専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

東京医科歯科大学病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

炎症性腸疾患、C型慢性肝炎・肝硬変・肝癌、小腸内視鏡、胃癌・食道癌・膵癌に対する化学療法の4つを柱とした診療を行っている。専門性を要する高度先端医療の実践のために、専門外来をオープンしている。患者への十分な説明を心がけ、患者の希望に沿った、最善の治療法を、高度先端医療も含めて提供している。特に、渡辺は炎症性腸疾患においては、厚生労働省難治性疾患克服研究班「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」班の班長であり、日本における炎症性腸疾患診療の拠点となっている。C型慢性肝炎においては、インターフェロン療法の効果予測に関する分析を行い、日本におけるC型慢性肝炎治療の先駆的役割を果たしている。光学医療診療部には3人の常勤医を配置しており、高度な内視鏡検査・治療のみでなく緊急内視鏡にも備えている。

症例数

10年度の外来患者23,500人、入院患者900人である

★炎症性腸疾患に対しては、毎日専門外来を設けており、常時、潰瘍性大腸炎300人以上、クローン病100人以上の診療を行っている。ナース、栄養士などのパラメディカルを含めたチーム内でのコミュニケーションは良好で、きめ細やかな診療を行っている。治療については、患者のQOL(生活の質)を重視した積極的治療(免疫調節剤、生物学的製剤、白血球除去療法など)を行っている。外来化学療法センターが整備されているため、かつてのような治療による長期入院は極めて稀である。一方で、近隣施設からのステロイド抵抗例を含む重症例の紹介も多く、積極的な内科治療のもとで、重症潰瘍性大腸炎患者の多くで手術が回避できている。また、海外の専門施設との交流も盛んで、特に難治例では、既存治療にとどまらず、世界的な治療方針の展望を見据えながら、患者の長期予後を考慮して治療をしている。診断については、大腸内視鏡検査、小腸ダブルバルーン内視鏡の他、早くからMRエンテログラフィーを導入し、放射線被爆を伴わない小腸検査として国内外で注目を集めている。新規治療薬の治験も多く、他施設に先駆けてこれら先進的治療を受けることができる。また、患者のQOLの向上や病因の解明を目指した、自主臨床研究も盛んに行っている

★C型慢性肝炎、肝硬変、肝癌に対してウイルス排除あるいは発癌抑制を目的にインターフェロンを基軸とした治療を行っており、関連病院と連携した拠点病院となっている。現在までにC型慢性肝炎に対するペグインターフェロン療法(リバビリン併用または単独療法)は1,000例近くにおよび、関連病院を含めて700例近くの集積データを分析し、ウイルス側の因子(NS5Aやコア変異)と宿主側因子(IL28BやITPA SNPs)、投薬状況が治療成績に及ぼす影響を調べ、治療に還元している。また、これらの治験を学会や論文を通して国内外に発信すると同時に、高齢者や難治例に対する個別化治療に関しても積極的に取り組み、肝炎•肝癌撲滅に向けて基礎および臨床研究両面から取り組んでいる。肝臓癌に対するラジオ波焼灼術(RFA)は年間100例以上行っており、5年生存率は70%である。ソナゾイドを用いた造影超音波下での正確な評価に加え、リアルタイム3D画像アシスト下で、安全かつ正確な治療を行っているほかに、80歳以上の高齢者に対する肝癌治療も積極的に行っている。肝癌に対する動脈塞栓術(TAE:年間約150件)のほか、肝動脈持続動注療法などの化学療法も行っている

★内視鏡検査・治療に関しては10年度、上部内視鏡7,000件、下部内視鏡3,200件、ダブルバルーン内視鏡は130件、カプセル内視鏡は40件、早期胃癌、腺腫に対する粘膜剥離術(ESD)は45件、下部内視鏡治療483件、砕石術を含むERCP(内視鏡的胆管膵管造影)は126件である。特殊内視鏡の小腸内視鏡領域では、ダブルバルーン内視鏡を用いて消化管出血、炎症性腸疾患、小腸病変の診断のみならず、ポリープ切除、小腸狭窄拡張などの治療内視鏡も積極的に行っている。またダブルバルーン内視鏡での術後R-Y再建後の胆道系治療も行っている。早期胃癌、食道癌に関しては、最も適切な治療選択のために外科と合同症例検討会を行っている

★化学療法に対しては、膵癌、胃癌、食道癌に対する化学療法を行っている。安心して抗癌剤治療を受けられるように、外来化学療法センターの設備が整っている。胃癌、膵癌に関しては、JACCRO(日本がん臨床試験推進機構)に参加し、新しい治療を積極的に行っている。

医療設備

CT(MDCT)、MRI、内視鏡、超音波内視鏡、超音波機器など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

肝胆膵外科

分野

消化器・一般外科

特色

肝臓・膵臓・胆道・胆嚢、脾臓の外科的疾患、特に悪性腫瘍の診療を中心とする診療科である。手術治療が中心であるが、化学療法、放射線治療の組み合わせにも力を注ぎ、高度進行癌にも積極的に取り組んでいる。医師、看護師が一体となったチーム医療を徹底するためクリニカルパスに沿いつつ、きめ細かい管理により、合併症を未然に防ぐことをモットーとしている。肝臓癌切除後の在院日数は平均14日、膵臓癌では28日である。日常診療においては患者さんとのコミュニケーションを大切にして、治療方針については十分に患者様と相談して決定し、病状説明、治療経過説明を丁寧に行うことを何より大切にしている。消化器内科、内分泌内科、放射線科、大腸肛門外科、食道胃外科、血管外科などとの連携を重視して治療に当たっている。

症例数

00年に創設された科であり、それ以前は肝切除が年間15例程度であったが、年々増加し、10年の切除症例数は肝臓切除140例、膵臓切除50例などである。一般に肝胆膵の悪性腫瘍は抗癌剤による化学療法の効果が乏しいため、以下に述べるように切除療法を根幹としている

肝臓癌=切除後の5年生存率は59.1%である。約90%がラジオ波凝固療法(RFA)のできない患者様、RFAや肝動脈塞栓療法後に再発して紹介され、また当初は手術不能であったが化学療法が奏効して手術可能になったということで紹介された患者様などである。ただし、肝機能などが不良で1.5cm程度の小型肝臓癌に対しては、RFAも駆使している。高度進行肝臓癌に対しては切除療法と抗癌剤、インターフェロン、分子標的薬を組み合わせた治療を行っている。また、慢性肝炎、肝硬変を専門とする肝臓内科医と綿密な連携をとり、再発抑制に取り組んでおり、新薬の臨床試験も行っている。転移性肝癌に対しては大腸外科、食道胃外科と一体となり、治療に当たっており、大腸癌肝転移に対しては抗癌剤の進歩も著しいが、切除成績を超えるものではないので、切除を第一選択としつつ、大腸外科協力のもと、最新の化学療法と組み合わせている。大腸癌肝転移に対する肝切除後の5年生存率は48%である。肝移植については、京都大学移植外科の協力のもとに行っている

★膵臓癌では、約9割がStageIII・IVの進行癌であるが、可能な限り切除を第一選択としている。切除率52%、5年生存率22.8%である。切除不能膵臓癌に対しては積極的に化学療法(+放射線療法)を行っており、その50%生存期間は約330日である

★胆道癌についても積極的に切除を行い、切除率約76%、5年生存率29%である。膵臓癌、胆道癌に対しては、再発防止のための術後補助化学療法を患者様の病態に応じて行っている

★膵癌以外の膵腫瘍(膵嚢胞性腫瘍51例、神経内分泌腫瘍35例;インスリノーマ、ガストリノーマ、カルチノイド、非機能性膵内分泌腫瘍など)の症例も漸増しており、良好な切除成績をあげている。特に膵内分泌腫瘍においては、内分泌内科と共同して診療に当たっている。また、患者様の負担の少ない外科治療として、おなかを大きく切開しない鏡視下手術も積極的に行っており、10年からは低侵襲医学センターが開設された。胆石症などの胆嚢摘除術についてはほとんどが鏡視下手術であるが、癌の大きさや局在が許せば、50例以上の肝切除、膵切除を鏡視下手術により行っている。鏡視下手術可能な患者様は限られているが、入院期間は短く、治療成績も通常の手術に遜色はない。

医療設備

CT、MDCT、MRI、PET、鏡視下手術装置、超音波外科吸引装置、血管造影装置、超音波検査装置、超音波凝固切開装置、ラジオ波凝固装置、マイクロウエーブ凝固装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

すべての呼吸器疾患に対して最善の医療を提供するべく、間質性肺炎、肺癌、気管支喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、結核を含む感染症、睡眠時無呼吸症候群などを対象に幅広く呼吸器疾患の診療を行っている。なかでも原因不明の難病である特発性肺線維症を含む間質性肺炎や過敏性肺炎(住居のカビ、鳥などが原因)の臨床経験が豊富であり、診断の確定や治療目的に全国からコンサルトや診療依頼がある。病床は、一般病床30床(実際には40床程度使用)、結核病床10床を有し、常時40人以上の入院がある。

