腰の痛み 原因は腰椎椎間板ヘルニア以外にも
[ニュース・トピックス] 2013年11月11日 [月]
椎間板は圧力を分散させるためのクッション
(この画像はイメージです)
皆さんは“腰”についてどれほどの知識をお持ちでしょうか?厚生労働省の発表によると、腰痛に悩む人は全国で約2,800万人にのぼります。そのうち、原因不明の腰痛に苦しむ患者さんは全体の8割以上とのことです。ところで、腰痛の原因というと、有名な腰椎椎間板ヘルニアが頭に浮かびますが、実はそれ以外の病気の可能性も。今回はその中の1つ、変形性腰椎症についてご説明いたします。
まず、一般的に“背骨”と呼ばれている脊椎は、椎骨と呼ばれる骨、そして椎骨と椎骨の間にある椎間板によって成り立っています。そのうち腰の部分にある5つの脊椎を腰椎と言います。椎間板は、圧力を分散させるためのクッションの役割を果たしており、健康な20~30歳の男性の場合、約750kgもの圧力に耐えられるそうです。
その痛みは腰椎椎間板ヘルニア?それとも変形性腰椎症?
腰椎の椎間板が老化によって薄くなったり、椎骨の端がささくれることで炎症が起こり、痛みが生まれるのが変形性腰椎症です。症状としてはだるい、重い、鈍く痛むなどが中心ですが、足のしびれを伴うこともあります。
しびれの症状は腰椎椎間板ヘルニアによく見られるものなので、ときには腰椎椎間板ヘルニアと勘違いされてしまうことも。しかし、変形性腰椎症と腰椎椎間板ヘルニアでは治療が異なります。まずは病院を受診し、痛みの原因を明らかにすることが第一。お医者さんと共に、その病気と進行状況に合った治療に当たりましょう。(QLife痛み編集部)