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[医療×エンタメ] 2019/10/29[火]

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お侍ちゃん

「参勤交代、江戸江戸~♪」などのお侍ネタでお馴染みの、お笑い芸人お侍ちゃん。江戸歴史検定三級、城郭検定二級、日本茶検定一級などの資格を持ち、ちょんまげも地毛という正真正銘の“お侍”芸人です。高校生の頃に芸人志望の友だちの影響を受け、自身も芸人を目指すようになり、大学進学後、学業と並行して芸人としての活動を本格的に開始。その後、芸人一筋で活動をしてきました。現在は、テレビ埼玉「マチコミ」のレギュラーレポーターを務めるほか、日本テレビ「人生が変わる1分間の深イイ話」、TBSテレビ「水曜日のダウンタウン」、TBSテレビ「東大王」などの高視聴率番組にも多数出演しており、子どもたちからも大人気です。

そんなお侍ちゃんは2019年8月、日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」に出演し、難病「クローン病」を患っていることを告白しました。クローン病は、炎症性腸疾患(IBD)と呼ばれる難病のひとつで、口腔から大腸までの消化管、とくに小腸や大腸の腸管で、点々と離れた場所に炎症が生じる、原因不明の病気。主に、腹痛、下痢、血便、体重減少などの症状が現れることが特徴です。また脂質をとりすぎてしまうと症状が悪化してしまうため、症状が落ち着いているときであっても、常に食事に気を付けなくてはいけません。

クローン病と診断されて、約半年。お侍ちゃんは今、何を思うのでしょうか?物事に対する考え方の変化や、最近始めた新たな活動などについて、お話を伺いました。

――最初は、どのような症状が現れて病院を受診しましたか?

2019年1月、大きな舞台のお仕事が決まり稽古に励んでいた頃、急な発熱と激しい腹痛に襲われました。この舞台のお仕事は、自分の芸能人生の中でも特に大きな仕事だったので「何とかモノにしたい!」という気持ちで毎日必死でした。しかし、そんな気持ちとは反対に、症状はなかなか良くなりませんでした。

病院を受診したところ、最初は「胃腸炎」と診断を受け、お薬を飲んでいました。ところが、一向に良くなる気配がなく、結果的に入院することになりました。入院した当初は、1週間程度で退院できるだろうと思っていました。このときは早く舞台の稽古に戻りたかったので、「とにかく早く退院したい」という思いが強かったですね。しかし、症状は回復せず、毎日動けなくなるほどの激しい痛みに襲われていました。無理をして練習に参加したこともあったのですが、結果的には、舞台を降板せざるを得ない状態に。その後も、ひたすら痛みに耐える日々を過ごしました。

――クローン病と診断を受けたときは、どのような気持ちでしたか?

原因がわかって「ホッとした」というのが本音です。クローン病と確定するまで、原因がわからず症状も良くなる兆しがなく、気付けば約3週間経っていましたから。症状が現れるまでは、クローン病という病気は知りませんでしたが、病院で医師から可能性のある病気のひとつとして聞いていたので、その頃には「名前は知っている」程度になっていました。まさか、自分がそのクローン病だとは思っていませんでしたが…。

――クローン病と診断を受けた後、気持ちの変化はありましたか?

どんなことに対しても「今やりたいと思うことを、積極的にやろう!」と考えるようになりました。以前は、「やりたい」と思うことがあっても「少し考えてからにしよう…」とすぐに行動に移せないこともありました。でも、クローン病の診断を受けてからは「やらなかった後悔よりも、やってからの後悔を選びたい」と考えるようになったんです。クローン病を患ったことで、自分と向き合い、日々を大切に過ごしたいと思う気持ちが強くなったんじゃないかな。これは、自分の中で大きな変化だと思いますね。

こういった考え方の変化から、自分と同じ難病の患者さんに会いに行く活動を始めました。きっかけは、何となく「クローン病患者さんに会ってみよう」と思ったことからなんですが。自分が入院していた病院では、クローン病患者さんと会う機会がなかったので、同じ病気の人がどんな感じなのか、少し興味がありました。あとは、誰でも「自分が難病だ」とわかったら、心細くなるときがあるんじゃないかな…と思って。それで、ある日ふと「よし、会おう!」と思って、さっそく活動を始めました(笑)。この活動も、以前の自分だったら、「もう少し考えてから…」と思ったりして、こんなふうにすぐには行動に移せなかったかもしれません。

――さまざまな患者さんとお会いする中で、どのような気付きがありましたか?

