病変を見逃さない努力を行っている。09年5月には新病院となり、さらに最先端の設備環境となっている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

血液内科

分野

血液内科

特色

造血器悪性腫瘍に対して造血幹細胞移植を含む治癒を目指した治療を施行しており、大多数の症例で診断から最終的な治療、外来経過観察まで一貫して行っている。また血友病、凝固異常症、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病など非悪性腫瘍疾患に関しても幅広く診療をしており、セカンドオピニオン外来も開設している。

症例数

血液内科の入院は常時30人程度で、急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など血液悪性疾患が多数を占める。確定診断前に受診される患者さんも多く、必要な場合は他科と連携し速やかに確定診断を行っている

★急性白血病は、日本成人白血病研究グループ(JALSG)や海外の報告などに基づいた治療を行っており、寛解率約80%、5年生存率は約50%である

★悪性リンパ腫、多発性骨髄腫では入院での化学療法のほか、患者さんの状態によっては外来化学療法室での通院治療も行っている

★これまでに73件の自家移植と130件の同種移植(急性骨髄性白血病 68件、急性リンパ性白血病 24件、骨髄異形成症候群 19件、再生不良性貧血 5件、悪性リンパ腫 17件など)を施行している。同種移植は臍帯血が約半数を占めており、血縁や非血縁でドナーが得られない症例でも適応があれば積極的に移植を行っている。08年~10年では自家移植を10件、同種移植は臍帯血移植10件、血縁骨髄移植7件、血縁末梢血幹細胞移植4件、非血縁骨髄移植17件を実施している。

医療設備

移植病室としてクラス100が4床、クラス10000の個室が8床、一般病室20床。全科利用の化学療法室が20ベッドで稼働しており、外来化学療法を行っている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

内科感染症グループ

分野

感染症

特色

内科領域(呼吸器、消化器、腎・尿路、中枢神経系)を中心とするすべての領域の感染症に対応できる。内科領域以外の感染症は、原則的に専門の他診療科との併診で対応する。またエイズ診療拠点病院として、HIV感染症、日和見感染症に精通した専門家もそろえている。東京都内のエイズ診療拠点病院の中で、土曜日診療を行っている数少ない医療機関の一つである。真菌感染症は、帝京大学医真菌センター等とも連携し、最新医療を行っている。不明熱に関しても、内科血液グループ、内科膠原病グループ等との連携で、的確な診断・治療を行っている。

症例数

総合内科を構成する1グループとして入院診療を行っている。総合内科の約150床のうち、常時約1/3が感染症を原因とする入院である。呼吸器感染症、尿路感染症が中心であるが、疾患は多岐にわたっている

★11年6月現在、HIV/AIDSの症例も、70例弱外来管理している。その大部分は抗HIV治療中である。またエイズ指標疾患となる日和見感染症を合併した患者も、空床があれば他の医療機関からの転院を積極的に受け入れている。内科以外の、外科、眼科、皮膚科等との連携も密接に行っており、特定機能病院として各領域で高度医療を提供している

★平日は毎日、他科感染症症例の院内ラウンドを行っており、受け持ち診療科とディスカッションのうえ、最適な治療を行っている。

医療設備

09年5月に新病棟が開設され、前室を備えた感染症病床2床、各病棟に陰圧陽圧切り替え室が整備された。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

神経内科

分野

神経内科

特色

脳・脊髄・末梢神経・筋疾患など神経疾患全般を対象に診療を行っているが、特に、頭痛、めまい、意識消失発作(けいれん・失神)、脳梗塞、物忘れ、手足のしびれ・脱力などの、プライマリケア神経疾患の外来・救急診療に力を入れている。また、手足のしびれ・脱力などの症状の主たる原因となる、脊椎脊髄・末梢神経筋疾患の臨床・電気診断は、当科の最大の得意分野であり、専門的診断を求めて全国から患者が紹介されてくる。特殊外来として「物忘れ外来」「頭痛外来」「筋電図外来」を設置している。10人以上の日本神経学会認定神経内科専門医が、外来・病棟診療に参加しており、若手医師の卒後教育のための所定の条件を優に満たして、日本神経学会認定教育施設に指定されている。