症例数

10年度の入院患者数は771人で、肺癌を含む腫瘍性疾患が30%、過敏性肺炎を含む間質性肺炎が25%、結核や非結核性抗酸菌症、肺炎などの感染症が13%であった

間質性肺炎=間質性肺炎は単一の疾患ではなく200以上の異なった疾患が含まれており、原因があるものと原因不明なものに分類される。原因があるものは、薬剤性、職業や環境が原因(じん肺症や過敏性肺炎)、および膠原病関連がある。臨床においては、この原因のある間質性肺炎を、原因が不明の特発性間質性肺炎や予後不良な特発性肺線維症と間違えずに診断することが重要である。我々の施設では、環境の調査などにより原因(住居のカビ、鳥との無自覚・間接接触,羽毛ふとん、塗装剤、加湿器、畜産など)を明らかにし、過敏性肺炎と診断している。これにより原因を環境から排除することができ、進行を抑えることが可能となる。欧州からの報告では、すべての間質性肺炎中4〜13%が過敏性肺炎といわれており、間質性肺炎の中で重要な疾患である。薬物治療に関しても全国の治療グループに参加し新規治療の検討も行っている。06年から10年の5年間で新たに868人の方が間質性肺炎で受診されている

肺癌=診療ガイドラインに基づいた治療を行うとともに、多施設共同研究や関連施設との間で各種臨床試験を行っている。化学療法は外来化学療法室を用いて、できるだけ入院しないで日常生活の中で治療を継続している。また局所進行肺癌においては、呼吸器外科、放射線科と協力し、術前放射線化学療法を含めた集学的治療を行っている。当科の特徴としてEBUS(経気管支超音波)を用いることにより、診断困難例の診断が可能であること、間質性肺炎合併肺癌の治療経験が豊富なことが挙げられる

気管支喘息=ガイドラインに沿った診断・治療を行っており、ピークフローによる管理を積極的に進めている。ステロイドと長時間作用性β2刺激薬の配合剤の吸入を柱とし、エビデンス(科学的根拠)に準拠した治療薬を選択している。また、IOS(Impulse Ossilometry System)を用いた喘息の末梢気道病変評価にも取り組み、病態に基づいた治療を心がけている

COPD=原因は主にタバコ煙であり、禁煙が必須である。禁煙指導を重視し、薬物療法と合わせ、早期の治療介入を行っている。重症例には在宅酸素療法を含めた包括的な支援を行っている

結核・感染症=当院の結核病床は10床であるが、総合病院であることより、結核以外の合併症を有する患者の入院が多い。初回治療においては6カ月短期化学療法を原則とした標準化学療法を行っている。また、非結核性抗酸菌症、特に治療が困難なMAC症についても積極的な治療を試みている。市中肺炎においては、ガイドラインに準拠した診療を行っているが、全国規模の新規抗菌薬の臨床試験にも参加している

睡眠時無呼吸症候群=睡眠時無呼吸症候群は成人の2〜4%を占める疾病で、日中の激しい眠気のため社会生活に大きな影響を及ぼすとともに、無呼吸とそれに伴う低酸素血症および睡眠の断片化が原因となり、高血圧、メタボリックシンドローム、心血管障害や脳血管障害を合併する。本疾患は社会資源の損失の原因となるのみではなく、本人の健康や生命に大きな脅威を与えている。さらに睡眠は「心と身体が出会う領域」であり循環器疾患や内分泌疾患など内科的疾患だけでなく、うつ病などの心身・精神疾患と睡眠障害との関係も明らかになってきている。そこで、呼吸器内科と精神科のスタッフで、大学の特性を生かし、循環器や内分泌内科などの各内科や耳鼻科、さらに歯学部附属病院との連携できる当大学病院の特徴を生かし、「不眠」を集学的に治療ができる体制を整えた快眠センターで診療を行っている。

医療設備

CT、MRI、PET-CT、気管支鏡(含む超音波内視鏡)、レーザー、核医学検査、肺機能検査、終夜睡眠ポリグラフィーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

24時間体制で診療にあたっている。急性心筋梗塞患者については当院救命センターとタイアップし、来院から冠動脈インターベンション治療まで非常に速やかに行われている。心臓血管外科チームとの連携も緊密であり、東京都CCUネットワーク加盟施設でもある。不整脈診療ではカテーテルアブレーション、ペースメーカー植え込みから心不全治療でもある心臓再同期療法(心臓壁運動に偏りのある場合にペーシングを用いて補正する方法)にいたるまで、主に他院からの紹介を受け治療にあたっている。また、当科では心房細動のアブレーション治療も年間約100件施行しており、11年2月からは不整脈センターが開設され、心房細動や他の不整脈患者紹介を専門に受け付けている。古くから日本の臨床不整脈をリードしてきた当院では多数の不整脈専門医を輩出してきたこともあり、現在も関東地方を中心に全国の第一線で活躍されている諸先生方とは連携して診療をしている。大動脈炎症候群の診断治療についても日本有数の施設であり、遠方からの紹介が多い。

症例数

10年に施行された循環器系生理検査件数は、心電図24,001件(概略数、以下同)、ホルター1,418件、心エコー4,393件、経食道心エコー169件、トレッドミル299件であり、このほか入院患者に対しては、ポータブルの心エコーを用いて循環器医師自ら他病棟の緊急患者やICUの重症患者に対応している。核医学検査(シンチグラフィー、FDG-PET-CT)による虚血領域や心臓の炎症の判定も症例が多い。64列心臓マルチスライスCT検査では冠動脈が3次元画像で描出され、狭窄部の性状診断が治療法の判定に大きく貢献している

★急性心筋梗塞や狭心症など虚血性心疾患の治療は当院の06年救急科設立と同時に、質・量ともより発展し冠動脈カテーテルインターベンション治療件数はここ数年200~230件で推移している。緊急のインターベンション治療にも即時対応している。石灰化の強い硬い冠動脈病変に適応となるロータブレーター治療も適宜施行している。もちろん冠動脈狭窄部への治療だけにとどまらず、虚血性心疾患患者の危険因子(高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙など)を軽減除去すべく、看護師や他科と連携して患者さん方への教育指導を行っている。心臓血管外科との連携体制も非常に良好である

★心不全は、心筋症、虚血性心疾患、弁膜症、高血圧性心疾患など原因は多彩であり、その治療は的確な診断に基づき行われる。心不全治療の基本となる薬物療法、弁膜症に対する外科手術以外に、最近では前述した心臓再同期療法、心移植まで行い、その診断治療はかつて以上の幅広い知識・専門家間の連携を必要とする場合があり、磯部教授指導のもと、日々心不全診療に循環器医師全員が携わっている

★不整脈治療は、主に東京都東部、埼玉東・西部、神奈川北部の病院・医院の先生方と連携を図り、平尾特別診療教授の指導のもと、頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーション、徐脈性不整脈に対するペースメーカー治療、致死性心室性不整脈に対する植え込み型除細動器植え込みを積極的に行っている。複雑な不整脈の診断に欠かせないカルトマッピングシステムが導入され、心臓手術後不整脈などに対するアブレーション時に威力を発揮している。10年カテーテルアブレーションは年間167例〔心房細動76例、WPW症候群20例、非WPW症候群上室性頻拍13例、心房粗動(非通常型含む)35例、心室頻拍3例〕、ペースメーカー治療(心臓再同期療法を含む)年間70例、植え込み型除細動器植え込み術16例となっている。心房細動アブレーション(両側肺静脈拡大隔離術)は高い技術を要する治療であるが、罹患患者数が多く、その需要に応えるべく当科では木曜午前以外は毎日不整脈センター担当医が対応している。

医療設備

心臓超音波装置(経食道を含む)、トレッドミル、ホルター心電図、マルチスライスCT、PET-CT、心臓核医学検査、補助循環装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

心臓大血管疾患に対する定期手術のほかに、救命救急センターや他院からの緊急冠動脈バイパス術、急性大動脈解離、補助人工心臓症例にも随時対応している。

症例数

05~10年の6年間の心臓大血管手術総数は1,074例であった(年平均179例)

★単独冠動脈バイパス術では、ほとんどの症例を心拍動下(OPCAB)にて行い、待機・緊急を含めた421例で手術死亡率0.24%と安定した成績を誇っている

★弁膜症手術も増加しており、特に低心機能症例を伴う僧帽弁疾患に対しては積極的に心拍動下僧帽弁形成術を行い、低侵襲で安全な術式を取り入れ、成績の向上に努めている。手術死亡率0.9%(過去6年)

★大動脈疾患に対する手術、特に急性大動脈解離や動脈瘤破裂に対する緊急手術を幅広く受け入れており、緊急大動脈症例数はここ数年都内で上位に入る。待機・緊急症例含め手術死亡率3.4%(過去6年)

★また、11年3月より植え込み型補助人工心臓認定施設となり、重症心不全に対する補助人工心臓治療も積極的に行っている。循環器内科・救命救急センターとの密接な連携により、緊急手術にも即座に対応している。手術適応については米国心臓病学会(AHA)および日本循環器学会ガイドラインに基づき、循環器内科と協議した上で決定している。さらに術前リスク評価を綿密に行い、手術成績向上に日々努めている。

医療設備

ICU、シネアンギオ室、DSA、MRI、MDCT、心臓核医学検査、心エコー、人工心肺、PCPS、IABP、自己血回収装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