家族や友だち、周りの人にはなかなか話せないことも、同じクローン病の患者同士だから話せることもあるんだなと感じています。あとは、同じクローン病でも、患者さんによって食べられる物や食べられない物、症状の現れ方も全然違うんですよね。本当に、人それぞれなんだなと思いました。

今は交通費など自腹で負担して会いに行っているので、遠い場所だと会いに行けないんですが、その場合は専用のメールでやりとりします。「明日手術だから、何でもいいので励ましてください!」とか、「ただ愚痴を聞いてください」なんてメッセージが届いたこともありました(笑)。あとは、患者さんご本人でなく、ご家族の方からご連絡をいただくこともありますね。メールは全部目を通して返信していますよ!

――今後、積極的に取り組んでいきたいことを教えてください。

これからも、患者さんに会いに行く活動は続けていきたいです。今は都内近郊だけですが、ゆくゆくは遠方の方にも会いに行けたら良いなと考えています。いつものちょんまげスタイルで会いに行きますよ!


テレビ埼玉「マチコミ」のお仕事風景

そして、もちろん芸人として、さまざまな仕事に取り組んでいきたいです。ただ、クローン病のためにお引き受けできないお仕事もあると思うので、自分の中で出来ないことの線引きをしっかりするように心掛けています。逆に、クローン病だから出来るお仕事もあると思うので、楽しみですね。もしもネタがすべったら、そのときは「入院してやる!」くらいの気持ちで、楽しんでやっています(笑)。

――最後に、クローン病患者さんへのメッセージをお願い致します。

自分は、まだクローン病歴半年くらいなので偉そうなことは言えないですよ(笑)。だけど、クローン病になったことを踏み台にしてやろう!くらいの気持ちで、いろいろなことにチャレンジできるようになったら楽しいですよね。

自分は芸人なので、最初、クローン病であることを公表することは正直迷いました。難病だとわかると、どこか「かわいそう」って思うじゃないですか。そうなると、お客さんが笑えなくなってしまうかなと思って…。結果的に公表しましたけど、今のところ、そのことが悪い方向に動いたことはないですよ。

大切なことは、自分の気持ちに素直になること、そして、少し勇気は必要ですが、自分の気持ちをちゃんと周りの人に伝えることなんじゃないでしょうか。それが、家族や友だち、大切な人との良い関係づくりにつながっていくと思います。だけど、「そんなの無理だよ!」っていう人もいると思うので、そういう人は自分まで連絡してください(笑)。

編集後記

お侍ちゃんは、テレビで観た通りの超個性的な芸人さんでした!病気によって、お仕事を降板しなければいけなくなるなど、辛いことが多くあったと思いますが、「クローン病になって、やりたいことが多くなったんです!やらないことのほうが、もったいないですよね」と明るくお話ししてくださる姿は、とても輝いて見えました。

お侍ちゃんが、お侍ネタで日本を笑いの渦に巻き込む日も近いかも?!それでは、今回はこれにて鎖国。(QLife編集部)

【お侍ちゃんプロフィール】

1981年3月生まれ、岩手県盛岡市出身。サンミュージック所属。高校生の頃、友だちの影響で芸人に憧れ、3年生の頃に友だちとコンビを結成。上智大学に進学後、その友だちと共に芸人活動を本格的にスタートさせる。大学卒業後はピン芸人としてデビュー。特徴的なちょんまげ姿と歴史を絡めたお侍ネタで、TVやラジオなどに多数出演中。

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