関節リウマチと間違われやすい病気、合併しやすい病気

[診断と治療法の決定] 2015年5月19日 [火]

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関節リウマチと間違われやすい病気

 関節リウマチは、必ず“この症状があれば”あるいは必ず“この物質が血液中に見つかれば”関節リウマチである、といった診断の“決め手”がありません。日本リウマチ学会で「関節リウマチ鑑別疾患難易度リスト」を作成し、新しい分類基準を用いる際に見極めるべき病気を難易度別に示していることからも明らかなように、経験を積んだ医師でさえ、早期では見分けるのが難しい場合もあります。複数の関節が痛むのが特徴ですが、関節の痛む病気は200種類以上もあります。

関節リウマチと似た症状を示す病気
関節リウマチと似た症状を示す病気

関節リウマチと合併しやすい病気

 関節リウマチでは、関節における炎症および関節の骨破壊が特徴的な症状ですが、関節以外の部位でも炎症がおこる進行性の病気です。関節リウマチになることで発生しやすくなる合併症がいくつかあります。ここで紹介するもの以外には、貧血や骨粗しょう症にも注意が必要です。

関節リウマチの合併症にも要注意
関節リウマチの合併症にも要注意

監修:林 泰史 東京都リハビリテーション病院院長
1939年生まれ。1964年京都府立医科大学卒業後、東京大学整形外科に入局。東京都衛生局技監(東京都精神医学研究所所長兼任)、東京都老人医療センター院長、東京都老人総合研究所所長などを経て2006年より現職。
著書は「老いない技術」(祥伝社)、「骨の健康学」(岩波書店)など多数。

(スーパー図解 関節リウマチ 平成25年9月26日初版発行)

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