腎臓内科

分野

腎臓内科

特色

患者様とコミュニケーションを十分にとり、一人ひとりの患者様にとって最も適している治療を行っていくことを目指している

★対象疾患は蛋白尿・血尿・ネフローゼ症候群をはじめとする糸球体腎炎、水・電解質代謝、急性腎障害、慢性腎臓病(腎不全期の教育学習目的入院もあり)、高血圧(本態性、二次性)、糖尿病性腎症、膠原病などによる二次性腎疾患、多発性嚢胞腎、間質性腎炎など、腎疾患のすべてである。また腎疾患は全身疾患の合併症として出現することも多く、数多くの診療科がある大学病院ならではの特性を生かし、治療は必要に応じ他診療科と共同で診療にあたり総合的な加療を行っている。腎疾患全般に対し、腎炎の診断、慢性腎臓病の腎不全保存期に対する食事・薬物療法、末期腎不全に対する腎代替療法(血液透析・腹膜透析など)を行っている。また腎疾患はもとより肝疾患、自己免疫疾患や神経筋疾患などに対しても、積極的に血液浄化療法などの治療を行っている

★研究分野では、世界に先駆けて腎臓水チャネル、クロライドチャネルをクローニングし、その分子機能の解析を行ってきた。腎臓尿崩症、リドル症候群などの遺伝子性腎疾患に対する遺伝子解析を行っており、全国からの遺伝子解析の依頼を受け付け、また発症メカニズムの解明、治療法の開発を目指している。

症例数

分子生物学的手法を用いた遺伝子診断における日本のトップグループの一つであり、先端的治療法の開発を目指している。腎炎に対するエコー下腎生検による診断から急性腎障害や慢性腎臓病の治療、血液浄化療法の導入・管理に至るまで全般的に行っている

★本院は日本で最も早く透析療法を開始した医療機関の一つであり、腎臓病治療には長年の伝統・実績がある。多くの関連病院と緊密な連携を維持しており、共同して医療の質の向上に努めている。また学内各科の腎疾患のコンサルテーションを積極的に行っており、各科と連携をとり診療にあたっている。原発性糸球体腎炎、二次性腎疾患の治療のみならず、それらを原因として進行した慢性腎臓病に対する治療も積極的に行っている。薬物療法はもちろんのこと、栄養士・看護師などのコメディカルスタッフと協力して食事療法ならびにきめ細かい生活指導を実践している。さらに、新規血液透析導入に必要な内シャント造設術や、腹膜透析導入に必要な腹膜透析用カテーテル留置術も原則として腎臓内科医が施行している。透析療法では、血液透析・腹膜透析の導入から外来維持透析まで行っている。急性腎障害や多臓器不全に対する様々な血液浄化療法(持続的血液濾過透析、血漿交換、エンドトキシン吸着、LDL吸着、リンパ球吸着療法など)も病態に応じて行っている

★なお10年の血液浄化療法総数は5,063件となり、99年(1,970件)の2.5倍以上となっている。全国42国立大学の中で年間血液透析回数は全国1位、血液浄化総件数も全国1位、そして血液透析新規導入患者は全国2位と、高い診療実績を誇っている。また合併症を有する重症度の高い患者が多いことも特徴といえる。さらに他科から中心静脈穿刺の挿入代行依頼を受けることも多く、エコー下中心静脈穿刺も施行している

★入院病床21床、透析ベッド15床、入院患者数431人、腎生検数61例、血液透析新規導入数62例、維持血液透析数209例、血液透析総回数4,224回、血漿交換総件数140件、血液吸着総件数64件、ICU透析総件数394件、腹膜透析新規導入4例、腹膜透析患者数12例、バスキュラーアクセス手術99例、腹膜透析カテーテル関連手術12例(いずれも10年)

★横須賀共済、武蔵野赤十字、土浦協同、取手協同、都立府中、都立墨東などの関連病院と、人的交流を行うとともに専門に応じて紹介を行い、医療実績と医療技術の向上に努めている。

医療設備

超音波診断装置(カラードプラ含む)、超音波下腎生検、全身麻酔下腎生検、蛍光顕微鏡、電子顕微鏡、CT、MDCT、MRI、MRIアンギオグラフィー、DSA血管造影装置、各種シンチグラフィー、血液浄化装置(血液透析、血液濾過透析、血漿交換装置)などを完備している。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

当科のモットーは①患者さんに貢献する新治療の開発を行うとともに、最新の技術と知識で診療に当たること②治療困難な患者さんには医師全員で診療に当たること③患者さんの身体的、精神的、経済的負担の軽減に努めること④患者さんのご理解に基づいて治療を進めることである。泌尿器科の腫瘍性疾患すなわち腎癌、前立腺癌、膀胱癌、腎盂・尿管癌、精巣癌、副腎腫瘍などに対して、安全、低侵襲、機能温存を重視した先端の治療・検査法の開発および導入を進め、開発した手術や検査法の普及にも努めている。浸潤癌・進行癌に対しては、抗癌剤、放射線療法、内分泌療法、手術療法を組み合わせた治療法を広く実践している。難治の疾患あるいは合併症の高度な患者には、医師が全員参加で治療に努める体制としており、他科すなわち外科、放射線科、病理、内科などとの密接な連携のもとに診療を進めている。

症例数

10年度の入院患者数は1,221人、総手術件数764件(ESWLは除く)。ミニマム創内視鏡下手術は、前立腺全摘除74例、根治的腎摘除47例、腎部分切除50例、副腎摘除24例、腎尿管全摘除18例、膀胱全摘除9例、膀胱部分切除9例など。他には経尿道的腫瘍切除159例など

ミニマム創・内視鏡下手術=腹腔鏡手術の低侵襲性と開放手術の安全性、根治性、経済性を兼ね備えた手術。当教室で開発した手術である。06年に先進医療に認定され、08年に保険適用(保険名:腹腔鏡下小切開手術)となった。泌尿器科のほぼすべての癌および良性腫瘍を対象とし、摘出臓器が辛うじて取り出せる程度のひとつの傷(2~5cm)で手術を完了できる。炭酸ガスで腹腔内を加圧することなく、また腹膜を損傷することなく手術を行うため、安全性が高く、術後の合併症のリスクも低い。根治的腎摘除、前立腺全摘除、副腎摘除などの大半の例が、術後数日以内に退院可能となる。これまで1,500例以上の患者に行い、全員軽快・治癒し退院している。詳細は下記のホームページ参照

前立腺癌早期発見と精密診断のための26カ所立体生検=根治できる早期の前立腺癌の有無をより確実に診断するとともに、治療法の選択に重要な癌の悪性度および存在部位をより正確に診断できる。当科で開発した生検法であり、局所麻酔で可能である。1,100例以上に行っているが合併症の頻度は低く、6本生検と同程度である。本生検に基づいて世界最先端のノモグラムが作成された

★浸潤性膀胱癌に対する抗癌剤・放射線・手術を併用した低侵襲・根治的膀胱温存療法を行っている。低用量の放射線・化学療法を行い、効果の良い例に対してミニマム創内視鏡下膀胱部分切除を施行し、膀胱を温存している。本法による膀胱温存例は全例浸潤癌の再発なく生存している

★小径腎癌(T1a)に対し、その80%以上に無阻血腎部分切除をミニマム創内視鏡下に行っている

進行性前立腺癌に対する順次内分泌療法=内分泌療法剤(抗男性ホルモン剤、女性ホルモン剤、ステロイド剤)および化学療法剤を順次用い、QOL(生活の質)の良い長期の寛解を図っている。除睾は形態温存手術法を開発して行っている

★早期の前立腺癌に、合併症の少ない部分治療を小線源療法を用いて行っている

★進行性精巣癌に対する(大量)化学療法+射精機能温存後腹膜リンパ節郭清にて、完治を目指した低侵襲機能温存手術を行っている

★進行性腎癌に対し独自の多剤併用療法(ICCA療法)を開発し、良好な成績を挙げている。また、尿失禁、骨盤臓器脱に対する低侵襲手術、人工括約筋手術を行っている。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、3次元CT、PET、超音波診断装置、ESWL、密封小線源治療機器、尿力学検査装置、リニアックなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

整形外科

分野

整形外科

特色

東京の都心、お茶の水に存在する大学であり、関東一円からの紹介患者が多いが、全国から紹介されることも少なくない。大学病院の役割は先進的な医療を実施することであり、病病連携あるいは病診連携を重要視した上で大学病院での治療が望まれる難易度の高い手術症例になるべく特化している。大学院大学という特性も生かし、信頼される診療と本質を極める研究を通じて責任ある教育を行いながら、社会・人類に貢献できるよう努めている。我々は先進医療を大学病院の使命と考え、キャパシティーの限り多くの患者さんを受け入れるように努力しているが、来院時にはできるだけ、日本整形外科学会専門医の紹介状を持参することをお願いしたい。