症例数

外来=1カ月あたりの外来患者数約1,500人、初診患者数約400人(救急診療を含む)

入院=入院ベッド数46床、10年度入院患者総数延べ534人。内訳は、脳血管障害(ほとんどが脳梗塞)184人、神経変性疾患(筋萎縮性側索硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病など)69人、免疫性神経疾患(多発性硬化症など)49人、末梢神経変性疾患(ギラン・バレー症候群、CIDPなど)46人、機能性・発作性疾患(頭痛、めまい、けいれん、ヒステリー性麻痺、意識障害など)39人、筋疾患(重症筋無力症、多発筋炎、筋ジストロフィーなど)29人、神経感染症(髄膜炎、脳炎、クロイツフェルト・ヤコブ病など)28人、脊椎脊髄疾患(変形性脊椎症など)17人などである

検査=筋電図検査件数 年間約1,200件、うち他院からの紹介患者約150件。脳梗塞および同疑い患者での頸動脈超音波検査 年間約250件

治療=脳梗塞急性期のrt-PA治療は10年度8件。

医療設備

筋電図検査(同芯針筋電図、単線維筋電図、神経伝導検査、神経反復刺激試験、体性感覚誘発電位など)、脳波検査、神経心理学的検査、MRI(MRA)、SPECT、PET、CT、3DCT、超音波検査。神経筋生検での病理診断・抗体検査・遺伝子診断(提携施設に依頼)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

精神神経科(メンタルヘルス科)

分野

精神科

特色

治療は医療スタッフと患者・家族との共同作業である、との理念のもとに治療関係と治療契約(インフォームド・コンセント)を最も重視し、原則として入院・外来ともに完全主治医制で診療をしている。とりわけ入院では主治医、副主治医と担当受け持ちナースの3人を中心に治療チームを組んで診療にあたっている。診療は①一般外来②リエゾン③専門外来④デイケア⑤入院治療の5本柱からなり、薬物療法とカウンセリング・精神科リハビリテーション・社会心理教育(最近では「うつ病教室」など)に重きをおいて高度の専門医療を提供している。とりわけデイケアでの生活技能訓練(SST)は池淵教授の指導の下、本邦で最高の水準にある。薬物療法では新規抗精神病薬やSSRI/SNRIを中心とした単剤低容量を目標とする治療を行っている。病棟は完全開放式の明るい雰囲気で、入院通電療法は麻酔科の全面的な協力のもと、手術室で行う無けいれん通電療法(サイマトロン)が難治性うつ病の治療に威力を発揮している。入院は統合失調症、気分障害(うつ病など)、神経症、パニック障害が中心で、人格障害、認知症、てんかん、アルコール・薬物依存・児童・思春期などは原則として専門病院を紹介している。総合病院のため、身体合併症に対しても迅速に対応でき、特に3次救急を受け持つ救命救急センターを中心にリエゾンチームが活動を行っている。09年5月には新病院病棟がオープンした。

症例数

年間の新患者数は1,500人、再来数は延べ36,000人。その40%は気分障害圏、30%は統合失調症圏である。大規模デイケアでは年間延べ1,800人が利用している。病棟は全開放45床と半開放2床からなる。平均在院日数は60~120日。通電療法は年間300回以上施行

専門外来=アルコールおよびグループミーティング、精神療法、通電相談、てんかん、パニックなどがあるが、すべて完全予約制である。このうち通電療法(ECT)相談外来は、医療機関から紹介された内因性うつ病(薬物治療抵抗性)の患者様にECTの詳細な説明を行い、同時にその適応の有無を判断する専門外来である。当相談外来にて判断の上、ECTの適応があれば入院での治療を行い、終了後は紹介先医療機関での治療継続としている。またアルコール症専門外来は院内他科よりの紹介患者が大部分を占めるが、個別診察とグループミーティングが治療の柱となっている。個別診察はアルコール症をはじめとする問題飲酒のある人、アルコール問題で困っている家族を対象としている。グループミーティングは、こじんまりとしているが、なごやかな雰囲気なのが特徴で、教育的な色彩で運営されている。系統的なプログラムを持たないため、しっかりした治療の枠組みを必要とする場合は、必要に応じて専門クリニック、専門病棟を紹介している

