約5割が腱鞘炎の経験あり 子育てママの辛い手首事情

[ニュース・トピックス] 2014年1月20日 [月]

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家事・育児で「手首に負担を感じる」と8割の女性が回答

(この画像はイメージです)

 主婦・母親の仕事は年中無休。24時間態勢で土日も休みがないとなれば、体への負担が大きいことは間違いありません。そこで株式会社サイプラスが、子育て中の20歳~49歳の女性300名を対象に、とくに恒常的に負荷のかかりやすい“手首”に焦点を当て、家事・育児による負担についての意識・実態調査を行いました。
 その結果、家事・育児中に手首に負担がかかっていると感じたことはありますか、との質問に、およそ8割の人が「ある」と回答。家事・育児中に、手首に痛みや違和感を覚えたことはありますか、という質問に対しても、約6割の人が「ある」と回答しています。そして多くの人が、子供を抱きかかえる時に手首に痛みや違和感を覚えると答えており、「長時間抱っこしていたあとは、箸を持つ程度でも手首が痛くなるときがある」といった顕著な症状を訴える人もいました。
 また、育児だけでなく家事の場面においても、床の雑巾がけや布団干し、フライパンを振る際には頻繁に負担や痛みを感じるとの声があがっています。日常的に家事・育児で行うちょっとした動作も、積み重なることによって手首の痛みや違和感につながるようです。

腱鞘炎にならないためには早期段階での対策が重要

 手首に痛みや違和感を覚える代表的な病気として、広く知られている“腱鞘炎”。今回の家事・育児の実態調査でも約5割もの人が「腱鞘炎になったことがある」と回答しています。しかし、軽度の症状であれば放置してしまう人が多く、同リサーチでも、“手首サポーター”類を使用して、手首の痛み・負担対策をしたことがある人はわずか2割程度にとどまるという結果に。実際にサポーターを使用した人は、58%が「痛みや負担が楽になった」と感じているようですが、一方で、水仕事の際に外さなければならないといった不満や、着け心地がよくないといった問題から、継続使用は難しいと感じる人も多いようです。
 腱鞘炎は、一時的に症状が緩和しても再発しやすく、慢性化することが少なくない病気です。症状が悪化した最悪のケースでは、手術が必要になってしまうことも・・・。日常の家事・育児で負荷がかかることの多い部位だからこそ、手首の負担には早期段階での対策が必要不可欠ではないでしょうか。痛みや違和感がある場合には放置せず、早めに医療機関を受診することが肝要ですね。(そねゆうこ)

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