症例数

脊椎=先進的な医療を安全に提供することを伝統としている。最先端の脊髄機能診断法を駆使し、脊髄や神経の機能を正確に診断した上で手術を行うので、不必要な手術を行うことはない。難易度の高い手術を安全に正確に行うため、顕微鏡、内視鏡、術中ナビゲーション、術中CTなど最先端設備を揃えている。考えられるすべての治療法の長所と短所を十分説明し治療法を選択しているが、できるだけ患者さんの負担を軽減するように低侵襲化に努めている。近年では高齢者の脊椎圧迫骨折に対して、局所麻酔下での経皮的椎体形成術を積極的に行っている。10年の脊椎手術件数は232件と全国の大学病院では屈指で、内訳は頚椎61例(うち前方20例)、胸椎30例、腰椎141例である。手術時も脊髄機能モニタリングを積極的に行い、10年の術後神経症状悪化は1例(0.4%)のみで、安全に最先端の手術を行っている。このほか再手術を必要とした合併症は創感染1例と術後血腫2例であった

膝スポーツ=若年者のスポーツ障害のうち前十字靭帯損傷に対して、近年日本のみならず世界的に注目されている、内側ハムストリング腱を用い、脛骨・大腿骨ともに2つのドリル穴を用いる2重束再建術を関節鏡視下に行う術式を世界に先駆け94年から施行している。年間手術件数約100例。変形性膝関節症・関節リウマチの膝変形に対する人工膝関節置換術の経験は豊富である。両側膝同時一期的な手術も積極的に行い50%以上は両側同時である。年間手術件数は約120例。<宗田教授>膝前十字靭帯再建術の第一人者で2重束再建術を94年より開始。新しい人工膝関節を開発。<関矢教授>軟骨再生医療、人工膝関節置換術、膝関節鏡視下手術を担当。日本軟骨代謝学会、日本膝関節学会、膝関節フォーラム評議員。Stem Cells編集委員。<望月准教授>肩関節外科医、反復性脱臼を代表とするスポーツ障害や、高齢者の腱板断裂に対して関節鏡を用いた低侵襲手術を行っている。<朱助教>膝鏡視下手術、人工膝関節置換術を中心に診療。わかりやすい説明で患者さんに安心して治療していただけることをモットーに診療をしている。<古賀助教>膝鏡視下手術、人工膝関節置換術を中心に診療。膝前十字靱帯損傷のメカニズム解明に関する研究を行い、それに基づいた治療を行っている

股関節=成人の慢性股関節疾患を中心に種々の股関節疾患に対し保存的・観血的治療を行っている。特に変形性股関節症や大腿骨頭壊死症等に対する人工股関節置換術の手術件数(10年は179関節)は関東でも有数で、そのうち両側同時置換術が約30%。寛骨臼回転骨切り術やキアリ骨盤骨切り術でも早期社会復帰可能な方法を用いている。<神野講師>低侵襲人工股関節置換術・再置換術、キアリ骨盤骨切り術、寛骨臼回転骨切り術等の適応疾患を中心に、成人および小児の股関節疾患を担当。日本整形外科学会代議員/『変形性股関節症診療ガイドライン』策定委員、日本股関節学会評議員、日本リウマチ学会専門医。Journal of Arthroplasty編集委員。<麻生講師>少ない回数の手術でよりよい生活を送れることを目標とし、低侵襲人工股関節手術、人工股関節再置換術を中心に担当。研究室では、将来薬理学的に変形性股関節症を治療することを目的として軟骨老化のメカニズムに関する研究を行っている。東京骨関節フォーラム世話人。<古賀助教>低侵襲人工股関節置換術・再置換術、キアリ骨盤骨切り術、寛骨臼回転骨切り術を中心に股関節疾患を担当。脊椎グループと連携し、術中神経機能モニタリングを用いた人工股関節手術などより安全な治療法の開発にも取り組んでいる。『変形性股関節症診療ガイドライン』策定委員

上肢=上肢における外傷、変性・炎症性疾患、絞扼性末梢神経障害、スポーツ障害などに対する保存療法、手術療法を行っている。変形性関節症やリウマチ性関節症に対する関節形成術、重症の絞扼性末梢神経障害(手根管症候群・肘部管症候群など)に対する機能再建術、肩・肘・手関節鏡を用いた低侵襲手術治療等を積極的に行っている。年間手術件数は約150件。<若林講師>上肢の外傷(骨折・靱帯損傷、スポーツ障害など)、変性・炎症性疾患(リウマチや母指CM関節症など)、絞扼性末梢神経障害等を中心に担当。日本手外科学会認定手外科専門医、東京手・肘の外科研究会世話人、新都心上肢の外科研究会世話人。<二村助教>肩・肘関節の保存治療、鏡視下手術を得意とし、上肢全領域の診療を担当する

腫瘍=外来では正確かつ迅速な診断を行い早期に治療が開始できることに最も留意している。骨軟部腫瘍の診療において最大の問題点である病理診断に関して、関東の骨軟部腫瘍病理専門医にコンサルトできるシステムを有する。治療では、各種画像、術前治療効果、手術標本と治療成績を詳細に解析して得られた知見をもとに、個々の症例で手術侵襲を最小限にして患肢機能を温存しつつ、再発のない安全な切除縁を設定し精度の高い手術を行っている。年間手術件数は約150例、小児の骨軟部腫瘍にも力を入れている。<澤村助教>成人、小児の骨軟部腫瘍の外科的治療と化学療法を担当。腫瘍切除後の組織機能欠損に対して人工物をなるべく使用せず自家組織による恒久的な再建を目指している。大学の特性を生かし、他専門グループと連携をとりながら最先端の治療技術による機能的再建にも配慮している。アメリカ骨軟部腫瘍学会会員、『軟部腫瘍診療ガイドライン』策定委員会アドバイザー

リハビリ=整形外科疾患術後の超早期リハを積極的に施行し、短期間の入院で回復が得られるようにしている。人工関節置換術では2週間で杖歩行退院が可能となる人が多い。その他、伝統的に義足作製を多く行っている。<森田准教授>リハビリテーション部部長

高気圧酸素治療=各種整形外科疾患に対する高気圧酸素治療(HBO)を施行している。最大16人同時に治療可能な日本最大の治療装置で、10年は年間延べ5,484人を安全に治療し、国内随一の治療実績を積み重ねている。高い圧力での酸素吸入によって、特に血液自体に溶ける溶解型酸素を増やす特殊治療にて、慢性骨髄炎、末梢循環不全、捻挫・靭帯損傷等軟部組織外傷、神経疾患等に効果がある。<柳下講師>高気圧治療部長として広くHBOにあたるとともに、特にスポーツ外傷に対するHBOを実施。日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会評議員。

医療設備

MRI、CT、PET他各種核医学検査、脊髄誘発電位検査機器、高気圧酸素治療装置、人工関節用クリーンルーム、手術用顕微鏡、CTガイド下ナビゲーションシステムなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

周産・女性診療科

分野

産婦人科

特色

東京都の中心に位置し、御茶の水駅より徒歩2分と交通の便が良いため、都内各地域はもとより、千葉、埼玉、茨城など近県から通院する患者も多い。各種専門外来を設け、診療は周産期グループ、不妊・内視鏡グループ、腫瘍・更年期グループの3つの診療グループで行っている。

症例数

10年の外来初診患者数1,536人、再診患者数24,828人、総手術数は647件で、その内訳は婦人科良性疾患の手術353件(うち内視鏡手術は182件)、婦人科悪性疾患の手術113件、産科手術181件である

周産期=分娩数は396件、帝王切開術は115件で、帝王切開率は29%である。超音波専門外来を設け、すべての妊婦に対して超音波パルスドプラ法による胎児中大脳動脈、臍帯動脈、子宮動脈の血流分析を行い、胎児胎盤系および子宮内環境の評価を行っている。さらに妊娠後期には胎児心拍モニタリングを施行し、胎児の健常性を評価している。大学病院という性格上、合併症妊娠の症例が多いが、関連他科との連絡を密に行い、管理の徹底に努めている。LDR(特別分娩室)を2室有しており、立ち会い分娩が可能である。分娩後は原則として母児同室としており、母乳哺育を中心とした指導を行っている

不妊=10年の成績は人工授精54症例(146周期)において妊娠成立は5症例(対症例9.26%)である。採卵は37症例(46周期)でそのうち体外受精が31周期、顕微授精が15周期。移植を行った体外受精16周期の妊娠率は43.75%、顕微授精9周期の妊娠率は11.11%となっている。解凍-胚移植24症例(36周期)では移植あたりの周期別妊娠率は25.0%である

内視鏡=婦人科良性疾患の治療は手術が中心となるが、可能な限り腹腔鏡下手術を行い、手術侵襲を最小限にとどめ、入院期間の短縮を図っている。内視鏡手術の件数は年々増加し、10年では婦人科良性疾患の手術の過半数を占めている

腫瘍=子宮頚部悪性腫瘍の手術件数は71件である。高度異形成を含め初期癌にはまず円錐切除術を行い、治療方針を決定する。微小浸潤癌(Ia期)では単純子宮全摘術を追加するが、挙児希望者では円錐切除術のみとし、子宮を温存する。Ib期、II期では広汎子宮全摘術を原則としているが、近年同時化学放射線療法の症例が増加している。合併症のある例やIII期以上の進行例では、集学的治療を行っている。子宮体癌の手術件数は20件である。原則として開腹手術を行い、原発腫瘍の摘出および病変の広がりの確認を行う。異型増殖症や初期癌が疑われる場合には子宮鏡検査を行い、診断の精度を高めている。腫瘍の悪性度や転移の有無など、再発の危険性を考慮した上で、化学療法を主とした後療法を行っている。卵巣癌の手術件数は18件である。手術的に摘出可能な症例では、両側の卵巣卵管、子宮、大網の切除に加え、骨盤および傍大動脈のリンパ節を郭清する。挙児希望があるI期の症例に限り、片側の卵巣と子宮の温存を考慮する。術後には原則として抗癌剤による化学療法を追加する

