ガーデニングと腰痛の関係性が判明
[ニュース・トピックス] 2014年5月09日 [金]
一卵性双生児を対象とした調査を実施
腰痛予防ガイドラインでは、定期的な身体活動と運動が重要としています。しかし、実際にどんな運動が腰痛の予防に役立つのか、逆に腰痛のリスクとなるのかは、いまだ多くが解明されていません。
そこで、オーストラリア・シドニー大学のマルクス・ヒュープシャー博士ら研究チームは、ガーデニングなどの家庭内での重労働や、ウォーキングなどのレクリエーション的な運動が、腰痛に関連があるのかを調べました。
研究チームは、486組の一卵性双生児を対象にアンケート調査を実施。腰痛持ちかどうか、積極的にガーデニングを行っているか、運動目的のウォーキング(程度の多い少ないは問わず)を行っているか質問しました。
日常生活で重労働をしている人にとってウォーキングは逆効果?
その結果、1人が腰痛持ちでもう1人が腰痛を患っていない双子が69組いることがわかりました。そして、その69組について調べたところ、腰痛と積極的なガーデニングの間には、関係が認められましたが、腰痛とウォーキングとの間には、認められなかったといいます。
その一方、ウォーキングだけを行っている人と比べて、積極的なガーデニングとウォーキングのどちらも行っている人は、腰痛になるリスクが増加していました。これらの傾向は、486組すべてを対象とした調査でもわずかながら認められたとしています。
この研究結果によるとウォーキングを行っているかどうかは、腰痛の有無にはあまり関係がないということになりそうです。また日頃、家庭内で重労働が多い方は、無理に運動するとかえって逆効果のようですね。腰痛改善のために運動をする際は、日常生活を振り返って、あまり無理はなさらぬよう注意しましょう。(QLife痛み編集部)