膝の痛みの治療で最も大事なのはどれだけ痛みを取ることができるか

[関東] 2013年6月03日 [月]

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医療法人社団苑田会苑田会人工関節センター病院 病院長・杉本和隆先生

医療法人社団苑田会苑田会人工関節センター病院
病院長・杉本和隆先生

日本大学医学部卒業。日本大学整形外科学教室、川口市医療センター、駿河台日大病院整形外科、独立行政法人国立災害医療センター、杉本再生医療研究所院長を経て現職。スポーツ整形の第一人者として数々のスポーツ選手のサポートも行っている。

日本でも数少ない専門医がいる先端治療を行える病院

医療法人社団苑田会苑田会人工関節センター病院 病院長・杉本和隆先生 2010年に関節疾患専門の病院として開院した苑田会人工関節センター病院。スポーツなどの外傷、リウマチ、変形性ひざ関節症などの治療を主に行っている病院です。特に院長の杉本先生は、現在最良と考えられている人工関節手術「MIS-TKA」という手術を行うことができる日本では数少ない専門医。
 「当院では、筋肉を全く切らない手術などを始めとした人工関節の最先端治療、そして人工関節の術後のスポーツ活動や長期の耐久性を満たすための先端医療を行っています。
 開業医の先生を中心としてまず保存的治療を行い、手術適応のある患者さんには執刀医とホームドクターの二人三脚で加療を行うオープンシステムを取り入れています」

手術翌日からのリハビリで早期回復を目指す

 苑田会人工関節センター病院で行っている最先端の治療がMISという筋肉や皮膚などへの負担をできるだけ最小限にする新しい手術方法。痛みの軽減に加えて術後のリハビリの早期開始、早期退院、早期社会復帰を目指すことができるものです。
 「当院ではリハビリも手術した翌日から行っています。早期からリハビリを行うことで、深部静脈血栓症や筋力低下、関節の動きの制限を防ぐことができます。翌日の目標はトイレまでの歩行。ベッドの上での運動も行い、早期退院を目指します。手術した部分の痛みや転倒、起立性の低血圧など、十分な医学管理が必要とされますが、当院では整形外科医の他に麻酔科医や看護師、理学療法士らで密な連携を図り、リハビリを進めています。この方法ですと、通常1ヵ月以上かかっていた入院も、2~3週間で退院できるほどになりました」

「痛みを取る」治療法を目指す

 「関節の治療は、薬物治療、運動療法、手術、基礎治療の4本柱をどう組み合わせていくかが大事になります。特にひざの痛みは出産に次ぐ痛みだとも言われており、治療によってどれだけ痛みを取ることができるかが治療においては最も大事なことになります。
 『手術をしても痛みが取れない』という話はよく聞きますが、痛みがあることで回復も遅れてしまいます。だからこそ私たちは『ペインコントロール』といって痛みをコントロールするためにさまざまな取り組みを行っています」
 こちらで行っている「ペインコントロール」の方法は、薬での痛み軽減に加えて、マッサージや手術前室でアロマを用いてリラックスさせる方法など多岐にわたります。
 「アロマは患者さんによって使い分けますし、手術室でもリラックスできるよう患者さんが要望する音楽をかけることもあります。こうして手術前に痛みに対しての閾値を下げておくことで、早期の回復にもつながるのです」

医療法人社団苑田会苑田会人工関節センター病院

医療法人社団苑田会苑田会人工関節センター病院
公式サイト:http://www.sonodakai.or.jp/jinko-kansetsu/

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