更年期=本専門外来では、骨粗鬆症、動脈硬化、尿失禁、認知症などの予防と治療のみならず、更年期以降の女性の長期的な健康管理を行い、生活の質の向上に努めている。医師、看護師のみならず管理栄養士、臨床心理士も参加した系統的健康・栄養プログラムが行われており、医師による健診(子宮癌、更年期障害重症度、骨量、脂質代謝など)および治療と並行して、1対1あるいは集団の形態で、生活習慣の改善と社会活動への参加を目標とした健康評価が年に数回行われ、多大な成果をあげている。

医療設備

4D超音波装置、パルスドプラ、カラードプラ、SQA・CASA、細径子宮鏡、MSCT、MRI、DEXA、CAVIなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

眼科

分野

眼科

特色

あらゆる眼疾患に対し、それぞれ専門スタッフによる診断および治療が一貫して行える診療体制を整えている。特にぶどう膜炎に対しては、PCR(Polymerase Chain Reaction。DNAポリメラーゼを用いて連鎖反応的に目標遺伝子のDNAを増幅する方法)を用いた新しい診断システムによる迅速な診断と、難治性ぶどう膜炎に対して、抗サイトカイン抗体などを用いた新しい治療法の開発と臨床応用を先駆的に行っている。また、世界で唯一の強度近視専門外来を有し、強度近視に伴って視覚障害を生じる種々の眼病変に対し、最新の画像診断機器を用いて確実に診断し、抗血管新生療法など新しい治療法を積極的に行ってよい治療成績をあげている。さらに、加齢黄斑変性、黄斑浮腫などの黄斑疾患に対する抗血管新生療法、増殖性糖尿病網膜症、網膜剥離などに対する網膜硝子体手術を多数施行し、良好な成績を得ている。

症例数

10年度の初診患者数は2,162人、再診患者数は37,353人、手術件数は1,132件である

★ぶどう膜炎外来では、診断法の確立と難治性ぶどう膜炎の治療法、そして眼内炎症の病態解析に力を入れている。診断では、眼内液を用いて多数のウイルス遺伝子の検出と定量を行う新しいPCR診断システムを使い、迅速かつ確実な診断を行っている。治療では、難治性ベーチェット病患者に対する抗TNF-α抗体療法や、ステロイドインプラントなどの新しい治療法の開発に努めている

★強度近視外来では、特に強度近視の視覚障害の原因として重要である3つの病態である、近視性脈絡膜新生血管、黄斑分離症、近視性視神経症に対し、光干渉断層計や眼底自発蛍光など、最新の画像解析機器を用いて迅速かつ的確に診断し、抗血管新生療法や黄斑分離症に対する硝子体手術などを積極的に施行し、良好な治療成績をあげている。特に近視性脈絡膜新生血管に対しては長年の長期経過観察の臨床経験をもとに、新生血管を臨床所見からタイプ分類し、どのような新生血管にどの治療が有効であるか、個人個人に対し、的確に判断し、治療を行っている。さらに長期にわたり通院している患者も多く、各患者の視機能予後についても適切なアドバイスを行っている

★網膜硝子体グループでは主として糖尿病網膜症、裂孔原性網膜剥離などの手術治療に当たっている。また、25ゲージシステムを用いた低侵襲硝子体手術も積極的に導入している。ぶどう膜炎に伴う硝子体混濁や網膜壊死、強度近視に伴う黄斑分離症や黄斑円孔網膜剥離に対する硝子体手術も数多く手がけている

★メディカル網膜外来では、主として滲出型加齢黄斑変性をはじめとする黄斑部疾患、網膜静脈閉塞症や糖尿病網膜症などによる黄斑浮腫を伴う疾患、網膜変性疾患などに対して、フルオレセイン、インドシアニングリーン蛍光眼底造影検査や光干渉断層計、および黄斑部多局所網膜電図などを用いて、形態学的、機能的に正確な診断を迅速に行い、その診断のもと、光線力学療法、抗血管新生療法を主体とする最新の治療を積極的に施行し、良好な成績をあげている

★斜視弱視外来では2人の担当医師と5人の視能訓練士(ORT)が、小児により良い視機能の発達をもたらすための努力を行っている。幼児でもなるべく正確な屈折眼位検査を行い、各人に適した弱視治療を計画している。斜視手術は小児だけでなく、麻痺性斜視などの成人にも施行している。強度近視に伴う特殊な斜視の治療も手がける

★神経眼科外来では、脳神経外科、神経内科と密接な連携のもとに診療にあたっている。さらに眼瞼けいれんの病態解明とボトックス治療を行っている。

医療設備

3次元光干渉断層計、多局所網膜電図、蛍光眼底造影、前房フレアーセル測定装置、角膜形状解析装置、非接触式眼軸長測定装置(IOLマスター)、前眼部・後眼部超音波解析装置、各種自動視野計、各種レーザー凝固装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

耳鼻咽喉科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科 

特色

大学附属病院であり、高度先進医療を担う特定機能病院として機能しつつ、大学医学部学生ならびに大学院生の教育、耳鼻咽喉科・頭頸部外科の初期研修、ならびに臨床成績の向上を目指した耳鼻咽喉科・頭頸部外科学の基礎研究を行い、頭頸部外科と共同して臨床に携わっている。難聴の診断・治療として、我が国では初めての手術である埋め込み型骨導補聴器の手術を施行している。

症例数

09年4月〜10年3月の新患患者数は3,561人、再来患者数は33,023人、1日平均患者数は151人。入院患者数は716人、手術件数は899件で、耳鼻咽喉科・頭頸部外科の全領域を網羅なく対象としている

★耳疾患の主要な手術では、アブミ骨手術を含めて鼓室形成術82件で耳漏の停止、聴力の改善が95%の症例で達成されている。鼓膜穿孔の閉鎖術は、入院せずに、外来で日帰り手術を施行しており、100%に近い穿孔閉鎖成功率が得られている。埋め込み型骨導補聴器は、現在までに21症例22耳の埋め込み術を経験した。全例が従来用いていた補聴器より、埋め込み型骨導補聴器の方が音質が良好で、気導補聴器で経験する耳閉塞感がないため、埋め込み型骨導補聴器を装用している。側頭骨腫瘍を含む側頭骨病変の手術治療、メニエール病に代表されるめまい疾患の手術治療の成績は、術前に予想した成績がほぼ全例で得られている

★鼻疾患では、アレルギー性鼻炎には、アルゴンプラズマ使用を含む鼻粘膜焼灼術111件、慢性副鼻腔炎を対象として、62件の機能的鼻・副鼻腔手術が施行された。アレルギー性鼻炎の症例中80%で自覚・他覚所見が改善し、慢性副鼻腔炎症例は90%で自覚・他覚所見が改善している。内視鏡を用いた機能的鼻・副鼻腔手術症例中、可能な症例では外来日帰り手術を施行している。難治性の副鼻腔病変、再手術例等では、ナビゲーションシステムを用いて安全かつ治療成績の向上を目指した手術を施行している

★睡眠時無呼吸症候群症例も対象に含んで、口蓋扁桃摘出術は28件で、全例に改善が見られている

★唾液腺摘出術は31件で、全例に摘出後の病変の再発はない

★声帯ポリープ等の喉頭疾患に対する喉頭微細手術は16件で、全例に改善がみられている

★新しい画像処理法であるNBI、EPK法を採用した内視鏡による診療。各種の耳鼻咽喉科領域の疾患の診断ならびに鏡下手術の際に、通常光では観察困難な病変を新規の画像処理により観察可能として診療している

★専門外来として、難聴・耳鳴・補聴器・顔面神経外来、めまい外来、中耳炎外来、鼻・副鼻腔・アレルギー外来が開設されている

★難聴・耳鳴・補聴器・顔面神経外来の新患者数は372人で、遺伝性難聴、突発性難聴等の難聴の診断・治療を行っている。難聴の診断として難聴遺伝子の解析、突発性難聴の治療には、高気圧酸素治療、鼓室内ステロイド注入治療を施行している

★めまい外来の新患者数は300人で、良性発作性頭位めまい症、メニエール病の診断・治療を行い、めまい発作のコントロールは、90%である

★中耳炎外来の新患者数は99人で、真珠腫性中耳炎、耳硬化症などの診断と術後治療を行っている

★鼻・副鼻腔・アレルギー外来は新患者数60人で、各種抗アレルギー剤の市販後調査、減感作療法を行いながら、アルゴンプラズマによる下鼻甲介焼灼術を症例を選択して施行している。特に、花粉症で症状の高度の症例では、花粉飛散期の最も鼻症状が高度の時期に、アルゴンプラズマ下鼻甲介焼灼術を施行し、良好な成績を得ている。