デイケア=週4日、1日6時間のリハビリテーションプログラムを行っている。対象は統合失調症などの精神障害のために仕事・勉強・人づきあい・生活リズムなどがうまくいかなくなった人で、約2年間のリハビリを通して、社会生活に戻れることを目標にしている。ある程度病状が落ち着いてから参加するが、当院外来での薬物療法や精神療法も同時に行う。プログラムは、作業療法、スポーツ、料理、SSTなどで、参加されるご本人の意欲と興味を尊重している。また家族のためのプログラムや家族会もある。参加は主治医と相談して、見学した上で申し込むことになっている。
  • セカンドオピニオン受入 ×
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

心療内科

分野

心療内科

特色

ストレス関連障害である心身症を扱っている。典型的な心身症としては、自律神経失調症(自律神経の調節障害によって様々な身体・精神症状を訴える)、緊張型頭痛(肩や後頭部のこりに伴い、頭全体がズーンと痛む)、片頭痛(眼がチカチカしたりかすんだりした後、ズキズキと頭痛が続く)、過換気症候群(身体的・精神的負担が誘因で過呼吸になる)、過敏性腸症候群(緊張すると下痢や便秘がひどくなる)、多汗症(手や腋にいつも汗をかいて握手などに支障が出る)などが挙げられる。

症例数

年間の初診患者数は約200人で、内訳は心身症38%、うつ病26%、不安障害19%、その他17%となっている

★診断としては、医学的な検査を十分に行い、内科的な問題がないか確認した上で、症状に影響を与えている心理社会的なストレスがないか調べる。身体感覚への過敏度、心理状態、性格パターンなどを客観的に評価するため、心理質問紙を用いたり、専門的な精神科面接を行うことが多いのも特徴である

★治療としては、病態を十分に説明した上で、必要に応じた薬を処方する。患者自身でストレスに対する対処能力を高めてもらうため、自律訓練法などのリラクゼーション指導を行うこともある。精神科疾患は同じ病院内のメンタルヘルス科が扱っている。診療スタッフは産業医の資格も有しているので、職場のメンタルヘルス問題は得意分野としているが、統合失調症や入院を必要とするような重度の不安・うつ症状を認める場合は同病院のメンタルヘルス科か他病院を紹介している。

医療設備

本病院は特定機能病院なのでMRI、CTなど高度先端医療設備が整っている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

外科(乳腺)

分野

乳腺・内分泌外科

特色

患者さんの立場に立った診療を心がけている。具体的には、①外来の予約が電話でできる②乳癌の場合には徹底的に検査を行い、進行度に応じて世界標準に合わせた適切な治療を行う③再発乳癌に対しては種々の治療法を提示し、患者さんが納得のいくような治療法を相談して決定している④治療方針決定に際しては、種々の職種からなる合同カンファレンスで討論の上決定している。

症例数

10年の乳腺外科の原発乳癌手術症例数は150例。内訳は、病期0の非浸潤癌が20例(13%)、病期Iが44例(30%)と早期癌が43%を占めている。以下、病期II:81例(55%)、病期III:4例(2%)、病期IV:1例(1%)である。病期IIまでの乳癌に対しては乳房温存治療を標準治療と考えて施行している。乳房温存治療が行えない症例に対しては、胸筋温存乳房切除術を施行している。臨床的にリンパ節転移を認めない症例に対しては、センチネルリンパ節生検を施行し、リンパ節転移がなければ郭清を省略している。このようにすることにより、美容的にも機能的にも必要最低限の侵襲で済むようにしており、早期癌であれば1泊2日の手術を行っている。また乳房再建も施行している。10年は71%の症例において腋窩郭清が省略できた。病期III以上の症例に対しては、まず化学療法を行い、感受性の確認をし、腫瘍を縮小させてから手術を行う。術後は必要に応じて放射線療法、化学療法、ホルモン療法、分子標的治療を行っている。これらは外来治療を原則とするが、入院を希望される方には入院治療も行っている。

医療設備

マンモグラフィ、超音波、CT、MRI、シンチグラフィー、外来化学療法室など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

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