医療設備

MRI、CT、PET-CT、アルゴン・プラズマ装置、超音波診断装置、ABR、人工内耳マッピング機器、耳音響放射機器、蝸電図、平衡機能検査、3次元記録解析眼球運動記録解析装置、KTP/YAGレーザー、耳管機能検査機器、鼻腔通気度検査機器、味覚検査機器、乳児聴力検査装置、耳鳴検査装置、重心動揺計、顔面神経電気刺激装置、ナビゲーション手術装置、喉頭ストロボスコープなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

頭頸部外科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科 

特色

頭頸部外科は12年前に日本で初めて医学部に設立された。良性から悪性までの頭頸部領域の腫瘍を専門的に扱う科で、本学耳鼻咽喉科のスタッフと共に、放射線科、形成外科、脳神経外科、食道外科、歯科などとの協力体制のもと集学的治療が確立されており、頭頸部腫瘍の診断、治療、治療後経過観察まで一貫して行っている。特に、手術が困難な頭蓋底腫瘍や頭頸部の小児がん症例については全国からの紹介患者が多い。セカンドオピニオン外来受診患者も多く、患者さんのお話を十分にうかがい最も適した治療法を提示する。

症例数

★頭頸部腫瘍外来の新患者数は450例。内訳は頭蓋底腫瘍18、聴器腫瘍9、鼻副鼻腔腫瘍30、口腔腫瘍37、上咽頭腫瘍13、中咽頭腫瘍22、下咽頭腫瘍26、喉頭腫瘍26、甲状腺腫瘍49、副甲状腺腫瘍3、唾液腺腫瘍70、頸部リンパ節腫脹18、頸動脈小体腫瘍2、副咽頭間隙腫瘍15例など非常に多彩

★10年の頭頸部腫瘍手術総数は約272例(外来手術を除く)。内訳は側頭骨悪性腫瘍手術5、頭蓋底手術11、鼻副鼻腔悪性腫瘍手術11、口腔悪性腫瘍手術17、中咽頭悪性腫瘍手術3、下咽頭頸部食道悪性腫瘍手術16、喉頭悪性腫瘍手術16、唾液腺腫瘍手術27、甲状腺腫瘍手術36、副甲状腺腫瘍手術6例、頸部郭清術55、リンパ節生検26、副咽頭間隙腫瘍手術8など

★頭蓋底手術では内視鏡、ナビゲーション、頭蓋骨模型など様々な手術支援機器を駆使している

★中下咽頭癌早期癌、表在癌の診断治療にも積極的に取り組んでいる

★最近は化学療法、放射線療法さらに両者を組み合わせた化学放射線療法による機能温存治療も急増し年間70例に及ぶ。

医療設備

MRI、CT、 MDCT、PET、カラードプラエコー、電子内視鏡、NBI内視鏡、KTPレーザー、手術用ナビゲーション、術中CT、小線源治療病室。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

皮膚科疾患全般について偏りなく診療・治療を行っている。皮膚科学会の認定施設であると同時に、アレルギー学会の認定施設でもあり、アレルギー学会認定指導医、専門医が所属している。アトピー性皮膚炎、薬剤アレルギー、乾癬、膠原病、血管炎、発汗異常、水疱症、悪性腫瘍や原因不明の慢性・難治性疾患などの治療に力を入れているが、症状の改善はもちろんのこと、なぜそのような皮膚症状が起きたのかという原因追求を可能な限り行うよう日々努力している。また、皮膚症状を単に皮膚のみの問題としてではなく、全身症状の一部分としてとらえて診療をしていくようトレーニングを行っており、必要に応じて院内各科と協力の上、患者さん個々に対して適切な解決方法を示すよう努力している。

症例数

09年の年間における外来初診患者数は2,853人、病棟入院患者数306人、手術件数(含む全身麻酔手術、生検、外来小手術)808件。入院定数は19床で、主な入院疾患は成人型アトピー性皮膚炎、悪性腫瘍、膠原病、血管炎、薬疹、水疱症、感染症、皮膚潰瘍、重症乾癬などである

アトピー性皮膚炎=適切な薬物療法によって症状をコントロールするのみならず、個々の患者さんによって異なる増悪因子を検索、除去しながら皮膚症状の改善を図るよう心がけている。スキンケア、入浴習慣などを含めた生活指導も行う。日常の環境中に埋没して見逃してしまいがちな増悪因子(シャンプーや洗剤など)や、病巣感染の存在には特に注意を払って診療を行っている。さらに近年、遺伝子療法の可能性も試みている

乾癬=ステロイド外用剤、ビタミンD3製剤の他、当院で調剤したアンスラリン軟膏外用、紫外線照射、免疫抑制剤内服、生物学的製剤などを組み合わせた治療を行っている。増悪因子としての病巣感染の検索や除去なども積極的に行っている。近年、ナローバンドUVB(紫外線照射装置)療法の導入を積極的に行っている

膠原病=膠原病に限ったことではないが、皮膚症状は全身性疾患の初期症状として、早期発見のための重要な手がかりであることが多い。また、膠原病の管理は長期にわたることになるが、血液検査などにあらわれない病状の変化を、皮膚の観察により検出できることも多くある。当院膠原病内科とも連携し、きめの細かい診察、加療を心がけている

腫瘍=皮膚癌を含めた皮膚腫瘍全般を扱っている。ダーモスコピーなどを活用し、可能な限り臨床診断を正確にし、的確な治療を行うことを目指している。悪性黒色腫などにおいては、センチネルリンパ節生検を行うことにより、可能な限りの低侵襲性な手術を心がけている。大がかりな手術の場合は院内他科との連携により行っている

多汗症=掌蹠、腋窩といった局所多汗症の加療を主に行っている。発汗量を発汗計により計測した上で、その重症度に応じた治療を行っている。塩化アルミニウム療法、イオントフォレーシス療法、ボツリヌス菌毒素皮下注射(保険対象外で自費)などを組み合わせ、症例にあった治療法を提供できるよう努力している

真菌症=培養検査を行い、確実な診断をモットーにしている。普段の生活上の注意点などに関する相談にも応じている

循環不全=循環不全を背景とした下腿潰瘍などの精査加療に取り組んでいる。院内血管外科などとの連携により、難治例にも意欲的に取り組んでいる

尋常性白斑=外用剤による治療に加え、suction blisterによる表皮移植、ナローバンドUVB療法も行っている

水疱症=ステロイド、免疫抑制剤内服の他、難治例に対しては血漿交換療法も行っている

フットケア=フットケアによる足機能向上による全身状態の改善を図っている。院内他科との連携により、膠原病や糖尿病などの足のケアを行い、足病変の合併を未然に防止することに取り組んでいる

その他=重症型(アナフィラキシー型など)の薬疹に対しては、入院のうえ原因薬剤の確定および使用できる薬剤の検索なども行っている。また、痒疹、脱毛症、座瘡などのうち、治療に難渋する疾患にも取り組んでいる。

医療設備

CT、MRI、紫外線照射装置、皮膚硬度計、エコー、イオントフォレーシス、発汗測定器などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

内分泌・代謝内科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

下垂体・副腎・甲状腺・副甲状腺・膵など多岐にわたる内分泌疾患と糖尿病・高血圧・代謝疾患の広範な領域を対象に診療に当たっている。

症例数

10年の外来診療患者数:20,841人(糖尿病約14,000人)超音波検査:甲状腺検査数460人(刺吸引細胞診数27人)、頸動脈検査数581人。10年の入院患者総数384人。内訳は内分泌疾患153人(下垂体55人、甲状腺7人、副甲状腺8人、副腎74人、膵内分泌8人、性腺1人)、糖尿病285人、高血圧90人、高脂血症49人(重複あり)。平均在院日数15.7日

内分泌疾患=主な内分泌疾患として、視床下部・下垂体疾患(下垂体腫瘍、クッシング病、先端巨大症、プロラクチノーマ、下垂体機能低下症、尿崩症、バゾプレシン分泌過剰症)、甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病、甲状腺炎、甲状腺腫瘍など)、副甲状腺疾患(副甲状腺機能亢進症および低下症、骨粗鬆症など)、副腎疾患(クッシング症候群、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、アジソン病、先天性副腎皮質過形成など)、その他(多発性内分泌腺腫症、膵内分泌腫瘍、異所性ACTH症候群、カルチノイド症候群など)を対象として、内分泌検査および画像診断による的確な診断と治療にあたっている。正確な腫瘍の局在診断により外科的治療の適応を決定し、外科との密接な連携のもとに患者様の術前・術後のフォローアップを行っている。とりわけ画像検査で発見される副腎偶発腫瘍は多数例紹介され、内分泌性高血圧の原因となる原発性アルドステロン症、副腎性(サブクリニカル)クッシング症候群、副腎癌、褐色細胞腫などを的確に診断し、より侵襲の少ないミニマム創内視鏡下副腎摘除術を取り入れた泌尿器科での外科治療により治癒率が向上している。09年より厚労省難病(難治性疾患)に指定された下垂体疾患(下垂体機能低下症、クッシング病、先端巨大症、プロラクチノーマ)についても多数例の診療実績があり、脳神経外科と連携して診断と治療にあたっている。甲状腺・副甲状腺腫瘍の診断と治療も頭頸部外科と連携して多数の症例経験がある。さらに稀とされる膵内分泌腫瘍(ガストリノーマ、インスリノーマなど)も相当数の診療実績があり、機能診断および局在診断を行い、肝胆膵外科と連携して積極的な治療にあたっている

糖尿病・高血圧・代謝疾患=生活習慣病である糖尿病(予備群を含め1,870万人)および高血圧(約4,000万人)は、国内でも増加の一途をたどっているが、いずれも無症状なために発見が遅れる。その結果、全身の血管が障害されて動脈硬化の進行をもたらし、心筋梗塞や脳卒中の原因となるため、早期発見と治療が重要で、適切な治療・管理により臓器障害や合併症の発症・進行を予防できる。当科は厚労省支援の「糖尿病合併症予防のための戦略研究:J-DOIT3」の参加施設として、2型糖尿病の血管合併症抑制のための介入試験を積極的に実施している。1~2週間の教育入院プログラムに沿った糖尿病教育入院を積極的に取り入れるとともに、糖尿病三大合併症(網膜症、腎症、神経障害)や大血管障害に対しては各専門診療科と連携して治療にあたっている。入院患者様を対象に毎日病棟での糖尿病教室や、歯学部と連携して歯周病教室を行い、また外来患者様対象の「うめの実会」(東京都糖尿病協会友の会)主催による月1回の月例勉強会を行っている。メタボリックシンドローム(腹部肥満を発症基盤とした高血圧・脂質異常・耐糖能異常の集積)に対しては、積極的に生活指導および薬物治療を取り入れて、一次予防を目指している。

医療設備

CT、MRI、シンチグラフィー、PET、甲状腺エコー、穿刺吸引細胞診、頸動脈エコー、FMD検査、PWV検査、人工膵臓、高圧酸素療法など、大学病院として診療に必要な設備は整っている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

血液内科

分野

血液内科

特色

最新の科学的根拠(エビデンス)に基づいたプロトコールでの診療を行っている。患者様の十分な理解と同意を得た上で治療することを基本としている。新規診断法、治療法の開発に積極的に取り組んでいる。

症例数

病床数は22床(無菌病床6床)。10年度の入院患者総数は延べ223人で、内訳は急性骨髄性白血病15人、急性前骨髄球性白血病1人、急性リンパ性白血病10人、骨髄異形成症候群17人、慢性骨髄性白血病5人、慢性リンパ性白血病4人、慢性骨髄増殖性疾患3人、非ホジキン悪性リンパ腫109人、ホジキンリンパ腫13人、多発性骨髄腫+類縁疾患24人、再生不良性貧血5人、特発性血小板減少性紫斑病9人、血友病1例、慢性活動性EBウイルス感染症15人、その他3人であった

★6床の無菌病室において、急性白血病寛解導入療法や、白血病および悪性リンパ腫、多発性骨髄腫について自家、および同種造血幹細胞移植療法を積極的に行っている。10年は同種造血幹細胞移植13例(血縁末梢血幹細胞移植2例、非血縁骨髄移植8例、非血縁臍帯血移植3例)、自家末梢血幹細胞移植17例が施行された

★また外来に関しては、外来化学療法室の運営、管理の一端を担うとともに、月延べ約25人に対し、安全かつ生活の質に重点をおいた通院化学療法を施行している。成人白血病治療共同研究グループ(JALSG)に参加しており、白血病はそれに基づき治療を行っている。治療に関連して薬剤耐性、微小残存腫傷の検索も行っている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

膠原病・リウマチ内科

分野

リウマチ・膠原病内科

特色

膠原病・リウマチ・痛風外来に加えて、呼吸器、循環器、消化器、腎臓、内分泌、神経、血液、老年病などの各内科、皮膚科および整形外科・理学療法部などと連携をし、リウマチ性疾患のトータルケアを行っている。特に膠原病・リウマチ性疾患の早期発見・早期治療を目標とし、膠原病に合併する間質性肺炎をはじめとする各種の難治性病態に対して、グローバルスタンダードに合致した先進的治療を積極的に行っている。また、宮坂教授は関節リウマチに対する生物学的製剤をはじめとする多くの臨床試験において治験責任医師となっており、新薬の治験が積極的に行われている。くわしくはホームページ:http://www.tmd.ac.jp/grad/rheu/ rheu-J.htmを参照されたい。

症例数

病床数22床。月間外来患者数約1,500例。うち新患者数約80例。外来通院中の患者数は、関節リウマチ約1,000例、全身性エリテマトーデス約200例、多発性筋炎・皮膚筋炎約80例、シェーグレン症候群約80例、強皮症約40例。ほか混合性結合組織病(MCTD)、血管炎症候群、抗リン脂質抗体症候群、ベーチェット病、成人スティル病などの膠原病や、痛風、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎などのリウマチ性疾患を多数診療している。また、原因不明の発熱、関節痛を来す紹介患者にも対応する

関節リウマチ=早期よりメトトレキサートをはじめとする抗リウマチ薬を積極的に使用することにより、早期より寛解導入を試みる一方で、抗リウマチ薬の副作用発現についても細心の配慮を払っている。難治例に対しては生物学的製剤の使用を積極的に行う。基本的には外来通院であるが、服薬指導、理学療法を含む1週間の教育入院コースもある。悪性関節リウマチは入院治療とする

全身性エリテマトーデス=入院のうえ、ステロイド薬の使用が基本。ループス腎炎、中枢神経ループスに対しては、それぞれ腎臓内科・血液浄化療法部、神経内科と併診を行い、きめの細かい治療を行う。免疫抑制療法のために短期治療入院コースもある。感染症に対する予防投薬を適宜行い、日和見感染症発症防止に好成績を挙げている

多発性筋炎・皮膚筋炎=入院のうえ、ステロイド薬の使用が基本。症状の改善に応じて理学療法を行う。ただし、難治例に対しては大量ガンマグロブリン療法、間質性肺炎合併に対しては免疫抑制療法などを積極的に行う

シェーグレン症候群=歯学部附属病院が併設されているため、歯科との併診を行っている

強皮症=皮膚科、消化器内科、呼吸器内科などとの併診を行いながら、各種臓器病変に対処している

混合性結合組織病=肺高血圧症などの難治性病態に留意をしながら、ステロイド治療を基本にして治療を行う

抗リン脂質抗体症候群=抗凝固療法を中心に行い、血栓症の合併を未然に防ぐ

ベーチェット病=眼病変は眼科と、消化器病変は消化器内科と、中枢神経病変は神経内科とそれぞれ併診を行い、早期発見・早期治療に努めている。ステロイド抵抗例には免疫抑制薬を積極的に投与する

成人スティル病=急性呼吸逼迫症候群、血球貪食症候群などの合併に留意しながらステロイド療法をまず行い、治療抵抗例に対しては免疫抑制薬を早期より使用する

痛風=関節炎発作がみられる急性期と無症状の慢性期との治療を明確に分けるとともに、他科との協力のもとに心筋梗塞をはじめとする合併症対策を行っている

不明熱=原因不明の発熱の鑑別診断を行い、迅速かつ正確な基礎疾患の診断および治療を行っている。

医療設備

特定機能病院であり、診断と治療に関するすべての設備が整っている。また、高気圧治療部があり、難治性皮膚潰瘍などに対する高圧酸素療法が可能である。退院後は病診連携を積極的に行い、可能な範囲内において紹介元にフォローアップを依頼する。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

神経内科

分野

神経内科

特色

神経疾患全般の高度な先進的診療を行うが、厚労省の特例神経難病病床に指定され全国からの紹介が多い。脳神経外科、精神科、ペインクリニック、リハビリテーション部、医療福祉支援センター、他の医・歯診療科と連携し、個々の患者にベストの診療を行っている。

症例数

患者数は年間外来約14,000人、入院約400人。基準ベッド数は36床。原則として専門グループ化せず、スタッフが緊密に協力し様々な疾患を持つ個々の患者の診療にあたる

脳血管障害=慢性の血管性パーキンソニズム・認知症を含め、CT/MRIなどによる的確な病型診断とエビデンスに基づいたベストの診療、早期からのリハビリ、再発予防に努めている

免疫性神経疾患(多発性硬化症、重症筋無力症、ギラン・バレー症候群、慢性脱髄性炎症性多発性ニューロパチー、多発性筋炎、悪性腫瘍に伴う神経障害)・感染症=抗神経抗体検査を含む高度な診断技術を駆使し、正確な診断に基づき血漿交換などベストの免疫療法や抗菌治療を行う

変性疾患(筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、アルツハイマー病、シャルコー・マリートウース病、筋ジストロフィー)=遺伝子検査や脳磁気刺激法など高度な診断技術により、正確に原因・病態診断をし、それに基づいて治療や療養指導を進めている

頭痛、てんかん、神経痛、めまい、パーキンソン病=エビデンスに基づいた診療とともに、難治例も外科などとの協力により積極的に治療を進めている。これらの疾患やアミロイドーシス、プリオン病、進行性多巣性白質脳症については厚労省研究班のメンバーであり、特に診療の依頼が多い。

医療設備

PET、MRI、CT、SPECT、超音波断層検査、血管撮影、脊髄造影、脳波、脳磁図、誘発電位など最新の検査・治療機器を備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

安全良質な高度・先進医療を提供しつづける、社会に開かれた病院という理念を基本に、脳神経外科疾患全般を対象に専門的高度医療を行っている。他院からの紹介症例に加え、ERが併設され、救急症例に対応している。脳・脊髄腫瘍(聴神経腫瘍、頭蓋底腫瘍、下垂体腫瘍、神経膠腫など)脳血管障害(脳動脈瘤、脳動静脈奇形、モヤモヤ病など)、難治てんかん、三叉神経痛などの手術を得意とする。低侵襲治療により、最大限の効果を挙げるために、PET、 MRIを活用したナビゲーション手術、神経内視鏡、血管内手術を導入している。モヤモヤ病に開発した手術は、低侵襲で効果的であり、国際的に評価されている。10年より血管内治療科(根本繁教授、吉野義一講師、三木一徳助教)が新設され、緊密な協力により、高度な血管内治療を行っている。

症例数

09年の手術総数は422件で、脳脊髄腫瘍118件、脳動脈瘤・動静脈奇形66件、難治てんかん6件、神経血管減圧術(三叉神経痛など)18件、脳血行再建術22件などである

★聴神経腫瘍、頭蓋底腫瘍などの脳深部腫瘍はこのうち51例である。神経鞘腫(16例)では、ほぼ全例に全摘出術が行われているが、神経組織との癒着が強い例では神経機能の温存を優先している。頭蓋内外に跨がる頭蓋底腫瘍では、頭頚部外科、形成外科とのチーム医療により難易度の高い症例の手術に成功している

★下垂体腫瘍(21例)では経鼻的に内視鏡補助下に手術を行い、十分な摘出と視機能、内分泌機能の改善が得られている

★神経膠腫ではPET、 MRIによる3次元機能画像を活用したナビゲーション手術を行い、運動野、言語野などを術中、術前に同定し、機能を温存し最大限の腫瘍摘出を行っている。悪性神経膠腫では、術中5ALAによる蛍光ガイド下に腫瘍を摘出後、放射線照射、テモゾロマイドによる化学療法を行う。最悪性の神経膠芽腫で生存中央値67週と効果を挙げている

★転移性脳腫瘍ではPET-CTにより全身を評価し治療を選択する。腫瘍を摘出し、ガンマナイフに通常の放射線照射を併用した例に長期生存例が得られている

★破裂脳動脈瘤によるくも膜下出血には、常時救急対応し、早期の直達手術を原則としている。症例により動脈瘤内コイル塞栓術 (30%の症例)を行う。未破裂脳動脈瘤では、患者さんへセカンドオピニオンを含めた丁寧な説明を行い、直達手術、動脈瘤内コイル塞栓術、経過観察から治療法を選択している

★過去2年間三叉神経痛・片側顔面けいれん42例に神経血管減圧術を施行し、合併症はなく95%以上の治癒率である

★難治てんかん例では関連各科と検討を行い、電気生理学的検査などにより術前焦点を同定し、慎重に手術適応を決定している。側頭葉海馬切除、脳梁離断、半球切除などを的確に施行し成果を挙げている

★モヤモヤ病では、これまでに200例を超える手術症例があり、PET, 灌流MRIにより術前評価を行い、EDASあるいはその変法によるバイパス手術により良好な成績を挙げている。

医療設備

CT、MRI、DSA、SPECT、MEG、ニューロナビゲター、神経内視鏡、経頭蓋超音波ドプラ、超音波吸引装置、定位脳手術装置。PET、ガンマナイフは提携利用。術中蛍光診断(5-ALA、ICG)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

老年病内科

分野

老年科

特色

高齢者社会において臨床医となる学生・研修医に対して老年病学の教育を目的に00年に新設された科である。種々の疾病を抱えるため、単一の専門科で診療することが困難である高齢者を対象に、地域の医療施設と連携して診療を行っている。高度な治療が必要な急性期疾患や特殊な疾患を、大学ならではの豊富な専門家との連携や医療設備を利用して治療し、地域の医師にバトンタッチしている。そのほか、糖尿病、高脂血症、肥満、高血圧などの高齢者生活習慣病、末梢血管の動脈硬化、漢方などの専門診療を行っている。

症例数

当科の病床数は9床。外来患者数は1カ月約1,000人。各種生活習慣病、肺炎、心不全、悪性腫瘍、認知症など幅広い高齢者疾患の患者が入院している。老年病一般のほか、末梢血管疾患と高齢者糖尿病・脂質異常症については専門外来を開設している。末梢血管疾患では、近年増加している下肢の動脈硬化による歩行障害や壊疽に対して末梢血単核球移植を行い、良好な成績を収めており、高度先進医療実施施設に認定されている。高齢者糖尿病患者は全身の動脈硬化、認知機能障害をはじめとする老年症候群、社会的問題を抱えていることが稀ではない。治療は糖尿病そのものに関する知識のみならず、老年症候群に対する対処、QOL(生活の質)を落とさない生活指導、薬物療法、また地域の医療、介護提供者との協調など幅広いノウハウが必要となる。当科では高齢者のQOLを重視した糖尿病診療を行っている。高齢者糖尿病患者の治療方針決定、教育入院、増悪時の短期治療入院など地域の医師からの依頼にも応じている。日本老年医学会認定施設、日本糖尿病学会認定教育施設、日本東洋医学会研修施設。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

画像診断・放射線治療科

分野

放射線科

特色

助教以上の全員が放射線専門医、医学博士の学位取得者。またスタッフのほとんどはそれぞれの専門分野で日本核医学学会専門医、第一種放射線取扱い主任者資格などを取得している。入院病室は4床のRI病室を含む8床。頭頸部癌、前立腺癌など根治小線源治療は、低侵襲治療を目指しながら手術に劣らない治療を目指す当院放射線科の大きな特色である。口腔癌小線源治療例は全国総症例の半数に及び、平均在院日数は15日となっている。

症例数

★画像診断部門での10年度の検査件数はMRI 約12,000件(うちMRアンギオやMR胆管膵管造影約3,000例)、CT約35,000件(うちCTアンギオ2,800件)、心臓カテーテルを除く血管造影およびIVR約900件、超音波検査約500件、骨塩定量約2,900件などとなっている。即時の緊急CT、MR検査とオンコールでの緊急血管造影検査への対応体制が完備している。入院血管造影検査、入院IVRも対応可能となっている

★画像診断情報は一括して病院中央の電子カルテシステム内で保存され、随時に画像を参照することが可能である

★核医学部門での10年度の検査件数はPET-CT検査約3,000例とSPECT検査約2,000件である。PET-CT検査は依頼後1週間以内での検査で対応している。PET-CTは院外診療施設からの検査件数が30%を超え、健康保険適用外の健康診断検査にも対応している。SPECT検査ではエコノミークラス症候群などでの肺動脈梗塞の診断のために緊急SPECT検査を実施している

★放射線治療部門での10年度の新患は約700人、治療計画数は約900人となっている。当院で得意とする治療には口腔癌小線源治療約160件、前立腺癌ヨード-125治療25件、子宮癌高線量率RALS治療28件があり、全身照射は5例実施している。1日平均の外来患者は通院治療患者を含め80人、1日平均の放射線科入院患者は7人である

★当放射線科では当院・他院の頭頸部外科・口腔外科と協力して口腔癌・中咽頭癌の低線量率根治小線源治療を実施している。低線量率放射線治療では舌癌、口腔底癌、頬粘膜癌、中咽頭癌、下顎癌などに局所麻酔下でイリジウムピン、セシウム針、放射性金粒子などから適応に則って至適線源を選択、刺入・装着して約1週間で70グレイの線量を照射して手術に劣らない治療成績を得る治療方法である。この治療法は病巣を切除しない治療法であるため治療後に機能障害が起ることは稀である。また局所麻酔で根治治療ができることから、高齢や心身合併症などのために全身麻酔下での手術ができない患者にも適応可能な根治治療法である。当施設ではこれまでの45年間に約1,500例の舌癌と約950例余りの頬粘膜癌・口腔底癌・中咽頭癌を合わせて2,200例の口腔・中咽頭がんに小線源治療を施行してきたが、I・II期では90%を超える局所制御率が得られている。また、当院では歯学部病院の顎口腔機能治療部と協力して、正常組織防護のための補綴装置を患者個別に作製することによって放射線による骨髄炎や放射線潰瘍をほぼ完全に克服している

★子宮癌の高線量率腔内照射治療例もこれまでで約600人となり、子宮癌の5年局所制御率は80%以上となっている。05年に開始した前立腺癌のヨード-125小線源治療も、10年で症例が100例を超えて技術的に安定した治療が行われている

★前立腺癌では2泊3日、口腔癌・中咽頭癌の小線源治療でもほぼ2週間の入院を予定しているが、事情によっては1週間前後での退院も可能としている

★社会的需要に対応するために、前立腺癌や頭頸部癌のIMRT治療を目指しての機器更新が10年に行われ12年よりIMRT治療開始予定である。

医療設備

MDCT、MRI、CTアンギオ、骨塩定量、医療用サイクロトロン、SPECT、PET-CT、リニアック、マイクロセレクトロン、小線源治療病室など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東京都版」(ライフ企画 2011年11月)

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